みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 「音が与える印象は映像よりはるかに大きい。だが、それに気づいていない人が多い。」 とは、本作のいちばん最初に語られる一言。いきなり、この冒頭の一言から参りました。 映像と音。映像に音を吹き込み、映像に力を与えていく音響のプロフェッショナル達が数多く登場する。 そんな、映画と音に魅せられた音響屋たちが語る1つ1つが興味深く、そして楽しく 彼らが語る映画愛や、仕事に対する情熱や誇りが感動的ですらありました。 数多くの映画が引用され、その音の話を満喫した後のエンドロール。 無音で始まったエンドロール、その最初の1~2分くらいか。 かすかに動物や虫の声、鳥のさえずりが聞こえてくる。 冒頭のメッセージと共に印象的な、映画音響にフォーカスした作品の締めくくりでした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-20 12:51:07)(良:1票) 5.《ネタバレ》 映画を観る場合、映画館と家での違いは?と言われれば私はまず音を挙げます。 これはどうしても映画館で観たい、配信されるまで待てないわっていうのは映画館に行きます。 で、やっぱり音の良さや音が体感できるのが心地よいんです。 「ゴッドファーザー」のあのシーンはマイケルの心情を表すきしみ音だという、私はてっきり近くに線路があってちょうど電車が通過していったと思ってました。でも緊迫感と不安感を煽るのにぴったりな効果音でしたね。ちょっと前に「ゴッドファーザー」制作の内幕もののドラマを観たのもあってコッポラに関するエピソードが面白かったです デ・パルマの「ミッドナイトクロス」で主演のトラボルタが音響効果マン役で悲鳴に使われた声は・・・ていうのも思い出しました。 表にはめったに出てこない方々の興味深いはなしを聞くことができて大変有意義でした。 【envy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-14 15:14:27) 4.映画が好きな方にはお薦めの作品です。 エンドロールを見る目に少し変化が起こるでしょう。 音響以外の部門のドキュメントも観たくなりました。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-09-08 21:51:44)(良:1票) 3.《ネタバレ》 個人的には、現代音楽(というか20世紀音楽)の歴史の中のよくわからんかった部分を補う感じのつもりで観たところがあり、いわゆるクラシック音楽というものが20世紀にいろいろ根本的に打ち砕かれて、一般大衆向けでなくなった時に、作曲家が稼げなくなって他ジャンルに展開していったときに、一部は映画音楽系に流れたという認識があり、電子音楽系がホラーやSFの演出に取り込まれ、スターウォーズでジョン・ウィリアムズが華々しく登場したけど、ほかはどうなってたんだ? てところが抜けてて、本作では、ジョン・ケージからすべての音は音楽であるという提案をされたのを契機に実音音楽? というか、実際の音をサンプリングしてそれを効果音として使うようになり、テープに録って様々な編集をかけ最終的にR2D2の声の演出になる、とか、バーブラ・ストライサンドが巨費を投じて音響にステレオサウンドを導入し、さらに冨田勲の4方のスピーカーを駆使した音響表現から今の5.1chの、音がくるくる回る演出に繋がってくるとか、なるほどなあっていう感じで堪能しました。 そして、それらの発展と工夫は、リアルタイムで今でも続いてるんだなあと、感動した感じです。 【sim】さん [映画館(吹替)] 8点(2020-10-26 23:37:00) 2.《ネタバレ》 録音、効果音、音楽。知ってるようでまるで知らない映画音響の世界。 本作はそんな映画と音響の歴史、そして役割を教えてくれるドキュメンタリーだ。 音響の重要性を語るルーカス、コッポラ、リンチ、ノーランと名のある名監督達と陰に隠れていた音響技師達の努力が見えてくる。 ジャズシンガーから市民ケーン、アラビアのロレンスからスターウォーズ、地獄の黙示録、ジュラシックパークにトイストーリーやインセプショなど名画たちを見ながら追っていく音響の歴史はとにかく楽しい。 