みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
10.《ネタバレ》 怪奇映画であり、ハラハラするハードボイルドで。 あれこれ流れる歌や音楽に関しましては、これぞ正当なアメリカンムービーじゃろという気がいたします。されど、バックに流れ出すBGMの中にはチャップリン映画の愛のバラードかのようなメロディーの曲もあり、実はそれが一番耳残りをしています。 一度では飽きず、二度鑑賞いたしました。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-19 21:21:03) 9.《ネタバレ》 ◇ロマンチック・アダルトエロヴァイオレンスファンタジーかな?”キワモノ”だと思います。「愛の物語」とはいえ、恋人同士で見るのは、あまりお奨め出来ません。ハードル高すぎ。◇冒頭の”ひとりH”は、私的には不用だったと思います。「虐げられた者にも、性欲は人並みにありますよー。」的な印象が絡むので、肝心の愛の営みシーンが、「人並みに性欲がありますから、異形の者とも、やっちまいます。」的な安易な印象にになってしまい、せっかくの重要シーンが、格下げになってしまいます。◇あんなシーンを入れずとも、二人の深い愛の営みは、充分、美しく表現出来ていたと思います。 ◇同監督のヘルボーイシリーズを、面白く見ていたので、半魚人のクリーチャーには免疫があったのが幸いでした。あの作品にも、インテリ系半魚人のエイブ・サピエンというキャラがいます。このエイブを演じたダグ・ジョーンズが、今作でも半漁人を演じました。◇エイブよりも、グロさ、生々しさはupされていますが、あれだけグロいクリーチャーに、セリフなしの演技だけで、ハッとするような、流麗耽美さ、生きものとしての生命力、神秘性を与えることの出来るダグの演技力(=表現力)は、絶息ものです。 ◇水の中での、しなやかで美しい動き、凛々しいとさえ感じる立ち姿、イライザを愛おしそうに抱きしめるその背中、「気持ちわりぃー。」と思いつつ、ついつい、うっとり見ちゃいました。あれを、ダグ自身は、56歳位で演じているわけですから、他の有名ハリウッド俳優にはない、その力量たるや、凄いと思います。 ◇愛の営みが、”立ち泳ぎ系”は、らしくて良かったです。(笑 ◇異形とは言え、”愛しい人”に抱かれて、満たされた女の艶っぽい至福の表情を、サリー・ホーキンスが大変、見事に、可愛くも美しく演じたと思います。◇このシーンが、物語の核ですね。後のストーリーは、いらないくらいです。 ◇敵役のストリックランドには、トランプ氏(=アメリカのダメなとこ)が、ひたすら、痛烈に反映されていたように思えてなりませんでした。それが、今作がアカデミー賞13部門ノミネート、4部門を受賞した要因になったように思われます。◇つまり、時の政権に対して、ハリウッド的に、タイムリーな作品だったのでしょうね。でなければ、”キワモノ”感は否めません。 ◇新しいセクシャリティを御提案されている感覚。「だが、断る!」なわけですがw◇それでも、言葉、人種、差別、それに、艶めかしいエロ、グロ、ヴァイオレンスと、多分、この世の全ての闇と障害を越えて、迎えるラストシーンは、”悠久の愛の美しさ”を感じました。それは、トラウマになるほど、忘れられない美しさでした。◇他人に安易に奨められる作品とは思えませんが、ラストシーンの美しさに、8点献上です。◇ちなみに、ウチのパパ(主人)は、「・・・・・。(絶句)」でした。儚くも、普通な一般男性である事が判明されておりますw 【蓮】さん [DVD(吹替)] 8点(2018-06-13 12:42:20)(良:1票) (笑:1票) 8.《ネタバレ》 社会の片隅でひっそりと暮らす口の利けない女性と、アマゾンの奥地で捕らわれた謎の半魚人との一風変わったラブストーリー。印象的なシーンも多く、テーマも分かりやすく深い。そしてギレルモ・デル・トロ監督らしい、細部にまで拘った独創的な映像美が素晴らしかったです。水没した部屋の中で二人でダンスを踊るシーンは、最近観た映画の中でも出色の名シーンでした。個人的には『パンズ・ラビリンス』の方が好みだけど、こちらも充分楽しめました。8点! 【かたゆき】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-19 23:03:50) 7.《ネタバレ》 乳児に負った傷がもとで言葉を発せない女性とアマゾンから連れてこられた言葉を発せない半魚人の恋。互いが自分の事を分かってもらえる事の喜びが滲み出ており、半魚人の得も言われぬ美しい目が語る胸中が切なさをかきたてる。個人的に助演男優賞が相応しいと思ったマイケル・シャノン演ずる力だけが正義と信じているストリックランドが本作のキーパーソン。マイノリティに対するこの男の言動に「便所のような国」発言の大統領が思い浮かぶ。60年代東西冷戦と半魚人の関わりの掘り下げが浅いのが惜しいものの、ラストショットまで目の離せない、余韻の深い、記憶に留まる秀作でした。 【The Grey Heron】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-16 01:39:54) 6.《ネタバレ》 私はこの映画、好きですね。 久々におもしろいファンタジー映画を観れました。 