みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
69.《ネタバレ》 なんだかあっという間でした。気付いたら終わってたって感じ。それくらい、集中して観ちゃいました。極悪非道な犯人を殺してくれたら10億あげますっていう新聞広告から物語は始まります。広告主は犯人に7歳の孫娘を殺された財界の大物。SPや刑事さん達が九州から東京まで彼を護送するんですが日本人1億2千万が彼を狙っている可能性があり、そして守る彼らの中にも裏切り者がいる可能性がありハラハラドキドキしっぱなしです。藤原君の犯人役は当たり役でしたね。彼にこういう役やらせると本当に上手い。デスノートのキラもそうだし、インシテミル、バトルロワイヤル、カイジ。若干、みんな同じに観えちゃうけど、今回の狂った感じは良かったです。そしてもう一人。この子良いなって思ったのが永山ケント君。瑛太の弟だそうですが、ケント君のほうが良い男です。今回は「こんな人間のクズみたいな奴を守る意味があるのか?」と護衛チームは皆誰もが自問自答する中で彼だけは一本筋が通ってて最初から最後まで犯人を憎んでいました。でも最後は藤原君守るために殉職しちゃうんですけどね(涙)松嶋奈々子ちゃんもミタとは違って仕事ができる女刑事役が良かったです。仕事できるのにシングルマザーだから出世街道から取り残されてるってところもまた良かった。結局、彼女も最後は藤原君に殺されちゃうんですが「まだ死ねない・・息子を一人残していけないです」っていうのが最後の言葉で・・WMは辛いですね。この言葉。仕事する意味、自分をどこまで捨てることができるか・・・ 働く人ならだれもが思う疑問にぶち当たります。いろいろ考えさせられました。突っ込みどころもない訳じゃないんですよ。優秀なSPのくせになんで簡単にやられちゃうの?とか、銃撃の音が聞こえたはずなのに、なんでご近所さんは誰も見に来ないの?とか。 新幹線の復旧を待ってから行っても良かったんじゃないの?とか。トイレ、ご飯はどうしてたの?とか(笑) でもそれらを差し引いても8点を差し上げたい!久々、日本映画も良いじゃんって思いました! 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-09-18 02:44:33)(良:3票) 68.《ネタバレ》 藤原竜也の醜悪な演技にヤラれました。 この映画のストーリーは簡単に要約してしまうと「極悪人であっても法の下に平等に扱うべきかどうか」ということだと思います。この作品は二つの解を提示する。 一つは主人公が選んだ"どんな人間も法を無視して殺されるべきでない"というもの。ましてや賞金を得るために人を殺すなんてとんでもない。 もう一つは劇中の誰もが話すように"更生が絶望的な社会のクズは法に関係なく排除すべし"というもの。この感覚を観客が共有するには清丸が更生不可で社会に害しか及ぼさない完全な悪である必要がありますが、藤原竜也は少々やり過ぎな感もありましたが、その役柄に求められるキャラクターを見事に演じ切っていたと思います。 私も主人公の最後の決断を支持したい一方で、清丸の様な人間なんて問答無用に殺してしまえばいいと思ってしまったので、まんまと三池監督の掌の上で転がされてしまっていたんだと思います。 この清丸のキャラクターの描き方は秀逸で、母親の死を知り泣き崩れる姿を見て、「ああ、やはり生まれついての悪人はいないんだな。だから更生も可能な筈だ」と思わせておいて、松嶋菜々子演じる白岩の殺害(殺した理由がオバさん臭いというのも嫌悪感を増大させる)、死刑判決時の「どうせ死ぬんならもっとやれば良かった」という発言により、観客をとことんアンビヴァレントな状況に追い込んでいく。この辺りの脚本は素晴らしいです。 それから『十三人の刺客』の稲垣五郎、『悪の教典』の伊藤英明に続いて、いつも基本的に良い人しか演じない大沢たかおのイメージを逆手にとったキャスティングも見事でした。 少し気になってしまったのは役者さんがややオーバーアクト気味だったこと。芝居がかり過ぎているというか、Vシネ時代の三池監督の作品を見ているようでした。具体例をあげるなら岸谷五朗の「無い!絶対に無い!断じて無い!!」っていう台詞とかね。まあ気になって程度ですが。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-05-06 23:41:02)(良:2票) 67.《ネタバレ》 藤原竜也さんが藤原竜也さんの役を演じています。けなしているわけではなく、彼ほど現時点でクズ役を見事に演じ切る俳優さんは他に思い浮かびません。