みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
72.《ネタバレ》 ああこいつのレビューは大変かも…でもオイラ的には避けて通れないしなあ…。 いま名づけましたが「Uボート映画の原理」とでも言うべきモノがありますな。 1.潜水艦には頭脳派の名艦長が搭乗している。 2.いろいろあって駆逐艦に目をつけられる。 3.駆逐艦の艦長は猟犬なみにタフな野生派か頭脳派。 4.潜水艦1隻を沈めるために爆雷を出血大サービスするが、初手は爆発深度を予測されて失敗。 5.丁丁発止の駆け引きをするうちに潜水艦側が手詰まりになって、 6.耐圧深度ギリギリまで潜って難を逃れる一発勝負に出たり、 7.音をひそめて死んだフリしたりして、 8.一発必中の機会を待つ…。 この「駆逐艦」の部分を「軍事アナリスト」に変えたりすると、もうちょっと幅が広がりますね(苦笑)。さて、このうち8割くらいは、この映画で生まれた定石と言っていいんじゃないでしょうか。これは潜水艦映画が、他の多くの戦争映画とはジャンルのレベルから違うという事です。上記ルールを半分以上守ってる映画は、(沈むか、逃げ回って逃げ回って運がよければ一発逆転という展開しかない)潜水艦側に圧倒的に不利です。もう観客が、潜水艦の艦長に感情移入しないワケがない。これ、戦争というよりスポ根ドラマの枠組みなんですよね。本作以外にも『深く静かに潜行せよ』『レッドオクトーバーを追え』『U-571』…例の日韓2作は見てませんが…。 ところがこの原理に従わない潜水艦映画がふたつありまして、『Uボート』と『クリムゾン・タイド』ですな。潜水艦を舞台に「戦争」を描こうという勘違いをしたせいで(って言っても『Uボート』は潜水艦ファンへのメッセージでもあり確信犯でしょうけど)「別にミサイル基地の中でも塹壕の中でも撮れるやん」って感じの映画になっちゃってます。その他の例外はSF映画。『海底2万リーグ』『渚にて』『ミクロの決死圏』『復活の日』『アビス』…まあここでの潜水艦は戦闘目的ではなく冒険装置・人類生存装置みたいな役割ですから。敵はタコさんだしね。 というワケで「潜水艦映画」の規範を作り、ストーリーを戦争の本質から上手に切り離し、潜水艦という卑怯な弱者をヒーローに仕立て上げちゃった本作の功績は限りなく大きいのです。ただ本作には原作がありまして、原作ではもっと濃い駆け引き(『U-571』で使われる死んだフリ作戦もある)が展開されてます。ご参考までに。 【エスねこ】さん [地上波(吹替)] 10点(2005-06-01 04:36:14)(良:3票) 71.CGでは無い爆雷攻撃が凄い 【マーガレット81】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-11 22:16:30)(良:2票) 70.眼科の敵。耳鼻科か?何言ってるんだ。戦争映画です。駆逐艦とUボートの戦い。駆逐艦がかなり優勢に攻める中で、一発逆転を狙うUボート。米駆逐艦側を主人公にするのなら、いわば普通の映画とは逆の展開です。だもんで、互いの駆け引きが、どちらかに肩入れすることなくじっくり描かれています。ところで昔、この映画は別のラストも作られてたとかいう話を聞いた気がするんですが全くのウロ覚え。どうなんでしょ? 【鱗歌】さん 7点(2003-09-15 01:25:59)(笑:2票) 69. おおっ!ナカナカ好評じゃありませんか。嬉しいですねぇ♪この当時でココまでドイツ軍を平等に描いた戦争映画って他にありませんから、可成り新鮮だったでしょうね。感動の名作とかではないですが、98分を潜水艦対駆逐艦のスリリングな読み合いで押し切るディック・パウエルの引き締まった演出は、個人的に大味なオールスター超大作などより遙かに好感が持てます。アメリカ人が扮したステレオタイプの偽ドイツ将校とかじゃなく、ドイツ人俳優クルト・ユルゲンスにヒトラー嫌いだが祖国愛に燃える潜水艦艦長を演じさせているのもグッと説得力を増していると思います。ドイツ人だって皆が皆ナチスに心酔してた訳ないですからね。勝負の結果も言わば「痛み分け」ですから、一方的な連合軍万歳映画じゃないと思いますし、ああいう爽やかな結末は案外ありそうで実は本作以外には殆ど見受けられません。もっと再評価して欲しい逸品だと感じてマス。余談ですが、モロ直訳ながら確かに味のある邦題ですよね?昨今の邦題(やたらと片仮名連発)は手本にして貰いたいくらいですよ。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-06 01:10:15)(良:2票) 68.アメリカの駆逐艦vsドイツのUボートの息詰まる攻防を描いた、潜水艦モノの秀作です。 ロバート・ミッチャムとクルト・ユルゲンス。タイプは全く異なりますが、両軍の艦長を演じる2人のカッコよさ! 戦争をする敵に対する憎しみを前面に押し出すのではなく、 次第に敵の指揮官をリスペクトしあうに至る2人のプライドをかけた次の一手の読み合いにじっくり時間が使われる。 2人共に戦争で大切な家族をなくしていることが前半に語られます。 Uボート指揮官の「この戦争に勝っても名誉は無い。無益な戦いだ。」という序盤の台詞も印象的ですが、 双方の指揮官の戦争に対する微妙な心理が垣間見えてくる。 そういった思いが互いのプライドをかけた戦いが終わった終盤の行動や、ラストの2人の短い会話にもつながっていく。 潜水艦モノとしての醍醐味も十分にして、2人の指揮官の男対男のドラマとしても見応え十分で、 演じる2人の名優の素晴らしさと共に脚本の素晴らしさが十分に感じられる作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2019-08-15 18:07:54)(良:1票) 67.《ネタバレ》 双方有能な指揮官による、敵の手の内を探りながらの知能戦。 艦長同士が戦いの中で生まれる互いへのリスペクト。 できる者はできる者を知る。 特に、戦闘前までは味方に素人扱いされていたアメリカ側駆逐艦艦長の、爪を隠していた鷹っぷりがカッコいい。 知将同士の好敵手である戦国武将のような、死闘を繰り広げた後のボクサー同士のような、殺し合いなのにフェアで爽やかなものが感じられる。 戦争はもっと残忍で陰惨なもので、こんなわけにはいかないんだろうけど。 殺伐とした争いの世界でも、せめてこうした人間性を失いたくないという願望が見える。 双方の艦長ともにこの戦争には決して前のめりではなく、厭戦気分さえ感じられる。 ドイツ軍を敵として一方的に悪く描いてはいないのが良い。 ただ、潜水艦でドイツ人同士が英語で会話しているのはかなりの違和感。 アメリカの観客に気を遣ったのだろうが、字幕にすれば済むことなのに。 戦闘シーンは、この時代の映画にしては火薬も本格的に使ってリアルな迫力があった。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-12-11 02:22:56)(良:1票) 66.《ネタバレ》 初見は学生時代だったけど痺れましたね。「潜水艦映画に駄作無し」という格言はこの作品から始まっているのでしょう。プロフェッショナル同士のガチンコです。タイプは違えど、それぞれの能力や人格が丁寧に演出される。そのプロらしさに映画的な説得力を与えているところが本作の魅力です。クルト・ユルゲンスの、なにかをグッと堪える面構えが作品を引き締めています。対するロバート・ミッチャムの米国人らしい呆けた面構えも嵌ってます。でも、やっぱりこの作品の品格を高めているのはラストの命を大切にする遣り取りだった思います。戦争は無いに越したことはありません。でも、起こってしまったら「命の奪い合い」では無く「兵器の壊し合い」であって欲しいものです。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 9点(2012-04-09 23:12:00)(良:1票) 65.「Das boot(邦題:Uボート)」の冷徹さ、圧倒的なリアリティとは較べるべくもないが、かわぐちかいじの漫画「沈黙の艦隊」のように、潜水艦の知的ゲームと見ればある意味で楽しい映画。まあ、将棋とか囲碁の世界ですな。 【floydpink】さん 7点(2004-03-15 23:01:44)(良:1票) 64.《ネタバレ》 『Uボート』が世に出るまで、潜水艦映画の最高傑作と目されていた作品かな。単純な戦闘ではなく、潜水艦戦の特徴である心理的な駆け引きを重視した初めての映画だと言えます。それにしてもつくづく思い知らされるのは、潜水艦戦における欧米人のしつこさとねちっこさです。