みんなのシネマレビュー

カランコエの花

2016年【日】 上映時間:39分
ドラマ青春もの同性愛もの
[カランコエノハナ]
新規登録(2019-05-21)【かっぱ堰】さん
タイトル情報更新(2024-05-28)【にじばぶ】さん
公開開始日(2018-07-14)


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キャスト今田美桜(女優)一ノ瀬月乃
笠松将(男優)新木裕也
手島実優(女優)矢嶋翠
堀春菜(女優)
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 演技の自然さ、それでいてのキレ味の高さも素晴らしいし、これも非常に自然ながら十二分なリアリティを兼ね備える展開運びもお話としての見応えまで抜群、と、短編としては最高クラスによく出来ていると思う(このクオリティのまま2時間の映画に拡張できたとしたら、製作者はその時点で超一流と言えるだろう)。 そして何と言うか、LGBTという要素の「難しさ」が凝縮されていた、という様にも感じられる。残念なことに当然、まだ世の中には無理解や悪意といった明らかに不適切な意識を持ったままの人も居る、がソコに加えて、そういった悪意ではなく善意の方をある程度十分に持ち合わせていたとしても、実際に身の回りにそういった人が現れた場合に、どういう行動を採るのが適切なのかそれが分からない・判断できない(あるいは判断を誤ってしまう)という人がまま多い、ということなのだとも思う。そしてそれは同時に、そもそも現在の社会自体が、根本的にこのトピックスについて何が正しいのかということの「答え」を出せていない側面が非常に多い、ということだとも思うのですよね。 個人的に、今の社会的な潮流というのは、このトピックスを単純化してまとめて片付けよう、という方向性を強めてゆこうとしている様にも感じることがある。私は、一番重要なのは社会的な意識・コンセンサスだと思っている。この複雑で多岐に渡る「問題」は、そーいう方法では解決しないのではないか(むしろそれは、解決への距離を遠くするのではないか)という気がしている。 Yuki2Invyさん [インターネット(邦画)] 8点(2021-05-23 01:05:54)(良:1票)

3.《ネタバレ》 みてて、心が痛くなりました。 誰かにうちあけたい・・・・でも話せない・・・。そんな気持ちをずっと抱えながら悩んでいて、それを保険教師に話した。。 そして、保険教師は、LGBTという授業をその告白した生徒のクラスだけにいきなし始める。。。 当然、なんでそんな話をしたんだ?うちのクラスだけに。。もしかしてうちのクラスにいるんじゃねぇか・・・ってなるのは至極当然の流れかなと思います。 この保険教師も、生徒を助けたい・・・と思っての授業かもしれませんが、かなり繊細な問題なので、それはするんじゃなかったんじゃないかと私は思います。ましてや高校生という、LGBTについての知識や、社会的常識もまだまだ未熟はなずです。 レズであることを告白した子に対しての、友達のセリフも痛い。 そこに、まったくの悪気はないんだけど、それが傷つけてしまっている。。。 中々考えさせられる作品でした。 へまちさん [DVD(邦画)] 7点(2020-11-24 18:07:26)

2.《ネタバレ》 大した動機もなく見たが結果的に心が痛い話だった。エンドロールからのラストに背景事情が集約されている。 男連中はバカなので無視することにして、女子の方も今どきの女子高生なので(昔も同じ?)ちょっとしたことで仲間を排斥して迫害し始めるということを平気でやるのではないかと思っていたらそうでもなく、主人公を含めて基本的には心優しい人々だったらしい。みんな善意の人なのに(バカ男は除く)何でこういうことになってしまうのかという思いだったが、この物語に即して考えれば、例えば誰かを好きになって相手に告げたら、相手は何とも思っていなかったので気まずくなってしまった、というようなことが性別に関わりなく普通に起こる状態が理想ということかも知れない。 基本的には養護教諭が元凶だったと思うしかないわけだが、そもそも月曜日に何であんなことを言ったのかという点は不明瞭だった。金曜日の段階でそういう雰囲気は全くなく、当面は引き続き話を聞いてやればよかったはずだが、例えば初めてLGBTに関わる相談を受けて一人で盛り上がってしまって土日の間に少し仕込み(7.6%という数字など)をして、別に期待されてもいなかった研究発表をしてしまったと思えばいいか。 自分として気になったのは、相談者に対し養護教諭が一方的にLGBTという枠をはめて追い込んでしまった面はなかったのかということである。正しい見解かどうかわからないが個人的には、あくまで人は一人ひとりであるから、予断なく個別の人間の状況を捉えて対応するのが、この場の養護教諭に求められる態度ではなかったかと思った。 ちなみに以前「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」(2013))という映画を見たことがあるが、女子高ならガールズラブ的に軽めに扱われるものが、共学だとLGBT(のL)ということになるのかと思ったりもした。 ほか映画の作り方として、役割だけ決めて役者の考えで演じる「エチュード」の方式を取り入れていたらしく、登場人物の発言やふるまいに自然な感じが出ている(広瀬すず関連は笑った)。主演女優は目玉が特徴的なようで、少し前に見た「罪の余白」(2015)でも端役ながら目玉は目立っていた気がする(最近は知らない)。また特に、お菓子づくりの好きな小牧桜(演・有佐)という女子の最後の表情が切なく見えて心に残った。 かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 7点(2019-07-13 10:55:43)

1.勘違いって怖いなと、そして無神経な人による無神経な発言で人を傷付けてしまう事の辛さ、誹謗中傷、逃げ場のない圧力。そういったものが一つの教室内で繰り広げられる。 単にLGBT問題を考えさせるだけの内容ではなく、生徒一人一人の描写が非常にしっかり描けていて青春ものとしても優れているし、短いながらもとても印象に残る映画だった。ラストがとにかく素晴らしい。 ヴレアさん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-23 23:55:26)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.25点
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