みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
195.《ネタバレ》 “GHOST IN THE SHELL”=『攻殻機動隊』ではなかった筈です。『薬莢の中の魂』…みたいな意味かと。素子もバトーも体いじくって、戦闘サイボーグみたいになってるけど、その中にはいじることの出来ない人間のゴースト(自我?)がある。じゃあAI(人形使い)が自我を持ったら?…このアンドロイドともクローン人間とも違う、曖昧でリアルな未来感に、当時高校生だった私はとっても衝撃を受けました。 確かに、自分の体の一部が無くなっても、義手なり義足なりを使っても、私に変わりはない。時代が進み、“義体”なるものが出来たとして、最終的に脳さえあれば、それは私と言えるんだろうか?更に脳もいじるようになり、電脳化していったら、どこまでが私なんだろう?こんな世界観を考えるなんて、どんだけ凄い人なんだろう?この士郎正宗って人は。 日本のサイバーパンクSF漫画家として、私のSFヲタ心を満たしてくれたシロマサ。『プレデター』のカメレオンみたいな宇宙人の謎技術を、熱光学迷彩ってリアルで説得力のある未来技術に変えたシロマサ。過去の映像作品アップルシードもブラックマジックも面白かったけど、OVAじゃ一般の認知度は低かった。それらに比べ攻殻はテーマも解りやすく、ストーリーも一般受けしそう。それがいよいよ映画化される。そりゃワクワクしましたよ。 でも絵柄がイメージと違い、なんかコレジャナイ感が…ちょっと不安もあったので劇場ではなくレンタルで観ました。これは…押井さんの作品だわ。 カラッとしたハイテク・ジャパンな原作と雰囲気が異なり、映画はジメッとした和+中華というかアジアンというか、そんな音楽やキャラデザインに、やっぱり違和感を感じました。 80分の短い作品なのに、押井作品らしい独特の間はきちんと入れる。“親切なやつ”が銃撃から逃げて、素子と格闘するまでの“間”。立ち止まってビル越しの空を見上げたり、逃げるあいだにガラクタの山を観せたり。こういうの入れた必要性が解らなかったわ。敢えて言えば、シロマサ作品を踏み台にして、押井テイスト(=オレ流)を押し付けられてる感じがして、そこにどうにも居心地の悪さを感じました。 そして押井さんの作品ながら、この映画の面白いところがほぼ原作の面白いところそのまんまだったのも残念でした。攻殻に関しては劇場版パトレイバーのようなプラスαが感じられませんでしたね。 私の結論として、『あぁこの人、ハリウッド・ウケを狙ってるんだな』って。この映画はシロマサ原作好きに向けられたものではなく、ハリウッド向けに創られた、当時のジャパニメーションの技術サンプルのような作品だなぁ~って、そんな感想です。 まぁ海外では見事にウケて、押井さんの(世界的な)知名度も上がったようです。そして彼の次作は迷作アヴァロンでした。 人間が制御しているAI=フチコマ(多脚戦車)が出ない。「ゴーストがないお人形(ロボット)は悲しいね」などの名セリフも、使う場所を改変してて違和感を感じました。ストーリーもあちこち切り貼りされたこの映画に、技術的な価値は感じても、作品としての価値はあまり感じませんでした。原作の魅力的な部分だけはしっかり抽出して、余計な押井テイストを加味してしまった本作に『もう純粋に攻殻機動隊の面白さが映像化されることは無いんだな』って、ガッカリもしました。(※攻殻の他の映像作品は観てません。) あれからおよそ30年。『コレはコレで、良いのかな?』って、当時違和感ばかりだったこの作品にも、味わいを感じるようになりました。 相変わらず、原作>>>映画版ですが。 【K&K】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2024-11-24 14:44:03)★《新規》★ 194.《ネタバレ》 私にとってのこの作品は、廃墟での草薙素子による対多足戦車単独戦闘シーンに尽きます。自分は一体何者なのか?という疑問にとり憑かれ続ける鬱屈、答えを追い続ける孤独、解放への僅かな望みをかけた無謀行為。手足がはじけると同時に、こちらの胸も張り裂けました。ガラスの天蓋を撃ち落とすと光学迷彩が破れて戦車が姿を現す、生物の進化の歴史をあらわすレリーフが銃弾の穴で削られる、などなど、前振りの演出も密度が高く意味深なのですが、よくよく考えると、何の用途の建物なのかよくわからないですよね。哀愁漂う音楽も素晴らしいです。 【camuson】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2023-02-24 21:44:26) 193.先にハリウッド実写版を観ていたので、背景とか展開は理解し易かったかと思います。この韜晦な世界観が、ハリウッドにかかるといかに通俗的なストーリーになってしまうことにも、気付かされてしまいました。押井守特有の決して難しい言葉遣いではないけど、難解な理論を登場人物たちがさりげなく語るストーリーテリングには好き嫌いが分かれるところでしょう。でもその造りこまれた世界は圧倒的な画力で、東京と香港とヴェニスを混ぜ合わせたような都市の細部には圧倒されます。26年前、まだWindows95が最新だった時代にここまでサイバー・ワールドを創造できたのは、まさに押井守おそるべしです。原作を読んでいない身としては「えっ、これで終わり?」という感は否めなかったですけど、続きというか続編はぜひ観たいという気にはなりました。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-11-30 22:38:29) 192.《ネタバレ》 4Kリマスター版公開と聞きつけ、新宿のIMAXレーザーで久方振りに鑑賞。初見は大学入り立ての頃ですかね。夜中に観始めて、明け方観終わって、であまりに面白くて即座にもう一度最初っから観ましたよ(若かったすね)。映画も仕事も大事なヤツは、やはり真夜中に取り掛かるに限りますね。 ヒトの魂は結局は記憶であり、記憶とは単なる情報に過ぎない(そしてそれは必ずしも個々人の脳内に在るものだけに留まらない)筈なのだから、現実問題として大多数の人間の脳が(様々なデヴァイスを通じて)ネットと常時「接続」された状態にある現代では、ネットの在り方とゆーのはヒトの魂の在り方そのものだ、とゆーのにも尚更納得は出来るのである(そーいう時代になったのだなあ、と)。今どき必ずしも「進歩」している様にも見えないその在り方を何処となく憂うと同時に、ソレを公権力が統制してゆこうという昨今の風潮にもまた、疑問と同時にヒトの「情報の単なる器」としてのある種の限界とゆーものまで、そこはかとなく感じ取れる様にも思うのである。 【Yuki2Invy】さん [映画館(邦画)] 9点(2021-09-18 14:15:47) 191.《ネタバレ》 独特の世界観。全くの予備知識なく観てしまうと意味不明に終わってしまう作品。この作品が好きな人はこの世界観が好きなんだろうなとは思う。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-07-22 01:47:26) 190.アマゾンプライムでたまたま目に入ったので、再鑑賞。(2021年34歳) びっくりした。ここまで、初見時と違った見方になっていることに。(特に誰からや、ネットから入れ知恵や情報が入ったわけではない) 人間を人間たらしめているものは何か・・・ 自分を自分と認識しているものは何か。。。 何が自分で何が人間なのか・・・ そんな哲学的な問いがすごく興味深くて、それを具体的な時代を書いておらず近未来として アニメーションで表現しているのがすごいセンスを感じた。 近未来であるが、アナログなアジアな感じの都市感。 その世界観に視聴者をどっぷり浸からせてくれる音楽。戦車との戦闘シーン。光学迷彩・・・。 全てがセンスが良くて、酔いしれた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ↓2018年4月初見レビュー(31歳) 初見時2点レビュー。 30分頑張ったが、理解するのを諦めた・・・。 押井守ってそんなにすごいの??って感じ 今の若い人が見ておもしろいと思うのか。。。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-04-29 18:28:32) 189.《ネタバレ》 初鑑賞は、夏休み深夜のBS放送だった。 簡潔ながら練り込まれた物語と難解な台詞回しに頭の中がこんがらがりながらも必死で展開を追いかけ、 結局鑑賞後に胸に残ったのは、作品が貫徹する独特の緊迫感と冷ややかさだけだったのがいい思い出だ。 初見では物語の主題や展開を理解するには至らなかった。 だがそれはともかくとして、「何かえらいクールな映画を観たなあ」という思いにはなった。 その後何回か鑑賞する機会があり、それでようやく本作の主題等が理解できるようになった。 それでも未だに少佐の葛藤や悩み、それらを超越する為の人形遣いとの融合については、理解しがたいところもある。 おそらくこれからの人生でまた何度か鑑賞し、そのたびに色々とまた違った感想や理解を得るのだろう。 