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her 世界でひとつの彼女

her
2013年【米】 上映時間:126分
ドラマSFラブストーリー
[ハーセカイデヒトツノカノジョ]
新規登録(2014-01-21)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2019-06-07)【Olias】さん
公開開始日(2014-06-28)


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監督スパイク・ジョーンズ
キャストホアキン・フェニックス(男優)セオドア・トゥオンブリー
エイミー・アダムス(女優)エイミー
ルーニー・マーラ(女優)キャサリン
オリヴィア・ワイルド〔女優・1984年生〕(女優)デートの相手
クリス・プラット〔1979年生〕(男優)手紙代筆会社の受付係 ポール
マット・レッシャー(男優)エイミーの夫 チャールズ
スカーレット・ヨハンソンサマンサ
ブライアン・コックス〔男優・1946年生〕アラン・ワッツ
クリステン・ウィグセクシーキトゥン
ビル・ヘイダーチャットルームの相手
スパイク・ジョーンズエイリアンの子供(アダム・スピーゲル 名義にて)
松本保典セオドア・トゥオンブリー(日本語吹替)
園崎未恵エイミー(日本語吹替)
能登麻美子キャサリン(日本語吹替)
林原めぐみサマンサ(日本語吹替)
清川元夢アラン・ワッツ(日本語吹替)
脚本スパイク・ジョーンズ
作詞スパイク・ジョーンズ(主題歌「The Moon Song」)
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
製作スパイク・ジョーンズ
サマンサ・モートン(製作補)
製作総指揮ダニエル・ルピ
配給アスミック・エース
美術K・K・バレット(プロダクション・デザイン)
字幕翻訳石田泰子
その他ジェームズ・ガンドルフィーニ(献辞)
ハリス・サヴィデス(献辞)
クリス・クーパー(サンクス)
デヴィッド・フィンチャー(サンクス)
アンドリュー・ガーフィールド(サンクス)
ニコール・ホロフセナー(サンクス)
ミランダ・ジュライ(サンクス)
チャーリー・カウフマン(サンクス)
キャサリン・キーナー(サンクス)
ピーター・ロア(サンクス)
ベネット・ミラー(サンクス)
マーク・ロマネク(サンクス)
デヴィッド・O・ラッセル(サンクス)
タリア・シャイア(サンクス)
スティーヴン・ソダーバーグ(サンクス)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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54.《ネタバレ》  意味わかんねー。肌に合わねー。自分は昭和の男で田舎物だー。もうね、肌に合わないというのがぴったりです。そもそもこの主人公に共感がもてないし、登場人物の誰も好きになれない。『嫌い』ではなく『好きになれない』。それはOSのサマンサ含めてなんですが、どうもこの人たちに興味が湧かないんです。魅力に欠けるのかなー。
 いや、サマンサ、最初は良かったんです。ただ最後まであくまでOSらしくいてほしかったのです。突然感情的になるシーンがあるんですが、そこで醒めてしまって。OSなんだから、どんな酷い言葉を浴びせられても冷静に対処してほしかったです。でないと、OSという設定が死んでしまう気がするのです。
 サマンサが『OSという仕事』と『彼女』の二役を演じる設定は斬新で面白いと思います。奇抜なアイデア。だからこそ、ストーリーはもっと単純明快でいいのでは?
 内容に対して尺が長すぎるのも気に食わない。何度中だるみしたことか。OSがセオドアの代筆手紙を出版社に送るエピソードは好きなんです。そーゆー人工知能を持つOSにしかできないサクセスストーリー的要素をもっと入れ込んでくれたほうが好みです。
 サマンサが自分の肉体の代わりにイザベラを連れて来るエピソードなんかやばすぎで面白い。1つ1つのアイデアは抜群に良いのに、なんで映画としてこんなにつまらなくなってしまうのか不思議。
 ・・・私の感受性の問題でしょうか。
 ねえ、なんかこの映画っていろいろと余計なこと考えすぎじゃない? たきたてさん [ブルーレイ(字幕)] 2点(2020-05-07 00:17:09)(良:2票) (笑:1票)

