みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.まず冒頭、あのやたらカッコいい(その割に必ずしも頻繁に引用されている訳でもない)『ダーティハリー2』のテーマ曲が流れて、気分はノリノリ、つかみはOK。ただ、またこうやって過去の作品に寄りかかってていいんだろうか? こうやって後の作品に引用されてニヤリとさせられるようなテーマ音楽が、今の映画でも作られていってるんだろうか? ってなことも気になったりしつつ。 で、この作品、内容はというと、『ジョン・カーペンターの要塞警察』みたいな。設定もそうだし、映画開始からしばらく続く断片的な描写がある瞬間にカチリと嵌まって焦点を結ぶような印象も、ちょっと似てます。ただしこちらは過去作品の再利用というより、その発展形。『要塞警察』が『リオ・ブラボー』を下敷きにしつつ、新たな世界を切り開いたように、この作品も『要塞警察』の、その先の世界を展開してくれています。 『アサルト13 要塞警察』って、あれ、作る必要あったんだろうか? ま、いいけど。 さてこの『炎のデス・ポリス』、投げやりな邦題がまた好感の持てるところですが、このタイトルがなるほど言い得て妙、デスマッチ系の映画になってます。デスマッチの定義は何なんだ、と改めて訊かれると困りますが、凶器使い放題、敵殺し放題、どこへ話が転がっていくかわからない無制限バトルは、やっぱりこれ、デスマッチだなあ、と。 砂漠の中に孤立した警察署。冒頭の砂漠の光景からして、ヤバいものを感じさせます。実際、警察署は修羅場と化し、悪夢の一夜が繰り広げられる。 暴走を続けるオヤジどものジジイ臭さの中、その戦いの中に放り込まれるのがアフリカ系で短髪の女性警察官。こういう人物配置がまたカッコいいし、ステレオタイプなヒーロー/ヒロイン像ではないところがまた、意表をついていて、物語の自由度を高めています。転がり出したら止まらない物語、どこへ転がっていくかわからない物語。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-08-18 10:27:03) 4.《ネタバレ》 砂漠のど真ん中に建つ孤立した警察署を舞台に、金融詐欺師の男と彼の命を狙う殺し屋、同じく彼を狙う頭のイカれた刺客、汚職に手を染める悪徳警察官、そして正義感の強い新人女性警察官、彼らの血みどろのバトルをノンストップで描くクライム・アクション。アクの強い演出や警察署という閉鎖的な舞台、軽快でノリのいい音楽に殺伐としたシニカルな雰囲気と、初期の頃のタランティーノ&ロドリゲスコンビの作品にかなり影響を受けてるのが丸わかりの本作。でも自分はこーゆー感じは嫌いじゃないんで今回鑑賞してみました。まぁやりたいことは分かるんですけど、本家に比べて圧倒的に実力不足感が否めない内容でしたね、これ。とにかくストーリーが分かりづらい!無駄に多い登場人物と説明不足な脚本のせいで、いまいちストーリーが頭に入ってこないんです。こんなおバカな内容ならもっと単純なお話にして素直に楽しませてほしかった。そんな多すぎる登場人物たちもそれぞれ頑張ってキャラ立ちさせようとしているんですけど、いまいち成功していない。特に物語の鍵となるイカれたサイコパス殺し屋とか、演技も演出も若干すべってて見ていて痛々しい。いかにもタランティーノと言った、全編にわたる無駄話の応酬もセンスがないせいで普通に無駄話のままで終わってて終始退屈。最後の投げっぱなし感が半端ないオチなんで目も当てられない。こーゆーのを観るとやはりタランティーノは偉大だったんだなと再確認させられますね。このシニカルで乾いた世界観はそこそこ好みだっただけに残念!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-03-07 10:01:03) 3.《ネタバレ》 若干チープな邦題から、もっと単純明快(+ややヒャッハー!)な娯楽アクションを予想していたのですが、ごく終盤は比較的そーいうヤツ=シンプルで派手なアクションとして観れたのですが、その終盤までの大半に於いては(ソリッドとまでは言わない=もう少し自由度はある、ケドも)シチュエーション・スリラーとしての作品に少~しタランティーノを添加した…みたいな、多少「捻り」の効いた方のヤツではあったのですよね。とは言え、逆に分り難い・難解だ、なんてコトもない=状況自体は(最初から最後まで)ごくクリアなお話ではあるので、中盤までは中々テンションが上がり切らない感じは否めないながらも、ボーっと眺めてゆく分には終始「少しハラハラ+所ドコロはクスっと+アクションはスカッと」みたいな感じでノンビリ楽しんでゆけるかとは思いました(+取り分け、前述どおりラスト付近はかなりしっかり「アクションやったるぜ!」みたいにやって呉れては居ましたし)。 その「捻り」という意味では、まあまあ登場人物が多い+中で結局ダレが勝ちそう or 凄そう or 真っ当そう、なのかといった辺りが結構アヤフヤ or 二転三転フラフラする…てトコロが面白みだったかと思うのですね(主役こそ明確に黒人新人女性警官のあの方なのかとは思いますが)。しかしその意味では(やっぱし)主役は確定してる⇒この人が勝つのは多分固い…というトコロには(最後まで観ても結果)意外性は無かったのでして、だとするとソレもちょっと好い様な悪い様な…という気もしますかね。個人的には気楽に十分に楽しめたので、一旦この点数でいこうと思います。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-02-03 01:39:20) 2.《ネタバレ》 何も考えず単にアクション作品として楽しむ分には、見応えもありますし決して退屈などしないスピーディな展開です。シンプルに面白かったです。 ただし、ストーリーとしては薄いと言うか特に目新しさもなく、具体的には思い付きませんが焼き直し感があります。設定や演出にも粗が目立ちますね。銃器の扱いが矢鱈雑だったり、警察署の設備が規模や立地の割に妙に豪華だったり、何より登場人物、特にメインのヴァレリーとボブのキャラ設定が今ひとつ徹底されていない感じ。 結局あの青い鞄は何だったのか?救急車乗っ取ってまで丸腰でボブを追うヴァレリーの無軌道な行動の破天荒ぶりは何なのか?途中まではどうなることやらと多少はハラハラドキドキ感がありましたが、能天気なエンディングに拍子抜けした感じでした。 肩肘張らないポップコーンムービーということで5点献上です。 それにしても原題と邦題の温度差がスゴイですね。思いっきり盛った感のある邦題の方が、鑑賞意欲を呼び起こしてくれるかも。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-22 10:48:35) 1.言うほど炎のデス・ポリス感はなく、真面目に作られているアクション・スリラー映画です。邦題のイメージ通り奇天烈なキャラクターを揃えたコメディに振り切ってくれたらもうちょっと楽しめたと思います。クエンティン・タランティーノ監督作品風のだらだら会話劇が続きますがセンスがない人がやると本当にだらだら退屈なシーンが続くだけという感じです。黒人女性のアレクシス・ラウダーが主役という点以外にジャンルとして斬新といえる要素はないです。人物の掘り下げもあまり行われないので魅力的なキャラクターといえばサイコパスの爺さん(トビー・ハス)ぐらいなもので、彼が登場しアレクシス・ラウダーを追撃する中盤が一番盛り上がります。防弾ガラスにマシンガンを撃ちこみ破片が飛び散る描写は新鮮で良かったです。それにしても最近はなぜかやたら西部劇風の映画が作られてるような気がします。 【Сакурай Тосио】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-27 22:32:07)
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