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シュウシュウの季節

Xiu Xiu: The Sent-Down Girl
1998年【米】 上映時間:99分
ドラマロマンス
[シュウシュウノキセツ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-07-30)【Olias】さん
公開開始日(1999-11-03)


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監督ジョアン・チェン
キャストルールー(女優)シュウシュウ(秀秀)
ロプサン(男優)ラオジン(老金)
脚本ジョアン・チェン
製作ジョアン・チェン
製作総指揮ジョアン・チェン
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【クチコミ・感想】

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21.《ネタバレ》 まずは自然景観が美しい。場所は四川省内のチベット人居住地域という可能性もある。 内容としては過去の厳しい時代を描いているが、この映画自体は特に政治的主張を含むものとは思われず、そもそも過去の政策を批判して現在が変わるものでもないので、自分としてもこれでこの国への感情を今以上に悪化させたりはしない。劇中に下司な人間が多く出るのは政治体制などと直接関係なく、単にこの社会の文明度とか文化性のレベルを示しているものと解する。 ところで主人公の少女は確かに愛らしいが、自分としては冒頭からいかにも女優が演技しているように見えて心理的に距離を置いてしまい、結果として劇中の悲惨な状況にも過度の思い入れを持たずに見ていられた。さすがに過激な性描写はやりすぎと思うが、ここでの役者はエンドロールに出る「秀秀替身」であって、体型だけ見ても主人公が実際にやっているようには思われない。 それより痛々しいのは同居の男の方であり、一体どこまで耐え忍ぶつもりかと呆れ果ててしまって同情心も失われる。しかし原作者・監督とも女性であることからすれば、これは女性が望む純愛の姿を描いていたのかと思えなくもない。“男は去勢でもしない限り本当の愛を知ることができない”というならかなり毒気のある話になるが、女性の側がどれだけ変質しようと男は一途に愛を貫くというのもかなり都合のいい展開であり、どうも視点の所在が自分とは真逆と感じられる。 本来は自分としても少女の境遇に涙したかったわけだが、それほど純粋な気持ちの持てる年代でないこともあり、残念ながらかなり皮肉な感情を催す映画だった。この映画はあくまで美少女を主人公にした作り物だが、現実にはこういった悲劇は無数にあるだろうし(劇中ではほかに失踪者が一人)、その全てに涙してやれるわけでもないという諦観のようなものもある。 なお直接関係ない話だが、少し前に成都市での会議に出席した際、われわれ一行の世話役についてくれた地元の学生ボランティアが童顔で天真爛漫で本当に可愛らしい人で、それで現地の印象が若干よくなってしまったのは向こうの思惑にまんまと乗せられた形である(ハニトラはなかった)。現在でもいろいろと暗い側面が伝えられる国ではあるが、彼女のような人がのびのびと生きられる社会であってほしいと余所事ながら切に願う。 かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 5点(2014-11-04 20:38:26)

20.《ネタバレ》 文化大革命という大きなうねりの中で、無垢な少女が汚い大人たちに翻弄されて汚れていくさまが切なくて痛い。 性描写も含め、社会的弱者の悲惨な状況を生々しく描いている。 故郷へ帰りたい一心の少女の気持ちを利用して、体だけ弄ぶ男たちには殺意を覚える。 唯一シュウシュウを思いやったラオジンが、シュウシュウを射殺して自らも命を絶ったのはどうにもやるせない。 ラオジンがシュウシュウのために作ってやった露天風呂が棺おけがわりになるのが皮肉。 それにしてもラオジンはもう少しなんとかしてやれなかったのか、その無力さがはがゆい。 あそこを切断されていなければ、男として少女を愛し守り切れたのかもしれない。 自己中心的で他人を平気で踏みにじる、不正に満ちた混乱の時代。 今でも信じられないような中国発のニュースを耳にするが、現代中国にも社会の歪みとして残っているようだ。 映画の余韻で、一党独裁体制の弊害まで考えさせられる。 主役のルールーは童顔で幼く見え、純朴な少女と憂いを帯びた売女の両面を見せる。 相手役のロブサンは素朴な笑顔がとてもいいだけに、ラストの悲劇がなおさらこたえる。 飛鳥さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-27 23:02:23)

