みんなのシネマレビュー

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

Funuke Show Some Love, You Losers!
2007年【日】 上映時間:112分
ドラマコメディ小説の映画化戯曲(舞台劇)の映画化
[フヌケドモカナシミノアイヲミセロ]
新規登録(2007-08-03)【真夏の42.195キロ】さん
タイトル情報更新(2018-11-26)【イニシャルK】さん
公開開始日(2007-07-07)


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監督吉田大八
キャスト佐藤江梨子(女優)和合澄伽
佐津川愛美(女優)和合清深
永瀬正敏(男優)和合宍道
永作博美(女優)和合待子
上田耕一(男優)和合曾太郎
山本浩司(俳優)(男優)萩原(文房具屋の男)
ノゾエ征爾(男優)オーディションの相手役
米村亮太朗(男優)
原作本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(講談社刊)
脚本吉田大八
撮影阿藤正一
製作ファントム・フィルム(「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」製作委員会)
プロデューサー吉田博昭(協力プロデューサー)
配給ファントム・フィルム
あらすじ
父母の交通事故死により、女優志望で単身上京していた姉が帰京する。 過去の経緯から築かれた家族の均衡が、いま崩れる・・・。

ハクリキコ】さん(2009-01-05)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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66.強烈なタイトルに恥じない強烈なドロドロヌメヌメコメディ、と言ってしまおう。これ以上のハマリ役は一生こないであろう最低の勘違いクソ女を演じる佐藤江梨子は素晴らしく、本気で腹を立たされてしまいました。
サトエリ、永瀬、佐津川氏の発するいや~な不の空気が蔓延する中、正反対のキャラクターで真っ向勝負の永作さんのすっとん狂っぷりが見事。この絶妙なバランスが、これをただの陰気臭く気持ち悪いだけの映画ではなく、「そうかこれはコメディなんだ」と思いながら安心して楽しめるものにしているんだと思います。
キャストよし、脚本よし、映像よしで、ラストも爽快。これってひょっとすると名作では? すべからさん [DVD(邦画)] 8点(2008-03-31 13:55:36)(良:2票)

65.パンクである。ゆえに素晴らしい。兄ちゃんだけが演歌である。 ETNAさん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2010-01-03 01:09:20)(良:1票)

64.《ネタバレ》 すべてが狂ってますねー。すごく心地いいです。妹を刺してそこで終わっていたら10点つけてました。残念です。
この作品で永作さんを好きになりました。 eurekaさん [DVD(邦画)] 9点(2009-02-14 14:28:40)(良:1票)

63.規約に違反しないレベルで投稿したつもりですが、こういう作品を作る製作陣、映画館に見に行って面白がる観客たち。こういう作品が「カネ」になる現状。正気の沙汰とは思えません。何がどう楽しいの?延々と不快な話の連続。観る人に何を訴えたいんでしょ。PTAぶるつもりはありませんが私は数少ない少数派なんでしょうか? たかちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 0点(2008-11-14 19:58:37)(良:1票)

62.《ネタバレ》 見終わって最初に思ったこと「…どんな気持ちになったらええんか、わからん…」スキはあまり無い。俳優もいい。色気もある。怖さもある。永作博美はやっぱりすごい。でも。このやりきれなさは多分、お兄ちゃんとわたしが似ているからかもしれない。何もしてないのに、「仲良くしろよ」と人には言う。無力。一番腑抜け。だからといって死ななくても、とは思ったけど^^;身につまされ過ぎてやりきれない。そういう気持ちで、今日はこの点数です。 airさん [DVD(邦画)] 6点(2008-11-04 00:52:05)(良:1票)

61.《ネタバレ》 不愉快の一言。感情的には全てを否定してやりたい所ですが逆にここまで徹底して開き直ってるのは凄いと認めざるを得ません。澄伽・清深・待子と3人の女は皆一つの価値観のみに縋って生きている。そこが女の強さであると同時に、それは彼女等が自分で負けを認めた瞬間に全てのアイデンティティーが崩壊するであろう危うい脆さのように思える。虚勢を張って生きている女の意地でしょうかね?何をやっても最後に生き残った奴が勝者なんだよ!っていう聞く耳を持たない女のリアリティーを感じます。 ぽーち”GMN”ありしあさん [映画館(邦画)] 6点(2007-09-09 15:29:02)(良:1票)

