みんなのシネマレビュー

眼には眼を

An Eye for an Eye
(Oeil pour oeil)
1957年【仏・伊】 上映時間:113分
ドラマサスペンス
[メニハメヲ]
新規登録(2003-10-18)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん


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監督アンドレ・カイヤット
キャストクルト・ユルゲンス(男優)ワルテル
フォルコ・ルリ(男優)ボルタク
ポール・フランクール(男優)
パスカル・オードレ(女優)
レア・パドヴァーニ(女優)
脚本アンドレ・カイヤット
撮影クリスチャン・マトラ
配給東宝東和
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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4.《ネタバレ》 結果として子宮外妊娠が破裂した妻を6キロも歩かせた復讐として,その先に何もない砂漠をドクターに歩かせたボルタクなのだと思いますが,もしや何らかの妻への復讐として、雨の夜中に子宮外妊娠が破裂した彼女を6キロも歩かせたのではないかと想像してしまう恐怖。■松本清張か筒井康隆の短編のよう。面白いです。 なたねさん [DVD(字幕)] 8点(2023-04-23 21:16:08)

3.《ネタバレ》 復讐劇の異色作。得体の知れない緊張感で最後まで釘付けにされる。
言葉の通じない中東の村での孤立感と焦燥感。ボルタクの思惑をはかりきれないので不気味さが募っていく。ストレートに憤怒をぶつけるのではなく、時折見せる親切な言動に、妻を失った恨みの深さを覗かせる。道連れ覚悟の激しい憎悪が、簡単には殺さない凄みを感じさせる。自爆覚悟の執念深さで狙われたら、もうどうすることもできない。真綿で首を絞められるようにジワジワと迫ってくる恐怖。

猜疑心に苛まれ、生殺し状態の主人公に、いつしか感情移入していく。岩と砂ばかりの山の中で、喉の渇きと足の疲労がビンビン伝わってくる。いっそのこと殺してくれと懇願するほどの苦しみ。
希望を与えては絶望させる究極の復讐。絶望を見事に描き出すラストの俯瞰が圧巻。
あの山を越えれば町が見える――最後の気力を振り絞って希望にすがりつきながら、絶望のどん底に叩き込まれて行き倒れ、ハゲタカの餌食になっていく姿がはっきりと見えるようだ。

医師が最初に男の妻を診ていてやればと悔やまれるが、それも結果論で、勤務外にどんな患者でも対応するとなると医師の負担が大きすぎる。
ボルタクの方も、逆恨みではあるけれど、恨みをぶつけたくなる気持ちはわかる。でも、共倒れになったら、残される幼い娘はどうなるか考えられなかったのか。憎悪は人を狂わせる。

自爆覚悟で捨て身になった人間に狙われたら逃れようがないんだなという怖さ。
死んだ妻の美しい妹の態度の変化がとてもリアルだった。 飛鳥さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-01 21:50:52)(良:1票)

2.《ネタバレ》 医者もわざとやったわけじゃないんだけど今でいうストーカー男にまんまと引っ掛かった悲劇。遠回り遠回りしてじわじわとじわじわと、じわじわとすぎるほどに相手を追い詰めていく姿はなんともいえない恐怖。相手を信じたヴァルテルの単純さもアレっちゃアレなんだが別に復讐と言ってもボルタクが直接手をだしてやったわけじゃなくて信じたあなたが悪いんですよ、何もがすべて正しいわけじゃないんです誰だって間違いはありますよ的なのを言っちゃうの見て「ぐぬぬ。・・こいつやるな・・・」(笑)しつこさと不条理さは天下一品なとこもありますけどラストショットの絶望感はたまらん。よくこんなとこで撮影したもんだと逆に敬服しちゃいました。 M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-31 01:03:58)

1.《ネタバレ》 究極の嫌がらせ映画。理不尽な目に合わされた主人公の医師が不憫でならないが、彼にも絶対落ち度がないとは言い切れないところがミソ。そしてボルタクの方も直接手を下すわけではなく、あくまでも親切的に接してワルテルに復讐を開始していく。前半は無言電話にストーカーとあまり大したことのない話が続くが、後半になってからの展開がひたすらに凄い。主人公はいつ広大な砂漠に置いてけぼりにされるのかとドキドキしました。ラストシーンは確かに圧巻だけど、あれを見ると結局ボルタクも最初から死ぬつもりだったのかな?とちょっと疑問。何はともあれ自分もこういう目に合わないよう、なるべく他人の反感を買わないように生きていきたいものです。 かんたーたさん 8点(2004-04-19 19:33:23)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 8.37点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.66点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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