みんなのシネマレビュー

ウィッチ

The Witch
(The VVitch: A New-England Folktale)
2015年【米・カナダ】 上映時間:93分
ドラマホラーサスペンス
[ウィッチ]
新規登録(2017-09-07)【皐月Goro】さん
タイトル情報更新(2023-02-08)【Yuki2Invy】さん
公開開始日(2017-07-22)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督ロバート・エガース
キャストアニヤ・テイラー=ジョイ(女優)トマシン
ラルフ・アイネソン(男優)ウィリアム
脚本ロバート・エガース
製作総指揮クリス・コロンバス
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【クチコミ・感想】

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15.《ネタバレ》 人の心ほど怖いものはない。洗練されたホラーに感じました。17世紀の非科学的な考え方から、極端な信仰心から、鬱蒼とした森と曇天の空模様といった舞台装置に至るまで全部恐い。
信仰心ってなんだろ。そもそも心の安らぎを求めての神様なはずなのに、信仰優先で家族がつらい目にあっては本末転倒もいいとこ。こんなこと言っちゃ怒られるかもだけど、信仰てのはほどほどにテキトーなのが良いんじゃないですかね。
この家族、笑顔もほぼ無いもんね。いかにも厳格なピューリタンといった感じで。厳しい生活のなかにあっては最低限のユーモアが絶対に必要だと思うんだけど。
この映画、上手いなと思うのは妄想か現実か、いかようにも取れる描き方をしているところ。おそらく17世紀の人たちがリアルに経験した、感じたままが映像として展開している。実態はおそらく神隠しにあった赤子は大型の動物に捕らわれたのだろうし、(長女の証言を鵜呑みにはできない)弟は森で毒物に接触してしまったのだろうし、そう思い込んでいるから黒ヤギもしゃべるのだろう。
科学のインフラが無い時代は現代よりずっと夜が暗い。「何か」が魔女の集会に見えても仕方ない。
でも何より怖いのは悪魔だの魔女だの「そう思い込んで」自滅してしまう人間の心そのもの。神にすがるだけの父親、ミソジニー気味の母親、意地の悪い双子、全部がやっかいで手に負えない。
当時の証言や日記からインスパイアされた本作はアメリカ版遠野物語。「神」の位置づけが我が国と違うのが興味深かった。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-12-20 22:50:51)

14.300年前、ニューイングランドに入植した経験なキリスト教徒(清教徒)の家族、生活。それをあんなにリアルに描いてくれるだけで、見ていて非常に楽しい。
今の時代、悪魔だ悪霊だなんて言ったら「オカルト」扱いだけれど、当時のキリスト教信者には、悪魔はリアルに存在するものであったのだろう。
不気味さの演出が冴えている。ただの森を映すだけでも恐怖がすごい。
ヒロインの女の子が可愛くてよい。 椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 7点(2023-10-13 10:45:55)

13.まあ結論から言いますと。
よくわからない、が先に立つ映画。
最近御ひいきのアニャ・テイラー・ジョイが出てなかったら多分観てないかも。
黒羊が言葉を発するシーンで、キリスト教徒は恐怖のあまり慄くのか、それとも笑ってしまうのか。ぞっとすることができなかった私は、おそらく一番の衝撃シーンであるこの場面を楽しむことができなかったのが残念。
そして、子どもが熱演するホラー映画を観ていて思うのは、果たしてこの子たちは試写会に呼んでもらえるのかなと。
官能的な要素も強いし、映画出来上がってから見せてもらえんのかなあ。 roadster316さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-08-02 16:22:01)

12.《ネタバレ》 再見なのですが、初見時はあまり好い印象ではなかった記憶があり…で実際今回の2回目も、ごくラス前までは疑問の方が大きかったのですよね。正直、前半はあまりホラー色が強い方の作品ではない様に見えてまして(少なくともソレが明確・明瞭ではない)どちらかとゆーとヒューマン・サスペンスの方…とゆーか隔離されたストレス状況における人間の狂気、みたいなモノがメインディッシュぽく感じられて、でもまずはソコの出来自体は中々かな~ともやっぱ思うのですよね(ソレ自体は初見でも再見でも変わらず)。しかし後半はまた、まず超常の存在の介在がほぼほぼ確実になってゆく一方で、でも翻ってホラー的な展開運び自体はやや不可解系の方に倒れてゆくとゆーか(特にその「敵」がナニをしたくてどーいう攻撃を仕掛けているのかが明確でないから)要するにごく生々しく・実際的に始めたお話が突然フワフワ終わってゆくな…という感じが強くて、結果どーにも(前半と後半が)ミスマッチに思えていたのですよね(⇒重ねて、ラスト10分まで)。

でも今回観直したら、ソコら辺ってオチで全部明快になってるジャン!とフツーに思い直しました(アレ?初見時は観誤ったかな?)。結論、個人的には文句無しに良作以上かと思いました。『ライトハウス』も楽しみです。 Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-21 23:12:00)

11.これはなかなかの映画でした。ちょっと暗すぎるという意見もありますが森の奥に住む魔女、また暗闇に巣食う悪魔を取り扱った作品なので致し方ないところです。それよりも何よりも、このジットリまとわりつく湿気のような陰湿さこそがこの作品最大の特徴であり魅力でもあります。全体的にとにかくリアルなのです。この暗さと陰湿さがリアル感をより強調していますが、追い打ちをかけるように要所要所で使われている不協和音が不安感を煽ります。ただ、たまに挿入されている打音を使って驚かす点は少々あざといといった印象も受けました。

キリスト教に明るくない日本人にはかなり感情移入がしにくい作品なのは事実ですが、単純に「宗教に支配されると人間はダメになる」ということは理解できます。この映画の登場人物は凝り固まった理念や形式的な価値観のせいで、自分自身や愛する家族を追い込んでしまいます。(ピューリタン=清教徒は、特に厳格な宗教観を持ったグループと考えて差し支えないと思いますが、その理念を間違って解釈したような家族として本作は描かれます)

キリスト教の基本的な教えとしては「心を尽くしてあなたの神、主を愛しなさい。そして隣人を自分のように愛しなさい。」といった感じです。自分以外の者の為に愛を尽くしなさいというのが基本理念であって、決して罪と罰を追求しなさいとは教えられていません。そう考えるとこの映画に登場した家族は全くそれが出来ていなかったことが見て取れます。赤ちゃんの失踪を機に原点に立ち戻り、家族で力を合わせて助け合っていればこのような結末にはならなかったかもしれません。実はこの基本的な価値観に宗教観は特に関係なく、色んな意味で非常に奥深い作品だったと考えることもできます。また、主演のトマシン(アニャ・テイラー=ジョイ)が本当に素晴らしくて、驚異の演技力をみせている点も見逃せません。 アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-10 10:26:40)

10.《ネタバレ》 よくある悪魔崇拝映画で、尚且つ悪魔なんてなーいさかと思ったらしっかり黒山羊さんがお喋りになる映画。
悪魔が出てくると萎えがちな自分ですが、これはそっちメインじゃなくて”あくまで”家族がメインなので面白く見れました。 悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 5点(2022-05-08 19:37:54)

9.《ネタバレ》 コミュニティから弾かれ孤立する家族。唯一の拠り所は信仰心。しかし柔軟性なく凝り固まった心は、最も大切にしなければならない家族の絆を断ち切っていく。行き着く先が悲劇なのは必然でした。王道のオカルト様式でありながら、スーパーナチュラル確定でなく、精神疾患(追い詰められた主人公が脳内で作り出した架空のお話)の可能性を感じさせるあたり作品の奥行きを感じさせます。派手さはないものの、ホラーとしては一級品です。恐ろしいのは魔女か、悪魔か、はたまた人の心か。 目隠シストさん [インターネット(吹替)] 8点(2022-02-10 22:50:19)

8.随所に聖なるものを取り入れようという試みがみてとれる。

そんな中、魔女がどう作り出されたかを描く。

私の精神的成長(してれば)と、観る時期の兼ね合いで
「見に覚えのない」 が始まりなのかなと。
美女と言われれば言われるほどに罪深いように見せているようにも思える。

寿司に対するワサビでなく、ワサビに対する寿司である。 元祖さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-29 21:10:00)

7.《ネタバレ》  魔女を描いた映画は多いが、これほどまでに絵画的で様式美に満ちた作品には出会ったことがない。音のメリハリも良く、不協和音で首筋を撫でられる快感は『リング』以来の満足度。

 アメリカ入植時代の考証を、ファッションや生活様式だけでなく古い英語にまでこだわって行ったことにも非常に価値があると思う。特に黒山羊のフィリップが人語を操るシーンの、舌先で転がすような響きは蠱惑的ですらあった。

 展開は地味だが、登場人物それぞれのモヤモヤが明快なので「家族が崩壊していく様」だけでじゅうぶん引きつけられたし、トマシンが魔女になる決意を明確にセリフで示しているので、バッドエンドの中にカタルシスもある。この先、これ以上の魔女映画はもう出ないと断言できる。 乱泥さん [インターネット(字幕)] 10点(2021-11-23 14:32:42)

6.娯楽の要素が足らんね、映画なんだからもっと楽しませて欲しい。 センブリーヌさん [インターネット(字幕)] 5点(2021-05-26 02:10:24)

5.《ネタバレ》 アメリカ開拓時代の最初期に当たる17世紀という設定で、場所はニューイングランドとのことだがマサチューセッツを想定していたらしい。なお撮影場所はカナダのオンタリオ州とのことである。
エンディングの説明によれば、各種の記録に基づいて古い時代の魔女像を再現しようとした映画ということになる。時代設定からすると、先住民の社会で伝えられてきた魔物にヨーロッパ人が初めて遭遇したというような話かと思ったら全くそうではなく、出るのはヨーロッパ風の魔女である。イングランドから最初の移民が来た時点で現地在住の魔女が既にいたというのも変なので、いわばキリスト教徒(清教徒)と魔女が一緒に渡来したようなものだったと思うしかない。
監督インタビューによれば、主人公のモデルはエリザベス・ナップ(Elizabeth Knapp)という実在の人物だそうである。思春期の少女が悪霊に憑かれた話とすればありきたりなようだが、あるいは「セイラム魔女裁判」(1692~1693)のような事件の背景を表現した映画かも知れない。個人的には「魔女」(1922)の各論編という印象だった。

