みんなのシネマレビュー

バスを待ちながら

The Waiting List
(Lista de Espera)
2000年【キューバ・スペイン・仏・メキシコ・独】 上映時間:106分
ドラマコメディロマンス
[バスヲマチナガラ]
新規登録(2004-02-05)【おはようジングル】さん
タイトル情報更新(2012-11-17)【ESPERANZA】さん
公開開始日(2002-01-19)


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監督フアン・カルロス・タビオ
キャストウラジミール・クルス(男優)エミリオ
タイミ・アルバリーニョ(女優)ジャクリーン
ホルヘ・ペルゴリア(男優)シエゴ
脚本フアン・カルロス・タビオ
撮影ハンス・バーマン
配給シネカノン
字幕翻訳石田泰子
あらすじ
とあるキューバのバス待合所では乗客達がごったがえしていた。待てど暮らせどバスが来ないからだ。たまにやってきたバスも満員状態で1人しか乗れないような有様。バス停の所長が自前のバスを修理して窮地を乗り切ろうとするが失敗に終わる。最後の望みも絶たれた乗客達は更に苛立ち抗議を始める。普及の目処ががたたないことに業を煮やした所長はとうとう停留所を閉鎖すると言い出してしまう・・・。

おはようジングル】さん(2004-02-05)
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 ボリス・ヴィアンの小説「北京の秋」のアタマを思わせる出だし、またブニュエルの『皆殺しの天使』もヒントになってるようで、あちらはシュールレアリズムがごく自然に日常につながっている。通過地点であるバス停が、巣となって住処に変わっていくファンタジー。前半は、アメリカにもロシアにも頼らずに自力でバスを動かそうっていう政治的メッセージが感じられるが、しだいに純粋なファンタジー性が濃くなる。いちおう夢落ちなのだが、その夢を皆が共通に見てるってとこが大事で、生理現象としての夢と希望としての夢とが重なっている。強欲な缶詰男は夢に参加できなかったし。どうでもいいことだけど、あちら方面の映画の主人公って日本人から見るとすごくニヤケて見えるんだよな(子どもの時「怪傑ゾロ」のガイ・ウィリアムスを見てそう感じたのが最初)。文化によっていい男の基準が違うよい例だろう。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2008-07-02 12:16:26)

1.《ネタバレ》 いわゆる夢オチというような展開で終盤にアッと驚かされます。ある意味「バニラスカイ」のような手法を使っているのですが、こちらの作品は「バニラスカイ」のように難解な設定にしていないので気持ちよく理解できます。 初めは苛立っていた乗客達が停留所での生活を送るにつれて次第に心が通じ合うようになり、楽しくて仕方がないようになります。先を争うように乗車の順番をめぐり喧嘩していたのに、最後は「行きたくない」と逆に譲り合いの喧嘩となるぐらいです。婚約者のいる女性と青年が恋心を抱き見事に結ばれたり、妻を亡くした停留所の所長と未亡人がこれまた恋仲になったり、不仲だった夫婦が愛情を取り戻したり、寂しく年老いてきた老人が死ぬ間際にたくさんの人に囲まれて死を迎えることができたり・・・と、物語があまりにも出来すぎる展開で進むので、いい加減嫌気がさしてきたところで“夢オチ”が待っています。これは上手い。夢なので理想的な展開になるのは当たり前。見る側は「アッそうか!やられた!」というようになってしまいます。 目が覚めてからは、うって変わって現実的な展開となります。夢と現実の対比(ギャップ)に、なにか寂しい感じがしてくる。それほどのめり込んで見ていた自分に気付きました。最後もこちらが気持ちよくなれるような“オマケ”が有って嬉しくなってきます。 ただ、一つ「んん!」という箇所は、停留所に泊まった乗客全員が同じ夢を見ていたことです。それを考えると、この作品はファンタジーの要素が有るのかも知れません。 おはようジングルさん 7点(2004-02-05 16:24:04)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 7.00点
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