みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 性欲は3大欲求のひとつでありながら、大概の人が常に満たした状態にある他のふたつとは異なり、必ずしも全ての人が常にこれを満たした状態にあるとは言えない様に思う。そもそも、どういう状態にあることが真に性的に満たされていると言えるのか、ということを考えさせられる様な映画である。 本作に登場する4人は、自覚している・していないに関わらず、4人ともに性的に「不健全」な状態に置かれている。中で、最も一見して端的に病的な状況に在る様に思われるグレアムのアプローチ、物理的に不能な自分に対し、やはり性的に「不健全」であろう女性たちに、カメラを通しての精神的な「解放(裸身を曝すこと)」を要求していくという、これも一見高度に変態的な行為が、むしろセックスの本質のひとつの「正常な」側面を明らかにしている。終盤に描かれるアンとグレアムの精神的な解放・結合(自己の曝け出しと他者の受容)こそが、変則的ではあるがセックスの(形而上的な)あるべき姿だとソダーバーグは言いたいのだろう。 あくまで個人的には、このソダーバーグの結論は、万人がこれを認めるというにはやや高尚すぎる、とも思う(それは、もっと高次元の人間の欲求の話だと)。そして誤解を恐れずに言えば、そんなことを言い出すのであれば、生物学的には性欲の最も重要な論点は正に結果、つまりは家庭・子供を持つということに帰結するべきだ、とも私は考えている(性の在り方が多様化する現在、こんなことを言うと、また袋叩きにあってしまいそうだということは重々承知の上で)。しかし、その意味でも本作が描く価値観は、現代でも通用するある種の先見性を備えていた、と言えるのかも知れない。中々どうして、今なお観る価値の深い映画だ、とも思う。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-07-19 15:12:26) 5.面白かったです、とても。思っていた以上に刺激的で、繊細で微妙な感情を突いていてうまいなぁと思いました。 自分の考えや体験を赤裸々に話すのって一種のセラピーですよね。何がいいってマニアックでエロティックな緊張感。男がビデオカメラを回し、女が質問に答える。ムリして話すわけでもなく。すごい告白をしているのに男は質問をするのみ。すごい緊張感と色気でした。 その奇妙なセラピーを通しての4人の変化具合もとてもよかったです。恋愛映画としては異色だけれど、傑作だと思う。。 【るいるい】さん 8点(2005-02-09 21:42:19) 4.大人になるとセックスに関連した嘘をいっぱいつかなくちゃいけないんですね。大変です。 【paraben】さん 8点(2004-11-19 15:08:09) 3.最近のどっ散らかしたソダーバーグ映画は好きじゃない私ですが、たった四人の登場人物を、じっくり掘り下げた本作は興味深く見る事が出来ました。「セックスなんか重要じゃないわ」と言いながら、性に捕われているアンと、「セックスが好き」公言して、自由なようでいながらしみったれた生活をしている妹との対比が、女性心理を深く的確に描いています。アンが「世界中で餓えた子供が苦しんでいる時に、私の悩みなんて」という台詞は、金持ち専業主婦のすごく良い所を突いていて、監督の観察眼の深さを感じます。ただ、妹のピアスを見つけて掃除機で叩くとか、夫が「女房より仕事だ~」と雄叫びをあげるとか、やや芝居がかった(いや、芝居なんだけどさ)シーンが苦笑を誘われました。 【ともとも】さん 8点(2003-12-05 19:04:26) 2.ずっとこの監督は女性だと思い込んでいました。ジェームズ・スペイダーが繊細な美青年で、二重丸。 【きなこ餅】さん 8点(2003-11-06 23:28:49) 1.変態にも善人はいるんだと思いました。今の世の中、こんなの変態に入らないけど。表面じゃなくて、本音の部分でこそ人間は生かされる。何だか何かを突きつけられた気がした作品。 【こがね】さん 8点(2003-05-30 23:55:36)
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