みんなのシネマレビュー

たそがれの女心

Diamond Earrings
(Madame de...)
1953年【仏・伊】 上映時間:100分
ドラマラブストーリーモノクロ映画
[タソガレノオンナゴコロ]
新規登録(2004-04-10)【彦馬】さん
タイトル情報更新(2020-05-15)【イニシャルK】さん


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監督マックス・オフュルス
助監督マルク・モーレット(ファースト・アシスタント・ディレクター)
キャストシャルル・ボワイエ(男優)将軍
ダニエル・ダリュー(女優)マダム
ヴィットリオ・デ・シーカ(男優)男爵
ジャン・ドビュクール(男優)
脚本マックス・オフュルス
音楽ジョルジュ・ヴァン・パリス
撮影クリスチャン・マトラ
配給東宝東和.
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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3.《ネタバレ》 先にレビューなされた方々も書かれていますが、踊るような流れるようなカメラワークに目を奪われます。
何と言っても、オープニングに出てきた挨拶代わりの流麗な長回しの連続!
クローゼットの装飾品をたどる手先を追い、イヤリングを着けるダニエル・ダリューの表情を経て部屋を出るまでの一連の動作をワンショットで捉え、続けざまに教会で祈りを捧げるシーン、そして宝石店に入り螺旋を登るマダムをクレーンの垂直移動で追うしなやかで華麗なこなしは、マダムを取り巻く世界をより洗練に彩っているように思えます。
また、ベッドルームでの会話のシーンが特に好きなのですが、別々の部屋のそれぞれのベッドからお互いに相手の姿が見えるようなユニークな配置になっているのはもとより、蝋燭の火を一つずつ消していって最後にマダムの表情が暗みの中にフワッと浮かんで出てくる繊細な照明テクニックは、これはもう、お見事と言うしかありません(実際には、あのようにはなりませんからね)。
ストーリーをトータルで考えると、贅を尽くしてお金を浪費し宝飾品に目が眩んで自分を見失った有閑マダムを、夫の知性や寛大さを対照させることによって皮肉タップリに描いたような印象で、原題が示すように特定の人物を選んで描いたものではなくどこにでもいるようなごく普通の御婦人を描いたのですよという風に捉えさせていただきましたが、劇中ではルイーズと呼ばれていたりして、実際にはちゃんと名前が割り当てられていたのが少々解釈に迷うところです。
国境を越え様々な人の手を伝いながら方々を彷徨うイヤリングでしたが、最後はやはり大事にしてくれる持ち主を選んだということでしょう。 もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2012-01-14 15:51:30)

2.《ネタバレ》 ダイヤモンドはくるくると同じ買い手に戻る。二人はくるくると踊る。女の言葉もくるくると変わる。ただ、将軍だけがじっと立ち止まり苦悩している。恋は流れだ、人生も流れだ、しかし、同じ所を回るものだ。そう彼女のロングドレスのように翻りたまえ。華麗に踊りたまえ。ただ、それは、言っておくが、マリア様は許さない。祈っても駄目だ。そういう結末を見る。だが、しかし、それは、恋する二人には本望か? いや、恋自体の運命か? 運命に引き寄せられる者は美しい……冒頭の宝石装飾品あふれる中で主人公、聖書を落としてまう。そんな映画なんだ、と思っているとそんな映画でした。 K-Youngさん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-11 13:07:25)

1.カメラの動きが流れる曲線美。この作品でキーとなる耳飾りがそのカメラの動きにシンクロするように流れる。転石はいつしか真の宝石に。宝石商が同じ耳飾りを将軍に売りに来た四度目には、さすがに「またかい!」と笑ってしまった。タイトルそのままにマダムの姓が臥せられているのはなぜだろう。宝石に輝きを与えるのは高貴な身分や血筋などではないのだ、ということだと解釈しておこう。
彦馬さん 8点(2004-04-10 07:33:58)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.71点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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