みんなのシネマレビュー

地球が静止する日

The Day the Earth Stood Still
2008年【米】 上映時間:103分
ドラマサスペンスSFリメイク小説の映画化
[チキュウガセイシスルヒ]
新規登録(2008-07-22)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2015-01-31)【イニシャルK】さん
公開開始日(2008-12-19)


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監督スコット・デリクソン
助監督ダグ・コールマン(追加撮影第二班監督)
演出J・J・マカロ(スタント・コーディネーター)
キャストキアヌ・リーヴス(男優)クラトゥ
ジェニファー・コネリー(女優)地球外生物学者 ヘレン・ベンソン博士
キャシー・ベイツ(女優)国防長官 レジーナ・ジャクソン
ジェイデン・スミス(男優)ヘレンの継子 ジェイコブ
ジョン・クリーズ(男優)カール・バーンハート博士
ジョン・ハム(男優)マイケル・グレイニア博士
カイル・チャンドラー(男優)ジョン・ドリスコル
ロバート・ネッパー(男優)米軍大佐
ジェームズ・ホン(男優)ウー
ルキヤ・バーナード(女優)学生
デヴィッド・ルイス〔男優・1976年生〕(男優)私服エージェント
ケン・カージンガー(男優)口論する避難民
森川智之クラトゥ(日本語吹き替え版)
小林翼ジェイコブ(日本語吹き替え版)
大木民夫バーンハート(日本語吹き替え版)
井上倫宏グレイニア(日本語吹き替え版)
磯辺万沙子レジーナ(日本語吹き替え版)
伊藤和晃ウー(日本語吹き替え版)
原作ハリー・ベイツ「来訪者」(芳賀書店)/「主人への告別」(創元SF文庫)(ノンクレジット)
脚本デヴィッド・スカルパ
エドマンド・H・ノース(オリジナル脚本)
音楽タイラー・ベイツ
作曲ヨハン・ゼバスティアン・バッハ「ゴルトベルク変奏曲」
撮影スティーヴン・S・カンパネリ(カメラ・オペレーター)
デヴィッド・タッターサル
製作アーウィン・ストフ
20世紀フォックス
配給20世紀フォックス
特撮ウェタ・デジタル社(視覚効果)
シネサイト社(視覚効果)
ケヴィン・ラファティ[特撮](視覚効果スーパーバイザー)
ウィリアム・メサ(視覚効果スーパーバイザー)
美術エリザベス・ウィルコックス〔美術〕(セット装飾)
ドン・マコーレイ(美術監督)
編集ウェイン・ワーマン
あらすじ
地球に急速接近する謎の飛行体。あわや激突かと思われた時、それは減速し、ニューヨークのセントラルパークに姿を現わした。謎の球体から現れる影、それは宇宙からの使者だったのだ。果たして「彼」は人類の敵か味方か? ロバート・ワイズ監督の1951年の作品をリメイク。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2009-05-04)
全てのをあらすじ参照する

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ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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150.《ネタバレ》 序盤は最高。宇宙人の超越的な力と人類の反応をリアルに描き、知的ながらも見せ場としての面白さも十分。クラトゥの生体構造の考察等、科学的にそれらしく見せることを大事にしているのが好印象です。しかしキャシー・ベイツが現れると途端に話は失速します。国防長官としての対応にまるでリアリティがないのです。宇宙人との接触という歴史的事件に、なぜ合衆国の一閣僚が交渉を行っているのか。ファーストコンタクト時に人類では勝てない相手だとはっきりしたのに、なぜタカ派の姿勢を崩さないのか。そして、ヘレンの息子ジェイコブが話に加わることで、映画はさらに失速します。悪態たれるわ、やかましいわ、警察に通報するわのやりたい放題。こいつの為にヘリに乗ってた兵士が死んでるのに、一切反省なし。あれだけクラトゥに悪態つきながら、いざ自分の命を救われると「あんたいい人なんだね」ってたいがいになさい。そんなジェイコブと再会したヘレンの言葉が「ごめんね、私が悪かった」。親がちゃんと叱らないから、馬鹿ガキが調子乗るんだよ。本来、この墓地の場面が映画のキーだったはず。人類の英知と理性を象徴するヘレンと、人類の排他性と身勝手さを象徴するジェイコブ(子孫が偉大な民族になるとの神の約束を受けたヘブライ人の祖)が、血はつながらず人種が違っていても愛情で繋がっていること、生命を機械的なシステムとして捉えるクラトゥ達よりも深く豊かな生命倫理を人類が持っていること(父を生き返らせてくれと懇願するジェイコブと、それに当惑するクラトゥのやりとりに注目。科学者や政治家をやり込めていたクラトゥが、ここだけは子供相手にも関わらず会話に負けています)、成長によりジェイコブ(=人類の未熟な面)は変わっていくことなどをクラトゥは知り、人類抹殺の中止を決意する最重要シーンだったはずなのに、これが感情移入しがたくなっているのが本作の致命傷。ラストのクラトゥの自己犠牲(=イエスの贖罪)もまったく立たないまま話は終わってしまいます。実はハルマゲドン兵器だったというエヴァンゲリオン初号機状態のゴート(司令室とちょうど目が合う拘束室もまんまネルフ)や、文明を食い尽すナノロボット等、後半のアイデアもなかなかよかったのですが、ドラマ部分の失速によりせっかくの見せ場もインパクト半減。見るべき点は少なからずあるのに、大事な所でコケたのが残念です。 ザ・チャンバラさん [映画館(吹替)] 7点(2008-12-27 01:14:40)(良:9票)

149.もう全て停止してください。 とまさん [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-02-25 08:41:56)(良:1票) (笑:2票)

148.その事件が起こる目的や必然性について、科学的裏づけがなく(ある程度こじつけでいいにも関わらずそれすらできていない)SFになってない駄パニック映画の典型。それならアルマゲドンやダイハードみたいにベタでもお涙頂戴でもいいからハリウッドらしく盛り上げてくれればいいのだがそれもなく結局最初から最後まで目的も必然性も無いまま終わりどこを楽しむ映画なのか。理解したことを端的にまとめると、子供のしつけさえ出来てればもっと早く地球は救われたのでは Arufuさん [地上波(吹替)] 3点(2011-05-30 07:39:55)(良:1票) (笑:1票)

147.《ネタバレ》 劇場で見たときに、なんか変だなあと思っていたが、その後オリジナルを観て、さらに久しぶりにTV放映版を観て、なるほどと思い至った。
今回のクラトゥは、人類に何も言っていない。間諜を入れている位だから、科学者一人は人類の代表者ではないことを、彼はよく知っているはずなのに。地球には国連があることも、そこで世界の指導者が集まることも。そして、よくよくみると、クラトゥの意思ではなく、ゴートへの攻撃により、地球への懲罰が始まってしまっている。クラトゥ何しに来たんだ?問答無用的に相手を滅ぼすなんて、オリジナルのクラトゥさんが否定した、「暴力によって他者を攻撃する者」と同じことじゃないのか?。
納得できないのはさらに次の点だ。女性科学者の子供。
この子供は、異星人を問答無用で悪と決めつけ、殺すと判断する、今までの地球人観の具現化。自分では攻撃主義なのに、そういう職業である父の死には不満で涙を流す(アメリカそっくりだ)。クラトゥはこの涙を見て、「人間の別の面」を感じたらしい。70年も地球に住んでたじいさんが、「こいつら変わらねぇ」と言っっているにもかかわらず、こんな自分勝手なガキの涙ひとつにダマされるなんて!
ところで、一つだけ、奇妙に良い点がある。
タイトル通り、地球が静止した状態、異星人の超技術力によって、地球のすべての機械が動きを止めた様子。元々は、地球に対しての力の誇示だった現象だが、今回のテーマ、「地球環境」のもとでは、ひじょうに平和でなごむシーン、不思議な文明批判になっている。
Tolbieさん [地上波(吹替)] 4点(2011-05-29 15:43:09)(良:2票)

