みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
2.こういう映画に高い点をつけたからと言ってホメている訳ではなく、低い点をつけたからといってケナしている訳でもないのだけど、とにかく、「高過ぎる点」か「低過ぎる点」かのどちらか、には、なっちゃいますわな。なにせ「変過ぎる」から、こればかりは、どうしようもない。でしょ? この作品(もはやこれを「作品」と呼ぶのかどうかもわからんけど)、ザックリ言うと、「聖と俗の対比」ってなことになるのかも知れないけれど、映画の作り手たち(=ドリームランダーズ)の思い入れが明らかに「俗」の方へ極端に偏っているので、対比も何もあったもんじゃない。 キリストの受難劇らしきもの(そう言い切るのは何となく憚られるので念のため「らしきもの」と言っておく)が挿入される一方で、ひたすら下品、モラルの対極を行くようなエピソードが続き、その挙句、おゲレツも突き抜けてしまえばそれは「聖」なのだと言わんばかりのラストへと突き進んでいく。 おゲレツ教の殉教者、聖女ディヴァイン、ってか。 いくらおゲレツとは言え、ピンク・フラミンゴみたいに「実際におゲレツを極めないと気が済まない」みたいなところまでは、さすがにまだ至ってはおりません。しかし、ピンク・フラミンゴ25周年版で監督自身が、家具を舐めまわすシーンに苦笑していましたが、ああいったおゲレツへの発作的な衝動、みたいなものは、このマルチプル・マニアックスでもすでに感じられて、素晴らしく意味不明な世界が繰り広げられています。意味不明でおバカ、だけど、強烈。これを「生き様」と呼ぶとちょっと重くなっちゃうんですが、そう言って言えなくもない。その生き様が、この作品には間違いなく投影されている。ような気がする。 いやはや、自由とは、まさにこのことだ、という短慮も、人生には必要かもしれない。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-10-15 18:03:26) 1.《ネタバレ》 ジョン・ウォーターズの、ディヴァインによる、変態のための映画。モノクロ映像に写されるディヴァインがホラー以外何物でもない存在感で無駄・・・ではないけどワンカット長回しが妙に多いのでそれが逆にリアル感を出し棒読み台詞なんだか覚え立て満載感溢れるセリフ回しなんだかが妙に映画の雰囲気に合ってるのは不思議。ナレーションとウォーターズの演出でキリスト教を冒涜したり教会でいろいろやらかしたり今じゃ絶対にできないことのオンパレードで映画は作られてますが最初から最後までジョン・ウォーターズの映画らしさは全く失われてなかったです。ロブスターの唐突な登場に抜群な彼らしさを感じられずにはいられない。 【M・R・サイケデリコン】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-07-12 19:47:44)
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