みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
214.《ネタバレ》 「悪銭身につかず」という道徳を大げさに教えてくれる。 あと、交通事故には気をつけましょう。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-03-29 01:38:42) 213.《ネタバレ》 老人の住む国などない。 どの時代も「昔は良かった」とか「最近の若者は」と嘆いていただろう。 80年代のアメリカですら、常に理不尽な暴力で満ち溢れていた。 アントン・シガーは、まさに己のルールで遂行するアメリカの影の象徴だ。 目的のためなら道行く人ですら銃を向ける死神である以上、 殺害シーンが次第に省略されていき、ある種の諦めを受け入れさせる。 一方、大金をくすねたカウボーイは主人公のように思えるが、 終盤でいきなり死体で再登場する無情さ。 そして理屈を捏ね繰り回すも何も出来ない老保安官。 徹底的に行間で描かれる諦観と閉塞感がアメリカの病理を浮き彫りにさせる。 二度シャツを買うシーンが出てくるが、 もし少年たちが大怪我したシガーからお金を貰わなければ、 ひたすら物質主義に邁進する現在のアメリカに希望はあったのだろうか? 現代アメリカに警鐘を鳴らした本作の教訓が生かされることなく、 『血と暴力の国』は斜陽に突き進む。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 7点(2023-10-14 22:56:01) 212.《ネタバレ》 ある男が、きな臭い事件に、フラフラと自ら巻き込まれていくというような話です。あまり説明的ではなく、丁寧で渋くて味のある映像と役者の演技で、終盤まで、飽きずに引き込まれていきます。ですが最後、どちらかというと視聴者の期待を裏切る展開を選択したため、丁寧に下ごしらえしてきたものが、不意にあっけなく宙ぶらりんになって、大きな感動が得られず、終わってしまったなという感覚が残りました。もっとベタな展開でも良いので、わかりやすく心揺さぶるものがあった方が良かったかなと。十分な下地ができていただけに受け入れられると思うのですよね。無常観、無情感もわからなくはないのですが。主人公、渋くていいです。ゴツいのにオカッパの殺し屋の彼は凄味があって良かったです。奥さんは最後の最後、急にカッコ良かったですけど。結局どうなったのだろうか。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-03-09 19:32:13) 211.《ネタバレ》 シガーという人物の異常さの表現は本当に素晴らしい 演技ももちろんだが、行動・問答 全てがシガーという人物の異質さを上手く表現している。 良くも悪くもそれだけの映画 ラストは意外ではありましたが、打ち切りのような怒涛の展開で 評価はこんなもんです。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-20 18:48:50) 210.セリフが少なく、具体的な状況説明が抑えられているのだが、観ていて置いてけぼりになることはない。一つ一つのカットも長くて静寂なシーンが多いが、飽きることはなくて、むしろ緊迫感を与えてくれる。 今は何が起きているのか、どこにどのような危険が潜んでいるのか、そのようなことを観ながらに自然と考えられて、ぐいぐいと引き込まれる。 コーエン兄弟の独特なブラックユーモアはほとんどないが、欲に目が眩んだ人間が運命に逆らえないまま転落していくのは彼らの映画ではお馴染みの展開。 人間の無力さを描くのが巧い。上から目線な言い方になるが、ストーリーテラーとしての力が半端じゃないと思う。 そして、言うまでもないが、ハビエル・バルデムがとてつもないインパクトを放っている。演技を越えた強烈な"存在"と化していた。 「ルールを守って生きた結果がこれだとしたら、そのルールに意味はあるのか」というセリフが忘れられない。 一度対峙してしまったら避けられない、強大な悲劇の恐ろしさを痛感させられた。 【Y-300】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2021-06-17 11:39:47)(良:1票) 209.一筋縄ではいかない展開。複雑に意味を込めようとしている感じで、観ている人にも多少の解釈を求める。 それでも、ただ何となく観ていてもそれなりに満足するちょっと不思議な映画。 【simple】さん [地上波(邦画)] 7点(2019-05-30 20:42:50)(良:1票) 208.作品全体の乾いて殺伐とした雰囲気と、シガーの不気味さだけでインパクトを残す映画。あっけないラストよりも、だらだらと述べられる人生訓?のようなものは余計かな。ちょっと理解しにくかった。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-08 23:23:21) 207.《ネタバレ》 悪の魅力いっぱいの映画。ダークヒーロー映画。これに並ぶのは、バットマンダークナイトくらい。ストーリーに救いはないが。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-13 09:51:41) 206.《ネタバレ》 感想、つまらない・・ で終ったら怒られそうですが。 アクションバイオレンス娯楽映画のように始まって、実際その先を至極期待させる流れから 急に肝心な部分を端折って、説明も略して次々とエピソードも時系列もジャンプして、 主役かと思ったキャラがいなくなり、悪役は倒されず。年寄りの思い出話のようなラストへ。 製作者は「人生には、たとえ簡単な事でも失敗や想定外の出来事により、真逆の結果が待っている事がある。」 と説教でもしたかったのかなあ。 「諸行無常」とか、「ツワモノ共が夢の跡」とか「盛者必衰のコトワリ」とかですかねえ。 それにしても、後半の編集はアンマリだ。ドラマの放送打ち切りが決まって、1話飛ばして最終回みたいです。 対峙した殺害目標ではない相手を、殺すのか殺さないのかを、損得判断でも感情でもなくコイントスで決める性格の ヒットマン。それが警官だろうが、買い物に寄った店の主でも誰でも殺してしまう・・ていう異常な男が怖い。 普通の映画なら、コヤツが倒されて終るんだろうけど、そうではない。娯楽映画ではないのだ。 面白いのは、異常な殺し屋が、自分以外の殺し屋も雇われていると知り、スポンサーを殺してしまうとことか、 圧縮空気ボンベを繋いだ自作のエアガンで比較的静かに殺しまくるとか、主役の保安官がやる気がない意外性とか? 意外なのは歓迎だが、クライマックスでは死体だけ見せてスルーし、会計士を殺したのかどうか、モスの妻は 助かったのかどうかを、ハッキリさせずにスルーしたりがウザイ。妻との会話からすれば、金は手に入らなかった? モスを殺して逃走した複数の犯人(恐らくメキシコ側)がゲットしたのだろうが、この映画では説明は無い。 それらは想像してくださいて奴ね・・ やだやだ いずれ前半は娯楽映画っぽくて、後半はなにか他のジャンルのようです。 珍しいっちゃあそうなんですが。 娯楽映を期待してみると、ガッカリします。 ただ、異常な殺し屋が、モスの妻との会話で「私を殺すのかどうかを決めるのはアンタ自身よ!」と言われて 唖然とするシーンと、子供に長袖シャツをくれと頼んで金を支払うとか、変化の兆しのような描写がいい。 と、思いたいけど・・・・ モスの妻の家から出る時、靴の裏を気にしてるから殺したんだろうなあ・・ ヤッパリこの映画、好きにはなれないわ。 【グルコサミンS】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-09-03 21:11:59)(良:1票) 205.《ネタバレ》 終盤までは傑作!と感じていたが、終盤で点数を大きく落としてしまった映画。 コーエン兄弟と私は反りが合わないと判ってしまった。 本作の結末から見るに、本作は生死や運命の不条理さをテーマとしていて、そのテーマを表現するためのあの拍子抜けな結末があるのだろうが、これが映画的に良かったかと言うと、はっきり言って駄目だと思う。 起承転結の結を完全に放り出した展開には、大きな不満が残った。まさか不条理を味わうよりも不完全燃焼を味わうことになるとは。 ベルが完全に傍観者で終わってしまい、そこが特に不満で、せめてシュガーとベルを対決させていればまだ良かったのにと思う。 原作を忠実に映像化しているのはわかる。ただ原作は、マッカーシー独特の詩的かつ長大な文章表現と哲学的思索が盛り込まれる事で、 不条理な結末に至る過程が濃密に描かれている。その濃密さはまるで結末に対するエクスキューズのようでもある。なので小説の方は不条理さが際立つ事はあっても、不完全燃焼感はあまりない。 ただ映画となると、そうした濃密な文章や思索がどうしても映像化できないため、たとえ結末が一緒でも唐突に結末を突きつけられた印象が強い。 結末を納得する余裕もなく唐突に映画は終わってしまう。 不条理さを味わうといっても、原作にあるような詩的で、神話的で、寂寞感に満ちた、運命や生死に関する思索が提示されるわけでもないため、 これではやはり不条理ではなく不完全だ。 原作にある不条理さを表現媒体の違いで上手く表現できないのなら、思い切って別の展開を選べばよかったのだ。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2018-08-25 14:14:25) 204.《ネタバレ》 いやあ、せつない作品だった。大金を手にしたゆえに追われ命失う者、その妻、何の躊躇いもなく命を奪う者。作品通じて無常観が漂う。とにかく緊張感が半端ではなく、息を飲む場面が延々と続く。なんといってもシガー役バビエルバルデムの得体のしれない不気味さの表現が光る。素晴らしいと思ったら、やっぱり助演男優賞受賞してた。この作品なんの下知識なくレンタルしてたけど、本作品自体が賞取り作品だったんですね。良い出来でした。理詰めということはない、若くて前途洋々の人たちには理解しにくいかも、人生折り返し越えていろいろあった人たちには感じ入るところがあるかも。さんまさんの「人生生きているだけで丸儲け」という言葉が浮かびました。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-10-25 15:29:15)(良:2票) 203.シガーの印象ばかりが残るが、意味ありげなモスも妙に印象深いし、その奥さんの言動もイチイチ妙に意味ありげ。ハビエルの助演男優賞は納得だけど、それ以外にアカデミー賞をいろいろ受賞した理由がよく判らない。 結局ただのおっかけっこだったのか、それとも何か深いメッセージ性があったのか・・ よく判らなかったような判ったような難しい映画です。大して面白くないのにとても印象深い映画で、印象だけでこの点数を稼ぐのはある意味凄いのかも。。いつの日かもう一回見たくなるような気がします。。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-09-12 13:31:40) 202.久しぶりに、緊張感があり面白い映画に出会えたと思いました。アントン・シガーの存在感が良いですね。ワクワクさせる悪役っぷりでした。また、ラストも何となくきっちりとハッピーにはいかない展開が逆に心に残っるのではないかと思います。 【ソウリ】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2017-07-19 20:39:47) 201.なんかバイオレンス感だけが残った感じの作品。人間の欲動強いのがよく表れているが、観終わった後味がよくないです。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-05-08 16:33:18) 200.《ネタバレ》 前半の緊張感が強烈だっただけに後半の尻切れトンボ感が納得いかない。ルウェリンの最後も唐突だったし、カーラは結局最後どうなったのかも描かれていない。そもそもこの物語に主役とは言いながら保安官は必要だったのか。細かいことから大きなことまで疑問の残る映画だった。アントンシガーの悪人ぶり(超人ぶり?)はトラウマになるほどの恐ろしさだ。最後の骨が突き出たシーンで平然としている様は吐き気さえ催すほどだった。好み25/50、演出10/15、脚本12/15、演技8/10、技術6/10、合計61/100→6/10点 【chachabone】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-03-15 23:20:12) 199.《ネタバレ》 絶対的な力を持つ純粋悪の前では、正義、道徳、情け、懺悔といった当たり前のような価値観は一切通用せず、ただその力に従うしかない。そこにあるのは、身勝手なルールだけ。 自分は、モスがシガーを殺して金を持ち帰るか、保安官の最期の大仕事によって事件が解決するのか、あるいはモスとシガーの直接対決を見せる、という展開を予想しました。しかし物語は、そこまであったお決まりの空気を一気に変え、全く予想しない展開を迎えます。そして全てを終え家に戻った老いた保安官は、自分の無力さを感じ、ただ慰めあう事しかできない。 こんな終わり方はきっとあってはいけない。しかしこの映画はそんな、人に対する、映画に対する、予定調和を一切許さず、自分の中にあるあらゆる物に対する物差しを見事に壊し、現実で起こり得るかもしれない残酷な結果を突きつけてきました。 【ちゃじじ】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-01-17 01:10:45) 198.静けさの中に狂気を宿した演出が素晴らしい。 少し分かりにくさがあるものの、不思議と画面にくぎ付けにされる。 ハビエル・バルデムの存在感が圧倒的。 これって、先が読めない面白さも存分にある。 そして、映画を観ているという、幸せな気分にさせられる、不思議な魅力を持った作品でもある。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-12 19:47:49) 197.え?主演トミー・リー・ジョーンズなの?出番少ない上にあまり必要なくない? チャールズ・ブロンソン似の渋いおっさんこそ絶対主役にするべきだよ! という疑問を抱いたが、やはりそこは巧みなコーエン兄弟の事だから敢えてそうしてるのか。 ストーリーも普通だったらこうなりそうな展開でもそうならないというか、わざと定石を外してる感じ。 利点は先の展開が読めないことだが、欠点はまとまりに欠けるのと観客に解釈を投げている所。 エンタメ作品だと思って観た人は絶対首を傾げるはず。 個人的にはこんなB級テイストな物語をよくアカデミー向けな大作に仕立て上げたなぁと感心した。 【ヴレア】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-11-08 10:31:32) 196.《ネタバレ》 一攫千金のチャンス、自由と闘争、栄光と挫折―― この映画はアメリカの大地に点々と続く血痕を辿っていけば、当然出くわすだろう風景なのかもしれない。 バビエル・バルデム演じるアントン・シガー は冷酷な追跡者だ。その振る舞いは、ギャングの報復というよりかは、ビジネスマンの代金取り立てのようでかえって不気味だ。主人公は、まとわりつく影を必死で振り切ろうとするが、どうやっても逃げきれない。その日常にぽっかり浮かぶ狂気は「ファーゴ」に通ずるものがあると感じた。 どうして人はコインに運命を託そうとするのだろうか。それとも運命を託すに値するほどコインが大きくなりすぎてしまったのだろうか。残虐な暴力描写は俗悪だが、コーエン兄弟の鋭敏な批判精神は信頼できる。 【月の】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-08-26 22:17:25) 195.《ネタバレ》 例えば「マルホランドドライブ」のように、後でネタバレサイトなどを巡って振り返ってみれば場面の一つ一つに意味があった事を知りニヤリとしてしまう、そんな映画はそれなりに頭を使ったような気になって楽しめる。しかしこの映画、どこを巡ってどう解釈しても正解に辿り着けない。BGMもない静かな二人の対決は大いに見所があり、俄然結末への期待が高まっていくが、主役だと思っていたトミーリージョーンズは結局大して活躍もせず夢の話を語って終わりというのは、緊迫感のある殺し合いで盛り上げた果ての纏め方としては少々不満が残る。観る側の解釈に委ねて〆るやり方には決して不満は無いが、あまりそういった系統の作品だとも思えない展開が続いていたので、いささか拍子抜けした。味のある映画ではあるが、傑作として評する力量は自分には無い様だ。しかし大いに楽しめた事は間違いないので高評価。出来れば後から出て来た始末屋さんの活躍も少し見てみたかった。まるで違うタイプのキャラの登場だっただけに期待した分リタイヤがあっという間で残念。 【にしきの】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-07-16 14:23:19)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS