みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
309.《ネタバレ》 ものすごく差別的な映画。しかも作りが荒い。本当、中年男のくだらん人生を延々と見せるのは勘弁して欲しい。後半までは睡魔との闘い、後半になってやっとマシになったかと思ったら「ジョージの勘違い人生賛歌」。これは「素晴らしき哉ジョージの勘違い!」なのでは。様々なエピソードを集め、それを後半で活用する。それは「ジョージ」にとって都合の悪いものであって、「本人」が満足してるならそれでいいかと。だって見て御覧なさい。警官二人はイカレてるジョージを連れて行ってるだけなのに、ジョージはそれを「変人、俺の人生は素晴らしい」と思っている。何でかわからないが、ちょっとナルシスト的らしい。続いてジョージの母親。彼女はイカレてるヤツを家に入れないという身の危険を感じてるだけなのに、ジョージはまた「変人、俺の人生は素晴らしい」。マザコン野郎の身勝手炸裂。続いて単なる強い酒好きなバーの店主を、自分が強い酒は飲まないからといって「変人、俺の人生は素晴らしい」。酒の好みだけで「変人」と決めるというのは一体???最後の勘違いは、昔の自分の奥さんをもう自分の妻じゃないからといって「変人、俺の人生は素晴らしい」。、、、ここまで身勝手な映画は初めて見たぞ。もう笑うしかない展開。ジョージは存在しないのだから、みんなが彼の事を知らないのは当たり前。それを皆「変人、オレが生まれてこなければこんな人間にしかならなかったのか、ああオレの人生は素晴らしい!よし、人間界に戻るぜ!」と言っている。バカとしか言い様がない。それに弟の死の件、敵機撃墜して「国の英雄」と讃えられ、それでのぼせやがってる奴は生まれてこない方が良いと思う。アメリカマンセー状態だ。それなのに全部上手く行くラストは本当に腹が立った。それに最後の言葉。「友あるものは敗戦者ではない」って、容姿や障害で友達が出来ない人もいると思う。イジメの世界だ。「友達いないやつは人生の負け組だ」と言ってるのと同じゃないだろうか。退屈、ジョージの勘違い(ナルシスト?)、差別と何もかも最悪な映画だった。 【マムゲン】さん 3点(2004-02-10 18:49:24)(良:2票) (笑:5票) 308.・・・・・・また、素晴らしい映画に出会ってしまった。「美味しんぼ」の京極さん風にいうと「なんちゅうもんを見せてくれるんや・・・」ですわ。10代の頃は「冷酷な死神」と呼ばれていたワタクシも(嘘)、この頃は年のせいかすっかり涙脆くなって(これは本当)、ちょっといいシーンとかでもウルッときちゃう今日この頃ですが、えぐえぐと号泣したのは久しぶりです。そりゃあ世の中そんな甘くないよ。こんなのファンタジーよ。でもだからって人生のマイナス面ばっかり見なくてもいいじゃん!たまには甘い夢もいいじゃない!そりゃ、人のマイナス面や人生の辛さを描いた作品で素晴らしいのもあるけどさ、そればっかりだと疲れちゃうよ(淀川長治さんによると、キャプラの理想主義的作風は、時にキャプラ・コーン=甘ったるい砂糖菓子と揶揄されることもあったとか。そんなに辛口が好きならキムチにタバスコかけて食ってろ!と言いたい)。とにかく心あったまるし、おしゃれな笑いもあるし、切ないところもあるし最高!まさに“It`s a wonderful movie!"素晴らしき哉、映画! 【ぐるぐる】さん 10点(2003-05-14 22:01:15)(良:2票) (笑:3票) 307.《ネタバレ》 一年の最後を締め括るに相応しいレビューとなれば、本作を措いて他にあるまい。殊に現実では重く辛気臭い事件が国内外問わず巷に溢れた昨今では。こんな時、我々だって程度の差はあれジョージ・ベイリーと同じ絶望感・虚無感に捕らわれそうになるかもしれない。しかし、キャプラは二級天使クラレンスを通して愛と善意の必要性を力強く語りかける。理想主義?その通りだ。しかし、キャプラは生涯一貫して信じ続けた。それが画面に横溢して感動と共に我々を強く説得し魅了するのだろう。実際、ジョージのいない世界を垣間見せる後半の暗いタッチはあたかも不景気なニューシネマの台頭を予見させるかのようで身の毛も弥立つ。それだけに一転して街中に「メリー・クリスマス!」を叫びつつ我が家へ走るジョージの姿、彼の家に集まる街の人々の善意の寄付の場面は悔しいが毎度涙を禁じえない。取立人までもが寄付する辺りの細かい描写も憎い。緻密な構成とかとはお世辞にも言えないが、キャプラの真髄を味わうなら絶対に外せない一本。勿論10点満点しかありえない。 【へちょちょ】さん 10点(2003-12-31 23:49:58)(良:4票) 306.「素晴らしき哉,人生!」という邦題は最初どうかと思ったが,観終わったあとの今では,このタイトル以外には考えられない。この映画は希望を失ったとき,心が沈んだときに贈られる最高のクリスマスプレゼントだ。当時,F・キャプラの理想主義は相当馬鹿にされたりしたらしいが,キャプラの映画が時を越えて我々の心に訴えてくるのに対し,キャプラを笑った人間はいったい何を残せたと言うのか。「現実味がない?」それがどうした。「現実」なら映画に求めずして腐るほどあるのに,それを「子供だまし」と混同して冷笑を浴びせるのは間違っていると私は思う。60年前の観客と,今日の我々は同じである。その昔と同じくラストシーンに胸を打たれ,涙する者が居るということにも私は感動する。 【veryautumn】さん 10点(2003-12-24 12:01:09)(良:4票) 305.《ネタバレ》 この世に産まれてきた以上、自分を思ってくれる人がいる。大切だと思ってくれる人がいて、そういう人の為にどんなことがあっても生きよう!人生は辛いことも多いけど、楽しいことも多いと思わせてくれる力がこの映画にはある。信じる者は絶対に救われるんだ!天使の存在なんて信じるか信じないかは人それぞれだが、私は信じたい。そして、この映画を観て一人でも多くの世の人が自殺することを考え直して止めることを祈りたい。そういう願いをこの映画を撮ったフランク・キャプラ監督は全人類に映画という大きな武器を持って訴えようとしたに違いない。正しく人生の素晴らしさ、タイトル通りの「素晴らしき哉、人生!」そんなヒューマニズム溢れる名作中の名作!文句なしの満点です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-23 22:39:15)(良:3票) 304.《ネタバレ》 私はひそかに、ジェームズ・スチュアートのことを『ヒッチコックおじさん』と呼んでいるのですが(笑)、この頃のヒッチコックおじさんは若くてなかなか2枚目ですね~vvこんな人のいいおっさんの役もできるんじゃん、と感激してしまったりもしました。で、映画自体の話に移りますが、いや~メッチャ感動しました!ヒッチコックおじさんが「メリークリスマス!」って叫びながら街を走り回る所で、既にかなりきてたのに、ラストにトム・ソーヤーの本ときましたか…。もう泣くっきゃないでしょう。クラレンスがホント良すぎ!!最後に翼がもらえて良かったねぇ~~(号泣) 【Ronny】さん 10点(2004-01-25 00:01:20)(良:2票) (笑:1票) 303.感動できる、泣ける映画は数あれど、人生そのものをこうまで魅力溢れる宝物にしてくれる映画は他に無い。街中ですれ違う、名も知らない他人にも、当然ながらそれぞれの人生を歩んでいる。そしてその人一人がいないだけで、この世界は大きく変わってしまう。あぁ、映画というものが秘めた力のなんと大きいことか!これから毎年、僕はこの映画をクリスマスに観続けていく。そしてその度に、自分はこう叫びたいのだ。「素晴らしき哉、人生!」 【紅蓮天国】さん 10点(2003-10-13 08:37:04)(良:3票) 302.《ネタバレ》 だめだ、私は腐っている。 世評の高さと、すでに感動的なあらすじ等(パッケージに書いてあること)を見て、私はこうしたハートウォーミングな作品を見て励みにして明日から強く歩いてゆくのだ!と誓って鑑賞したが、全然乗れない。 要するに私は勝手に想像していたのだ。お金も家族も職も生き甲斐もないような人が、すごく苦労しているんだけれども、生来の優しさから他人に親切ばかりして、損ばかりして、時に騙されたりして、いよいよ追い込まれたときに天使が現れ、自分が存在しなかった場合の世界を見て、戻ってくると自分が無意識に助けてきた人たちが逆に自分に手を差し伸べてくれて…みたいな。こりゃ泣ける。さあ泣こう、と思っていたのだ。 そしたら、主人公は幸せそのものの家族に包まれ、それなりに経済力もあり、ルックスも良く(映画ですので)、問題ないでしょあなた、という気にさせられた。確かにトラブルに陥るけれども、金銭貸与業はもともと生き馬の目を抜くような世界だし、家族の励みを受けて歯を食いしばって頑張れよ、と。天使さんもこの人のところへ行くくらいなら他に行くところたくさんあるでしょ、と。 確かにラストにはカタルシスを感じるが、映画の盛り上がりに私一人置き去りにされているような気がして、だめだ、私は腐っている、と思いつつエンドマークを眺めたのであった。 【カツルギ】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-13 21:39:15)(良:2票) 301.《ネタバレ》 再見。 この映画は、幸せをかみしめる事の大切さを思い出させてくれるとっても素敵な映画だと思う。クリスマスらしいファンタジー(幻想)を絡めて。 内容は違うけどD.W.グリフィス「素晴らしき哉人生」を思い出す題名、物語。 物語は鐘の音、クリスマス、街の看板、雪が降り積もる町、人々の嘆きながら夜空に瞬く星々の会話から始まる。 「座れ」だの何だのセリフが出てくるが立っているのか座っているのかも解らない。 そこから不幸な男の過去が語られ始める。それまでの4分間人間が映らないというのが面白い。 凍った池を滑り落ちて遊ぶ子供たち、シャベルはソリに、割れたところに滑り落ちてしまう不幸の始まり。 幼馴染、何気ない日々から始まる恋、グラスにドリンクをついでお客様をおもてなし、アイスクリーム、紙に書かれた不幸、手が震えてものがこぼれる、涙も溢れて止まらない、部屋を飛び出して階段を駆け上るスピード、指に巻かれた糸。 子供をバシバシ叩くのは哀しいから、左耳から流れる血、我に返って叩いていた手で子供を優しく抱きしめる瞬間。怒ってもすぐに頭を撫でたりギュッと抱きしめてくれる家族はいいもんだ。 成長して加速する恋模様。 ダンスパーティーでもおもてなし、押し寄せる人々をかき分けた先でめぐり会う視線。二人は踊りだし、会場もヒートアップ、男の嫉妬、熱狂を冷ますプールが口を大きく開き何も知らないカップルを呑み込んでしまう。だがプールの冷たさでも踊り狂う男女は止められない。それを見て諦めたか認めたか首謀者も爺さんも飛び込むお祭り騒ぎへ! 二人が着替えたことを物語るローブとフットボールの制服、運命の白い紐、割られるガラス、月夜、目撃者は何も言わずに微笑み後押ししちゃう。 「キスしちまいな!」、彼女の逃げ場をなくすため、ジョージの一生を賭けた駆け引き。舞うローブと揺れる茂み、凶事を伝える車、去ってしまった者を想い見つめてしまう視線。 主人公のジョージは大きな夢を抱いては、尽く不幸が続いて夢を失っていく。どんなに頑張っても報われない事もあった。 ただ、それを支えてくれる最愛の女性や様々な人との出会い。どんなに辛くても、愛する人がいるから辛くない。彼女だけでも守ってやりたい。 オマケに“天使”までジョージを助けに来るしさ。いや、ジョージにとって本当の天使は彼を支え続けたメアリーや子供たちなんだろうな。 天使は説教を垂れるでも、不思議な魔法でジョージを生き返らせるわけでもない。 「自分なんかいなくてもいい」と絶望に暮れる彼に「ジョージのいない世の中」を見せる。 ドアを蹴破り、バーで飲んでたらいきなり殴られる、血を流すのはジョージが生きているから、人身事故、死へと向かうはずだった者に生きる意志を呼び覚ます「叫び」、さっきまで死にそうだった奴が赤の他人を助けるため生きるために飛び込む!刻まれる「生きた証」は濁流に揉まれようが消えない。 悪夢を加速させる群衆の蠢き、灯りの無い一軒家が物語る絶望、駆け付けた警官はブン殴られ、問答無用で逃げる者を銃撃する。 雪の冷たさ、風の冷たさよりも辛い絶望…が消えていく聞きたかった「返事」、口に手をあて、流れ出る血と共に生きる喜びを噛みしめる! それはジョージが見た夢だったのか、天使が見せた幻想か。 それは解らないが、何十分も雪の中で寝ていたとしたらどのみち死んでいるような・・・やっぱり天使の仕業ですね、うん。 そしてジョージは自分が生きている意味を知り、まるで子供のように生きる喜びを取り戻す。 「メリークリスマース!!!」 男は走る。夢から現実に戻るため、クリスマスを街の人と祝うため、家族と仲直りするために! 見慣れた看板、さっきまで絶望の塊だった雪が祝福してくれているかのように光り輝く、階段の突起、子供に抱き着き記者はポカーン、嫁も夫を愛しているからこそ走って帰ってくる。ずっと探していた者と再びめぐり会えたのだから。 人々がジョージ目掛けて押し寄せてくる群衆スペクタクル、机の上の小銭は山となっていき、ピアノの音色、合唱、破られる紙、嬉しそうに勘定、弟も戦いから帰ってきて大勢に迎え入れられる。 「情けは人のためならず」という言葉がある。 情けをかけるのは自分の自己満足のためではなく、自分がかけた情けが知らず知らずのうちにやがて巡り巡って自分に還ってくる、そういう言葉だ。 この映画のラストは、そんなジョージの努力が報われる締めくくりだった。人の心を完全に金で買うことは出来ない。信頼というものは心で掴むものだから。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-12-31 18:55:40)(良:2票) 300.これほどベタなラストでここまで心を動かされるとは。かなり期待してみたが、それをはるかに上回った。自分の他作品の評価をさげたくなるほど素晴らしい。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-01-11 17:32:18)(良:2票) 299.つらい事が多い世の中だけど、俺・・・がんばって生きてくよ。何故かって?それは人生って素晴らしいものだから。素晴らしくない人生なんてウソさ。 【ピルグリム】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-12-06 21:27:00)(良:2票) 298.《ネタバレ》 天使が主人公に「もしも彼が存在していなかったら・・・」という世界を体験させる、もしもボックス的展開なわけですが、コレちょっとへそ曲がりな見方をしてしまいました。 本当にジョージは違う世界に行ったのか?本当は彼を助けたい街の人達が集まって、大芝居を討ったんじゃないか!?とも思ったんです。 もちろん天使が彼の多くのことを知っていたり、血が止まったり(笑)、飲み屋の名前が変わっていたり、突然雪が止んだり、降ってきたり・・・と、この映画では間違いなく天使の仕業としてストーリーが進行しますが、天使は自殺をくい止めたに過ぎず(それも特に天使らしいことをしたわけではなく)、ラストで主人公に幸せと希望を与えるのは現実の人間・仲間達なわけです。これはただのファンタジーではなく、天使なんかいなくても人間の仲間を想う力で奇蹟は起こせるんだってことだと感じました。 個人的に天使が落ちこぼれである理由はそこにある気がします。 またこの映画に関して、悪人が罰せられていない!という主旨の意見を耳にしますけど、もちろんこの場合罰せられて当然のような気もしますが、そういった人間の没落していく姿を見せずに、結末にはあくまで幸せとか希望といった膨大なプラスのエネルギーを目一杯見せてくれるところがこの映画のイイところなんだと思います。ポッターは別にあのまま悪事がバレなかったわけではなく、結局その後罰せられたのかもしれません。でもそんなもの見せて何が楽しいの?っていうことなんじゃないでしょうか。 それにこういったストレート直球ど真ん中型の感動ストーリーに真っ正面から感動できるっていうのはやっぱり幸せなことなんじゃないかと思います。単純ですけど観終えると素直に、「友達っていいな。大事にしなきゃな。」って大切なことを改めて思い出させてくれました。 【Jump】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-02 22:01:36)(良:2票) 297.負け犬の遠吠え+悪しきご都合主義の折衷。こんなんがキャプラ監督のいう「人民映画」(だったっけ)か? やっぱりキャプラは戦前の人。30年代のキャプラ映画の持つパワーはここにはない。「一時は死のうかとも思ったけど、たとえ小市民でも生きててよかった」なんて反吐が出る。戦争は一人の映画監督をだめにした。 【キャプテン・セントルイス】さん 2点(2004-09-24 00:30:20)(良:1票) (笑:1票) 296.確かに個人という存在は世界から見れば小さいのかもしれない。でも、歯車の一つでも欠ければ時計が機能しないのと同じように、たった一人欠けるだけでも世界は大きく変わってしまうかもしれない。大きく変わらないにしても、一人が欠ける事によって誰かの人生が変わるということは大いにありうる。自分とは決して一つの“存在”なんかじゃない。誰かを支え、また支えられて生きている。そのことをこの映画は教えてくれた。嗚呼何と素晴らしき哉、この人生! 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-01-13 02:58:14)(良:2票) 295.軽妙でユーモラスな演出で「人が生きる意義」を問いかけた名作。どんなにちっぽけな人生に思えても、善く生きようと努力した主人公の人生の足跡はあまりに大きかった、という人生賛歌をこれ以上ないくらい暖かく感動的に謳いあげている。ところで、この映画の中で交わされる会話の数々が大変瑞々しいのも必見。例えばジョージに「なぜ俺と結婚した?」と尋ねられたメアリーが「だってほかの人とじゃあなたに似たベビーが生まれないわ」と答えるシーンなどは、女の私から見てもあまりにも愛らしい。映画はこうでなくっちゃ。 【poppo】さん 10点(2003-11-24 16:03:40)(良:2票) 294.《ネタバレ》 名画と言われる映画にはやはりそれなりの理由があるのだ、ということを痛感させられる映画。 自分の幸せや夢を犠牲にしても、誰かの幸せのために生きる。 そんな素敵な男を嫌味なく演じているジェームズ・スチュワートって演技の幅が広い。 そんな彼も乗り越えられそうにない困難を前に、自ら命を絶ってその保険金で家族を救おうとするジョージ。神が黙って見ているはずがないぜとばかりに降臨する天使なのだが、このあたりの人間界と天上界の違いを意識させる演出は無駄がなくて素晴らしい説得力。お金を使わなくてもちゃんと神の世界だって思わせてくれる演出は上手い。 そしてラストのなんたる感動。 憎むべきポッターですら、愛すべき隣人に変えてしまう。 いや、名画。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-01-06 19:32:50)(良:1票) 293.《ネタバレ》 -It's a Wonderful Life- “それこそが素晴らしい人生”とかだけど、良い邦題です。なんか名画感が溢れてる邦題。 クリスマスイブに天使が現れて、自分の存在しない世界を観せてくれる。バック・トゥ・ザ・フューチャー2で観た“もしも”の世界が、こんな戦後間もない映画で語られていたのは驚き。 自暴自棄になり、家族に八つ当たりし、死んで責任を取ろうとしたジョージ。自分がこの町に与えてきた影響。自分の存在意義。よほど自意識過剰でもないと、自分では気が付かないものなんだろう。 いま、この時代に生を受けて、時代とともに生きることの喜び、素晴らしさ。左耳は聞こえなくても、世界中を飛び回る仕事は出来なくても、8,000ドルが出てこなくても、今自分が存在する“この世界”こそが、掛け替えのない最も素晴らしい世界なんだ。 何度もイライラした階段の装飾がカポっと取れることさえ愛おしい。 死を選ぶほどの絶望的な状況も、本人の受け止め方次第で、死ななくても何とかなるさ。と前向きに捉えられるかもしれない。 今までの過去の自分が、たった一つしか選べない選択肢の中から“そうするのがベスト”と考えて、選んできた結果が、今の自分。 それはきっと、自分が選ばなかった沢山の選択肢より、きっと素晴らしいものに違いない。 自ら死を選ばない限り、自分で選んだベストな人生は続いていく。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-06-12 22:25:03)(良:1票) 292.はー、これまたすごい映画を観てしまった。 今まで知らなかったのが、本当に勿体ない。 どんなにツラいことや苦しいことがあったとしても、 人生はこんなにも素晴らしいと思わせてくれる映画。 生きる糧なりました、納得の名作だった。 古い映画だと侮ることのできない作品。 アメリカではクリスマスに放送される定番の映画だそうですが、 こりゃ確かに最高のクリスマス映画だわ。 【愛野弾丸】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-05-31 22:17:05)(良:1票) 291.《ネタバレ》 メリー・クリスマス!! 鑑賞後に思わず叫びたくなり、笑いながら感動しつつ大泣きしてしまう、本当に本当にハッピーな気持ちにしてくれる名作です。 見どころは何といってもやっぱり涙と笑いと大感動のクライマックスかと…ジョージが仕事を通じて必死で手を差し伸べてきたたくさんの友人・知人、ジョージが助けたことで不幸な将来を回避できた元上司、ジョージが命を救ったどころかジョージが自分の夢を犠牲にしながらも応援し続け変わらぬ兄弟愛でつながっていた弟、なんだかんだお互いどこかで信頼しあっていた元恋敵などなど、数えきれないたくさんの人々がジョージ家族の大ピンチに我先に駆けつける! これが感動しないでいられようか、泣かずにいられようかってなものです。しかもその時(寄付金を渡す時)のセリフがまた良い! 「離婚用の貯金なの、未婚だけどね」「ベッドのへそくりを引き出した」、なんですの~笑って大号泣じゃないか…そしてそして蛍の光の大合唱のもと、愛らしいスズとの天使エピソードを挟みつつ愛する妻との笑顔のスリーショットでThe End、いや~ホント泣き疲れします。ただ、単に感動だけでなく、神様(お天道様)はちゃんと見てるからやっぱり正直に生きなきゃとか、人には親切にしなくちゃなとか、情けは人のためならずだな、といった本来なら説教ぽい戒めもすんなり心に入ってくるんだよね~。心が洗われるってまさしくこういうことなんじゃないかな~まさしく素晴らしき哉、人生! あと、2級天使がおじさんという設定も含めクスッと笑える場面もあって、クリスマスの時期、老若男女みんなにお薦めしたいそんな映画です。ということで、もちろん…満点献上します! 【素晴らしき哉映画人生】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2019-12-24 22:09:57)(良:1票) 290.有名な作品なのでタイトルくらいは知ってたけど、内容をよく知らなかったので、見る時期を間違えてしまいました。 これはクリスマスに見る作品ですね。 中盤までは平凡な物語だったけど、ラストスパートの躍動感が凄い。 思わずメリー・クリスマスって言いたくなる素晴らしい作品でした。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-02-07 13:31:44)(良:1票)
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