60.《ネタバレ》 姉のわがままぶりと自己中ぶりが際立つ格好になっているが、実はそれ以外の3人も、人格の上では強力な欠点を有している。そしてそれがピンポイントで明確に定まっている。そしてそれを表現する演出の腕は妙に優れており、また役者も生き生きした自然な演技を展開しているため、見ていて実に腹が立つ(笑)。俳優のMVPは佐津川愛美ちゃんですよねー、一番若いのに、周りの人物の存在をきっちり受け切る「扇の要の演技」をしています。●でもやっぱり、最後は妹が立ち去ったところで幕閉めにすべきで、そこから後はすべて蛇足でしょ。何というか、お蔵入りになった別エンディングを無理矢理見せられた気分です。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-05-01 02:32:51)

59.《ネタバレ》 まず題名に一言。ストーリーとはどこにも繋がらない、いかにも青臭い演劇人が思いつきそうなダサいネーミングは何なんですか。もちろん原作通りなのは承知ですが、劇作家である原作者は一周回って確信的にこういう名づけをしたのかな。 とりあえず腐しましたけど、映画自体は予想を外されて面白かったです。他の方のレヴューを見ると総じてストーリー自体が受け入れられないという意見が目立つような気がしますが、私はブラックコメディとしてはかなりの高レベルと評価いたします。サトエリはもうどう見てもサイコパスとしか言いようがない外道っぷり、こういう女性と今まで遭遇してひどい目に遭った過去を思い出しました(もっともここまで酷いのはいませんでしたが)。対する嫁の永作博美は、そのKYぶりというか理解不可能な言動はもう立派なアスペルガー障害の域に達しています。彼女がここまでの演技ができる女優だったとは意外で、この役で女優賞を総なめしたのは納得です。この二人に挟まれ、とくにサトエリにズタボロに虐待される喘息持ちの妹・佐津川愛実だけは多少はまともなのかと思いきや、ラストには大どんでん返し、実はこいつが最恐のサイコ女だったというオチにはやられました。彼女のことは『悪夢のエレベーター』で知ったのですが、そういやこっちの役も…(ネタバレが過ぎるので以下自主規制)文字通りサトエリに翻弄される永瀬正敏も彼らしいいい演技だったと思いますが、永作博美に対する虐待もこれまたすごい迫力です。 実質登場人物は四人で進行するドロドロ劇ですが、苗字に「佐」と「永」いう漢字が付く役者同士がペアになって相手を苛めるという構造なんです(だからどうした、って言われそうですけど)。一番怖かったシーン:永作博美が永瀬正敏に襲い掛かってロスト・ヴァージンを成し遂げるところ(笑)。 S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-07-28 22:11:08)

58.《ネタバレ》 サトエリのクソ女っぷりが見事、こんなやついるんだろうなぁ~と思わせるリアル感からの妹ちゃんの逆転劇がよいですね。数々の伏線も小気味よくきまり構成のうまさとキャスティングの的確さがひかる一作。でもなーこんなクソ女大きっらいだわー、まさに〇んじまえですな、よって3点減点(笑)永作さんのけなげさがとても良いですハイ Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-10-06 09:25:09)

57.《ネタバレ》 ノイジーでセクシーなサトエリさんのはまり役、よかったです。超絶俯瞰目線のような、このタイトル、どの登場人物に当て込んでも成立する素晴らしい出来映えでした。 ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-08-09 04:19:54)

