みんなのシネマレビュー

若者のすべて

Rocco and His Brothers
(Rocco e i suoi fratelli)
1960年【伊・仏】 上映時間:177分
ドラマモノクロ映画スポーツもの犯罪もの青春もの
[ワカモノノスベテ]
新規登録(2003-08-17)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-26)【にじばぶ】さん
公開開始日(1960-12-27)


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監督ルキノ・ヴィスコンティ
キャストアラン・ドロン(男優)ロッコ・パロンディ
レナート・サルヴァトーリ(男優)シモーネ・パロンディ
アニー・ジラルド(女優)ナディア
クラウディア・カルディナーレ(女優)ジネッタ
カティーナ・パクシヌー(女優)ロザリア・パロンディ
アドリアナ・アスティ(女優)クリーニング店の店員
シュジー・ドレール(女優)ルイーザ
ニーノ・カステルヌォーヴォ(男優)ニーノ・ロッシ
パオロ・ストッパ(男優)チェッリ
堀勝之祐ロッコ・パロンディ(日本語吹き替え版【1969年テレビ東京】)
山内雅人シモーネ・パロンディ(日本語吹き替え版【1969年/1971年テレビ東京】)
楠侑子ジネッタ(日本語吹き替え版【1969年テレビ東京】)
高橋長英ロッコ・パロンディ(日本語吹き替え版【1971年テレビ東京】)
猪俣光世ジネッタ(日本語吹き替え版【1971年テレビ東京】)
原作ルキノ・ヴィスコンティ(原案)
スーゾ・チェッキ・ダミーコ(原案)
脚本ルキノ・ヴィスコンティ
スーゾ・チェッキ・ダミーコ
エンリコ・メディオーリ
パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
マッシモ・フランチオーザ
音楽ニーノ・ロータ
撮影ジュゼッペ・ロトゥンノ
製作ゴッフレード・ロンバルド
配給イタリフィルム
美術マリオ・ガルブリア
衣装ピエロ・トージ
編集マリオ・セランドレイ
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【クチコミ・感想】

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21.《ネタバレ》 高校生の時に観たのが最初。 そして、 これほど好きな、というよりはむしろ愛着を感じる映画はない。 邦題はさすが、と言うべきである。 暗さを消し去ることに努力し、更に成功までしてしまった現代人には縁のない映画。 おら、はじめちゃんさん [映画館(字幕)] 10点(2022-08-01 03:10:07)

20.《ネタバレ》 邦題が的外れな作品。蓮っ葉・阿婆擦れナディアにイライラ。泣くか喚くか大喜びしてるかだけのけたたましい母親にイライラ。お決まり過ぎる転落ぶりのシモーネにイライラ、常軌を逸した自己犠牲精神のロッコに最もイライラ。「長い! 何時までやってるのん!」ダラダラとした愛憎劇にもうヘトヘト。母親に代わって一家崩壊を救ったチーロに私も救われる。キャラは置いといて見目麗しいアラン・ドロンのボクシングシーンに加点。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2018-09-24 16:25:13)

19.《ネタバレ》 なんのこっちゃ~!?! ビスコンティの映画は変な映画ばっかりのように思う??? この作品、なんらかの神話をベースにしているのかもしれないが、人間のニオイのしない人物たちに ついていけないんです。 アノ場面から、もうこんな映画に金を使うこと自体、貴族趣味だと感じて、しょうがなかった。 トントさん [DVD(字幕)] 5点(2018-04-07 01:10:46)