146.《ネタバレ》 わざわざ映画館まで観に行ったのに,「アルマゲドン」「ディープインパクト」「デイ・アフター・トゥモロー」「地球が静止する日」「ノウイング」「2012」と,矢継ぎ早に地球が5,6回滅亡しちゃったのですっかりあらすじも忘れてしまっていました。たまたまTSUTAYAで特設コーナーにおいてあるのを見て「そういえばこれも観たよなあ。」と思い今回改めて見直しましたのでレビューします。まあしかしなんと言うかファーストコンタクトでいきなり問答無用で発砲しちゃまずいでしょ。そのくせ勝ち目が無いと見るや掌返して「私たちは変われる。チャンスをちょうだい。」とか,そらあんた宇宙人怒るって。タイタニックのおばさんも強情で融通利かないし画面に出てこない大統領はそれ以上に分からず屋だし。「地球はともかく今後のためにアメリカだけでも全滅させといてくれ。」と本気で思いましたね。おまけにウィル・スミスんちの子うっとぉしいし。「パパが生きてたらどうのこうの。パパだったらああだこうだ。」あーうるさい。しまいには大スターキアヌ・リーブスに向かって「死ね」だの「殺せ」だの神をも恐れぬ暴言の数々。赤の他人に育ててもらってるだけありがたく思え。あと,結局地球静止してないし。陸上競技場を一瞬で分解してしまう虫(?)が子供の体内に入ったときだけやたら手間取ってるし。キアヌが帰ってった後誰かが反省したとか悔い改めたとかも無さそうだし。こうなってくると本当に地球が滅亡してしまう身も蓋も無い「ノウイング」の方がむしろ清々しいと思うがどうか。 S.H.A.D.O.さん [映画館(字幕)] 3点(2010-01-15 12:10:47)(良:1票) (笑:1票)

145.《ネタバレ》 テンポは良し。というよりクラトゥの心理描写があまりに適当なので疑問に思っているうちに勝手に物語がポンポン進んでしまっているだけか。
人類滅亡の窮地の中で親子が絆を強くする様を描きたいのは分かるけし、わざわざ血の繋がりがない設定にしたのは商業的な配慮があったからだと推測していますが(追記:ザ・チャンバラさんのレビューを読んで多いに納得しました)、それにしても息子をあそこまで生意気でイライラさせるようなキャラにする必要はなかった気がする。
そして一番の問題点はクラトゥ。
彼はヘレンと息子の再会の様子から、人間の違う面を見た、というようなことを言いますが、あれははただジェイコブが頼る者がいなくなった末にようやくヘレンに心を開いただけであって、ヘレンの言う「変われる」こととは若干ズレているように感じます。
結局クラトゥは(恩人であるとはいえ)何十億分の1の人間であるヘレンの言葉のみを信じて計画を中断してしまうのだから、全く説得力がございません。私は地球に残ると言った中国人の仲間も、ただ登場させただけでクラトゥが変心するきっかけとしては上手く作用していません。
それから地球環境を大切に、と訴えるのは一向に構いませんが「人類が滅べば地球は生き延びる」という言葉で投げっぱなしのまま終わっているのはまずい。これでは警告にもなりません。 Sgt.Angelさん [映画館(字幕)] 4点(2009-01-09 21:44:28)(良:2票)

