みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 一見、いい話だが、「?」となる部分もある。 黒澤明脚本なのだが、自分では監督したくなかったのだろう・・ 戦前から映画を撮り続けてた黒澤にしてみれば、 大事な女と契らずに出世していく、この千恵蔵演じる力士、竜吉。 戦後の日本映画が荒れはじめた、その分かりやすいポイントと言える作品。 (終戦前の作品だが)この頃から日本はあちこちで欺瞞を抱え始めたのだろう。 【トント】さん [DVD(邦画)] 6点(2022-08-07 18:19:47) 4. 黒澤明脚本で、本人以外が監督したものでは、3本目にあたるようだ。この直前に黒澤明は『姿三四郎』を自前で実現させている。相撲道をめざす片岡千恵蔵が若々しいのだが、それより今日でも問題になっているような、いじめのシゴキ問題やら、八百長問題やら、勝てばいいのか、強ければいいのかというの問題が、すでにはっきり描かれているのが驚きだ。これこそリメイクだっていけそうじゃないか。それにしても、「先生と弟子」というテーマは、『姿三四郎』から、『七人の侍』の勝四郎、遺作の『まあだだよ』まで、黒澤明の中心的テーマだったのだということが、あらためてわかる。退屈なしに、一気に観れた。 【goro】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-15 23:43:52) 3.《ネタバレ》 おう、これまた昔の日本映画でお一つ面白い作品、見っけ!監督は聞いたことないけど、脚本に黒澤明て名前と、主演に片岡千恵蔵、その他の出演者の中に市川春代て名前を見つけたからそれだけの理由で借りてきました。片岡千恵蔵と市川春代と言えば、解る人は解る。あの大傑作映画「鴛鴦歌合戦」のコンビです。そんな2人がこれまた良いんです。片岡千恵蔵の相撲さん、どっかにいそうな感じがよく出ているし、富士ノ山という名の通り、真っ直ぐなままに突き進む、日本一のお相撲さん、目指して稽古に励んだり、また、この作品、やはり私の一押しは、何と言っても市川春代のお春さん、いや、違う。お春さんは「鴛鴦歌合戦」だった。おきよさんが、見せる表情、これがまた良いんです。片岡千恵蔵の冨士ノ山を客席から応援するシーンや勝利した後に日本一と言ってあげて下さいとお願いしたり、とにかくこの作品観て、また市川春代の魅力に取り付かれてしまいました。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-29 17:55:45) 2.黒澤脚本+千恵蔵主演ということで見てみる。戦前の千恵蔵を見るのは「赤西蠣太」とこれで2本目だけど「赤西蠣太」以上にイメージが違う。「ボク」とか言うし苛められて泣きべそまで見せる千恵蔵、しゃべり方も全く後年の歌舞伎調じゃない。若いと思う当時でもう40いってるので、後年のしゃべり方は演技だったのか・・・。千恵蔵がこんなに普通にしゃべれるなんて驚きです。容姿も40過ぎながら若々しく美男で、全盛期は凄かったんだろうなぁと。千恵蔵ばかり注目してましたが、内容もいいです。出世・友情・恋・勝負、戦時中とは思えないくらいの娯楽作品です。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-10 23:52:14) 1.凄い!日本のスポコン物の元祖みたいな作品です。片岡千恵蔵扮する富士ノ山が厳しい相撲の世界に飛び込み日本一の力士に成るまでを描く映画です。時は明治初頭、相撲などという野蛮なものなど無くしてしまえという苦しい逆境の中で兄弟子に厳しくいびられながらも持ち前の精神力で道を切り開いていったり八百長を申し込まれてもスッパリ断ったりする富士ノ山はかっこいいです。切ない悲恋やラストの日本一の掛け声も物語の重要なカギを握っていてこの脚本を書いた黒澤明はまさしく末恐ろしい奴だったんですね。やぐら太鼓の心地よい音色が今も耳に響いています。DVDの資料には当時のポスターの様なものが入っていて土俵祭のポスターの隣にこう書かれていました「一億戦死の覚悟で!」この映画は1944年の3月30日に公開されたようです。悪化していく戦況の中で少しでも庶民を楽しませようとした監督を始めとするスタッフ、役者の皆様には頭が下がります。勝負に勝って相撲に負けるそんな言葉の意味が今までは?って感じでしたがこの映画を見て少しは理解出来たと思います。横綱朝青龍には是非見ていただきたいですね。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-02-04 12:07:19)
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