18.《ネタバレ》 5人兄弟は多すぎだろ…(名前と顔覚えるのに一苦労だぜ)なんて最初は思いましたが、いやいや全くそんなことはありませんでした(笑)この家族の運命の残酷さに見入ってしまいます。 都会に染まっているどこか無関心な長男と若く順応できた客観的にものを見ることができる四男、この2人とは反対に気ままな二男シモーネと家族愛が最も強い三男ロッコは都会の急流に流されるまま。シモーネのナディアへの愛は、イタリア人らしい情熱的さを超えて完全に狂ってしまった。最後は愛は残っていなかっただろう。運命に対する憤りの矛先を彼女に向けた。 この作品で誰よりも悲惨なのはナディアだろう。愛するロッコの前で辱められ、その後のロッコに別れを告げられる。教会の屋上でのこのシーンは印象的。飛び降りてもおかしくないほどの状況にハラハラ。ロッコの家族愛を重んじる姿は理解できずショックだったでしょうね。このあたりからナディアが気の毒でナディアに感情移入してしまい、最後のロッコがシモーネの罪を隠そうとするところも、何言ってんだこいつは…と思ってしまった(笑) 全ての兄を見てきた末っ子はどのような人生を歩むのか。あのお母さんを幸せにしてあげてほしいですね。 さわきさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-28 01:36:06)

17.ヴィスコンティの貴族趣味が嫌いな俺は、当然初期のこういう映画の方が好きだ。 何故こっちの点が低いのか大いに疑問である。 他のヴィスコンティ作品は貴族趣味とホモ描写が気持ち悪くてダメなんだが、これはまだその様子も成りを潜めているしよくまとまっていると思う。ヴィスコンティが苦手だという人にもススメたいもんだ。 アラン・ドワンの最高傑作はコレとメルヴィルの「サムライ」だと思う。いや「太陽がいっぱい」も傑作だけどさ。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 08:15:11)

16.「救いようのなさ」を描かせたら右に出る者のいないヴィスコンティだが、本作ほど「救いようがない」と、胸が悪くなる。しかし、「家族の愛」の「救いようのなさ」がレッスンになっているのだとすれば、「救いようのなさ」も本物である。 みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-10 04:03:09)

15.要は、アホな次男に一家が振り回されたというお話ですか? 最後の会話からは、キリスト教的な雰囲気を感じるのですが、詳しくないのでよくわかりません。つまらなくはないけど、長い。 アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-05 16:43:09)

14.長男ヴィンチェ:安定;二男シモーネ:堕落;三男ロッコ:寛容;四男チーロ:堅実;五男ルカ:希望;母親:盲目。長丁場の映画で後味も決してよくありませんが見ごたえはありました。映像も音楽もいいです、ただ重い。。 HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-03 02:02:54)

13.《ネタバレ》 3章の「ロッコ」から、それまでのネオリアリズモのタッチと、神話のような世界とが重なってきて交響し、圧倒的。長男は小家庭に籠もり外界には無関心、四男は都市でやっていこうと決心して、その信念に沿って勉強してる。長男の消極的都市生活に対して、積極的都市生活。五男は未来への希望であり、故郷へ帰れる者、さらには故郷を富ませるであろう者として存在する。重要なのはもちろん、次男のシモーネと三男のロッコの対立で、この二人の自分の役割に執着するその過剰さが、神話の雰囲気をかもす。獣性と聖性の対立という二元論で片づけてもいいんだけど、さらにこの二人がどちらも都会に不適応であるところが厚み。クライマックスでロッコがシモーネのことを、「家のいけにえ」と言ってたけど(公開時の字幕では、私のノートを信ずるなら「家族の土台となる者」)、あれは自分も含めてなんだよね。クリーニング屋での女たちにからかわれながらの働き、ジムで見込まれたときの歯まで調べられる扱われよう、酔いどれて酒場で友だちに馬鹿にされる痛ましさ。それは彼ら兄弟が地上に堕ちた神々の気配を漂わせているからこそ増幅される惨めさなんだろう。シモーネが金をたかるシーンでテレビがずっと古典画を映し続けていたのなんか、これは古典悲劇なんだよ、と監督が確認してるみたい。四男はロッコのことを「許してはけないものまで許してしまった」と言ってたけど、その過剰さが彼を神々の高さにまで引き上げ、また社会との不適応を招いている。ナディア陵辱シーンの、この兄弟の惨めさの極みがそのまま神性に通じていくようなあたり、ゾクゾクする。みなで雪掻きに出かけていくシーンは、後で振り返って悲しむために仕込まれた失楽園用情景だな。父が故郷にいるあいだずっと辛抱し、憧れ続けていた北部都市にやっと出てきたという母も悲しい。南部の暮らしのつらさを描いた場面はワンカットもないのだけれど(それならもう『揺れる大地』でミッチリ描いた)、それがずっと映画の通奏低音になっている。 なんのかんのさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-01-27 10:27:10)(良:1票)

12.日常の生活の1つ1つの中に、着実なすれ違いと静かな破綻の予感を感じさせる前半は、なかなか良かったのです(冒頭の駅到着の場面だけで、すでにこの家族はこの後も上手くいかないであろう雰囲気満載です)。ところが後半、ストーリーが好き勝手に動き出してしまったというか、現実感の部分が薄れて、あらかじめ定められたポイントに向けて話が進んだような感じになってしまいました。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-01-10 12:58:06)

11.《ネタバレ》 凄まじい!その凄まじさときたら半端じゃないぐらいの恐ろしさです。この監督の映画では「ベニスに死す」が世間的には最も有名で評価も高い気がするが、あの映画はそれまでヨーロッパ映画を一度も観たことのない人には薦められないし、まず最初に観ても解らないだろうが、これは最初に観てもよく解る。とにかくこの映画における描写、心理的描写がとにかく凄い。ある家族の物語で一人の女を好きになった二人の兄弟の全く性格の違う部分を見せながら家族がどんどん破滅していく様子が物凄いリアルに描かれている。アラン・ドロン演じる優しき三男ロッコが眼の前で一つ上の兄のシモーネが自分に対する嫉妬からナディアをレイプするシーンの恐ろしさ、シモーネがどんどん崩れていくのに何もしてあげられないロッコ、ナディアに対しても何もしてあげられず、助けることも出来なかったロッコのあの悲痛、悲しみ、苦しみをアラン・ドロンは見事に演じている。また他の兄弟、特に一番上の兄もシモーネとロッコの仲を元のようにしてあげらず苦しむ姿が描かれている。ナディアを殺してしまったシモーネを最も好きでいた長男の苦しみ、またナディアのことを何も解っていないし、それ以上にシモーネの犯したこともロッコの苦しさも何一つとして解っていないバカな母親、全てがこれだけの悲劇を生むというその痛くて重たいドラマの中にあって、私が思ったのは一番悲しい、哀れなのはナディアではないかと思う。ナディアは確かに二人の兄弟を引き裂く一番の原因ではあるが、母親がもっとまともな人間であって二人の兄弟のことを理解していればこんなことにはならなかったと思うとナディアの「死にたくない」と絶叫したのちにシモーネに殺されてしまう運命に人間の悲しさと惨酷さのようなものを感じてならない。この映画は人間の惨酷さ、醜さをある家族の眼を通して、描いた作品で、そのあまりの凄まじさにとにかく痛い。心が痛む。あまりの痛さに繰り返し観ることは出来ないが、人間が崩れていくこととはこういうものなのかと考えさせられる作品です。 青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-07-06 13:20:58)(良:1票)

10.ヴィスコンティ作品にしては肩が凝らず素直に観れました。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-13 10:12:14)

9.重かった・・・・・アランドロンかっこよすぎた・・・・ Michael.Kさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-25 00:22:55)

8.《ネタバレ》 冒頭でのミラノ駅、誰もいなくなりガラーンとしたホームに取り残される一家。漠然と不安を覚えるこのシーンからすでに、家族崩壊の予感を感じさせる。しかしこれは、兄弟の愛憎織りなす長いメロドラマの始まりでもありました。暗くてつらかった。強姦と殺害のシーンなんてとてもじゃないけど二度と見る気にならない。直接的に残酷な描写とかではなく精神的につらい。確かにシモーネは愚かで許せないんだけど、彼を庇い続けるロッコが一番罪深いと思える。更正させてやるのが家族愛なんじゃないかな。この異常なまでの寛容さが悲劇の元凶でしょう。しかも「兄は君を必要としているから側にいてやってくれ」って…わけわからん。美しい大聖堂のシーンであんな美しい顔で、こんな残酷な台詞を言うなんて…。「平穏な家族を造るために神様はいけにえを求める」って、結局一番の犠牲者ってナディアではないでしょうか。 Tweetyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-20 01:41:43)(良:2票)