いやいや、出てくる映画がどれも良いシーンばかりで卑怯ですよ!それだけでテンションが上がっちゃいます。 それに本作は映画音響というだけあって、音楽の扱いは完全に映画館向け。 歴史を通してモノラル、ステレオ、5.1chサラウンドと進化を、映画館の音響を通して自分の耳で感じることが出来る。実は今と昔じゃこんなに違って、今はこんなに凄いことになっていたのかと驚いてしまった。今、凄え!!! 更に録音に効果音、そしてBGMとスタッフロールでどんな役割かボンヤリていた人たちの本来の仕事をこれでもかと紹介してくれている。まさかこんな録り方をしていたのかと驚くばかりだ。 映画は映像ばかりに目がいってしまうけれど、本作のおかげで映像と同じくらい大切で大事で重要な音響を更に味わっておかねばと思っちゃいますね。更に映画に対して見識が広がる一本です。映画好きなら見なきゃ損だ!そしてこの体験は是非映画館で! 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-10-17 15:34:40)(良:2票) 1.《ネタバレ》 当然ながら音響重視な映画、って事で上映館の中では立川一択?って思ったのだけど、いかんせん遠いのよ、立川。時間も交通費もかかるし。それに立川やチネチッタの、スクリーンの外側に剥き出しになってるラインアレイスピーカー、アレあんまり好きじゃなくて。映像との調和無視して音ばっかり主張してきて耳に突き刺さって(アタシが日頃、最も映像と音とのバランスがいいと思ってるのはバルト9ね)。 ってコトで新宿(バルト9ではないけれど)に行ったのだけど、意外と頑張ってたわ。『スター・ウォーズ』冒頭のスター・デストロイヤーはやっぱりスクリーンで見てこそね。 さて、これは映画音響についての映画、大きく2つのパートに分かれていて、前半が映画音響の歴史、後半は映画音響の各パートの役割の解説。前半の方がワクワクして後半はちょっとお勉強映画みたいなカンジでテンション下がり気味になっちゃうのは構成上仕方ないわね。 映画史を支えてきた映画人がいっぱい登場して、エポックとなった映画がいっぱい登場して、それはもうめくるめく映画の夢の世界。その歴史の一部を体験してきただけに、1つ1つが記憶と共に映画と時間を共有しているような感覚になれて幸せ。『スター・ウォーズ』や『地獄の黙示録』を公開時に70mmで見られたのは今となっては本当にラッキーだったわ。 ただ、その2本の頃まで映画の音響は製作者から重視されていませんでした、みたいな言い方なのは違うよねぇ、って。それ以前の70mm6チャンネル磁気トラック映画っていい音のものがいっぱいあったわ。パンテオンの『風とライオン』なんてクリアで立体的で素晴らしい音だったもの。そもそも『大地震』のセンサラウンドなんか音が主役の映画みたいなものだったわけだし。っていうかアタシが映画好きになったのはセンサラウンドの存在があったから、とすら言えるし。 それとは逆なカンジで、『トップガン』の音響についても触れられていたけれど(実際の戦闘機の音は意外とショボいので新たに作りました、みたいな)、アタシ、アレは公開当時日劇プラザで見た時にひたすらやかましいだけ、としか感じなかったのね。 そういう個人的な映画体験と映画の歴史とがシンクロしてゆく、これは1つの映画と言うより思い出再生装置みたいなモノで、だからアタシみたいな古びた人間から見たこの感想はあんまりアテにはならないわね。 これから長く生きてゆく人には、現在からこの先の映画の音(ATMOSとかIMAX12.1chとか)を更に味わうための知識として見ておいて損はないと思うわ。今、ヘタしたら画質は家の方が良かったりする場合もあるけれど、音は映画館でなきゃ体験できない世界だものね。新型コロナで映画館から足が遠のいて配信で見ることが多くなったかもしれないけれど、大空間を大出力で鳴らす音は映画館ならではよね。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-10-11 20:14:07)(良:1票)
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