19.《ネタバレ》 シュウシュウの行く末の描写があまりにも生々しく、衝撃的すぎて、書こう書こうと思いながらもなかなかレビューを書く気になれなかった重い作品でした。シュウシュウもラオジンも共に不憫。本当にどうにかならなかったかな・・・。救いのない結末にうちのめされました。この点数が精一杯です。 ☆Tiffany☆さん [地上波(字幕)] 6点(2007-11-23 12:00:31)

18.《ネタバレ》 荒削りながらも一直線な演出のおかげで作品としてのインパクトは強いし、社会の大きな動きの中での個々の弱者に注目した姿勢についても評価したい。しかし、一番凄いのは、最初にもっともらしく登場した男の子が、最後の申し訳程度のナレーション以外まったく登場しないという点。あれだけ視点を確保していたら、後の方でも何かやるのが定跡なのだが、その手法をあえて無視することによって、主人公が巻き込まれた「容赦なさ」を表現することに成功している。 Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-23 02:13:26)

17.《ネタバレ》  観終わった後に嫌悪感しか残りませんでした、余りにも幼く無知な少女とそれを弄ぶ醜い大人たち、そしてその光景を前にしても何もできない男・・・・・・。非常にやりきれないですね。   確かに、下放政策により家族や友人達と引き離された事情があるにしろ、あまりにも行動が短絡的すぎるような気がします。そして、その挙句は老金まで巻き込んでしまう訳ですから、正直彼女に同情はできませんでした。(しかし、主人公の変貌ぶりは凄かった・・・・)   人間の醜い部分を覆い隠すような美しい風景描写が非常に印象的でした。   出来が悪い作品ではありませんが、私は嫌いです。 TMさん [ビデオ(字幕)] 2点(2006-12-28 13:18:48)

16.心が痛みます。シュウシュウの変わっていかざるを得ない状況を変えてやれない老金の無力感はひしひしと感じます。シュウシュウより彼女の変化を見せられる老金のほうが不憫でした。何か胸に残る作品です サイレンさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-08 19:02:03)

15.《ネタバレ》 眩暈を覚えるような怒りと、不快感。とくに病院でのシーンでは吐き気すら感じました。前半のシュウシュウが可愛らしいだけに、映画が終わったあとしばし呆然としてしまいました。  ただし、あまりにも悲劇を演出しすぎている点が鼻に付くのも確かです。あからさまなセックスシーンなど、「ほうら、こんなに可哀そうでしょ」という製作者の声が聞こえるようで…。『ほたるの墓』を思い出します。当時の政策を批判するために、とにかく悲惨な話にしようとしたのかな、と。 いや、丁寧な作りだし、なんだかんだいって泣けたし、こういう映画があってもいいと思うんですが、政治的な意図が見えるようで個人的には引きました。 悲惨すぎて、思考停止してしまうんですよね… no oneさん 7点(2005-03-02 21:27:36)

14.個人的には最近観た「モンスター」以上に痛くて、痛くて、痛い作品。もう中盤以降は心臓をギュッと掴まれて、息をするのも苦しくなって、気張ってないと魂を持ってかれてしまいそうだった。文革中の中国を舞台にしているという事で政治的・社会的な要素の強い作品かと思っていたけれど、僕にはこれはいつの時代・どこの時代でもありうる(たとえば戦後まもなくの日本での街娼と傷痍軍人、という設定でも成り立つと思う)「報われない片思いの悲劇」のように思えた。無垢な少女シュウシュウがあまりにも無残な形で「女」に「成長」させられていく中、シュウシュウに密かに想いを寄せつつも、社会的な力もなく、また男性として彼女と結ばれることも叶わず、ただ見守ることしか出来ない老金のやるせなさが、痛いほど伝わる。そしてあの、溝口を思わせるような、ある種幻想的なラストシーンは息をするのも忘れそうだった。正直、こういう話は本来の好みではないのだけれど、映像・カメラの動き・役者の演技など、どれをとってもいちいち素晴らし過ぎる(音楽は少しセンチメンタルすぎる気がしたけれど、全体に比べたら大したことではない)作品。誰にでも勧められる作品ではありませんが「映画」が好きな方は是非観てください。 ぐるぐるさん 10点(2004-12-15 22:07:35)