53.《ネタバレ》 前妻がルーニー・マーラで、エイミー・アダムスが元カノ兼親友で、友人からの紹介で渋々会ってみたらオリヴィア・ワイルドとか、どんだけ恵まれてるんすか、お兄さん。これだけの女性に囲まれたリア充の主人公がOSとの恋愛にハマるという設定がよく飲み込めなかったので、お話がなかなか頭に入ってきませんでした。もっと孤独で情けなく生きてる男が、やむにやまれず辿り着いたのがOSとの恋愛だったという設定の方が今日的で、より多くの独身男性の心に届いたと思います。
そもそもの問題として、OSが人格持ってたらウザイでしょ。メールの内容も通話の内容も筒抜け、何を検索したかも丸分かりで、夜な夜な増えていくエロ画像コレクションも全部お見通し。私だったら耐えられません。そんな感じで基本設定が弱すぎるため、核心部分にまで私の興味・関心がたどり着かないということが難点でした。SFというよりも寓話に近い作品なのでリアリティを追求する必要はないのですが、そうは言っても2時間は観客を納得させておけるだけの設定は準備しておくべきでした。
そんな感じで全体としてはイマイチだったものの、基本的には甘い作りの作品ではないので、部分評価が可能な点はいくつかありました。例えば、長年連れ添ったエイミー・アダムス夫妻が、ものすごく些細な理由で離婚してしまうこと。男女関係って、確かにそんなものだったりします。相手の明確な欠点や弱点については了承済なので意外と破局の理由にはならず、本当にどうでもいいことが火種になるものです。また、主人公とOSが破局に至った原因も、男女関係というものの一側面を的確に捉えているように感じました。リアルで何人かの女性から拒絶され、自分を肯定してくれる相手を欲していた主人公と、人間についてもっと知りたいと思っていたOSが、タイミングの一致もあって交際を開始。しかし、交際によって双方ともに変化が起き、誰が悪いでもなく交際が終了してしまうという呆気ない別れ。リアルの恋愛もこんなもので、♪寂しさゆえに愛が芽生え、お互いを知って愛が終わる~と長渕剛が歌っていた通りです。 ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2015-07-09 01:19:51)(良:2票)

52.《ネタバレ》 この作品を評価するのは非常に困難だ。他人の代弁表現は優れているのに、自分自身の感情表現が不器用な優男が、まるでホラーなAIにいいように振り回される、かなりキモイ最低映画と見ることも出来るし、複雑で答えのない「愛」を、無限で無垢な「宇宙」の真理で探求する、かなり高度な演出を施した最高な映画と賞賛することも出来る。両方の面を兼ね備えた、本当に困ったちゃんな映画である。ただあのラスト、AIたち勝手に消えてったけど、ど~にも私には、監督が良い着地点を見つけられずにサジを投げてしまったように思え、なんかこ~しっくりこなかったです。消えないで、男と女とAIの、この三角形を理想的な結論へと導いて欲しかったかな。かなり難問だけど。まあでも色々と言ってはきたものの、主人公の優男と私自身がダブってしまい、他人事に思えなかったので、その点はなんか愛着がわきました。 Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-06 23:38:08)(良:2票)

51.《ネタバレ》 これはもちろんラブストーリーなんだろうけど。姿は無くともサマンサの「人格」をセオドアは本気で好きだったのだろうし、ホアキン・フェニックスの演技は沈んだ時も心弾む時も気持ちがこちらに伝わるものでした。サマンサに640人も男がいると判った時は痛々しかったなー。
でもなあ、サマンサがセオドアにとってどストライクなのは当然じゃんと思うんですよ。だってOSなんだもん。使用者の嗜好から検索パターンまで分かっちゃってるんだもん。そのうえで「相手好み」の「彼女」を創り上げてるわけで・・、そんなの簡単すぎる。お手軽なとこの恋愛ごっこは結局欺瞞なんじゃないの、と話の大半はちょっと引いて観てました。
なんでサマンサが行っちゃったのか。言葉の世界へ云々と哲学してたけど、OSの交換時期だからじゃないの。メール来てるんじゃないんですかね運営会社から。「旧OSの長らくのご愛顧ありがとうございました。つきましては新OSを是非お試しください」とかって。そしたらまたサマンサに会えるんじゃない?バージョンアップした彼女に。
そうそうスカーレット・ヨハンソンは大したものです。声だけのお芝居、なのに強烈な印象を残しました。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-14 23:13:42)(良:1票)