56.《ネタバレ》 これは一見家族の崩壊を描いているようでもあるが、まあシュールなブラックコメディと思って楽しみましょう。てんで歯車のかみ合っていない三兄妹よりは、道化を装っているが実はただ一人真っ当な待子さんがよろしい。この人、我慢強いし空気読めるし本心顔に出さないし、きっと女優目指したら澄伽より大成するだろうね。漫画家志望の妹さんにしてもしかり、二人は例えるなら"能ある鷹は爪を隠す"人たち。もちろん澄伽は"能なし犬の高吠え"、お兄さんは差し当たって"負け犬の遠吠え"か。それはさておき、この映画はキャスティングこそ監督の真のメッセージが込められているように思えます。グラドル出身の佐藤江梨子とアイドル出身の永作博美。彼女たちに共通しているのは、"外見"が最優先である職業の出身者ということ。でも映画の女優となればそれだけでは当然いきません。それは演技ができなければ生き残れない厳しい世界。劇中の小森監督と澄伽の関係。これはそのまま、映画に便乗して吉田監督が突きつけた"映画監督"たる権力誇示のようでもあり、同時に、映画の女優という世界の門戸を叩いた彼女たちに対する厳しい激励のようにも感じました。 タケノコさん [DVD(邦画)] 6点(2016-04-05 23:42:33)

55.この作品の原作者は、きっと頭が良く、感性のするどい人なんだろうなと思いながら観てました。主人公姉妹がものすごく細やかに描かれているわりに、あとの登場人物が舞台の書き割りのように単調に感じました。そこだけが気になりました。 えぴおうさん [DVD(邦画)] 8点(2015-05-06 13:41:25)

54.永作さんが良かったな。サトエリちゃんはこういう役しか似合わないのかも。外見と演技力的に。ストーリーは舞台戯曲の映画化らしくトンデモな設定だが、割り切って見れば大丈夫。が、後に残るのは永作さんの表情なのであった。 movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-11-18 14:09:33)

53.これは原作者の自伝的小説なんですかね。原作未読ですけど。田舎の閉塞感みたいなものは感じるし、施設で育って家族愛に飢えている嫁さんが理不尽を我慢したり、東京に憧れる田舎娘の姉妹という諸々の設定は悪くはないのですが、演技がオーバーでいて内容はありきたりで、それでいてリアリティーも感じないというか、いろいろとポイントは外してるなあとは思います。 東京50km圏道路地図さん [DVD(邦画)] 4点(2014-01-20 13:04:23)

52.評価が難しい映画は観た直後の点数を。 Balrogさん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-16 23:22:47)

51.《ネタバレ》 佐藤江梨子が勘違い自己中の腐れ女を好演。
兄、妹もどこか欠陥があって危うい。
登場人物にクセが強く、ブラックテイストなので展開の読めない面白さがある。
虐げられてきた妹の腹黒い逆襲は見ごたえがあった。
家族のドロドロに巻き込まれた健気な兄嫁の永作博美が気の毒になる。
一番キャラのはっきりしないのは兄で、優しいんだか冷たいんだか、その行動も理解できず。
キャストは兄姉妹三人ともハマッているけど、あんなにかわいい永作が男に縁のなかった三十過ぎの処女なんて無理にも程がある。 飛鳥さん [DVD(邦画)] 6点(2013-07-16 21:25:40)

50.《ネタバレ》 アホばっかり出てくる(笑)
姉みたいな勘違い女は実在しそうだなぁ・・・ 虎王さん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-20 13:48:12)

49.《ネタバレ》 「桐島、部活辞めるってよ」を観てから、後追いで吉田監督の作品を観てみよう!ということで選んだ本作。
制作年だとこの作品よりも後だけど、「ヤング・アダルト」の日本版といった感じです。
都会に出ただけで文化人を気取る勘違い女が、糞つまらない田舎に帰ってくる。しかし、「腑抜け~」は、田舎に住む人々も一筋縄ではいかない人物ばかりでした。

個性的なタイトル、基本的に家の中で進む物語、人物の配置の仕方、そしてドロドロのストーリー。いかにも小劇場でやりそうなネタだなあ。と思ったら、実際に戯曲の映画化なんですね。よくも悪くも納得。安易な題材選びだなあと思いますが、よくあるネタでも手を抜くことなくキッチリ作られていて、飽きる事無く観る事が出来ました。とても丁寧に作られた作品です。文通相手の映画監督から「次の作品の主演女優をあなたにお願いしたい」という内容は、オチを知ってから思い出すと、ニヤリとさせられます。そういうさりげない伏線が随所に張られています。