まさにはまり役でしょう。それにしても命を投げ出して職務を全うする職業に就いている方々はすごいなと思います。自分やったら、間違いなく、「命>>>>>>>>>>>>>仕事」ですし。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-10-31 19:12:03)(良:1票) 66.藤原竜也さんの狂気に満ちた演技に戦慄をおぼえた。なかなか良い。ただ、松嶋菜々子さんが演じた役の白岩篤子は油断し過ぎ。 【クロ】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-09-01 14:46:59)(良:1票) 65.《ネタバレ》 ”バトル・ロワイヤル”のように仮想国での理屈抜きのアクションととらえたため、突っ込みどころは気にしないようにしておりました。 ところが最後までぶっ飛んだ内容にすれば良かったのに、どんどん大人しくなってしまったのが残念です。 中途半端に真面目に作っていて、作品テーマであろう「こんな奴、守る価値があるのか」を飽きるほど聞かされるのにはうんざりしました。 爆破シーンで予算が尽きたのかわかりませんが、舞台を田舎道に移してからが酷く、そして、雑な終わり方には拍子抜けです。 岸谷五朗はもっと奇抜なキャラクターで光らせることができたでしょうし実にもったいない。 松嶋菜々子に至っては何のために出てきたのかよくわかりません。 タイミング合わず劇場鑑賞できず、さらにはレンタルもせず、テレビ放送で済ませてしまったのですが、結果として正解だったと言わざるをえません。 【午の若丸】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-06-08 23:26:04)(良:1票) 64.《ネタバレ》 あ~、、、そうか、、、三池監督だったのか、、、知らずに観てしまった。彼とは相性悪いんです、私。それは置いといて、原作未読ですが脚本に粗も目立ちまして後半はどうでも良くなっていってしまいました。粗が目立ち出したのは新幹線のダイヤが気になったあたりからでしょうかね。それから「そういえば熱血刑事の防弾チョッキは?」と過去を振り返ってしまい、そこからは見進めていくほど目に余る矛盾が続々、、、そして優秀なはずなのに全く使えない松嶋菜々子の扱い。大沢たかおさんの鬼気迫る演技は良かったけれど。映像はド派手なのに滅茶苦茶な展開にしちゃう、それが三池監督。だいぶ慣れた。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 3点(2014-06-08 02:50:11)(良:1票) 63.兎に角作りが雑。あとリアリティがなさすぎ。実際、10億円の懸賞が掛けられても、今の日本じゃ平穏無事に過ぎると思っちゃうしね。。。SPもあり得ない程不用心だし、まぁかなり置いていかれました。 【はりねずみ】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-06-01 15:31:59)(良:1票) 62. 最近の邦画って酷いと再認識させてくれる良い映画だった。 とにかく笑いながらつっこめる場面が多くて、ウケ狙いか真剣に考えてしまった。演出があまりにも滑稽。そして、撮り方もかなり悪い(薄っぺらい)。下手な演技をしている俳優を無駄にアップで撮る場面が多いのは何故なんだ。俳優の人選も酷く、演技がくさい方が多い。本当にがっかりさせられた。ただ、大沢たかおと犯人役はまあ良かった。 【タックスマン4】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-05-31 19:37:47)(良:1票) 61.《ネタバレ》 1億2千万人?が敵という前代未聞の搬送劇ですが、ヘリを使えば難なく運べたのでは?(どんなパターンにしても妨害に合うと思いますが)旅客機、高速道路、新幹線・・・東京に旅行に行くんじゃないんですよ。日本中から命狙われているんですよ。場合によっては自衛隊に協力を要請して良かったと思います。イージス艦で運ぶとか。そもそも守るべき人だったのかという疑問が残ります。冤罪というならまだ分かりますが、本人が完全に認めちゃってるんだから、守る理由がないでしょ。もしも僕が警察の上層部なら身の安全の為なら見殺しもやむなしと言う事でしょう。それを生きたまま何が何でも連れてこいって、国家権力の威厳ばかり気にして部下の命は2の次ですか。こんな事で亡くなった警察官が浮かばれません。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-09-26 17:30:29)(笑:1票) 60.そんなに悪くない。 ストーリーをひねってない分、余計な布石を気にせず素直に浸れる。クズの扱いと金の誘惑に翻弄されながら観るのが正しい鑑賞方法かと・・どうせ結論は出ないと思うし。 新幹線降車までの迫力は結構なものだ、細かいツッコミ所はあるにせよ力技でグイグイ引っ張る演出はたいしたもの、今日本でこのレベルの映画を撮れる人が他にいるだろうか? 役者の演技は皆大味ながらも、うまくこなしてると思う、後味の悪いラストも三池監督のほくそ笑む顔が浮かぶぐらいイヤミで感慨深い、スンナリ進みすぎた話にチクリと来るイライラ感が味だろう。 エンドロールで流れる曲のダサさにはちょっと驚いた、何か考えがあるのか?鑑賞後そこだけが妙に気になった。 【カーヴ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-05-01 11:31:19)(良:1票) 59.迫力ある脚本に固唾を飲んで画面に見入ってしまった。俳優陣も素晴らしい演技で文句のつけようがない。と思っていたのだが話か進むにつれてどんどん現実離れして荒唐無稽になってしまい、なんだかつまらなくなってきた。とりあえずオチはついたように見えるが最後のカタルシスもなく残念な終わり方。三池監督は素晴らしいテクニシャンだと思うがテーマの設定と追及に自分の哲学が無いのが作品を薄っぺらくさせてしまっているように思う。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-08-25 17:59:57) 58.《ネタバレ》 特に、ストーリーの流れ・演出があまりに”アレ”だった。 致命的だったのが、登場人物をバッタバッタ退場させるのは別にいいのだけれど、 それぞれに進行上の”意味”や”効果”があまり感じられず、呆気に取られている間に終わってしまった感じ。 内容・題材的に終始シリアスだったのだけれど、 これならツッコミどころ満載のバイオレンス系に全振りした方がまだマシだったように思う。 ただ演者さんは、主演からその他脇役も含めて、 できる限りのいい演技はしていたと思う。 藤原竜也に関しては、最初から最後まで嫌悪感を増長するような”ハマリ役”だったと思うが、 終盤に松嶋菜々子を”おばさんくさい”という理由で殺したのが、個人的には一番許せなかった。 【2年で12キロ】さん [インターネット(邦画)] 2点(2024-08-09 16:20:50) 57.三池監督、真面目に作られた作品かと思いました。ストーリーにリアリティさを求めなければ、楽しく見れる作品です。藤原竜也だけは リアリティを感じた。ヤバいなこの人は・・・(蜷川翁の組織、帝愛グループぐらいの規模あるんだから、探し出して、もっと苦しめる復讐できたろうに。体を張った賭博とか) 【代書屋】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-06-30 21:50:34) 56.《ネタバレ》 三池監督にしては、途中で放り出さずにきっちりラストまで持って行ってます。 それなりに余韻もあるし、心に響くものもあります。 ゴルゴ13のチェックメイト、スティールメイトに似たストーリーです。 命とはなんなんでしょうかと考えてしまいました。結構理不尽に死んでいきます。 三池監督作品だから許せる。原作も未読ですがバトルロワイヤルぽいんでしょう。 突っ込みどころは満載で頭を空っぽにして観るのをお勧めします。 特に気になったのは普通懸賞金10億円で殺人しますかね。 100億円とか1000億円だったらリアリティあるけど。 遺産13億円の紀州のドンファンですら妻の来てもあまりなかったのですから。 それと日本の警察の官僚体質、ああいう組織というのは分かっているけど、 最近の若者・中年では敬遠するのではないでしょうか。まあ入ってもすぐに辞めるでしょうけどね。 現実には仕事、出世というのは人生の順番がかなり低くなっているのではないでしょうか。 大沢、松嶋のような刑事いないとは限りませんが。 リアリティはいつもの三池監督作品での課題でしょう。手あたり次第作りさがすのではなく 1作、1作大切に作って欲しいと思います。 【SHOGO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-05-16 19:56:24) 55.休日の午後、昼寝明けの映画鑑賞は至福だ。 ただ、そういうタイミングで観るに相応しい作品選びには、なかなかのバランス感覚を要する。 自由になっている残り時間を考慮して、あまり重々しすぎず、期待値もそれほど高くはない映画を気軽に観たい。でもだからといって、折角の休日のひと時を無駄にするようなどうしようもない駄作も避けたい。 動画配信サービスのリストと、録画したままになっているHDDのリストの中から、慎重に作品を吟味し、本作の鑑賞に至った。 存外に面白く、決して揶揄しているわけではなく、このタイミングで観るに相応しい映画だった。こういう一連のプロセスも含めた映画鑑賞における“当たり”は、映画ファンならではの満足感を覚え、多幸感すら感じる。 2013年の劇場公開をスルーして、6年経った今に至るまで未鑑賞だったわけだから、正直なところ期待値は低かった。 「三池崇史」という監督のクレジットを見ても、その期待値が大きく修復されることはなく、なかなか食指が動かない作品の一つだったことは否定できない。 その大きな要因は、キャスティングに対する悪印象によるところが大きい。 大沢たかお、松嶋菜々子、藤原竜也、メインビジュアルにも大写しになっているこの3人の人気俳優に対する、個人的な期待値の低さが、作品へのそれにもダイレクトに影響していたことは間違いない。 だがしかし、結果的には、この3人のメインキャストの「熱演」が、映画世界のテンションに合致し、作品の価値を高めていたと思う。 決して彼らの他の出演作に比べて特別に“巧い演技”をしているというわけではなく、映画世界の異常な状況に合致した大仰な演技プランと、彼らの俳優としてのスター性が、映画の空気感に呼応し、観客を引き込むことに成功していたと思う。少なくとも僕は引き込まれた。 映画作品としては、挑戦的で、ある意味独善的でもあるストーリーテリングの豪胆さが、昨今の国産娯楽大作の中では抜けていて、素晴らしかったと思う。 “怨み”や“憎しみ”は、大切な「誰か」のために生じるものではない。 怨みも、憎しみも、それを晴らそうとする行為は、常に「自分」のためだけに存在する。何故なら、死んだ人間は何も喋らず、何も感じないからだ。 怨みを晴らすために敵討ちに大金を投じる老人も、怨みを圧し殺して職務を全うしようとする主人公も、その行為の根本にあるものは、実は同じなのではないかと思う。 詰まるところそれは、自分自身が耐え難き痛みを抱えて生き続けるための、本当にぎりぎりの“手段”だった。 この映画は、終始一貫して、そういう人間の脆さと普遍的な内なる葛藤を情け容赦無く叩きつけてくる。 どんなに真っ当に生きていたとしても、藤原竜也が演じたような理不尽な凶悪は、必ず存在し得る。 もし万が一そういうものに直面してしまったとき、人間として、何ができるのか、そして何ができないのか。 無論、その答えは出ないし、考えたくもない。が、その禁忌を、映画的娯楽の中で問答無用に突きつけてくる本作は、見事なエンターテイメントだと思う。 三池崇史の作品に対して、失礼なことだが、想定外に傑作だった。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(邦画)] 8点(2019-10-22 19:03:06) 54.《ネタバレ》 何かいろいろと気になる映画。個人的にですが、大沢さんのオーバーアクトな演技は苦手。なんかすんごく大げさなんだもんなぁ~。藤原さんのクズっぷりは最高。間違いなくクズ人間演技日本俳優ナンバーワンです(苦笑)。福岡の刑事さんの描写はちょっとどうなの?あんな風にいうかな??というか防弾チョッキはなぜ着てないのか気になる。 松嶋さんの前ふりの割に活躍なし&いろいろと油断しすぎなのも気になる。でも最後の場面、大沢さんがタクシーのドアを開けて犯人役の藤原さんが降りてくるとき、タクシーのドアが自動?でしまったのよね、運転手いないのに。もうぅちっさいことかもしんないけどメチャ気になるよこれは。ちなみにそのあとのシーンではドアは開いてるというw。もしかして自動で閉まるのもあるんか?? 。なんかいろいろあったけどこのドアでみんな吹っ飛んじゃった(苦笑)。まぁそんな印象デスハイ 【Kaname】さん [地上波(邦画)] 2点(2017-07-02 18:29:50) 53.登場人物がバカばっかり、ほとんどコントになっています。これは俳優のせいではなく、キャスティング、脚本、演出のせいですね。まあ責任は監督でしょう、やっぱり。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 0点(2016-10-19 15:27:06) 52.その年のカンヌで最も酷評されたコンペ作品だとか。 開通前の高速道路や台湾の新幹線を使って大作感を出そうがハリウッドの劣化コピーにしか見えない。 製作費を使い果たしたのか、後半のスケールがこじんまりになっていくし。 また、救いようのない凶悪犯を法で裁くべきか云々について、 ツッコミだらけの脚本の前では薄っぺらで問題提起としては土台が脆すぎて深く入ってこなかった。 藤原竜也の演劇から抜け出ていない過剰演技も然り、氷室京介の寒い主題歌も然り。 三池崇史は過激なバイオレンスだけが独り歩きして、海外で過大評価されている監督に過ぎない。 【Cinecdocke】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2016-04-15 21:58:10) 51.ハリウッドのアクション映画のような筋立ての邦画で、設定にかなり無理を感じるし、演じている俳優陣はシリアスな演技を見せているのに、映画は最初からコメディーっぽいリアリティの無さを感じさせていて漫画が原作なのかと思ってしまう(原作は漫画家が書いた小説。)し、人間ドラマとしても魅せたかったのだろうけど、それもかなりの中途半端さを感じていっそ人間ドラマは排除してしまったほうが良かったのではと思う。でも、疲れていたせいか何も考えずにポカーンと見るにはちょうど良く、思ったよりは楽しめた。藤原竜也は「バトルロワイアルⅡ」や「デスノート」で犯罪者役は見ているのでまたかという気がしないでもないが、この清丸という役は最後まで本当にクズで、このサイコパスに同情を誘うような設定がまったくされていないのは好感が持てるし、演じる藤原竜也の演技もうまくハマっている。清丸の最後のセリフもいかにもサイコパスらしいセリフで、この清丸という男の異常さをストレートに表していて思わず戦慄が走り、とても印象に残る。孫を清丸に殺されたことで彼を殺した者に10億円を支払うという広告を出す老人を演じる山崎努は「マルサの女」の権藤の老後を見ているような雰囲気がどことなくあり、役名が「マルサの女」の芦田伸介の役名である蜷川ということもあり、意識したキャスティングなのかなとつい思った。クライマックスの警視庁前に蜷川が現れるシーンを見て久しぶりにまた「マルサの女」が見たくなった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-09-17 23:54:22) 50.《ネタバレ》 まーまーな評価なのは、わかる。娯楽作品としてそれなりのレベルはあるものの、洋画の「S.W.A.T.」に似た設定だし、突っ込みどころも多いでしょう。現実の日本ではありえない。トラックがパトカーぶっとばして、猛進、宙返り、ドカーン!手当てをする看護師が、警察官が、次々と殺人者と化す、いや、面白いけど、ありえねー。でもね、ドンドン面白くなってしまっている僕がいる。僕はずっと主役の大沢たかおが、あのどーしようもないクズを守り続けることに関して、最初は真面目な奴なんだとしか思わなかった。しかし物語が進むにつれ、ドンドン彼に出される試練は、まるで作者が主役に、次から次へと甘い誘惑を提示してるようにしか思えない展開。警察までもが、もう殺していーよってなるし、犯人はこんなけ追い詰められても、同僚を殺しちゃうし。そして僕も最後には、もういいよ、殺しても、てゆーか、お願いします殺してくださいと、この不条理に対抗できなくなり作者側につく。僕はジョジョの岸辺露伴がどーしてかっこよく思えたのかを思い出した。誰もがこう動くであろうと思う予想に反する行動「だが断る」、あれにはしびれたー。僕は昔から、僕の予想に反する行動ができる人を尊敬してきた。これが出来ない人は、例え総理大臣だろうと、先生だろうと、どんなけ才能があろうと見た目が良くても、自分と同じレベルの人間にしか思えないのだ。僕自身、誘惑や欲望にとても弱い。だから自分の中にある何かのために、それをはねのける人間がものすごくかっこよく思えるのだ。この映画で犯人が言った言葉「スゲー」。僕も同じことをこの主役に感じれた。こんな奴がどこかにいてほしい。いや、無理だろうけど、こんな奴になりたい。僕の憧れがこの映画の中で感じれた。だから、この映画、十分に楽しめた。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 10点(2015-07-11 04:16:08)
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