実戦でも12時間以上Uボートが駆逐艦に追い回されて撃沈されたという実例もあり、熱くなり易いが冷めるのはやい日本人には到底向いているとは言い難い戦いですよ。 50年代のハリウッド戦争映画としては珍しい部類の、まったく女性が登場しない漢くさい映画です。駆逐艦ヘインズは実際に当時まだ現役だった二次大戦当時の艦を使って撮影されており、とくに爆雷投下のシーンの迫力はかなりのもので、あそこまで高く水柱が上がるものだとは知りませんでした。半面セットで撮影されたUボート艦内は実物よりも広くて妙に綺麗で実感に乏しいところが難点、後年の『Uボート』のごみごみした閉所恐怖症には耐え難い狭さと比べて見れば一目瞭然です。あと艦内に専属コックみたいなキャラがいたのもヘンで、第二次大戦のどこの国の潜水艦でもそんな人員を置く余裕はなかったと思いますよ。ラストの展開はなんか綺麗ごとの様な感じでちょっとピンと来ないのですが、やっぱこういう幕の閉め方じゃないとすっきりしませんよね。クルト・ユルゲンスは本作がこれがハリウッド映画初出演ですが、これ以降ドイツ軍人と言えばこの人、って感じの欠かせない存在になってゆきます。彼とロバート・ミッチャムはその後『史上最大の作戦』にともに出演しますけど、まあこれはシークエンスは別で絡みはなく共演とは言い難いかな。 ナチス体制に反感を持つ艦長・艦長とは友人同士のような関係の部下NO,2の存在・コチコチのナチス信奉者の若い士官・艦内でレコードをかけての大合唱・緊張に耐えられなくなった兵が一時的に錯乱する、実はこれらの要素は『Uボート』で形を多少変えてそっくり再現されているんですよ。『Uボート』は原作小説も含めて本作の影響をかなり受けていることに気づいた次第です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-03-13 22:37:05) 63.《ネタバレ》 優秀な艦長同士の対決は、引き分けということね。 【TERU】さん [DVD(字幕)] 7点(2023-09-14 21:00:41) 62.《ネタバレ》 お互い動きの読み合いに心理戦。 なかなかの見応えのある戦いだった。 最後は敵を助ける。 実際の戦争もこんなことをしたのかな? 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-02-23 18:50:38) 61.《ネタバレ》 終盤こそ程よい緊張感はあったものの、全体的な展開が単調な印象をもった。 頭脳戦を繰り広げる艦長が共に有能なのは良かった。 今まで観て来た戦争映画があまりに「残酷」なものが多かったので、 この作品には、ちょっと拍子抜けと言うべきか・・・新鮮な印象を受けた。 お互いの艦が沈んだらノーサイドで助け合うというのは、 スポーツマンシップに則っているようだったが、実際の戦争もこんな感じだったんだろうか。 【2年で12キロ】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-12-01 20:55:25) 60.潜水艦ものって名作が多いよなあ。映画に欠かせない緊張感をたやすく出してくれる。 結構 違和感のあるエンディングだけど、捕虜に対する欧米と日本の考え方の違いなんだろうなあと思う。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-30 20:10:41) 59.実話がベースのようだが、双方艦長の読みが当たりまくりでちょっと話がデキスギだし、WWⅡでジュネーブ条約がしっかり守られていたとも思えず、話がキレイ過ぎるような印象も受ける。ただし、戦争の空しさ・愚かさは伝わってくるという不思議な作品。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-15 18:33:38) 58.傑作だと思う。制作は1957年。戦争が終わったのは1945年だからドイツに対する憎しみの世相が若干弱まった時期にアメリカ海軍の全面協力で作成されている。ドイツを敗戦国のドイツとしてではなく敬意を持ってアメリカが作成した。当時のアメリカの嫌悪ドイツの風潮を一掃したく作成したのではないか?。ホントは満点付けたいんだけどいろいろケチを付けたくなる場面があるので1点減点した。 1.