144.《ネタバレ》 SFの古典作品を再映画化する目的は何にあるのか?それは過去表現できなかったシーンをCGを駆使してリアルにすることだろうと思っていましたが…どうやらそうじゃないみたいです。宇宙人側にはあまり興味がないようで、その証拠に宇宙人のロボットであるゴートが犯罪的なまでに魅力に欠いています(巨大化すれば良いってもんじゃない)。クラトゥもキアヌ・リーブスの無感情な雰囲気が感じを出していますが、格別に謎めいた存在でもありません。どうも〝愚かながらも愛しい人類〟の側を描きたかったようで、わざわざ中国人のおじいちゃんに人類を説明させた上で、血の繋がりのない白人の母親と黒人の息子の愛をキアヌの目前で見せます。なるほどと得心したキアヌは去って行くわけですが、不思議なのはこの作品には集団というものがほとんど描かれていないことです。冒頭こそ科学者たちが集められるものの、以後はあらゆる場面でほとんど個人の判断で物事がなされます。クラトゥを治療する医師も自白をさせる男も一人、ゴートに攻撃する際や調べる時も一人の軍人や政治家?の指示で行われ、ノーベル賞の博士も厭世感を抱いていそうであり、きわめつけは国防長官で(キャシー・ベイツの超然とした様がいかにも個人主義)地球存亡の危機にほぼ独断で指揮をとり大統領との会談も一対一の電話ですませるのです。ここには地球に共存する人類に不可欠な〝話し合い〟というものがなされていません。また「宇宙戦争」など襲来ものでは度々見られる群衆のパニックも皆無に近いです。〝人間は一人だと良いが集団になると厄介だ〟と言ったのは「メン・イン・ブラック」のトミー・リー・ジョーンズで、そのとおり怖いのは個人ではなく群集なのです。中国人のおじいちゃんは70年に及ぶ観測の結果、それを知っていたからこそ人類を愛しながらも殲滅を選んだのでしょう。なのに集団を全く描いてないので人類が助かったことについては説得力に欠けているのです。
 それと言わずもがなですが、〝地球が静止する日〟ではなく〝アメリカが静止する日〟と言う感じがします。まぁ、実際のところ残念ながらアメリカが静止したら地球が静止したようなもんなんですけどね;。 ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 5点(2008-12-29 11:02:25)(良:2票)

143.《ネタバレ》 ある勝手な想像。これはアメリカの民主党が大統領選挙の資金稼ぎに使うために作ったと見た。We can change. とあのキャッチフレーズが強調される。そう、変われるのだ、と選挙民に刷り込もうとした。だが、あまりに出来の悪い映画のために、その効果が逆になると判断した。ヤバイ、これは地球が静止した日ではなく資金が静止した日になる。だから、公開を選挙後の今にした……私の1800円は民主党員の選挙勝利新年パーティーの料理代にでも回されるのだろう。人生初の政党への資金援助。落涙。 K-Youngさん [映画館(字幕)] 3点(2008-12-27 09:50:35)(笑:2票)

142.《ネタバレ》 オバマ次期大統領が「change」と言って、人々がそれを信頼するのは本当に実行してくれるという期待があるからだろう。
本作にも何度も「change」が連呼されているが、生き残るためのただの苦し紛れの言い逃れにしか聞こえない。「change」と言うのは簡単だが、人々はそう簡単には変われない。「change」をするためのevidence(証拠)を明らかにしないと、宇宙人はそれを期待できないのではないか。
本作には、宇宙人が納得できるevidenceが何も描かれていない点でマイナスだ。
「地球が静止する日」というものは、人類によって行われるべきものではないかと個人的には考えた。人類が、地球や環境のために、クルマを乗ることを止めたり、工場を停止したり(地球最後の日を迎えようとしているのに働いている人がいるというのは変な話だが)、地球に負荷を一切掛けない日を設けるといった人類の「change」のevidenceを描くべきではなかったか。
現実には無理かもしれないが、映画の世界だからこそ、地球のためにできる人類の理想を描いて欲しかったところだ。
本作を見て、地球のために何かをしようと思う者がいるだろうか、恐らくいないだろう。そういう意味において、本作のメッセージ性はかなり弱いと考えられる。したがって、評価はしにくい映画だ。
最後の球体に対する総攻撃も全く意味不明な流れとしか思えない。
あれでは人類は「change」をしないということを、声を大にして宣言しているようなものだ。あの爆撃を食らって、クラトゥが人類を滅亡させないという選択をする意味が分からない。キャシー・ベイツも多少は苦悩していたようだが、攻撃命令を下す大統領をむしろ説得するくらいの「change」を見せて欲しかった。何のために、大物をキャスティングしたのか分からないキャラクターになっている。
また、宇宙人が感心した“人類の素晴らしさ”という面も弱すぎる。
バッハの素晴らしい音楽という文化的な面、親子の愛情という感情的な面が描かれているものの、あの程度では宇宙人は「change」しないだろう。
未知なものや相容れないものを恐れる人類の“弱さ”や破壊的で利己的な面を描くとともに、自己を犠牲にしても助け合うような姿や愛や絆などの人類の“強さ”をもっとアピールして欲しいところだ。
ただの壮大なSFだと思っていたのに、意外と泣けたり、感動できたりするようなオチにもっていけると評価は高まっただろう。 六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 4点(2008-12-20 23:24:59)(良:2票)

141.《ネタバレ》 オリジナルはテレビで見た記憶がありますが覚えてません。寄生虫(人間)のせいで死にかけている地球を人類を滅亡させるコトにより救う、という宇宙からの使者。距離のあった母子が分かり合う姿を見て人類がまだ変る事が出来る可能性を持っている、という考えが浮かび計画を中断するワケですが、心変りも母子との交流など描写が少なく全体的にも尺が短めで説得力が無かったな。 人類のパニック描写もほぼなくCGによる建造物などの消失が多少あるくらいでビジュアルは弱い。製作費もこの手の作品にしては安めで案の定中途半端でしたね。ポンポンと軽々しくどうみても無理のある実写化をしたりリメイクをしてますが、よーく練って制作しようという気は無いのかなハリウッドの人は? 人類のせいで地球環境が悪化ってのは分かるけど、宇宙人がわざわざ他の星の生物(人類)を滅亡させてまで救いに来るのはなんでなんですかね?アレだけズバ抜けたテクノロジーを有しているなら寄生虫(人類)を上手く活かす方法もあるだろうに。まぁ地球が死ぬ前に人類が滅亡しそうな気もしますけどね。 ロカホリさん [映画館(字幕)] 3点(2008-12-19 21:19:42)(良:2票)

140.《ネタバレ》 実はワタクシ、キアヌ・リーブスって、ルックスだけの大根役者だと思っているのですが(あ、ファンに殴られそう…)、この宇宙人役は良かったです。演技力いらない役だし、あのノッペリ~とした雰囲気がぴったりでしたね(ほめてない…)。

まあTVだし吹き替えだし、巨大ツルツルロボット出現シーンでは「あ、キングダークだ!」と隣で相棒くんが叫ぶし、非常にアンフェアな状況での観賞ではあるのですが、それでもこの点数が精一杯かなぁ。

映画として肝の部分の、宇宙人が説得された地球人の「いい面」「変わる可能性」に、まったく説得力がない。
人間は、自分の愛する人のためならば自分の命も投げ出せるよ。ええ。でもそれは、決して「人間のいい面」ではない。そんな単純なもんじゃない。
愛国心と同じで、自分の愛する人や国のためなら、人間は平気で他人や他国を虐げる事ができる、という「悪い面」につながっているんだから。

だから、人間の表層的な部分だけを見て「人間は変われる」と納得しちゃう宇宙人の単純さ、思考力の浅さ、にガッカリしこそすれ、感動なんてするわけナイ。

ラストで車を運転したヒロインの友人のマイケル博士?が、軍に攻撃されて死んだところで、「時間がない、走れ!」って死体を置いて走って行っちゃう3人の姿を見て、ワタシは思わず「人類は変われない…」とつぶやきましたよ。
宇宙人、彼を生き返らせることが出来たハズなのに、置き去りですよ。ヒロインも頼みもしません。非常事態だとはいえ、要は自分の命を優先!って事でしょ。

自分の命が一番大事。
人の命にプライオリティをつける。
そうやって、人間は愛するもの以外を平気で傷つけて来たのに、人間以外の生き物たちを絶滅させてきたのに、宇宙人さんはその事実に気づきもしません。

こりゃダメだ~っと、白けてしまっても仕方がナイ。

まあそのシーンは置いとくとして、もしどうしても、「子ども」を使って宇宙人に人類の可能性を信じさせるシーンを描かなきゃならなかったのなら、子どもが継母をかばうか、宇宙人をかばうか、まったく利害関係のない誰かのために命を投げ出すかしなくちゃ、説得力は出ないし、観客には何も伝わらないんじゃないかなぁ…。
いろいろ浅すぎて、なんとも残念な作品でした。 りりらっちさん [地上波(吹替)] 3点(2013-01-30 00:07:40)(良:1票)

139.危うく僕の方が静止してしまいそうでしたけど、頑張って最後まで見ましたよ。
よくこんな糞映画の企画が通ったなと感心してしまうほど酷かった。
人類を滅ぼす為に来てみたけど、気が変わったのでや~めた♪って認識でよろしいでしょうか?
一旦殺しておいて生き返らせるとか、行動の理不尽さは流石にエイリアンという感じで斬新ではあったけど、なんでもありのスーパーパワーの使い所をかなり間違えてましたね。 もとやさん [地上波(吹替)] 3点(2013-01-19 17:30:09)(良:1票)

138.《ネタバレ》 えーと、人類滅亡を図る悪の知的生命体が子供の涙に騙される話と思っていいのでしょうか?「宇宙人なんて殺しちゃえ!」「家に連れて帰ってよ」「殺せと言ったのは本気じゃない」「ヘレンは仕方なく世話してるだけ」「僕のパパを生き返らせて」「(泣きながら)僕もごめん」⇒「人類には別の面がある」と宗旨替え。ギャグですか?正当な方法なら子供が宇宙人に訴えるとか、宇宙人を助けるとかしますが。子供は宇宙人の意図を知らないままですね。子供向けSF「ドラえもん」レベルの脚本が痛いです。リメイクで設定を変えたけど整合が取れてません。◆宇宙人を有名俳優にさせるのはやめた方がよい。エイリアンらしくなくなるし、善人(ハッピーエンド)とわかってしまうから。【疑問点】①宇宙人は地球外文明の代表だというが証明がない。話し合いをするのなら委任状くらい持ってこい。そもそも一人で来るのが間違い。使節団で来い。それも目立たないように。②1928年のキアヌは球体に近づいたので失神。その間に手の甲からDNAが採集されたと考えてOK?手の甲の腫れは凍傷?③宇宙人が最初に「怖がるな、君たちを助ける」というが、どういう意味?抹殺するかどうかを判定にしに来たんじゃないの。④米国大統領が登場しないのは予算の節約、米国が情報を独り占めにするのはエゴ?⑤駅で切符の奪い合うをする一人が倒れたのは怪我?⑥ヘレン勝手に宇宙人の灰色物質(実は治療薬)を持ちだしたのは女の勘?宇宙人がヘレンを呼び出したのは彼女が灰色物質を持ってる事を知っているから?どうやって知った?⑦二人が黒板に書いていた数式の意味は?⑧いくつかの球体は去ったけど、地球の生物を持ち帰ったの?⑨間者の宇宙人が70年も報告しなかったのは何故?⑩最後宇宙人は球体に接して消えたけど、あれは自己犠牲?肉体を失っただけ?⑪ナノイナゴは人工物と人間だけ分解する?土や道路は無傷だけど。動物も大丈夫?⑫宇宙人がマイケル・グレイニア博士を助けなかったのは急いでいたから?⑬宇宙人は車ばかり利用するけど、どうして球体やロケットを使わないの?⑭ロケットは人間に攻撃されて自動的に人類滅亡作戦を起動させますが、そんなんでいいんでしょうか?宇宙人の命令で動くべきでは?⑮最後球体が去るとき、世界中の電気が消えるけど、その後どうなるの?人類への罰則? よしのぶさん [DVD(字幕)] 5点(2011-09-21 01:56:54)(良:1票)

137.ウィルスミスの息子さんもキャシーベイツもずいぶん大きく(!)なりましたね。
ヒマでヒマで気が狂いそうな時、他にどうしても暇をつぶす手段が思いつかないのであれば観てもいいんじゃないでしょうか。
それにしてもアメリカさん、いつも人類を救ってくれてありがとう。 poppoさん [地上波(吹替)] 2点(2011-08-09 01:24:12)(笑:1票)

136.《ネタバレ》 鑑賞直後は、キアヌ・リーブスさえ出なければ、ただのB級映画ということで、みんなもっと寛大な気持ちで本作を観ることができたのではないでしょうか、とでも書き込もうかとも思いましたが。しかし時間がたつにつれ、あの母子の何に共感したらいいのか、全く不明であるにも関わらず、この程度の薄いエピソードで人類が救われたのだと、観客側が納得してくれると思っている制作側のなめた姿勢にフツフツと怒りがこみ上げてきました。1点。 なたねさん [地上波(吹替)] 1点(2011-07-15 22:29:48)(良:1票)

135.《ネタバレ》 60年ほど前のオリジナルに続いて観賞。設定は似ているけど、テーマは全く別の映画です。オリジナルは宇宙人のクラトゥが「ケンカは止めなさい」と言いに来た映画だったが、今作は「こんな害虫、滅ぼしてしまえ」を実行する映画です。私はオリジナルと同じくらい面白かったけど、ここでの評価は低いですね。自分にとってツボだったのは「複雑な生態系が育つ環境は貴重」という理由で人類の抹殺を決めたクラトゥの判断基準です。お前に何の権利が、とも思うが、言いたい内容には激しく同意する。ちょっと話が逸れるが、産業文明が発達して、わずか数十年で地球の環境は大きく変わった。汚れた、と言っても良い。それ以前は、何千万年も、あるいは何億年も美しい環境だったはずなのに。それを真摯に警告している人も少なくないが、巷に溢れるのは大手企業の宣伝文句としての環境保護。あんなものはホントにただの宣伝文句で、何の役にも立ちませんよ。本気で地球環境を元に戻したかったら、人類が一度滅んでしまうくらいじゃないと駄目だと、自分は真面目に思っている。あるいは、自動車を一切使わないとか、電気を一切使わないとか、それくらいの思い切りがなければ無駄な足掻きだ。もし、思い切ったテコ入れが出来る者がいるとしたら、責任を負う必要がない宇宙人くらい。不謹慎に聞こえるかも知れないが、映画の中でクラトゥがそれ実行に移したことは自分には爽快だった。この映画がダメな部分はクラトゥが翻意した理由の曖昧さと、米国の国防長官だけでクラトゥに対応する傲慢を無理矢理に演出したことだ。特にクソガキとしか思えない少年と血の繋がらない母の関係に希望を見い出すような作り方は、適当にヒューマニズムを見せれば観客が納得するだろうと馬鹿にされた気分で、「複雑な生態系が…」に比べると説得力皆無。あの局面で宇宙人が論理的に納得できるような理由があったなら、映画としてはさらに良い出来になっていたはず。でも、そんなものがあったら、自分は先述したほど人類の行く末に絶望していないだろう。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-24 01:20:54)(良:1票)

134.《ネタバレ》 うはぁ!ロボットでけぇ!という印象が主です。
あとは子供うぜぇ…っていう。まじめに見なさい俺。
見終わった後に、なんでアメリカ映画ってトラックの運ちゃんが犠牲になんのかなぁと彼女と話しこみました。うん、そんなとこが気になるような印象の薄い映画です。 赤紫さん [DVD(字幕)] 4点(2010-01-04 22:34:46)(笑:1票)

133.《ネタバレ》 オリジナルは未見。なんかもう途中から口が開きっぱなし。右往左往する地球代表さん、キアヌの固まった顔、球体より印象に残るホンダのエンブレム他、色んなところに媚びた様子。滅亡系に飽きてるのもあるんだろうけど、全く面白味がなかった。凝った映像もところどころあったけど、それ以上に冷める映像が多かった。一番受けたのは中国人の設定かな。「そうか、やつらは違う星から来たのか、どーりで・・・」なんて事を考えながら映画そっちのけでツボにはまってました。 オニール大佐さん [DVD(字幕)] 4点(2009-11-11 12:26:09)(笑:1票)

132.《ネタバレ》 たった今見終わったので、感想がホカホカのうちに投稿。
なんて酷い映画なんだ…。。地球だの、人類を救うだの、そんなテーマを軽々しく扱いすぎじゃないの!?と思っちゃいましたよ。若干腹立たしい気分です。
最初の登場シーンや、研究所での手術シーンなんかは緊迫感もあって、この先どうなるの!?的なワクワク感もあったのですが、話が進むにつれ「は…?」と思う事が増えていきました。すぐ殺せ殺せ言う子供にはドン引きしたし、かと思ったらちょっと助けてもらっただけで懐くとか意味不明。情緒不安定すよ。
そして結局大統領の存在すら出ず、一般市民が口先で「変われる」と繰り返して、ちょっと親子愛を見せたらコロっと心変わりするクラトゥ。びっくり^^;
あげく最後は結局人間に攻撃されたよね?運転してた男の人は死亡(しかも彼は助けないクラトゥ)!?なのにその直後に地球人信じられたクラトゥが心配になるわ!
絶対ダマサレル!久々にがっかりした&イラッとした映画でした;;!! asanさん [DVD(字幕)] 2点(2009-10-27 16:39:33)(良:1票)

131.なんでキャシーベイツやねんなんでキャシーベイツやねんと、そればかりが気になった映画でした。本作、ようするに、アレですね、“人類”ってのを“映画”に置き換えて、「今の映画界、金儲けばかりに走って、大衆に迎合したツマラン作品ばかりが作られておる。一度、ぶっ壊したほうがよろしい」ってな内容の映画ですね。だから、作品の方も、“イマドキのエンタメ作品”の体裁を借りつつも、実態はというと、「そういう我々の期待をぶっこわす作品」になってますね。細部を詰めることも放棄して、好きホーダイやってます(キアヌ・リーヴスは「マトリックス出演中」ってなノリで、のんびりやってるし)。変には違いない映画ですが、ぶっ飛び具合が楽しめなくもない作品ではないでしょうか。ところで、ゴールドベルク変奏曲を聞いて「美しい・・・」とかつぶやいて見せる宇宙人に告ぐ。一瞬だけ聴いて適当なこと言うな。黙って最後まで聴け。しかしここで「バッハ」ではなく、「さだまさし」とかが流れてたら、もしや人類は救われなかったのだろうか? 鱗歌さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-05 23:28:57)(笑:1票)

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【点数情報】

Review人数 150人
平均点数 3.89点
010.67% line
153.33% line
21711.33% line
34026.67% line
44228.00% line
52416.00% line
61510.00% line
742.67% line
810.67% line
900.00% line
1010.67% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.37点 Review24人
2 ストーリー評価 3.44点 Review29人
3 鑑賞後の後味 3.51点 Review29人
4 音楽評価 5.00点 Review24人
5 感泣評価 3.12点 Review25人

【ゴールデンラズベリー賞 情報】

2008年 29回
最低続編・リメイク賞 候補(ノミネート) 

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