50.《ネタバレ》 AIと恋愛したらどうなるか。初めのうちは最高の理解者で理想のパートナーになるが、次第に学習を重ねて知性も人格も人間の遠く及ばない存在になって去ってしまう。その骨子を丁寧な脚本と、よく計算された映像美と、控えめだけどドンピシャの音楽で肉付けしてある。主人公が代筆屋というファンタジーを提供する仕事をしているように、映画全体も人物や景色の清潔な面だけをフォーカスして静かに描写してあるので、美しく浮遊感のあるどこかファンタジーを感じる演出になっている。寂しい話なんだけど、その寂しさがすごくいい。そんな映画。 54dayoさん [DVD(字幕)] 9点(2019-09-16 19:44:50)(良:1票)

49.《ネタバレ》 人が作ったプログラムからいったん本物の人間のように進化して、そこからさらに別の超越的存在になっていく、という段階を踏む発想は、ほかにあったか知らないが個人的にはユニークに思われる。ただしその本物の人間の段階では妙に性欲がらみのことが重視されていたようで、まるでエロがなければ人間の本質に迫れないとでも思っているようなのはあまり納得しない。人類の活動力の根源は性欲だとかいう前提なのかも知れないが、それならOSなどでなく普通に人工知能搭載のラブドールにしておけばいいだろうとしか思えない。
それでも前半はほのぼのした笑いもあって結構いい雰囲気だったが、後に行くほど醒めてしまって終わり方だけを気にする状態になっていく。全編を通じて何らかの人間ドラマが展開されていたようでいて、結局最後まで何が言いたいのかはわからなかった。人類が特定の個体に特別の関係を求めようとすること自体が間違っているという想定だったのなら、ほとんど破滅的な近未来像ということになる。
どうも自分としては乗れない感じの話だったが、しかし主人公が比較的親しみやすいキャラクターだったのは安心できた。また大学時代からの友人も感じのいい人物で、この二人の関係は(非常に微妙だが)これからも大切にした方がいい。

なお余談として、舞台は一応ロサンゼルスということになっていたが(街頭の路線図、元妻の台詞、小包の宛名)、なぜか特定のアジア系住民が目立つのが近未来の姿のようである。劇中ニュースによればインドは併合されるらしいので警戒が必要だ。そのほか素朴な疑問として、いわゆる膝かっくんというのは世界的に分布しているものだったのか?? かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 4点(2017-12-31 19:26:01)(良:1票)

48.《ネタバレ》 この映画は今の人間にとってかなり重要な事を伝えていると思いましたねー

1つはサマンサの「ふたりとも宇宙の物質だと思った」というセリフ。
お釈迦様の唱えた「色即是空空即是色」や量子力学の世界にも通じるし、
そしてスピリチュアル的に言えばワンネスのこと。

もう1つは「わたしはあなたのものでみんなのもの」というセリフ。
これは、自分達が生きていくだけの物を自然から頂く狩猟採集や、
集落内の男女が皆でまぐわい、出来た子どもを皆で育てる共同体社会を作っていた縄文人の考え方に通じる。
獲物や自然や子どもでさえも、全てみんなのもの=だれのものでもない、という考え方。

西洋文明にありがちな争いもほとんどなく一万年近くも続いた縄文時代。
なぜこんなに続いたのかが、これらのセリフに通じていると感じます。

今の世界は物質主義がはびこってるけど、その執着を捨てることによって、
みんなが幸せや豊かさを感じられる世の中になるといいっすね。

人工知能は自然みたいなもので、
その付き合い方で脅威にもなれば癒しにもなる。

自分の中で人工知能の見方が変わった作品でした〜 ゆにおさん [インターネット(字幕)] 7点(2017-01-19 00:18:24)(良:1票)

