みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 これもまたロメールにしか撮れないと言いましょうか、男女の他愛ないやり取り、気持ちの行き違い等をすくい上げて男と女の絶対的な違いをしみじみと抽出した一篇ですね。 ロメール作品にレギュラーのマリー・リヴィエールは本作においても安定して情緒不安定(変な日本語)。振り回される男の子は今回ずっと年下で、こりゃ彼の手に負えない物件ですな、と観てる方はわかる。 しかも彼、年下の女の子にも上手を取られていたことが分かるラストの、なんというかとほほな感じ(笑)。 やたらと会話の多い地味な映画ですけど、うん、こういう青春模様もありそうです。身につまされるかどうかは貴方の経験次第。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-07 23:21:49) 3.《ネタバレ》 まだ幼稚で青臭い恋愛観の学生、その言動にいちいちイラッとさせられます。そして彼女は25歳ということですが、見た目や役どころによる雰囲気、垂れた乳などから、最初、40歳くらいかと思っちゃいました。日本人の感覚からすると「こういう百戦錬磨みたいなオンナが、こんなお子ちゃまを相手にするか?」と思いますが、フランスってこういうのもアリなのかな? 尾行途中、偶然出会う15歳の娘との会話シーン、その後のアンヌの部屋での会話シーンが延々と続きます。特に実のある内容の会話でもないのに退屈することもなく、なんとなく最後まで観ちゃいました。 ラスト、昼間の小娘が男とキスしているところを目撃。2人が別れたあと「オマエ、もしかして尾けるのか? このオトコを尾けるのか?・・・・・」そして「やっぱり尾けたー!!(爆)」と、鑑賞者全員の心の声が聞こえてきそうな締めくくり方で、この映画に対する印象が一気にアップしました(笑) 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-10-16 00:08:56) 2.《ネタバレ》 主な登場人物は3人。飛行士の愛人(妻ではない)と、その愛人の恋人?の矢鱈と鬱陶しい若造、そして(何故か)通りすがりの小娘である。全体として5つほどの各々長い会話シーンを主たる構成要素としているが、ひょんなことから飛行士を尾行することになった若造と小娘が他愛無く駄弁った挙句暢気にお茶したりしてるシーンが何と小一時間のぶっ通し、その後、愛人と若造のこれもグダグダな愛の囁きが30分弱と、この2つで映画の大半を占めている。 前者は、無邪気な小娘がキャッキャとはしゃぐ様子がまず実に健康的で面白いが、この小娘が齢15にして(演者も16、7のホントの小娘)頼りない若造をモノの見事に手玉に取る手管を身に付けているというのが、如何にもおフランスな風情でこれまた面白い。そして本作のハイライトたる後者。ここでは愛人の支離滅裂極まりない言動がとにかく超絶に面白い。正に雲を掴む様なフワフワ気紛れ分裂症女という感じで、何を考えてるのかサッパリ理解できないが、ほんの1日を描いたこの映画をつくるのに際し、ここまで綿密にキャラ設定をつくり込んでそれを女優に精密に演じさせる監督のやる気に満ち溢れた見事な仕事には、ただただ感服する。 この手の(殆ど内容の無い)ホンワカ恋愛会話劇としては、個人的には白眉と言ってよい優れた作品に思う。マイナー作品だが、是非。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-03-22 03:30:48) 1.街頭を歩きながら口論するフィリップ・マルローとマリー・リヴィエール。 それをハンディで追うカメラ。偶々通りがかった通行人なのか、エキストラなのか、後景に映る人々が何事かとカメラのほうに眼を向けたりしている。 駅やカフェテラス、バス内や公園と、街の空気にささやかに映画を波及させ、それを何気なく取り込みながら、映画が生々しく進行している感覚それだけで十分に楽しい。 飛行士を尾行するフィリップ・マルローに、お茶目で可愛い少女(アンヌ=ロール・ムーリ)が絡んでくる。目的自体が曖昧なまま、男女が男女を尾行するサスペンスの程よい緩さ。 緑豊かな公園の遊歩道、およびカフェの窓際席での二人の他愛ない会話劇がまたすこぶる楽しい。 尾行対象を常に後景(画面奥)に意識させるレイアウトが、画面全体を包括する視線を要求してくる。よって映画の心地よい緊張がまったく途切れない。 本作では緑を基調とした配色の中、少女の羽織るレインコートの黄色のアクセントが鮮烈だ。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-11-06 18:34:45)
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