7.前半の一時間くらいはすごくよかったのだけど、長いよ…。いつまでうじうじやってんだよ。イライラしてしょうがなかった。 Syuheiさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-01-22 17:29:50)

6.こんなに貧しい生活を送っているのにこんなに端正な顔つきを保っていることなんてできないよと、客観的には思ってしまうけれど、このアラン・ドロンの高貴なる貧しさにはただただ脱帽です。 いのうえさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-23 23:46:57)

5.青春モノを重厚に撮ってみたら、こんなのになっちゃったよ~ん、という映画。重厚である。アラン・ドロンがあまりにもキレイな顔なもんで、ボクサーに見えないのは、気にならなくもないのですが。最初はまあ、「若者のすべて 全部見せます裏のウラ」との邦題の通り(すみません、一部勝手に変えてしまいました)、ある貧しいイタリア南部出身の一家をリアルに描いた作品、といった感じだったのですが、だんだんエライ展開に。凄まじいまでの愛憎劇が繰り広げられていきます。ボクシングの試合と、殺人の光景が、同時並行で描かれるシーンは圧巻。そして最後に残る徒労感。これもまたひとつの映画のコワさ、でしょう。 鱗歌さん 8点(2004-09-12 01:02:22)

4.父をなくし貧しい暮らしの南部イタリアから長男のいるミラノに母子5人がやってくる。息子達5人の中で話の核となるのは2男のシモーネと3男のロッコ。イタリアの家族、特に南部は結束が固いというがこの家族も母を中心にまとまっている。しかし善良だったというシモーネは堕落し家族に迷惑をかけるようになる。ロッコはそんな兄の尻拭いをしどこまでも寛容でやさしい。一方薄幸な娼婦のナディアが彼の善良さで立ち直りかけたのに、彼女が兄には必要だというので身を引いてしまい彼女を絶望させ最悪の結末になってしまう。思うにこれほどの寛容はやさしさではなく甘えを許して益々当人を堕落させるだけだとじれったい。堅実・真面目で夜学に通い自動車会社に就職できた4男のチーロは常識派で、そんなロッコのことを「聖人だけど俗世界では無力だ。全てを許してしまうが許してはいけないこともある」と言うが、彼の言うラストのこの言葉や「家の基礎を固めるためには犠牲が必要なんだ」(この場合シモーネ)というような言葉が暗いこの話の中で印象的。貧しい兄弟・家族等の生き方や変遷をリアルに見せ、ニーノ・ロータの静かな音楽と共に重い余韻を残す。デビュー間もない美しいA・ドロンが天使のようにやさしく善良な青年でとても魅力的。他レナート・サルバトーリ、アニー・ジラルドなどみな見ごたえがある。 キリコさん 8点(2004-03-07 23:49:10)(良:1票)

3.ヴィスコンティのネアリアリズムの大傑作でしょう。しかし、この後の「山猫」からはじまるデカダンス映画の要素も先取りしていることも家族の崩壊というテーマから伺えます。バロンディ家は悲しいほど、どん底へと堕ちていく、この厳しくも辛い現状をヴィスコンティは入念に描き切っている、これはほんとにすごいことです。クラウディア・カルディナーレ アランドロンという一流スターが素晴らしい演技をしているとこも好きです。 そして、ヴィスコンティ一流の映像もまだ完成段階ではありませんが、気合が入っています。 たましろさん 10点(2004-02-06 00:24:30)(良:1票)

2.ヴィスコンティだめです。僕。 clownさん 4点(2003-12-17 05:07:13)

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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.95点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
429.52% line
5314.29% line
6419.05% line
729.52% line
8733.33% line
914.76% line
1029.52% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review3人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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