公開から二十数年、何回も鑑賞したくなる映画という点で、やはりこの映画は傑作なのだろう。 【nakashi】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-04-21 12:06:58) 188.ラストに感動。 大人になってもアニメ好きになったのは20年程前に観たこれとフランダースの犬のおかげなんだとかそうでもないんだとか。 ふと検索したら意外に低評価だったので慌てて投稿。 理系、偏屈、あまのじゃくな人にはおすすめの映画。 【おでんの卵】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2018-03-28 20:06:57) 187.《ネタバレ》 Windows95が発売されてようやく一般にもインターネット普及の土壌ができたばかりだった1995年の段階で、すでに電脳や情報の海をテーマにしたという先見性。また、舞台となる未来都市の作り込みの凄さや、リアリティと荒唐無稽の間で絶妙なバランスを維持するアクションなど、すべてがハイレベルで時代に囚われない普遍性を持つ作品だと言えます。スカヨハ版の鑑賞にあたって十数年ぶりに鑑賞したのですが、インターネットが当然のインフラとして定着した現在の目で見る方がよりしっくりと来て、以前に見た時よりも印象はさらに良くなっていました。とにかく凄い映画だと思います。 本作のタイトルには「抜け殻(シェル)に魂(ゴースト)は宿るのか」というテーマが集約されています。脳や脊髄を除く全身が義体化された主人公・素子は、「自分は作られた記憶を信じ込まされているニセモノではないのか」「ほぼ全身が義体である自分を人間と言えるのか」との不安を抱き続けています。しかしクライマックスで100%電脳である人形使いと接触し、その魂が生身の人間のそれと何ら変わらないものであると知ることで有機か無機かという器へのこだわりが無意味だったことを悟り、新たな電脳生命体へ進化する道を選択します。これぞサイバーパンクです。 他方で、テーマがよりはっきりと見えるようになった分、構成のまずさも見えるようになりました。実存主義を説く素子の物語が横軸だとすれば、人形使いを追う中で巨大な陰謀に巻き込まれていく9課の物語は縦軸だと言えますが、9課の物語が無駄にややこしくて観客に要らん脳を使わせているし、本来は盛り上がるべき部分に勢いがなかったりと、娯楽作としてはやや失敗しているのです。ひたすらしかめっ面をするのではなく、バカバカしくも面白い部分があれば、より素晴らしくなったと思うのですが。 この点、評判の良くないスカヨハ版は娯楽部分のまとまりが良く、本作の欠点がうまく補完された作品だと評価できます。本作を見ればスカヨハ版の良さが分かるし、スカヨハ版を見れば本作がいかに深いことを語っていたかが分かる。ニコイチで見ることで双方の味わいがより深くなるという、なかなか面白いコンビだと思います。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-01-27 02:28:55)(良:1票) 186. いわゆる「面白い」というのとは少し違う感覚。この作品から見てもたぶん何をやっているのかわからないだろう。 それでも何かひきつけられる世界観がある。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-12-19 22:29:14) 185.かっけー。でも理解できているとは思えない。押井の理解できない世界を一番楽しめた作品だった。この作品が楽しめるからといって他の難解な映画も楽しめるとは限らないのが押井の難しいところ。 【カニばさみ】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-10-10 13:44:04) 184.原作ファンなので、こんな風に押井守節全開でカバーされてしまうとどうにもモヤモヤしてしまう。とは言え、よくここまで映像化したと思う。 だけどなぁ…オレが原作で感動したことは何一つ満足の行くクオリティでは可視化されなかった…。商業作品としてはよく出来たのではないでしょうか。ちくしょう。 【よこやまゆうき】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-05-26 03:18:30) 183.攻殻機動隊はこれが初めて。マトリックスの監督が影響を受けた作品ということで視聴。 面白いのか面白くないのか分からない・・・正直設定やストーリーの理解が追い付かないまま映画が終わってしまった。 