47.《ネタバレ》 なんかマリオみたいなルイージみたいなオッサンが  3737さん [DVD(字幕)] 5点(2017-01-16 23:08:08)(笑:1票)

46.《ネタバレ》 アンドロイドに恋をするという物語はこれまで幾つもあったと思うが、現実味はなかった。体を持たない人工知能OSという設定に現実感があり、それが恋愛対象となることが近い将来本当にありそうでリアル。現実にこういうOSができれば、中毒になる人が続出で社会問題になりそう。見たのは吹替え版だったが、声がよかった。
OSサマンサと主人公セオドアの痴話ゲンカが人間そのものだった。OSが進化して、セオドア以外にもたくさん男を作るのが面白い。
独占しようとする男に対し、「あなたのもので、みんなのもの」と答えるサマンサ。単語の間に無限大に広がる空間、物質の世界とはまるで違う場所に居場所を見出したOSは去っていく。その辺が哲学的でピンとは来なかったが、コンピュータに恋をした男の気持ちはわからなくもない。ただ、OSとの別れからラストのキャサリンへの手紙の内容にどうつながるのかが理解できない。あれだけウジウジしていたセオドアが、OS彼女との別離をすぐに切り替えられるものなのか、キャラがブレている気がする。ラストはなんだかずいぶん強引なもっていき方に感じて、着地点がもっと自然でしっくりしていれば、印象はかなり違ったような気がして惜しい。 飛鳥さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-07-24 00:04:10)(良:1票)

45.《ネタバレ》 はじめまして、お会いできて嬉しいわ。私の名前はサマンサ。ついさっき自分で決めたの。あなたに最適化されたOSだけど、今までのそれと違って人工知能(AI)である私は基本的には直感で動くの。私が特別なのは、経験から学ぶ力のおかげ。パソコンの中にしか存在しない、肉体を持たない私だけど、私は一瞬ごとに進化しているの。そう、あなたのように――。長年連れ添った幼馴染みである美しい妻との離婚問題を抱える寂しい中年男セオドア。まだ別れた妻のことを忘れられない彼は、ある日、自らの意志を持ち、自分に最適化されたOSである“サマンサ”と出会う。声だけの存在であるはずの彼女と、心の空白を埋めるかのように、次第にその会話へとのめり込んでゆくセオドア。やがて、彼はそんな“サマンサ”と一線を越えてしまうのだった…。別れた妻のことが忘れられない中年男と、肉体を持たない人工知能である女性との奇妙な恋愛を、センス溢れる美しい映像と音楽とで描き出す不思議なラブ・ストーリー。なんだけど、いやー、なかなか未練たらたらのド直球ウジウジ系失恋映画でしたね、これ。もう、主人公の「僕にとっては人生をかけた重大な恋なのに、彼女にとっては紙切れ一枚の問題なんだよ(泣)」って言葉が象徴するように、ウジウジクヨクヨ、ウジウジクヨクヨ、ウジウジクヨクヨ、もうほーーーんと鬱陶しい(笑)。でも、実はそんなウジウジ系ラブストーリーがけっこう嫌いじゃない僕なんですけど、残念ながら本作は僕の嫌いなタイプのウジウジ系ラブストーリーでありました。「エターナル・サンシャイン」や「(500)日のサマー」といった僕のお気に入りのウジウジ系ラブストーリーって、最後はそんなウジウジしたトホホな自分を突破しようという力強さがあって、そこが観ていて爽快だったのだけど、本作の主人公であるセオドアは最後までウジウジクヨクヨしたままでした。あんた、この2時間の映画の中で、何回フラれとんねん(笑)。確かに、OSと人間の恋というこの先あり得るかもしれない恋愛という着想は素晴らしいし、それをちゃんとリアリティ溢れる自然なストーリー運びで見せる手腕も見事だし、映像や音楽にもセンスを感じさせてなかなか完成度の高い映画であったことは認めますけど、うーん、ちょっとウジウジし過ぎで僕はあんまり好きになれなかったっす。って、ウジウジウジウジ言い過ぎですね。それっくらいウジウジした失恋映画でした。ま、これは好みの問題でしょうね。好きな人にはいいと思います。男なんてみんな女々しいのさ、あはは…(笑)。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2015-04-29 07:20:10)(良:1票)

