みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
17.《ネタバレ》 あぁ、これは高倉健さんの遺言。とても私的なメッセージの映画だったんだな。 国鉄からJRになり、赤字合理化と人員削減、廃線に追い込まれる炭鉱時代の花形路線は、当時の日本映画業界の弱体化のようだ。 この作品で映画界から引退を考えていたかは解らないけど、まだ自分も業界も元気なうちに撮っておきたかった映画なんだろう。 健さんのセリフの「ぽっぽや」は全部「映画俳優」や「役者」に置き換えても通じそう。 雪子の作った鍋を食べながら、膝を正しての告白は、健さんから自分の周りの人たちへの、感謝の言葉に思えてならない。 健さんは江利チエミさんと結婚し、子供を授かるが中絶、離婚ののちチエミさんも亡くしている。 実の妻と子供への思いを、映画人らしく佐藤乙松を演じながら、泣きながらの懺悔をしたんじゃないだろうか。 当時まだ若い頃に見ていたら、また違った感想だったかもしれないが、自分も歳を重ねたのと、健さんが亡くなった今だからそう思える。 後出しジャンケン。後半は涙が止まらなかった。 当時売れっ子の広末涼子との共演は、健さんの希望より監督らの希望=若い観客にも高倉健の映画を見てもらいたい、ヒロスエ目当てでも良いから…じゃないかな。 最後の小林稔侍の「聴いて泣かせるうちは、ぽっぽやも、まだまだ」は、「まだまだ映画でやれるよ」という健さんへのエールだろう。 この映画が1999年という区切りの年に公開されたのも、本作以降主演作は数本あっても大きな映画賞は辞退されているのも、健さんの色々な決意の現れに思える。 しかし、ぽっぽやが健さん主演のファンタジー映画だったとは思わなかったなぁ。 そして当時の広末涼子の美しさと透明感はハンパない。昭和の映像にいきなり現代人が出てきたみたい。 あとエンディングの歌と電車の画は、まるでジブリ映画の実写版ようだった。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-02-16 00:41:10)(良:1票) 16.あの短い小説が2時間近い映画になったことにまず驚く。のちに「オリヲン座からの招待状」が同様の映画になったことで、浅田次郎の短編は映画として膨らませやすいのかと思ったのだが、一途に鉄道員としての生き様は原作以上のものを感じた。昔見たときは、高倉健が駅長とは似合わないと思っていたのだが、今また見直して見ると実に似合っているように思えた。年月がそうさせたのか。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-13 23:16:15) 15.《ネタバレ》 最初20分くらいは、不器用もここまでくれば社会不適応者ではないか、と思ったワタシです。でも、娘に人形を買って帰るシーンで涙してからは、乙松側の観客になっていました。乙松が鉄道員以外の仕事に就かないのは、そのために犠牲になった妻子への贖罪です。見た後、とても静かな気持ちになれる映画。よかった。 【なたね】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-20 23:15:10)(良:1票) 14.《ネタバレ》 自分の仕事に打ち込むあまり、妻も娘も失って孤独に生きる男と、そんな男の元を訪れ 恨み言言うどころか「親孝行できなくてごめん」と深い愛情で父親を包み込む娘の霊。 このストーリー自体が、男性優位社会の残滓を残した、男性作家によって書かれた、男の身勝手な願望の映像化と言われてもしょうがない面があるのは認めます。 もし、ハリウッドの映画だったら娘の霊は父親を恨んで恨んで恨みぬいて大暴れするでしょうね。(笑) しかしながら、表面的な行動からではなくて、お互いの心の底から愛情を汲み取り、許し、労わっていくというのが、この原作、この映画のテーマではなかったのではないかという気もします。(何の根拠もなく古い日本人のあり方とか言うつもりはありませんが) 広末が信じられないくらい可愛い。ふと某元防衛庁長官みたいに一人のアイドルをずっと支持するのもありだったなと後悔させるくらい、この映画では可愛かったw 【rhforever】さん [レーザーディスク(邦画)] 8点(2010-09-25 11:17:00) 13.《ネタバレ》 高倉健の不器用な渋さに乾杯!鉄道員として生涯を全うすることに誇りを持つ男の純朴さと北国の雪深い白模様がよく調和していました。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-14 22:56:25) 12.こういった作品にトコトン弱い私はどうしても評価が甘くなる。 【あるまーぬ】さん [地上波(邦画)] 8点(2007-08-01 02:55:28) 11.普段あまり映画を観ない人が見たら普通に感動するような気がします。この作品は自分が映画鑑賞初心者の時に観た作品で、これがきっかけで他の映画も観だすようになりました。途中ダルいと感じる部分がありましたが、かえってクライマックスを際立たせる効果があったかも知れません。 【Prayer】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-12-23 19:03:18) 10.西洋にかぶれず、日本の良さにこだわった所が良かった。 【Sleepingビリ-】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-17 19:55:09) 9.こういう映画は年をとるにつれ身に沁みてくるもんじゃないのかな。健さんが泣いてるし、つられたわけでもないのに涙が出てきた。隣で寝ている娘の寝顔を見ながら、また涙。どんどん涙腺が年と共にゆるくなってゆくよう、、。今夜も寒さが身に沁みます。 【fujico】さん 8点(2004-01-13 23:41:09) 8.《ネタバレ》 あざといとか、泣かせるために作ったからこそ泣けないとか、様々な意見はあるでしょうが、こういう映画はある程度、世代を選ぶと思うのです。すべての年代に受け入れられる作品など皆無です。必ず、理解できない、納得できない部分があるから。私の場合、父親の背中を見ていて、かなりの部分この映画の主人公健さんと重なるモノを感じています。太平洋戦争の敗戦後、どん底だった日本の世の中を立て直すために働いた人達がいたから、今の日本があるわけですし、それは正当に評価しなければいけないと思うのです。高度経済成長時代、誰もが仕事に精を出し家庭を顧みないで、自分の果たすべき役割に専念した人は多かったでしょう。その影でつらい思いをした家族は可哀想ですし、家庭人としての健さんは、その事に対して責任があるでしょう。しかし、実際のところ、そうやって自分を犠牲にしてまで世の中のために働いてきた人がいたからこそ、私たちは何らかの恩恵を被ることができたとを忘れてはいけません。不器用な男の人生を、笑ったり否定したりするのは簡単でしょう。しかし、その背景にある崇高な精神や、自己犠牲の気持ちを踏みにじるようなことは、人としてどうかなと感じます。この映画で健さんは、社会的に自分の果たすべき役割を立派に果たしたが、家庭的には役割を果たせなかった。それを非難するのではなく、許すために広末は出てきたのでしょう。いわば天使のような役割でしょうね。あれで健さんの心にわだかまっていたモノがなくなり、解放されたのを見て、私は安堵と感動を禁じ得ません。 【オオカミ】さん 8点(2003-12-10 11:07:59)(良:2票) 7.どうせつまらないだろうと100%なめてたんです、想像通り全然面白くなかったのに、ラスト30分位でハンカチグッショリ、ティッシュで鼻かみまくり。きっと泣きたい時だったんだと思うんだがやられた。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2003-09-13 16:15:19) 6.結構いろんな意見があるみたいですね。僕は広末さんの存在意義って結構大きいと思うんですけど、アイドル的な見方をされて少しかわいそうかなと思うんですよね・・。彼女じゃなくてもという意見もありますが、見終わったあとかなり印象に残るのは良くも悪くも広末さんだからなような気がしました。今ではもう少女のイメージから脱皮しましたよね。僕としてはこれからが楽しみな女優さんです。でも、物語自体は彼女はスパイス的な要素であって、小林念持と高倉健、大竹しのぶ、ベテラン勢を安心して見ていられました。 【SHU】さん 8点(2003-08-15 15:26:02) 5.俺は広末涼子と大竹しのぶは嫌いなんですが、この映画は素晴らしく、好きな映画です。、雪国を舞台に、廃線が決まった駅で一人鉄道員として働く主人公。そして、幼くして亡くなった娘が、始めは子供、次は小学生、そして高校生の姿で現れる。その様子を、やさしい旋律と雪国の美しい景色とを織り交ぜて描く・・・その表現の仕方が、この映画にどことなく和やかな雰囲気を与えていると思います。俺は鉄っちゃん(鉄道マニア)ではないので、列車のことは良くわからないんですが、雪景色を背景にして走る鉄道車両は、どことなく偉大で、壮大なものを感じさせてくれます。この作品、志村けんも出てますが、相変わらずの演技でわれわれに笑い(の様なもの)を与えてくれます。これからも頑張ってください。 【クリムゾン・キング】さん 8点(2003-05-26 16:05:44) 4.音楽がいまいち。でも高倉健といい、志村けんといい、役者の演技は一見の価値あり。雪景色がまたさびしさを誘ってGOOD。 【木林DVD】さん 8点(2003-05-11 11:50:08) 3.後半は見ながらずっと涙なみだだった。めちゃくちゃ暗いねこの映画。感動もするけど,それより悲しすぎて涙が出てきました。やっぱり健さんはいいね~☆ 【悠梨】さん 8点(2003-04-06 09:10:16) 2.これは・・・自分でも意外によかったです。あの雪の世界がなんとも。。。どうも私は「雪国」という設定に弱かったりして。健さんはさすがです。男様をしっかり見せて頂いてとても素敵な演技でした。それで、やっぱり意外だったのが私の広末観。彼女がどうしてあんなに人気があるのか(当時の話で^^;)、不思議でしょうがなかったのですが、なんとなくわかったような気がしてしまいました。坂本龍一氏の音楽は良かったです。私の中ではとにかく意外なほど好評価な、不思議としっとりしてくる映画です 【はむじん】さん 8点(2002-12-15 06:35:40) 1.正直健さんの生き方に憧れてしまう映画だった。不覚にも最後は泣いてしまった。TT 【渋い男】さん 8点(2002-10-27 14:08:57)
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