ただ、R15を取るために、わざわざヌードやオナニー、SEX、グロシーンを編集で入れたんでしょうか? 別に無くても問題ないシーンばかりだったように思います。 半魚人の物語を本線に、ろうあ者・ホモ・黒人・暴力者・ロシア人スパイたちの話を織り交ぜて、さらにはタップやミュージカル要素までも入れ込んでいます。 もう、おなかいっぱいですよ。 で、結局落としどころは、ファンタジーってところですかね。 好き嫌いがハッキリと分かれるでしょうが、ファンタジーやミュージカルが流行るのは、世相が不安定と言うことの裏返しのように思います。 【ミスプロ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-14 22:16:29) 5.エロ、グロ、怪物、愛。 30年前、(愛の形は違うけど)イザベルアジャーニの『ポゼッション』にシビれたオッサンにとって、この4つのキーワードは最強の組み合わせの一つ。 アカデミー作品賞受賞は、「ついに時代が追いついた!」ってことで、…感無量です。 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-14 16:13:11) 4.《ネタバレ》 少々毒気の有る、大人向けの御伽噺。 映画は映像作家の頭の中にあるビジョンを形にする芸術の一つだと思う。 その意味で本作は他のアカデミー賞作品賞候補作の中で、最も「映画」らしい作品だと思えた。 ただ、作品賞の獲得は素晴らしい事だが、私には監督が好きな様に撮った作品がたまたま世相とマッチしただけの様にも思える。 例えて表現するなら、キワモノ的な作品を好んで撮っていたティム・バートンが、実父の逝去という経験を経て「ビッグ・フィッシュ」と言う愛すべき作品を撮った様に、本作を経てギレルモ・デル・トロ監督が映像作家として今後より素晴らしい作品を創り上げてくれる「新しい段階」を迎えたかの様に思え、 それが何よりも嬉しかった。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-09 13:00:59) 3.《ネタバレ》 必要ないのではと思えるエロな部分、これをなくせばR+15にはならなくてもっと興行成績を伸ばせたのではないかと思ってしまうが 監督の強い「こだわり」は興行成績度外視で自分の思う「アマゾンの半漁人」を作りたかったのではないかと思う。 その「こだわり」が映画の完成度を上げているのは間違いないし、個人的にも良い作品に出合ったと思っています。 しかし、それでも「スリービルボード」の方が作品賞を取ると思っていました。 だってこの監督はヲタクであって「人種差別」「移民問題」は周りが勝手に騒いでいるだけのような気がするから。 もちろん何もメッセージ性がないとは言いませんが。 アカデミー賞が反トランプのメッセージの場や「セクハラ」を訴える場になってるのがちょっと疑問に思うが、それもまぁ世相なのかな。 【かのっさ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-06 12:10:07)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ○何となくバッドエンドを想像していたが、一応は分かりやすいハッピーエンドのファンタジー。○愛は形ないものというが、主人公を軽蔑する(女性として、話せない人として)ストリックランドが形あるもの(車や指等)を次々に壊され失っていき、最後は首を斬られるという皮肉な最期。○同性愛と人種差別は、ストーリーが進む上で必要なシーンとして組み込まれているが、ポリティカル・コレクトネスを意識したのか、ちょっと不自然。頭を撫でると髪が増えるのは…。○終盤に「ラ・ラ・ランド」的なミュージカルシーンが挿入されるが、そんな妄想に浸るイザベラをよそに、ゆで卵に夢中の「彼」には笑った。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-04 20:31:33) 1.《ネタバレ》 アダルトで怪奇なラブ・ファンタジー 異形の生物をあつかった映画は数多ある。また異形と美女の愛を描いた映画もある。 だが(異形の水棲人間よりもむしろ)人間の美しさと醜さを生々しく描写し 同時に、純粋な【恋の成就】をオブラートに包まず、美しくもグロテスクむきだしのまま 観客に投げつけてきた映像は・・・かつて無かったのではないか。 まあ、これで泣ける人は少ないかも知れないが・・・わたしは泣けたよ。 しいて言えば、ドラマの構造も似ている『E.T.』と並ぶ傑作だと思う。 なぜ水棲人を好きになるかは、芸術家タイプの人だと理解できるでしょう。 ラストの後は二人はどうなったか?オープニングを見ると、これは回想ドラマだとわかる。 アマゾンの水底、ベッドに眠る女性はイメージではなく…その後のイライザの姿。 では、冒頭のモノローグで“すべてを破壊しようとしたモンスター”と呼ばれているのは誰か… 映画を観た後ならわかるはず。 【墨石亜乱】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-03-02 00:37:28)
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