13.後味は確かに良くはないし、衝撃的。けど、この映画は目を背けてはいけないと思う。このような歴史的過ちをきちんと見つめなおし、今後このような過ちをしないことが大切だと思う。しかし、前のレビューにもあったが、なぜ、このような政策を持ち出した、毛沢東が今現在も紙幣になっていたり、天安門のところに大きな肖像画があるのか、不思議でたまらない。そして、怒りさえ感じる。この映画を見る前に『宋家の三姉妹』を見ていただけに、あの革命や内戦の結果できた国家がこのような国家であると思うと悲しい。しかし、現在、市場開放の結果、発展してきている中国は応援していきたい。確かに今現在の農村部との所得格差は深刻な問題ではあるが、なんとか、克服して、(もちろん、簡単にはいかないだろうが)このような、苦渋な歴史を経験してきている(もちろん、他の国も色々あるが)だけに、今後は幸せな国家になってほしい。そんなことまで深く考えさせられる映画であった。 シュシュさん 8点(2004-09-18 02:14:32)

12.作品の冒頭では出発する天秀を見つめる青年の視点で語られていたが、いつの間にかその青年のナレーションはなくなってしまった。彼女の消息は成都までは伝わっていないのだろうな… マイケルさん 9点(2004-03-16 14:49:13)

11.言葉を失いました。最後のシーンは衝撃でしたが、私も【fero】さんと同意見で、あれはあれでシュウシュウは救われたと思います。むしろ、そう思いたいです。映画を見終わってから、前半の楽しそうにしていたシュウシュウと老金の顔が浮かんできて、思い出し泣きしそうです。 もみじプリンさん 7点(2004-01-30 15:31:38)

10.文化大革命。死者8千万人(よくわからない)とも言われるこの歴史的悪政は、反吐が出るほど愚かで、僕にはまったく理解できない事件です。どれだけの人が亡くなったか、どれだけの人が苦痛を味わったのか、わかりません。チベットやウイグルについては、話を聞くだけで恐怖と怒りを感じます。それは、現代中国でも間接的に体験する事が出来ます。例えば僕が雲岡石窟という世界遺産に登録されている貴重な遺跡に行くと、そこには紅衛兵による無残な傷跡が残っていました。チベットでは、数百年続いた寺院が紅衛兵によって破戒された"跡"を見ました。あまりの愚かさに、自分でも止められない、"憎しみ"も生まれました。毛沢東はバーミヤンを破壊したオマル師のごとき人物であり、まったく尊敬できる人物ではない。それを現在、全ての紙幣の顔にした中共は、どう考えてもおかしい!信じられない! そんな反中国的な思想を抑えるに抑えられず、隠し持っている僕ですから、この映画はかなり重くなりました。政治的な思想で映画を観る事は愚かだと自分でも思います。そんな観方で監督の意図が汲み取れるはずもないし、決していい感想は生まれない。しかし・・・この映画は衝撃的で、哀しくて、また素晴らしいとも感じました。本当に辛い映画です。実話ではありませんが、このようなことはいくらでもあった、老金のように蔑まれたチベット人は数多くいたでしょう。目を覆うような辛い出来事は数限りなく続いたでしょう。だから、辛い。この映画が、俳優の演技、ストーリー、風景描写、小道具に至るまで綿密に創り上げられていたことは救いでした。中国の田舎の描写は、完璧とも言える出来で、中国本国で撮影できないだろう難しい状況で、これだけの仕事をやり遂げたことに感動さえ感じます。これが、アジテーションの映画にならなくて本当に良かった。最後まで救われないと言う方も多いと思いますが、あれも一つの救いだとして、僕は肯定したいと思います。シュウシュウの純粋さと、熱演と、悲しみに、本当にありがとうと言いたい。陳腐な感想になりますが、このような愚かなことは繰り返してはいけない。それは日本軍による侵略も同じ事です。その民族が善悪を背負っているわけではなく、人間は愚かな失敗を繰り返すものであり、それを食い止める何かが必要なのではないか、そんなことをこの映画と「鬼が来た!」を観て考えています。 feroさん 9点(2003-12-15 14:16:32)(良:2票)