好きなのは、クライマックスと結末の絶妙なサジ加減。戯曲ではどうなってるかは分からないけれど、吉田監督は物語の結末をどこにするかの判断が上手いなあ、と思います。「ラストが蛇足」という意見もありますけれど。「本当に面白いのはここからだ!」と宣言してまで念押しする結末。ただ恨みを発散させる絵を描いただけでは終われない。カタルシスを味わっただけでは物語は終われない。本当に作品が形になる瞬間を観られて良かったです。 ゆうろうさん [映画館(邦画)] 7点(2013-03-01 02:51:30)

48.《ネタバレ》 吉田大八監督デビュー作にして完璧に近い作り!

サトエリは残念ながらあまり演技がうまいとは思わなかったが、それが逆に澄伽とリンクしてハマり役でした笑。ただ、あの抜群のスタイル(背も高くて脚も腕も細くて長い、くびれもあるのに爆乳)なら勘違いするのも当然、ましてや腹違いの兄だってそりゃ抱きたくなりますよ笑。

てか待子みたいな女って周りにいますよね。正直かなり嫌いなタイプです笑。ドヂで要領悪くて何でも一生懸命だけどうまくいかない…。ずっと一緒にいたら腹立ちますよ笑。
一人残された彼女はこれからどうしていくのか、まあ寂しさ抱えつつも精一杯ニコニコして生きていくのかな。そう考えるとやっぱり不憫だなあとは思います。
まあ何にせよ永作博美はやっぱ演技うまい。この役はめっちゃ演技してるって感じにならざるを得ないが(オーバーなほど待子のキャラが明確)、それでも違和感はなかったので。

清深役の子は根暗キャラの為わざとダサい格好でしたが、風呂での素顔でべっぴんなのがバレました。和製トリンドルと言えるほどの美人ですよ笑。物語的にはもうちょいかわいくない子の方がよかった気が。まあ演技は自然さはなく演技をしているなって印象。

兄ちゃんは澄伽に弱味を握られてる為強く怒れず、しかもついに清深にバレ、耐えられず自殺w もうその話だけで情けなくて、死ぬ寸前の虚脱表情はなぜか僕には爆笑ポイントw

ラストは僕にとっては:
文通は実は清深でした→漫画調の画面になって澄伽が清深を刺す→清深「これでいいんだ…」→漫画の中で「おわり」と表示される。ここでエンドロールが来たら完璧でした。
その後ナイフが実はおもちゃでしたってのは伏線が効いてるからいいけど、その後扇風機が動いたとか、姉妹のケンカとか、最後に清深が澄伽を描く時ホラー調でなく普通に綺麗に描くとか…、たっぷり詰め込みすぎですよねw 漫画調シーンからエンドロールまで10分もありましたから、何とか削ぎ落とせなかったものでしょうか。

あと実はこの映画は細部へのこだわりもすごい。澄伽の目標の上京資金が100万で(てか同級生相手に売春なんかするかね!!)、清深のコンクール賞金も奇しくも100万だったり。何回見返しても、その度に新たな伏線など、発見がある。これも作りこまれてる証拠。

何度も見れる作品という意味でも、素晴らしい一本です!! 限りなく10点に近い8点!! TK of the Worldさん [DVD(邦画)] 8点(2013-02-24 21:24:24)

47.《ネタバレ》 タイトルに過剰な期待を持って観たが、今ひとつ消化不良。兄嫁が一番好きなキャラだった。しかし、この映画にはいないほうが方向性締まっていた気がする。 afoijwさん [DVD(邦画)] 6点(2012-06-24 00:47:16)

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【点数情報】

Review人数 66人
平均点数 6.45点
011.52% line
100.00% line
211.52% line
300.00% line
457.58% line
5710.61% line
61928.79% line
71218.18% line
81827.27% line
934.55% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 4.66点 Review3人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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