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昨日消えた男(1941)

1941年【日】 上映時間:89分
サスペンスコメディ時代劇モノクロ映画ミステリー小説の映画化
[キノウキエタオトコ]
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タイトル情報更新(2021-11-19)【イニシャルK】さん


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監督マキノ正博
キャスト長谷川一夫(男優)文吉
山田五十鈴(女優)芸者小富
鳥羽陽之助(男優)人形師椿山
徳川夢声(男優)篠崎源左衛門
高峰秀子(女優)篠崎源左衛門の娘 お京
清川虹子(女優)人形師椿山の女房 おこん
渡辺篤(男優)駕籠屋甚公
清川荘司(男優)錠前屋太三郎
杉寛(男優)大家勘兵衛
江川宇礼雄(男優)与力原六之進
進藤英太郎(男優)上州屋
川田晴久(男優)目明し八五郎
原作ダシール・ハメット「影なき男」
脚本小国英雄
音楽鈴木静一
撮影伊藤武夫
製作滝村和男
配給東宝
編集後藤敏男
照明藤林甲
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 「あ、なるほどね」「いや、まったく」。まるで良質のコメディ作品でも観ているかのようにゲラゲラと笑ってしまいました。殺人事件によって浮き彫りになっていく人間関係、皆がそれぞれ少しずつ事件に関わっているというタネ明かしにもワクワクさせられます。犯人の名前を言われた時に密かに「誰?」と思ったのは内緒ですが…(もう一回最初から観ようかな)。豪快なアクションも有り、たった9日間でこれほどのものを撮り上げたというマキノ監督の手腕にはただただ脱帽です。姉妹編『待って居た男』も非常に楽しみであります。 かんたーたさん 8点(2005-03-23 17:00:59)(良:1票)

3.《ネタバレ》 本格推理ものの設定が珍しく、一同揃っての解決篇に至る礼儀正しさ。第二の犯行のとき、犯人に影で姿を現わさせるのも正しい。そして間にはさまれるオトボケの数々、「アホウもの、汝の名は女」とか「あなた~と呼べ~ば」とか「助けられたり助けたり」と、きっと当時の場内は沸いたであろう。時局を思わせるものと言えば、まあ悪漢が実は転覆を図る大塩平八郎の一味、ってことぐらいで、それだってそれほど「スパイに注意しよう」ってメッセージと感じられるほどのものではない。つまり至って娯楽主義に徹していて、立派なほど国策に非協力的。長屋の連中のなかには、自分で作った人形にうっとりしている人形師などもいて、ちょっと前のモダニズム時代の猟奇変態ものの空気を残していたりもする。雨の長屋で始まり、雪を経て快晴の長屋で終わる正しさ。目明しが雪の庭を調べていて、カメラが左へ動いていくと、塀の上に文吉がしゃがんでいてやりとりがあり、そのあと文吉と一緒に塀を越えるまでがワンカット。ただ渡辺篤・サトウロクローの「なるほどね」「いやまったく」は、売れない漫才が一生懸命言葉を流行らせようと反復しているようなミジメさが漂った。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2009-12-24 12:03:55)

2.《ネタバレ》 うむむむむむ・・・。ちょっとこれは今回の上映版、フィルムの保存状態がとんでもなく悪かったですねえ。ミステリー映画ファンとしては、日本映画初の長屋を舞台にした翻訳本格推理ものという評価、プラス少女時代の高峰秀子目当てで映画館まで観に行ったんですが・・・予想していたのとちょっと違いました(汗)長谷川一夫と山田五十鈴のお二人が当時いかに息の合った名コンビだったかは、この一作を観ただけでも一目瞭然。殺人事件が起こって、そこに居合わせた誰にも動機があって、犯行実行のチャンスもあった、果たして犯人は・・・?という私の大好きな展開なんだけれど、何の伏線も張らないままで一件落着に至らせるオチはちょっと納得いかないというかズルイ(笑)でもまあこれは、長屋での人間模様と、いなせな長谷川&意外に達者なコメディエンヌぶり五十鈴コンビのやり取りが眼目の作品ゆえ、あまり目くじら立てる必要もないのかもしれません。「なるほどねえ~」「いや、まったくだ!」の台詞応酬もいい加減クドすぎじゃございませんかい?(笑)(池袋文芸座「マキノ雅弘監督特集」にて鑑賞→) 放浪紳士チャーリーさん [映画館(邦画)] 6点(2008-12-06 11:20:20)

1.マキノ正博生誕百年の今年、なかなか見ることの出来ないこんな映画、貴重な一本を今夜めでたく見ることが出来た。流石はマキノ正博監督です。僅か九日間で一本の映画を撮ってしまうとは、それもただ早いだけじゃない。早い上に面白い。そこがこの監督の凄さ、偉大なところです。まずは冒頭のあのロングショット。雨のシーンの静けさから始まって、あっという間に物語の中へと入って行けるテンポの良さ、主演の長谷川一夫と山田五十鈴のやりとり、掛け合い、あのカンカンの振り付けを見せる長谷川一夫のコメディアンぶりには新鮮さを感じ、また脇役に眼を向ければ高峰秀子のあまりの可愛さ、他にもマキノ映画らしい一人一人の個性的な演技と相成って脚本の面白さを失わせることなくこのようなテンポの良い話を僅か九日で完成させるとは、いやはや、本当に頭が下がります。マキノ正博見ずして日本映画を語るなかれ!そして、同じ日本人としてマキノ正博という素晴らしい監督がいたことに誇りを持ちたいと思う。
青観さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2008-02-02 22:49:32)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.25点
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