9.チョット辛いね、純真無垢な彼女のあんな姿を見たくなかったし、もっと普通に幸せにしてあげたいと思っちゃうね。中国における都市と農村の格差って文革当時よりもっと酷くなってるだろうし、日本人観光客がツアー組んであんな事してるしな。だけど大自然露天風呂は入ってみたかったね。 亜流派 十五郎さん 5点(2003-10-29 11:35:23)

8.観なければ良かったです。少女に言い寄った2人目のオヤジが喜んでる顔が忘れられないし、老金がいるというのに平気でテントに入ってくる男どものずうずうしさ。本当に性描写、あんなにいらなかったですよね。老金も少女と自殺するくらいならオヤジ達も巻き添えにしてほしかった。あんなに純粋な少女だったのに。救いようのないストーリー。辛すぎました。 こがねさん 2点(2003-05-30 04:19:43)

7.ジャケットのみとか全く先入観なしで観ると大変なショックを受けます。文革下の中国の理不尽さが露骨な体験として意外と客観的に語られています。純粋に心が痛む映画でした。心がうずく。生々しい状態の傷口を見ている様でした。文革を批判する為にあのようなストレートな表現を使う安易さに無力感すら感じた。文革下の農村ではあれも現実で、きっと戦争の時にはもっとひどいことが世界の至る所で行われていると思うと権力が人の欲望を顕在化させる一例にすぎないと思います。でも心だけは痛む。 てっつんさん 4点(2003-05-19 20:50:59)

6.前半は良かった。が、後半が…。SEXシーンはなくてもいいだろう…。ハッキリ言って思い出したくもない辛すぎる映画。 Asさん 2点(2003-05-06 14:54:24)

5.以前、映画館で見ました。ラストシーンで泣いて、スタッフロールで泣いて、帰りの電車の中でパンフレットを見ながら、もう一度泣きました。これが、中国にあった現実なんですね。 如月CUBEさん 10点(2003-04-04 00:35:34)

4.後半文秀が売女みたいになっちゃって老金にも悪い態度をとって、恩知らずな女とおもったけど、あとから考えたらこれはしょうがなかったことかなと思った。それほどまでして故郷にかえりたっかたんだよなあ。切ないー。最後老金が足でなく心臓打っちゃうのが衝撃。 はちまろさん 7点(2003-03-02 14:06:05)

3.何点つけていいかわかりませんが老金氏の素朴なやさしさと文秀のつらすぎる境遇に涙・・・。最後は帰れると思ったのに・・・。 Asannさん 8点(2003-01-08 02:38:56)

2.随分前に観た作品です。今でも思い出すと悲しさが込み上げます。どうしても故郷に帰りたくてでもどうしても帰れなかった文秀。日本に生まれた私にはどうしたって想像もつきません。これは本当にあったかも知れない話なんですよね・・・。ラストは衝撃的過ぎて一瞬呼吸をしませんでした。 麒麟さん 9点(2002-03-30 04:42:18)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.71点
000.00% line
100.00% line
2314.29% line
300.00% line
414.76% line
529.52% line
614.76% line
7419.05% line
8523.81% line
9314.29% line
1029.52% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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