全体的には陰鬱で不穏な雰囲気の中で神経に障る出来事が起きていく展開で、ホラーとしては地味だが悪くない。魔女が出る場面は多くないが、妖艶な美女とか単なるババア(裸)とか夜会に集まった連中(裸)とかがいたようである。
物語的には宗教色が強いようでよくわからない。要は厳格な宗教で抑圧されていた少女が解放?された話かも知れないが、その辺は個人的に共感するものではない。部外者なりにいわせてもらうと、教義のようなもので固めた世界観は危機にかえって脆いというように見えた。母親のように、一神教を現世利益的に捉えるのは無理がある。また父親に関しては、旧約聖書の「ヨブ記」のように神の試練に耐えようとしたものの、それより一番大事なのはやはり家族だ、と思ってしまったことで罰せられたという意味なのか。最後に薪の山が崩れたのは物悲しく見えた。
ほかに哀れなのが健気な弟だった。姉をそういう目で見るなとは思うが、彼が罪人というなら人類など全て死滅した方がいい。

出演者に関しては、主演は可憐で個性的な美少女だが、裸になると少し肉付きがよすぎるように見えた(後姿)のは意外だった。また悪魔に欺かれて地獄に堕ちた子役の演技が印象的だった。 かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 7点(2020-09-26 09:27:39)

4.《ネタバレ》 何、これ??なんか中世の魔女伝説誕生の秘話を森に追放された一家族の視点から描いた作品みたいなのですが、こんなにもキリスト教べったりなお話だとは思いもよりませんでした。内容暗いし展開たるいし主人公家族は全員鬱陶しいし、正直さっぱり面白くありませんでした。3点! かたゆきさん [DVD(字幕)] 3点(2018-07-24 18:07:18)

3.《ネタバレ》 森は怖い。
そんな森に全裸で蠢く魔女という存在。全く嬉しくない魔女の裸はとにかく怖い。
そして魔女の近所に暮らす事になっちゃった信心深い一家は魔女のもてなしにより崩れ始める。
まぁこの家族、母ちゃんはとにかく怖いし、父ちゃんは頼りないし、双子は不気味だし本当に嫌気がさしてくる。
主人公で一家の長女と長男だけがしっかり者だが、やはり子供は子供頼りないし、魔の手はぐいぐいとやってくる。
ブレアウィッチプロジェクト的な見えない恐怖と、魔女の力の前に次々とやられていく展開が面白かったです。
まぁあんな疑心暗鬼な家族、魔女がいなくてもいつか潰れていた気もしちゃう一本でした。
最近の可愛いファンタジーな魔女とは一線を画する不気味さ100%の魔女映画でした。ひえー! えすえふさん [DVD(吹替)] 6点(2018-01-23 11:17:47)

2.《ネタバレ》 よく絵画なので描かれる黒ヤギの悪魔とか、魔女とかがほんまにいたら、こんな感じちゃう?ってのを描いた映画。基本はとある一家の暮らしを描いていて、魔女はそんなに出てこない。でも所々で描かれる魔女が、結構不気味で、キモ怖いくらいのインパクトがありました。裸のババアが赤ちゃんを切り刻んで体に塗ったり、暗がりで急に現れたババアがキモイ高笑いしたり、黒ヤギの顔もなんとなく怖い。意思がありそーで。ただ派手な映画ではなく、明確にホラー映画ぶってないので、少々、退屈になることもあったりして。魔女の描き方が、映画ヘンゼル&グレーテルみたいに、老婆の化け物=魔女ではなく、どっちかゆーたら、ブレアウィッチで語られる異常でキモくて、それでいて、なんか正体がよーわからん存在なんやけど、ヤバい感じに描かれてるのは、僕の中の怖い魔女のイメージに近かったので、それで最後まで楽しめた感じかな。 なにわ君さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-01-14 21:00:43)

1.《ネタバレ》 17世紀のニューイングランドが舞台。信仰心の強い一家に謎の災いが次々と襲う、、、というお話です。
自分にとっては、「過去への誘い」という感じの作品でした。
神だの悪魔だのと言って右往左往する家族は今では馴染みない光景ですが、
この時代にとってはこういう家族の姿が普通だったんだろうなと。
魔女の姿も出てきますが、どうも本作は魔女そのものよりも贖罪とか、
ある種の価値観そのものの恐ろしさを描いているのかなという気もします。
悪魔的なものは、教えとか内的な感情から生み出されてる、という様な。
ラストの儀式と彼女の表情は、そういう縛りからの解放の様にも見えます。
子供達がみんないい演技をしてましたね。 あろえりーなさん [DVD(字幕)] 6点(2017-12-31 16:37:19)

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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 6.40点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
316.67% line
400.00% line
5320.00% line
6426.67% line
7426.67% line
8213.33% line
900.00% line
1016.67% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

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