みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
59.《ネタバレ》 まず言いたいのは、私は登山をしません。したいとも思いません。事前に綿密に準備して、ものすごい荷物を持ちながらものすごい危険を冒して、ただ山を登って降りる。・・・いやぁ、無理です。でもこの映画を観ると、少なくともあの景色を肉眼で見てみたいと思わせられました。そう、肉眼で。個人的にはこの映画のポイントはそこにあるのかなと思いました。現実の剱岳はスクリーンのそれよりもっと壮大で荒々しく、清冽で危険な山でしょう。映画のそれは縦横のみの、しかも角度も決められた所詮二次元の映像です。しかしそこで出来うる限りの映像を木村監督は魅せてくれ、「本物はもっと素晴らしいよ、これをきっかけに本物を見に行ってほしい」というメッセージを私に送ってくれました。個人的な勝手な解釈なのであしからず。 昨今の銀幕事情は、CGなどの人が映像に手を入れる技術が当たり前になっています。決してそれらを批判するわけではありません。SFなどの実際にはありえない事象に対してCGなどで表現できるようになったのは、観る側として純粋に映画を楽しむ幅が広くなりました。ただ、求めれば実物があるのにCGに走ってしまうのはもったいないと思ってしまいます。『空撮・CG一切なし』けっこうだと思います。その中でしか味わえない自然の本物もあったと思いますし、それに触れた役者もだからこその演技が出来たのではないでしょうか。 役者といえば、宇治長次郎氏の存在が忘れられません。誠実で素直で、山に対して真摯に正面から向き合う山男を完璧に演じ上げていました。人に対しても自然に対しても礼を欠かさないその姿勢は、自分が見習うべきものをたくさん見せてくれました。 私は登山をしません。したいとも思いません。ですが、山に限らずこの世界にある風景を出来る限りたくさん肉眼で見ていきたいと、そう思わせてくれた作品でした。 【TANTO】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-08-04 10:31:55)(良:4票) 58.木村監督のこだわりの映像、四季折々の劔岳の美しさ雄大さ、そして険しさや厳しさが大画面いっぱいに表現されました。 劇場で観て本当に良かった。 こんなに綺麗なところがあるのだなと、ため息が出ました。 それと共に、雪国に住むものにとっては、見るだけで手足がかじかみ寒さが身に染みました。 寒い冷たい本当の雪です。 軽い発泡スチロールのウソ物ではありません。 CGの小奇麗ではかないものでもありません。 雪のけ、雪掘り、雪下ろし。 それだけでも辛いのに、明治時代の衣装で切り立った劔岳に登るなんて! 監督をはじめ、キャストスタッフの熱い思いとご苦労がこちらに迫ってきます。 この映画を観て昔を思い出しました。 子供心に刻み付けられた「八甲田山」の雪の進軍。 今思えば、実写による嘘偽りの無い迫力る映像に心を動かされたのでしょう。 数十年経った今でも、いくつかのシーンが蘇ります。 この作品の見どころは、浅野忠信さん(柴崎芳太郎)と香川照之さん(宇治長次郎)の息の合ったやりとりだと思います。 スタジオではなく本物の山で悪戦苦闘し、次第に役になりきり、かけがえのない相棒になっていったのかな?と思いました。 我慢強く黙々と働く雪国の気質。 無茶な命令でも全力を尽くす気力。 古き善き日本人の真心がこの作品に息づいています。 2009年度私のベスト映画のひとつです。 【たんぽぽ】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-06-21 20:49:47)(良:3票) 57.《ネタバレ》 ドラマとしてのみ評価したら2点くらい。その2点も、史実と原作の力によるものでこの映画の力によるものは皆無。プラス1点は、風景に、さらにプラス1点は、風景と同じようにドラマと無関係に存在するだけで惹きつけられる宮崎あおいに。 つまり、この映画は、史実、原作、山岳風景、宮崎あおいを除けば、0点の超駄作。 はっきり言って、映画とかドラマとかいえるレベルに達していない。 出ている役者は巧い人が多いが、とにかく脚本がとんでもなく酷いので努力が 空回りしていて同情してしまう。軍の無理な命令、山岳会との競争がドラマの中心なのだが、それが際立つためには、剣岳山頂アタックが如何に困難かを示さないといけないが、とにかく歩き回って登頂ルートがないと言っているだけで、剣岳のどこを歩いて どこで断念しているのかさっぱりわからない。 空撮や、地図を示しながらのルート説明、あるいはナレーションなどによって観ている人にわからせる配慮がまったくないので、単に歩き回って、時間切れまじかに突然成功したようにしか見えない。 キーになる行者の言葉や、雪崩に巻き込まれる事故も、ラストの成功に突然繋がった ような気がする。雪崩によって遭難しかけたが、実は、その危険と思われる雪渓にこそ 登頂成功のカギがあるという筋も、うまく展開されていないので、成功しても唐突に見えた。ダメ脚本では、どんなに映像や演技がよくてもダメ映画にしかならないことを見事に表わしている作品。 【サラウンダー】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-07-02 23:03:14)(良:2票) 56.《ネタバレ》 皆さんおっしゃる通り、CGのない実写にこだわった美しい自然の風景は見応えたっぷりなのだが、それに対して人間ドラマの部分でぐっとくるものが弱いなと感じる。これはやはり、主人公である柴崎芳太郎の内面が読みにくい点と、その主人公より宇治長次郎や生田信のほうがより魅力あるキャラになっており、そちらのほうに食われてる感が強いという点にあるのではないか。とても真面目に、律儀に、誠実に作ろうとしているのはわかるが、その清潔さがそのまま脚本にも現れていて、泥臭いものが足らないように感じた。ただ、メッセージそのものはよく伝わってきた。それはつまり、日本地図作製のために、名も無き男達が血のにじむ様な苦労を重ねて測量を行い、その努力の賜物として地図が作られたんだという事実。そして、人は自分が何者であるのかを知る為に、地図を作るのだという、いわばロマンチシズムな説明も僕としては心に残るものであった。肩書きを外して「なかまたち」で全てをまとめたエンドロールに、いうならばその意図と理念が備わっていると個人的には感じた。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-01 00:38:37)(良:1票) 55.監督は一体この映画で何を伝えたかったのだろう。険しい山の美しさ、苛酷さ?或は 人間、あきらめちゃいけないということ?はたまた山の上で生まれる友情?夫婦愛?親子の和解? 多分いろんな要素を取り込もうとしたのだろうけれども、どれもみんな薄っぺらく感じてしまうのはなぜ? 人間ドラマがそれこそ「風景」のようで、ズシンとくるものがないのは非常に残念。 あと、音楽の使い方があまりにもお粗末なのではないでしょうか。風の音や雪渓の上を黙々と歩を刻む音だけで十分なのに、うるさい位「バロック音楽名曲集」を聞かされてしまうと、映像の物語性、 内面性を助けるどころか、音楽が主役になっちゃうよ。ご自慢の映像が泣きます。クラシック音楽は それが有名であればあるほどその用い方は良く吟味しないととんでもないことになる。その点、やはり キューブリックは凄かった。 【ワンス・モア】さん [DVD(邦画)] 3点(2010-03-01 03:09:16)(良:1票) 54.《ネタバレ》 名カメラマンである木村大作の作品と云う事で、とても映像は綺麗です。素晴らしい山々のショットが次々に映される様は圧巻の一言。これだけでも観る価値はあると思います。 でもこの人監督業は今回が初めでだったらしいですが、正直いってあまり上手くないと感じました。展開が兎に角ありきたりで、観ていて辛い。宮崎あおいがお守りをそっと忍ばせるシーンなんか、チープ過ぎて笑ってしまった。それ以外にも所謂"テレビドラマ的"な演出が多かったりして、この人は、やっぱり撮影だけしてる方がいいと思いました。多分現場でも監督本人が大御所だから演出等に口出しできる人がいないんかなぁと、つい邪推していまいます。 あと至る所で四季の曲やそれのアレンジ曲が使用されていましたが、イマイチ風景と合っていなかったと思います。特に"冬"なんかは使い所が違うと思うんですけどねぇ。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-07 23:18:57)(良:1票) 53.《ネタバレ》 先に気になる点をいくつか並べます。 まず、音楽。クラシックの名曲を使うのはいいけれど、超有名曲の超有名フレーズの箇所ばっかり使っています。せっかく池辺氏がタクトを振るんだから、オリジナルか曲の別のフレーズを使うべき。おそらくオケはフルスコアで仮録音までしているはず。モッタイナイ! 名物監督がすべて音楽わかっているかどうかは別物ですからね。黒澤vs武満の例もありますし。ともかく音楽の使い方が今一 どころか 今3! 金の使い方間違ってんぞ! 「点の記」の解説が映画冒頭からテロップで出ます。非常に簡略していてそれはそれでいいのですが、その後の「画」に技術的解説などが画面から伝わってこないのが残念。 明治四十年の登山装備についても(原作にもあまり解説はないですが)ほとんど何も語っていません。だから、「大変苦労しはったんやねぇ」で終わってしまいます。 