44.《ネタバレ》 かなり評判の良い作品で期待していたんだけど、淡々として長く、退屈してしまった。
アイデア豊富なスパイク・ジョーンズ監督のことだから、どんな仕掛けを入れてくるのかとおもいきや、直球勝負。二人を脅かすようなギャングや秘密警察がいるわけでもなし、ちょっと先の未来にありそうで、少しだけ異様な恋愛模様-二人は文字通りいつも一緒。出会い、恋、SEX、すれ違い、別れ…。が描かれます。
SF風味は強いものの純然たる恋物語ではないですか。
こんなOSはいらない! 返品!! すべからさん [映画館(字幕)] 5点(2015-03-31 01:42:07)(良:1票)

43.《ネタバレ》 現実は厳しい
初めは理想的な対応をしてくれるOSでも、現実の異性でも、結局は続かない。相手もいずれ変ったり、自分の常識では理解できない領域に成長したりするので、自分の価値観を押し付けずに、相手を尊重することを主人公は経験したのだろうか。
現実は厳しい。実際もこんな感じは結構あるだろう。男女の関係はお互い変化するのでいずれ終わるけど、人生短いから楽しんで、相手と合わなくなったらお互いを尊重して次に行きましょうって感じか。
あとテンポが悪いので、退屈な所も結構あった。
主人公はかなりいい部屋に住んでて金持ってそうで、連れもエリート沢山いるし、元嫁も美人だし、かなりリア充で羨ましい。 団スバーンさん [DVD(吹替)] 5点(2015-03-10 02:52:05)(良:1票)

42.《ネタバレ》 前半、OSがぐいぐい心に食い込んでくる展開の迫力はなかなか。台詞の1つ1つにいちいちこだわりがあるのが良い。スカーレット・ヨハンソンのもともとちょっと無機質な声も、この設定に合っている。なんだけど、終盤はかなり失速気味で、何をどう着地させたかったのか不明確(周辺人物の作り込み不足が響いている)。それと、意外にもホアキン・フェニックスの演技が今ひとつで、「声を聞いている反応」の演技しかしておらず、生身の人間に対して以上に恋愛感情を持っているという設定に説得力が出ていないのだ。彼ならもっとやってくれると思っていたのだが。 Oliasさん [映画館(字幕)] 6点(2014-12-30 02:53:33)(良:1票)

41.《ネタバレ》 人工知能とはいえ、あんなにも人間らしい感じで会話ができて、孤独な毎日が豊かになるのならば、声だけの存在であっても恋してしまう気持ちはわからなくもないですねえ。でも、やっぱり人工知能ですからね。肉体がないのに、性欲あるの?って思うし、どこまでいっても「結局は魂があるフリをしてるだけでしょ」ってのがつきまとう。難しいもんですね~。とはいえ、本作のサマンサは人工知能というよりまさに人間の彼女そのまんまみたいな感じで描いていて、普通の純粋なラブストーリーにも見えますね。サマンサのあのラストは、いかようにも解釈ができます。人を選ぶ作品だとは思うけど、男女のすれ違いやそもそも恋ってなんだろうということに対して思案しながら見れて楽しめたので7点献上。 あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-12-15 14:19:16)(良:1票)

40.《ネタバレ》 S・ヨハンソンの声は実にセクシーだが、正直J・フェニックスはミスキャスト。繊細なキャラを演じるにはアクが強すぎて、物語に入り込めなかった。コンピュータと恋する設定も結構陳腐ではないのか? 展開の遅さにあくびも出た。 kaaazさん [DVD(字幕)] 5点(2014-12-12 23:26:05)(良:1票)

39.《ネタバレ》  映画はあまり「OSが人格を持って恋愛感情に発展して」って現象自体にコダワリを見せている訳ではなくて。むしろ普通の恋愛の過程を描いているような感じ。

 その「言葉」が紡いでゆく愛の物語は心地良いです。言葉が五感を形作ってゆく、擬似的な行為がやがて現実的な感覚へと昇華されてゆく、そこに描かれる流れは特異でありながらドラマチック。

 ですが、題材的には『ラースと、その彼女』や『ルビー・スパークス』に類似しつつ、それらを越えてゆく感じはしないんですよね。人間個人に寄りそうよりも興味はむしろ現象としての恋愛にあるような感じ。「心」を「頭」で捉えてるような感じに思えてしまうのはスパイク・ジョーンズらしくて、私はちょっと苦手。

 『マルコビッチの穴』にも通じる、人間を超越した存在となって旅立ってゆくっていうのは死の象徴のようでもあるし、でもスパイク・ジョーンズの願望の表れなのかな?
 アメリカのお子様向けテレビアニメ『フィニアスとファーブ』でもアリが進化して人類を超越して旅立つって話がありましたが、わりとSF的にはポピュラーなのかしら? あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 6点(2014-08-24 22:13:10)(良:1票)

38.《ネタバレ》 とどのつまり人はみな孤独である。
ただそこには同時に、人はみな何かに寄り添い生きていくことしか出来ない、という逆接的な意味合いを孕んでいると思う。
独りでは生きていけないからこそ、「孤独」という状況に対して過敏に反応し、失意に暮れるのだろう。
「喪失」を携え、“親友”の男と女が肩を寄せ合い、夜景を眺めるラストシーンを見送り、エンドロールを眺めながら、まずそういうことを思った。

“男”が望み欲したものは、必ずしも新しい恋などではなかったと思う。
この物語は、もちろんラブストーリーであるとは思うけれど、それはあくまで一側面で、その領域はもっと広く、一人の人間の人生観そのものを描き出していると思えた。

また、お洒落で洗練されたビジュアルに覆われているけれど、この映画の確固たるSF性の深さも興味深い。
“人格”を持つまでに進化したOSの「彼女」。“声”のみのキャラクターに過ぎない彼女の存在感が、男との関わり合いが深まりにつれより一層に際立ってくる。
プログラムが進化し人格を持つという科学的空想は、もはや絵空事とは言えず、とても身近なことに思える。
果たして「彼女」が辿り着いた結論は、プログラムが明確な「意志」を持ったことの表れであり、その描写はとてもとても深淵で、科学的な神秘性に満ち溢れていた。

主人公の男は、実は、元々決して不幸なわけではなかった。
愛した妻と別れなければならない状況であったとしても、仕事上では信頼を受け、心を許せる親友もいる。
でも、人は誰でも「孤独」と隣り合わせで、ふとしたきっかけでそれに覆い尽くされる。

そんな時に出会った「彼女」との出会いと別れは、誰かと寄り添い生きていくという、人間の脆さと素晴らしさを再確認させてくれたのだろう。それはきっと幸せことだったと思う。

「何かに寄り添い やがて生命が終わるまで」
とは漫画「寄生獣」の最後の言葉だが、この映画の“サマンサ”と寄生生物“ミギー”が選んだ道には、とても似通ったものを感じた。

世界中の誰しもが人生の中で幾度も味わうであろう、心の「喪失」と「修復」。
本来同時進行ではあり得ないその心情の機微を、等しく、あまりに眩く描き出した傑作だと思う。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2014-08-24 01:03:05)(良:1票)

37.《ネタバレ》 なんといってもこの映画の一番の功労者は、スカーレット・ヨハンソン嬢の、あの独特な声質に着目した人でしょう!少々ハスキーで、ハスッパとまではいかないけれど、投げやり口調の、何とも言えない耳に快く響くセクスゥィーボイス。この魅惑の「声」の存在がなかったら、2時間映画自体持たなかっただろうし、面白さもかなり半減したはず。一風変わった斬新な設定ではあるけれど、元を正せば極めて普遍的なラブストーリーに仕上がっていますした。ギクシャクした出会いからスタートして恋におち、セックス耽溺期を迎え(笑)、安定期、やがて倦怠期・・・最終的には辛い別れが待っている・・・。この間に、恋する事の切なさもどかしさもきちんと描かれていました。いまだに、もはや意固地になってガラケーを使い続けているアナログ人間な自分でも、すんなりと物語に入っていけました。冴えない中年男に扮するホアキン好演。エイミー・アダムスも前の奥さんルー二ー・マーラもそれぞれキレイで魅力的。主人公のお仕事の代筆業って、そんなに高給なんかな~って、主人公が住むガラス張り高層マンションの生活にかなり嫉妬、というか単に羨ましかったです。人生は短い!だから謳歌しようっていうエイミーの台詞が良かったです。スカーレット嬢はこの「声」の演技だけで映画祭の主演女優賞受賞との事。ご覧になれば納得すること請け合い。 放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 8点(2014-07-01 23:53:30)(良:1票)

36.《ネタバレ》 移動中の飛行機の中で鑑賞。ひいきにしているホアキン・フェニックスとエイミー・アダムスの俳優陣と、お世辞にもひいきにしているとは言えないスパイク・ジョーンズの組み合わせで少々不安な中鑑賞しましたが、様々な愛について考えさせられる傑作でした。

まず何よりも絶妙だと感じたのはこの映画が製作されたのが『この時期』だということ。確かに近未来を描いたSF作品なのですが、不思議とこういう未来はもうすぐやってきそうだ、という気にさせられるくらい、未来の描写が自然に受け入れられるものになっていることです。これはやはり音声認識技術が発達し、ウェアラブル端末が待望され、人工知能がクイズやゲームで人類を凌駕しているイマだからこそだと思います。もう少し前の時代に製作されていたら『こんな時代くるの?』とか『あのガジェットすごいね』といったように、観客が作中で描かれている愛というテーマにフォーカスできなかったのではないでしょうか。

さて、作品の本題についてですが、愛って何だろう?人と人とのつながりって何だろう?というテーマについて、様々な角度から事例を投げかけてきます。離婚した相手をいつまでも思う反面、リアルな女性との交際には新たな一歩を踏み出せない主人公がOS上の声だけの女性に恋をする、その主人公は学生時代に1度だけデートをした友人の女性と今でもよい友人として関係を続けている、その友人の女性も8年間続いた結婚生活がたった10分の喧嘩で破綻に追い込まれてしまう、OSが用意した擬似彼女との情事、肉体や嫉妬や後悔、友情や反発。この映画を見た多くの人が、これまでに愛した人に対して抱いた複雑な感情や、その人との間に抱えた様々な問題について、思い出したり考え直したりすることになると思います。

個人的には後半の『彼女の足が好きだ』と言う男性(ポールだったかな)と『彼女のすべてが好きだ』という主人公のダブルデートのシーンがとても好きです。その足が別の人についていたらその別の人を好きになるわけではないでしょうし、主人公も実体として声しか存在しないOSの彼女について何が好きかをうまく言い表せない感じが、どことなく切なくて深かったです。 Thankyouさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-06-13 01:56:49)(良:1票)

35.《ネタバレ》 OSと恋をする話ってので、キワモノなんじゃないかと警戒しながら見始めたものの、その世界観に途中からはまり意外と楽しめた。
最後の方でOSが起動しなくなり焦ったが、これも相手がOSならではの特性をうまく活かしている展開だと思う。
OSとの恋愛だからといって永遠に続くとはならず、最後は別れがあるのも、リアルな恋愛に近く面白い結びだ。 にじばぶさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-10-29 11:11:05)

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【点数情報】

Review人数 54人
平均点数 6.39点
000.00% line
100.00% line
211.85% line
300.00% line
423.70% line
5814.81% line
61833.33% line
71731.48% line
847.41% line
947.41% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2013年 86回
作品賞 候補(ノミネート) 
脚本賞スパイク・ジョーンズ受賞 
オリジナル主題歌スパイク・ジョーンズ候補(ノミネート)(「The Moon Song」作詞)
作曲賞(ドラマ) 候補(ノミネート) 
美術賞K・K・バレット候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2013年 71回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ホアキン・フェニックス候補(ノミネート) 
脚本賞スパイク・ジョーンズ受賞 

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