ドイツ潜水艦が駆逐艦に魚雷を発射する前の緊迫した場面のチェックリストに基づきスイッチを操作する場面で1個1個スイッチを水夫がオンしているのだが途中でスイッチの位置を修正する場面がある。監督はOKしたのだろうが緊迫した場面でのこの描写は許せない。 2.潜水艦艦長が一人だけヒトラーを嫌悪する場面、ハイニが理解出来ず「話はお聞きしました」と一歩引く場面。そもそもこんな場面は実際にはあり得ないと思うのだが一人だけ私は神の如く先を見通してます的な言動をするのだろうか?。というあり得ない描写に違和感。 3.ココは皆が言っているが最後の駆逐艦と潜水艦の爆破シーン。実際に本物の潜水艦と駆逐艦を爆破するのはあり得ないからミニチュアで撮影したのだろうが実物の火の大きさまで縮小出来ない。ココで「チンケ!」という批判があるがソコは許せる。怪我を負ったハイニをロープで下から上に引き上げるシーン。実際には「ハイニの体格からして引っ張り上げるのはいくらロバートミッチャムでも無理でしょう!」という突っ込み。 1.3.は許せる範囲だけど2.は許せない。 途中でちょい役でクリント・イーストウッドが出ていると聞いて見直した。今から交戦という場面のチェックリストで「X1J5」のヘルメットのの水夫が「弾薬庫良し」と言っている俳優だそうです。ドイツ潜水艦の中の水夫役でクリス・ミッチャムが出てないか?。例のでっかいレンチを持って小さな反乱が起きるシーンで似たような俳優が出ているけど。 いろいろケチを付けたけど1.3.だけなら満点だけど、唯一、2.のクルト・ユルゲンスのこの台詞だけはいただけない。 という事で1点減点、ごめんなさい。 【アマデウスga好き】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-08-14 00:02:26) 57.潜水艦映画に外れなし。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-18 14:30:21) 56.《ネタバレ》 まるで相手の動きを予測しながら行う対戦ゲームのような爆雷と魚雷の攻防、英語を話すドイツ軍としょぼい特撮に目を瞑れば、張りつめた心理戦と実写シーンの迫力に引き込まれます。絵にかいたような敬愛精神のラストですが、戦争に騎士道が通用するのはこの頃までですか。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-03-17 22:16:30) 55.洋上で遭遇した2艦の果し合い模様は実に見応えがありました。双方の艦長のリーダー像には心底脱帽でしたので、一見有り得ない結末も違和感なく見れました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-02 19:04:50) 54.《ネタバレ》 両論併記的な戦争映画というのは、けっこう珍しいんじゃないでしょうか。しかしそういう構成上、どちらか一方を勝たせるのは難しいわけで、玉虫色の決着にせざるを得なかったのかなという気がします。結局、頭脳戦はなかなか見応えがありましたが、戦争映画というよりスポーツ映画を見ているような感じ。潜水艦モノといえば、個人的には過酷で無慈悲で最後に虚無が待っている「Uボート」のほうが好きです。 それと、他の方も指摘されていますが、やはりドイツ側が流暢な英語を話すのは違和感があります。日本人の役者がふつうに日本語で話しながら、中国人や韓国人を演じるようなものでしょう。リアリティを捨ててわかりやすさを優先したのかもしれませんが、ここに世界に冠たる英語文化圏の傲りを感じます。ときには字幕で映画を見たらどうだと、日本映画以外は字幕に頼らざるを得ない私は思います。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-10 03:03:49) 53.潜水艦ものは良作が多くあるが、これもなかなかいい。時代を感じさせる模型爆破はあるものの、迫力あるシーンも多い。 それぞれの読み合いや緊迫感も良く出来ている。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-28 16:08:34)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS