みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
56.《ネタバレ》 この映画、当然のように学校のシーンが多いのですが、劇中一度もチャイムが鳴らないのですね。これまでレビューで「青春映画の記号としてのチャイム」の批判を何度か書いてますが、そういう記号的表現を抑え込んでいて、時代や世代を表わすアイテムをやたら画面内に並べるような余計な雑味を排除して、ヒロインを輝かせるように光を操って、とても丁寧に作られています(ちょっと三木孝浩監督作っぽいかな)。 物語は『セカチュー』フォーマットの、よくある話に見えます。一見、恋愛に到達しない、恋愛未満の二人の物語のように思えます。でも、実は男女の性差を超越して、お互いをリスペクトし、遂にはそれぞれが相手と同化したいと願う(それがタイトルにかかっているように)、繊細なコミュニケーションを通して相互に人として高められ、1つの存在へと近づいてゆく姿を描いた、ちょっと哲学的なお話じゃないかな、と思います。だから、彼女に訪れる最期も、一応伏線はあったけれど、それってどうなの?と最初は思ったものの、考えてみれば、委員長の存在と同様に、相互ではなく理解の無い一方的な意思によって壊れてしまう事の理不尽さ、虚しさを描いているのかな、と。 既に二度見ておりますが、一度目は悲劇的であろう到達点は提示されているものの、ほわほわとした、微笑ましい関係に心和む映画でした。でも、物語を理解した上で見る二度目は最初から切なく、でもその儚さに酔えて。 主役2人がとても良いです。陽の浜辺美波と陰の北村匠海がそれぞれの役割を的確に繊細に演じていて。それに大友花恋の不機嫌っぷりも魅力的で。それに比べると大人サイドの人達はあんまりパッとしないのですが、小栗旬のオーラの消しっぷりは凄い技なのかも。 主役2人が大切な話をする、それから僕と恭子が桜良について話をする学校の屋上は、『映画 けいおん!』で卒業式の朝、唯、りっちゃん、澪、ムギちゃんが駆ける屋上と同じ場所で(設定上はもちろん違う学校ですが、そして一方はアニメの絵な訳ですが)、かつて聖地巡礼した経験も手伝って(屋上には出られませんでしたが)、更に感動追加状態でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-08-06 19:44:05)(良:2票) 55.《ネタバレ》 タイトルがアレなので敬遠していたが、思ったより良かった。 主人公二人が魅力的。桜良は日陰の人間でも認めることができるポジティブさがあり、地味君も好印象。たぶんに「セカチュー」の影響が見受けられるが、「いま会い」に通ずる、弱い男性に向けての温かいメッセージ性も感じられる。終盤にむけての盛り上げかたも上手。 とはいえ、そこは現代の若者恋愛模様。小悪魔系?巻き込み女子が、受け身で巻き込まれ系男子をリードしながらストーリーが進む。まぁクラス一の地味君と言っても、そこはイケメンでおしゃれでコミュ力ばっちり。ファンタジーだからこれで良いのだ。桜良のように、いそうなのだが現実にはなかなかいない女の子というのも観客の心をとらえる。 ここで、あえてマイナス点も書いておく。 浜辺美波の可愛らしさ絶賛の声が多いけど、個人的には意地悪な表情をかいまみちゃうので微妙。 それと死因を病気と別にしたことで、闘病のしんどさとか死の恐怖の過程があまり出てこない。これを観た人が、重病人でも笑顔でポジティブでアクティブでいるのが良い、みたいな刷り込みをもつのはイヤだな。つらいものはつらいのよ。親友を傷つけようが、それを吐き出す勇気が大事。 最後に、あまり言いたくないけど、これを観て人間はいいな〜って勇気が出た、引きこもりの人やコミュ障の人が、あまり信頼できない人と「仲良し」になるのも心配。よくよく注意しないと世間の波動に呑み込まれてイタい目を見ることになるのがオチなので、注意されたし。 【mhiro】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-09-06 10:19:45)(良:1票) 54.《ネタバレ》 こんな俗受け狙いの陳腐な物語を、わざわざ高く評価するのもどうかとは思うのですが、脚本や演出の技術面では意外なほどしっかりしているし、主演2人の魅力も存分に引き出せているし、映画的にみれば大きな欠点はありません。 強いて欠点をいえば、あまりにも丁寧に作られすぎていて、上映時間がやや長いことでしょうか。正直、長すぎてちょっと疲れました。たかだか少年少女向けの娯楽映画なのだから、サラッと100分以内にまとめてもよかったんじゃないかと思う。とくに「元カレ」のエピソードは省いてもよかった気がします。 この物語の裏テーマは『星の王子さま』なのですが、せっかく主人公がその本を読んでいるのなら、王子さまと薔薇のエピソードなどを2人の会話のなかに取り入れてもよかったかなと思いますし(薔薇とサクラじゃヤヤコシイけれど)、冒頭に出てくる「肝心なものは目に見えない」の一節も、もっと物語全体に活かして響かせていれば、陳腐な物語なりにもテーマ性が深まったかもしれません。 ちなみに、少年の名前が志賀直哉と村上春樹を足したっぽいのは、ちょっとダサい気がしました。どうせなら『星の王子さま』にちなんで「航士くん」とかのほうが可愛いと思うのですが。 いずれにせよ、これが美波にとっての代表作にもなったし、『セカチュー』以来の青春ヒット作にもなったし、それなりの技術的な水準にも仕上がっていますから、大衆映画としては十分に成功といえるでしょう。ためしに木下惠介や澤井信一郎あたりの作品に比較しても悪くないかと思います。 【まいか】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-09-05 07:39:20)(良:1票) 53.<原作未読>興行収入30億円超のヒット作。これだけヒットした理由の一つにリピーターの多さが挙げられるらしいが、気持ちがわかった。桜良にもう一度会いたくなるね。わがままではあるけど、死と向き合いながら明るく健気に振る舞う彼女を見ていると、できうる限りのことをしてあげたくなる。恐らくこれは浜辺美波の好演によるところも大きい。「お涙頂戴もの」と言ってしまえばそれまでだが、山内桜良というキャラクターの勝利でガッツリこの映画に浸れた。最後に明らかになる“あの日、天が味方せず聞けなかったこと”、そして手紙… この二つで驚き等々があればさらに良かったと思う。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-06-11 22:31:17)(良:1票) 52.《ネタバレ》 いい年したおじさんですが、いま流行りの”キュンキュン”したくて観に行きました。無事キュンキュンしてこれました。 題名から青春恋愛映画とは思えませんが、この題名が結構深い意味を持ってます。 原作を読んでいないのでわからないのですが、物語の進行は現在の僕(主人公)が母校に先生として赴任していて図書係の生徒に過去の出来事を話すという方法で進みます。僕(主人公)もかつて図書係だったのですが、実はもう一人図書係がいた、それが桜良だったのです。物語の始まりは、僕(主人公)が桜良の秘密を知ってしまったところから始まりますが、淡く切ないストーリーです。この作品お互いがラブラブな訳ではありませんが、微妙な距離感でお互いを必要としている感じですすみます。終盤、僕(主人公)が桜良に対して”好き”以上の言葉で告白した途端に桜良はこの世からいなくなってしまいます。あるメッセージを残して。という感じでそれほど深い映画ではないけどそれなりに楽しめます。 今回主役を演じた。北村匠海くんと浜辺美波さんはおそらく初主演だと思いますけどお二人とも良い演技しています。ほとんど表情を変えない僕(主人公)にたいして人懐こい明るい表情だけでなく不安や恐怖に襲われる桜良の対比がとても良く描かれているとおもいます。 【みんてん】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-08-02 11:53:37)(良:1票) 51.浜辺美波は好きなタイプのはずなんだけど、内容がライトノベルの薄っぺらさを感じてしまう。 あざとくても感情移入できれば良かったのだが、これでは泣けない。 【飛鳥】さん [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-27 15:40:28) 50.《ネタバレ》 当時、映画館でこの映画の予告がよく流れていました。 題名から、カニバリズムを思い起こさせられるので観なかったように思います。 今回、原作本を読んだので、映画の方もみました。 崇める人と同化したい、引き継ぎたいというカニバリズムもあるので、やはり最初の印象は間違ってなかったようです。 もちろん、良い方のカニバリズムでしたが。 映画は、主役の2人が頑張ってます。いい演技ですね。 不治の病は吉永小百合の時代から若手映画の王道です。 ただ、原作では(膵臓は食べていないものの)桜良のようにへと変わっていく春樹が描かれているのに対し、映画の春樹は 教師になっても桜良のようにはなっていません。屈託ありげの恭子への態度も、原作のガムいる君とくっつける方が数段いい と思います。 【ぶん☆】さん [DVD(邦画)] 5点(2023-02-06 21:50:02) 49.《ネタバレ》 原作未読。もう<The日本>という感じの御涙頂戴映画。好きか嫌いかでいうと、嫌いなんですが、ラストに近づくにつれて涙が…。切ないですね。 ホラーみたいなタイトルも好きじゃないし、会話の端々に無理やり【膵臓】ワードをクドすぎるぐらいぶち込んでくるセンスが嫌いなんだけど…、切ない…。 浜辺さんと北村さんの等身大の演技がいいんでしょうね。文句を色々言いましたが、楽しめて見れました。 【はりねずみ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-07-09 21:31:10) 48.ベタな展開で途中は見てるこっちが恥ずかしくて身悶えてしまったが、最後の展開はまさかな感じで冷めてしまった。美波嬢に1点プラス。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-04-10 17:45:57) 47.ベタなお涙頂戴ですっぱい恋愛映画で、突っ込みどころ満載なのに初めから終わりまで涙が止まりませんでした。(笑) ただ、小栗旬と北川景子、上地雄輔は本人の印象が強すぎて映画に没頭するのに邪魔でした 正直、北村巧、大西花恋、矢木悠馬が成長したらこうなるとは思えなく、そのままメイクで大人の役もした方が映画としては良くなったんじゃないかな。 興行的には、小栗旬らがでてたほうが良かったのでしょうが・・・。 【しかせんべい】さん [地上波(邦画)] 7点(2022-01-04 22:28:59) 46.《ネタバレ》 見るだけ時間の無駄かもしれない。脚本がダメなのか倒叙式の構成なので咲良の死はすでに確定しているわけでいつになったら死ぬんだろうと思って見ている時間が長くて辛い。音楽ばかりが悪目立ちしてしまう。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 2点(2021-06-03 11:21:57) 45.《ネタバレ》 予想していたよりもよい映画でした。「セカチュー」に似たベタな恋愛映画ですが浜辺美波さんがとってもかわいかった。上目づかいのいたずらっぽく笑う時の顔がよかったです。相手がイケメンじゃなくて多少キモメンならさらに加点してます。学生向けの映画だと思いますが私のようなおじちゃんでも少し泣きそうになりました。 【まっか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-02-21 09:21:15) 44.いい年したおじさんです。何となく、観ちゃいました。 はるか昔、私も人嫌いで、それ故にクラスの女子から色々とちょっかいをかけられました。絶対にあり得ないファンタジーなんですが、やっぱり涙しました。最近、こういうのに弱いです。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-09-06 21:00:36) 43.《ネタバレ》 実に日本の恋愛映画らしい、いい映画でした。アメリカが舞台だったら5分で終わるストーリだけど、さすが邦画。ジワジワと距離が縮まります。 微妙な距離感だったり、恥じらいだったり、奥ゆかしいところに重点をおいた実に日本らしい繊細なお話。 でも、ちょっとオクテすぎるかな。美しすぎる。もっと想いは強いはずなんだけどなぁ 【Keytus】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-05 18:41:14) 42.名前だけは耳にしていたが、今日まで見る機会なし。 ドコモのCMを見てて、浜辺美波ってめっちゃ美人やなぁ。 そう思いながら本作を観始めたのがきっかけ。 さすがに数年前なので年相応に幼く、可愛らしい。 まあ、個人的な趣味は置いておくとして。 内容はいわゆる余命僅かの女の子と、男の子の話。 ベタといえばベタ、よくあるパターンかなと。 が、思ったより恋愛恋愛してなくて割と好きかも。 絡んでくる第三者の人間関係なんかも面白かった。主に恭子。 前半はキレイ事や美化が気になったか。セリフのクサさとか。 ただ、後半からは物語が盛り上がってくる。 終盤のお涙頂戴の展開で畳み込んでくる感。 最後の、起承転「結」だけが少し弱い気がするのが残念。 ラストにもうひとつ、予想の裏を行くデカい花火があれば良かったなぁ。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-03-13 16:37:13) 41.《ネタバレ》 基本的にはいわゆる典型的な「病気」映画で、若干の捻りはあるものの大枠のパターンからは逸脱しないシンプルな(ややもすると少し平凡な)構成となっている。ラストなんかはかなりワザとらしいやや荒唐無稽なオチで、個人的にはあまり良いとは思わなかった。 ただ、この話で優れていると思うのは、とりわけ恋愛感情と絡められがちなこの題材において、高校生同士のピュアな恋愛感情、あるいは友情を更に越えた、しかしそれはもはや「愛」としか呼び様が無い二人の少し不思議な関係性を主軸に据えたことで、話がより純粋で美しい人間愛の物語に仕上がっていること、そして映画においては、その関係性を的確に表現することに成功している主演二人の無垢で爽やかな演技の出来の良さにあるかと思う。浜辺美波も生き生きとした中に悲しみを感じさせる奥行きの有る演技でかなり良かったが、北村匠海の抑制の効いた落ち着いた演技もとても素晴らしかった。あと、地味にガム君の演技も良かった。まずまず良作かと思う。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 7点(2020-01-09 01:05:40) 40.《ネタバレ》 ◇難病のJKと無口なDK、鉄板すぎる設定とタイトルから、正直敬遠していた けれど、友人とのやり取りや意外なラスト、タイトルの意味……と、予想と少しずつ違って自然に見られた ◇印象的なのは「運命でも偶然でもない。私が、私たちが選んで今がある」というセリフ そう言えるような毎日にしたい、思わされた 【ハクリキコ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-06-28 12:32:37) 39.原作にはなかったラストです、意外性ととるべきか、リアリティのなさととるべきか。自分が当事者だったら、クラスメートだったらと考えてみようとしたがうまく入り込めないかった。 【HRM36】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-06-03 09:32:38) 38.《ネタバレ》 原作未読。タイトルからして敬遠ぎみだったのだが見てみました。 ヒロインのキャラ。合う合わないがハッキリ分かれそうなキャラですが嫌いじゃなかった。 原作はしらないけど北村匠海くんも設定のキャラクターを上手く演じられて居ると思う。 あと、リアリティの無い世界観ではあるが、最初からリアルを求めるような話ではないので 個人的にはさほど気にはならなかった。 ただ、残念なのは小栗旬、北川景子の大人パートかなぁ。過去の話と現代の話の整合性が悪い。 自分の意思で先生になったにも関わらず退職届けを忍ばせるような陰気なキャラから 抜け出せてないのに、自ら自分の過去をペラペラ生徒に語り出すのも不自然だし 結婚式に出ようとしないのもあれだし、最後の友達になりませんかにちょっと醒める。 退職届けを破る程の手紙ではないだろうと思うと。なんだかなぁと。 原作読めば繋がるのかもしれないけど。でも思ったより重くなくて見やすい。 青春映画にありがちな意味不明な行動や感情の爆発や衝突もないのが良かったよ。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-05-27 01:16:25) 37.《ネタバレ》 余命僅かの天真爛漫なアタシと、朴訥な「仲良しクン」の不思議なお付き合い。死んでもなお人々の心を震わす、とっても影響力のあるアタシ。キミの膵臓を頂いたら、キミはアタシの中で生き続けるということ。良作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-04-03 23:00:01)
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