山岳会との装備内容などの差を、もう少し「画」で語って欲しかったですね。 映画前半の長次郎と二人行(調査登山)あたりは、どうみても「岩波教育映画」です。 画はまったく問題なく綺麗!それはいいのですが、話と画との流れが悪い いいや、よどんでいるようで、 金払ってなかったらこのあたりでみんな見なくなります。TVだったらチャンネル変えちゃいますよ。 私は剣は3回登頂してます。彼らのルートでも登っています。 画面の「場所」を自分の経験から「あれどこやろか?」と思うだけでも登山経験者は食いついちゃいますねぇ それらを含めて、この映画は「よく撮った」であります。本当によく撮った。 でも「良く創った」ではないです。残念ながら。。。 原作の一部変更や軍人の描き方(このあたりはさすが東映?)については文句言いません。このあたりは監督の裁量ですからね。 原作には無い、山岳会との手旗通信は。。。距離ありすぎやろ?というツッコミしますが、現在もボーイスカウト活動をしている人間にとっては、結構ジーンと来るものがありました。 浅野氏はあの大根、いや実直で堅実な主人公にはちょうど善しでした。 香川氏も伝説の(本当に伝説の人なんですよ!)長次郎にはいい感じです。が、 ただ、自然との対比では役者の演技など本当に吹っ飛んでます。 反対に東京に居る軍人たちと妻の演技が「ああ、わかりやすーい。これでいいよね」っていう感じです。でもちょっとラブラブしすぎちゃう? 【亜輪蔵】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-08-04 22:04:27)(良:1票) 52.《ネタバレ》 確かに『本物』の風景が大スクリーンで映し出されて圧巻の一言。これだけでもこの映画の価値は十分にあると思いますし、観てよかったと満足度は高くなります。そして役者陣も素晴らしいし本作を引き立ててはいますが・・・ストーリーは本当に地味。ただ淡々と男達が山登って歩いて休んで測量するだけの映画ですよ。測量メンバー内での葛藤とか対立はあっさり描写されるだけで人間ドラマとしても本当に薄い。あと個人的に一番、『はぁ?』と思ったのは肝心要の剱岳の登山ですよ。いかにこの山の頂に到着するのが困難かを本編でずっと強調されていたのに、実際に登るシーンは途中でカットして次は、すでに山頂に到着って・・そこを一番、しっかり見せてほしいと思いました。本当に剱岳の頂が困難と言われる所以を見せて、やっとそれを乗り越えて一歩、一歩踏みしめるように頂に辿りつく達成感の瞬間はあってもいいのではないかと・・。ラストの山岳会の手旗信号のやりとりも良かったのですが、さっき述べた所が気になって、いまひとつ感動が伝わって来ませんでした。惜しいなぁ・・とても映画的魅力は確実にあるだけに・・こういう事書くのは気が重いのですけど、正直な感想なのでご了承を。 【まりん】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-07-01 20:59:59)(良:1票) 51.自然の美しさや恐ろしさを描くとは何か。その美しい恐ろしいと思える風景をフィルムに定着させられることが重要なのか。それは違うだろう。それはただの映像だ。映画はその美しいと恐ろしいと思っている感情を描かなければならない。少し話はずれてしまうが、ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」のラシュモアの崖のシーンが今見ればあのチープ感であれだけサスペンスなのは何故か。それは見事なまでの感情が撮れているからだ。モーションピクチャはエモーションピクチャでなければならないというダジャレを言うつもりはないが、正にそういうことだ。世に言われる美しい映像というのは映画にとってさほど重要なことではない。映画においての美しさあるいは恐ろしさとはひとの感情が露呈して初めて見ることが出来るからだ。 極論を言えば、役者は何もあの山に登らなくてもよいのだ。映画に何故セットが生まれ書割が生まれCGが生まれたのか。実現困難な世界観のために死を省みずに映画を撮りにいくなんて馬鹿げているからだ。機材が壊れ、人が怪我をする。ハリウッドではこの企画が通ることは難しいだろう。たかが映画じゃないか。測量に行くのではない。 物語自体にも大きな問題はある。一番言いたいのは、何故人が死なないのか。自然の過酷さを前に人の命の儚さを見せてはくれないのか。 しかしこの映画の俳優たちは、皆、素晴らしい演技を見せている。それは確かだ。特に宮崎あおいに関しては、彼女の登場シーンの安堵感は一体なんだ。勿論、他の俳優たちも素晴らしい。浅野忠信のいつも通りの何を考えているか全くわからない感じも、香川照之の泥臭さも、この映画を通して静かながらも一番変貌を遂げていく浅野の真似でもしているかの松田龍平も、何を演じても役所広司は役所広司でそれで納得できてしまうところも、仲村トオルの相変わらずの嫌味な奴っぷりもすべて立派だ。これだけの名優たちに支えられながらも、この映画は何かを欠いている。それは美しい恐ろしいと言われる風景映像と、彼らのそれらの感情が表裏一体ではないからだ。俳優たちがどんなに熱演しようとも木村大作はひとになんか興味がなく、興味があるのは山という風景ばかりだ。ひとと風景が表裏一体となった別の風景をフィルムに定着させることは出来ていない。 そういった風景が生まれることで、彼らの情熱が伝わってくるのではないだろうか。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-06-26 15:11:20)(良:1票) 50.《ネタバレ》 遥か高い山頂を目指して、測量という仕事を寡黙に全うする男たち。地図の歴史に隠された壮大なドラマは、心に残る男たちの物語でした。役者たちの顔(面構え)も圧倒的によかった。木村大作監督は名カメラマンとして名高い。四季折々の山々の風景。雄大な景観。岩肌の険しさ。野生動物。大雨、大雪。そのありとあらゆる大自然の映像は迫力があり、とても見応えがありました。ただし鳴らしすぎの音楽は大きくマイナス点。これは日本百名山の案内ビデオではないのだから、風の音や動物の鳴き声、人間の息遣いなど、音楽よりは映画らしい山の臨場感を十分に感じたいところ。クラシックについても、この男たちのテーマ曲としては相応しくない気がしました。陸軍陸地測量部と日本山岳会。山に挑む目的から初めは敵対し、長い曲折を経て認め合い、山頂で讃えあう姿はまさに「ノーサイド」。実に気持ちのいい男たちだ。なお今回は彼らを撮影したクルーたちに惜しみない感謝を。何日も悪天候と戦いながら、あの難所に重たい撮影機材を運ぶその苦労には頭が下がる思いです。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-16 22:33:27) 49.五十年程前の若かりし頃の最高の思い出の記憶の一つに剱岳登山がある。その仲間の親しい一人も亡くしたが・・。 もともと余り体力がなく仲間に荷物を持たせ、それでも待たせ待たせ登った。もう少しあそこが頂上だと騙されながら御前剣、一服剣、前剣と助けられ登っていった記憶が生々しい。在りし日に頂上から見た槍ヶ岳、立山。青空の中クッキリ見えた山々、富山湾。剱岳の醍醐味を思い出す。思い出に+1点。大画面での映画館がお勧めとあったが見れずに残念。 全ての山々のシーンが美しく、厳しく、孤高の気品に輝く!!!全ては観ていないのに観ていたデジャブ的感有り。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-01 13:32:17) 48.没入するとまではいかなくとも、それなりに引き込まれながら見て、悪い印象はないんだけれども……。自分が果たして「映画」の魅力に引き込まれていたのか、剣岳をどのように攻略するのかという興味に引き込まれていたのか、判じかねる辺りにこの映画の弱さを感じる。 ハレの料理だったかケの料理だったか、ということであれば、ちゃんとハレの料理としてできていると思う。良い素材を、丁寧に調理したと思う。ただ「よくできた精進懐石」みたいな感じで、それなりに美味しく食べたのだけど、食後にどうも釈然としない印象が残る。「でも食べたいのはこれじゃなかった」と。信仰の山としての側面も重要なわけで、それはそれで良いのだろうけど、映画としてはひと味、脂分がほしかった。これならなにも豪華俳優陣を揃えて映画にせずとも、NHKのドキュメンタリースペシャルでも良かったではないかと。 【C-14219】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-09-26 00:38:07) 47.《ネタバレ》 今、我々が何気に使用している地図は、昔、どこかの誰かが命を賭して作り上げたものであることがわかりました。家のテレビで見たものですから、山の雄大さとかはあまり感じ取ることができませんでしたが、撮影は大変だったことだろうことは予想されます。苦労に評価がついてきていないので残念だとは思います。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-23 19:05:26) 46.《ネタバレ》 山岳映像の数々は撮影の大いなる苦労を想像させるが、肝心の脚本が説明台詞ばかりのグダグダなので、映像としては良くても、映画としてはほとんど機能していない。また、測量や登山をテーマとしていながら、その技術的ディテールや専門知識の部分にまったくふれていないのも問題です。あと、最後にもっともらしく登場する手旗信号ですけど、手旗は1文字1文字の発信に手間がかかるので、文字数を最小限にするのが常識です。本当にやっている人なら、あんな情緒的でダラダラした文面は送りません(そして、本当に送信しているのであれば、あんな高速の読み上げにはなりません)。何でも事実どおりにやるだけが能ではないとは思いますが、肝心のクライマックスのところでこうして露骨に手を抜かれると、さらに醒めてしまうのです。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2014-10-14 00:18:05) 45.すごくたいへんなのはわかるけど、 映画としては弱い。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-08-26 23:55:32) 44.足かけ2年200日以上の長丁場撮影で、3000m級の山に挑む。役者陣も大変だったろうし、スタッフ陣はもっと大変だったろう。美しい山岳風景や今日私たちが利用している正確な地図の裏側には目に見えない計り知れない努力が伝わってくるし、山を征服するのは技術でなく辛抱だということばも響いてくる。映画にはたくさんの感動シーンがあるが私が一番熱く感じたのは最後のエンドロール、そこにはキャストとかスタッフとかいうことばでなく、「仲間たち」と出ていたことだ。木村大作監督の新作鑑賞の前に、DVDでこの映画を再鑑賞したが、主役二人が体力順に選ばれたなど特典のインタビューがおもしろかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2014-07-08 17:24:21) 43.《ネタバレ》 「人類未踏」の劔岳に登頂する栄誉よりも、まずは地図を作成するという己の職務を、名誉や面子に拘る周囲に流されることなく優先する姿勢には素直に感銘を受けました。 何よりも剱岳を初めとする立山連峰の荘厳な美しさ、厳しい自然の姿がふんだんに描かれており、大スクリーンで見ておくべきだったと後悔しましたね。スタッフ、キャストの方々のまさに命を賭けた奮闘が画面を通して伝わってきました。 ややほろ苦なストーリー展開も人生というものは不如意なものであるということを改めて実感させてくれます。 【TM】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-04-17 00:16:14) 42.あれだけ苦労した割に、登頂シーンはあっけない。山岳隊との絡みもいまひとつ。 【noji】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-05-14 17:50:37) 41.《ネタバレ》 雪を撮らせたら右に出る者はいないと言われるキャメラマンである木村大作が自ら脚本と監督を手がけた山岳映画。映画キャメラマンの監督作品を日本映画で見るのは初めてのような気がするが、どうしても新田次郎の原作を映画化したかったという木村監督の思いがよく伝わってくる反面、山の険しさ、厳しさと美しさを表現したいという思いが強すぎる故か、どうも木村監督の興味がただ山を撮ることだけにあるように思え、山に挑む主人公たちの人間ドラマにはほとんど興味がないかのように思えるほど、人間ドラマが薄く、葛藤というものが描かれていないばかりか、上映時間の都合か最後もいきなり頂上にたどりついたような印象で、カタルシスを感じないし、物足りない。全部生撮りで撮影の現場は録音技師の斉藤禎一が負傷するなど過酷だったようだが、映画を見ていてその過酷さが伝わって来ないし、作っている側は感動しているのかもしれないが、見ている側の感動は薄い。同じ新田次郎原作で木村監督が撮影を担当している「八甲田山」のほうがドラマとしての見ごたえはあるのではないかと思う。エンドロールが「俺たちは苦労してこの映画を作ったんだぞ。どうだ。」みたいな感じがして、なんだかこの映画がすべて撮影に関わったスタッフ・キャストの自己満足を満たすためだけに作られた映画のように思えてしまったのがなんかイヤだった。そういうことをされると所詮はそういう映画だったのかということしか印象に残らなくなる。ここに2点マイナス。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-05-05 14:34:04) 40.《ネタバレ》 山の険しさと同様に映画としての険しさもよくわかった。 【ろにまさ】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-02-26 16:17:13)
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