【ラスウェル】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-10-26 23:46:48) 182.ハリウッドリメイクというニュースを読んで、今まで避けてきたこの作品を鑑賞。想像通りのマスターベーション作品だった。雰囲気は悪くないし、ストーリーも悪くない。でも全体的に見られる自己満足感にお腹いっぱい。これが監督のセンスなのでしょう。生粋のアーティストなんでしょうね。私には合いませんでした。もちろんハリウッドリメイクに期待している訳ではないです。 【movie海馬】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-04-21 18:33:10) 181.《ネタバレ》 やっぱり絵はカッコいいし、メカはイカすし、みんなクールだ。 3回目の視聴でやっといろいろ考える余裕が僕にも出来て来た。 このやたらめったらジメジメした世界と、そこで自身のアイデンティティの不確実さに翻弄される人々の描写は素晴らしい。 静と動、ドラマとアクションとのバランスも良く、流れる風景と音楽も心地よい。最後の戦車戦は何度観ても手に汗握る。 ただやっぱり聞き取りにくいし、情報量の多さから一度観ただけで楽しめる作品ではない。何度も観て考えて、その度に新たな発見と面白さが深まる作品だ。 押井守作品の入門としては僕はちょっとハードルが高いと思う作品ですが、やっぱりこれがパトレイバー2に並ぶ押井守監督の代表作であることは間違いありませんね。 【えすえふ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-08-15 14:19:31) 180.《ネタバレ》 なんとも言えない雰囲気がムンムンな作品。もう独特の世界観がしっかり確立していて隙が無い感じ。内容的にある程度の前知識がないとぶっちゃけチンプンカンプン系?な難解な内容は、観る人を大いに選んでしまいますね。多少の前知識を知ってから鑑賞に臨みましたが正直わかったようなわからなかったような(苦笑)。まぁそこらへんも楽しみの要素ということでw、の、6点。 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-04-13 10:32:18) 179.面白かった、ような気がするってヤツでしょうか。しかし、見終わった今、なにか上手な作り話に丸め込まれたようなクヤシイ気分でいます。いや、ほらでも、映画ってみんな「上手な作り話」なわけでしょう。 にもかかわらず、本作については何故かことさら。だから、スゴいことなのかもしれないとも思いつつ。…いや、半分以上はわかったつもりなんですけど。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-01-17 15:19:07) 178.何が面白いのかわからない。 【aimihcimuim】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-09-13 21:16:57) 177.仮想現実の映画談議で盛り上がっていた時に貸してくれたDVDで見ました。私の好きなマトリックスの源流にもなっている作品ですが、作者のこだわりが強いのかもうちょっとさり気なく描いてほしいですね。 【ProPace】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-09 09:43:59) 176.《ネタバレ》 1995年公開ということで、20年位前ですね。公開当時、TV局主催のの試写会で見ました。原作は未読でした。出てくる言葉はややこしい。わざとややこしくしている。でも、その言葉の意味を推測するのもこの作品の楽しみ方。 記憶や記録の改竄というテーマは、時がたった今でも非常に現在的である。いや、今のほうが実感できるか。 オウム事件はこの映画の公開と同じ年ですね。カルト宗教やマルチ商法などの悪質商法によるマインドコントロールも問題になっていた時期です。 作品世界は、人間がどんどんサイボーグ化されている時代。 そして「敵」は人工知能の発達により自我を持った存在。 その人工知能に操られ記憶改ざんされるゴミ清掃員が可哀想すぎるのが印象的です。 【まめ】さん [試写会(邦画)] 9点(2014-07-19 21:33:51)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS