みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
73.《ネタバレ》 中盤で収容されるダンパー中尉以外は、全員が米空軍の軍曹という設定。これは収容所の面子から軍規的な上下関係を排除すると同時に、癖のある「濃い」連中の遣り取りという舞台整理だと思います。人間模様を描く作品としては成功しているし、米国人が観たら胸がすく爽快な作品なのでしょう。そこを着地点にしているのも分かりますが、私には割り切れないものが残りました。戦争には「情報戦」という側面があると思います。スパイ行為を卑怯な行為と断定的に扱っていますが、ドイツ軍側からすれば当たり前の作戦行動です。そう考えると、あのスパイの末路が気の毒に思えました。素性が割れた時点でスパイは米軍にとっての「捕虜」みたいなもので、彼を「殺す」前提で脱走計画を作ったことこそ間違った行為のような気がします。それを「正義が勝つ」的な雰囲気で演出していることに嫌悪感さえ覚えました。もしドイツ軍をそのまま日本軍に変えたら平均点が下がるんじゃないでしょうか。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-05-31 10:12:24)(良:2票) (笑:1票) 72.収容所が舞台だと、陰惨だったりキツかったら嫌だなあと身構えてしまう私ですが、ビリー・ワイルダーは捕虜いじめに精を出すといったことをしないので、お気楽なコメディーになっててひと安心。ラスト手前までほんと楽しかったのだけど、スパイの処遇には突如として戦争のダークサイドが顕れてびびった。なんかリンチみたいじゃん。キツイなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-27 23:58:22)(良:2票) 71.これこそマイ・ベスト・ムービーだ。初めて観たとき、ドイツ軍の捕虜収容所長に対して捕虜みんなが一歩ずつ前進して抵抗を示す場面に感動した。その後何回も観て、主人公セフトンの、ドライだが憎めない生き方は自分の人生にも投影している。「ジョニーが凱旋するとき」は、多くの映画で使われているが、この映画が一番効果的に使われており、いまでも時々口ずさむ私の愛唱曲である。ラストシーンで、収容所に残った捕虜がセフトンの脱走した理由を問われ、NHK-BSの日本語訳では「工具を盗みたかったんだろ」と訳されていたが、初めて観たゴールデン洋画劇場版「また商売がしたかったんだろ」の方がピッタリくる。余談だが、ドイツのスパイ役P・グレーヴスのテレビ番組「スパイ大作戦」のエピソードで、この映画と同じような情報交換のシーンがあったことを思い出す。彼もこの映画に愛着をもっていたのでは? 【風小僧】さん [地上波(吹替)] 10点(2012-12-22 19:57:33)(良:2票) 70.《ネタバレ》 舞台劇の映画化ではありますが、「今まで捕虜収容所が舞台の映画なんて撮られたことがなかった」という冒頭のナレーションの通り、本作がハリウッドで戦後初めて製作された捕虜収容所映画みたいです。捕虜収容所ものというと普通は“脱走”がテーマですが、この映画は“スパイ・裏切り者”がコンセプトということになります。どちらかというと陰湿になりがちですが、そこを思いっきりコメディ仕立てにしてるのがビリー・ワイルダーらしいところです。この映画ではキャスティングなどに小ネタを仕込んでいて、収容所長にドイツ系だけどユダヤ人である映画監督オットー・プレミンジャーを引っ張て来ています。この人は名匠ですけどその現場でのパワハラ親父ぶりは鬼レベルで、キャスト・スタッフから恐れられていました。いわばセルフ・パロディみたいなキャラなんですが、彼に「どういう風に演技したらいいんだ?」と尋ねられたワイルダーは「あなたが撮影現場でやってる通りでいいんですよ」と答えたそうです(笑)。所長の出番は意外と少なかったですが、けっきょく尊大ではあるけどどこか愛嬌も感じられるキャラで、ちょっと拍子抜けでしたが。他にも元俳優でハリウッド・スターの物まねが得意という捕虜もいましたが、この物まねは当時の観客にはウケたんでしょうね。ウィリアム・ホールデンの商売熱心な捕虜役は彼の生涯の当たり役みたいな感じで、後の『戦場にかける橋』でも本作を彷彿させるような捕虜キャラを演じていました。ちょっと不満だったのは誰がスパイかのネタ晴らしが少し早い感じがするところで、これは原作舞台劇があるのでしょうがなかったかもしれません。できればもっと引っ張って『情婦』みたいなどんでん返しのような展開もアリだったかなと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-04-18 20:21:33)(良:1票) 69.「戦場にかける橋」とはずいぶん違う、なんとも自由な収容所に驚き。なまじ解放されてふたたび戦場に戻るより、いっそ戦争が終わるまでここにいたほうが安全で楽しいんじゃないかという気さえします。 それはともかく、今から見るとちょっと間延びしたところもありましたが、そこそこ楽しめました。終盤の謎解きはいささかあっさりでしたが。 どこかで見たことがある顔がいるあと思ったら、「おはようフェルプス君」ではないですか。実はこれが本作における最大の喜びでした。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-16 01:02:08)(良:1票) 68.冒頭で、戦争映画は数あれど捕虜を描いた作品が無いのが不満だ、などとブチ上げておきながら、捕虜収容所の非人間性をリアルに描いて告発してやろうなんて気はサラサラなく、厚かましくも堂々たるオモシロ娯楽作品に仕上げております。能天気な捕虜たちのドタバタあり、仲間にまぎれた密通者の存在が招くサスペンスあり。登場人物の目を通したいわゆる主観ショットが、セフトンの目を通せば、密通のカラクリが暴かれる過程としてのサスペンスを生むし、アニマルの目を通せば何ともアホらしい女装ネタで笑いを生む、というとにかく楽しい作品なのですが、ただ楽しいばかりではなくて、そんな中にも「ヒーローは、孤独である」というテーマがあって、作品を忘れがたいものにしております。ヒーローは孤独であり他者から理解されぬ不遇の存在であり、しかしそれは自らが招いたものでもある。そして彼はついに、自らその殻を破り羽ばたいていく。陽気さ、緊張感、動きのある見事なストーリー展開、ウン、確かに捕虜映画でこれほどのオモシロ作品が作れるんだから、冒頭の「不満」も一理ある訳です。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-05-06 14:39:02)(良:1票) 67.捕虜として捕らえられた面々たちが、もとは軍人であったのか または運悪く捕らえられてしまった民間人であったのか、そこがどうにも判りづらい。 ただし、あの面々を見る限りでは 皆さん民間人の方だったのでしょうね(ダンバー中尉等を除く) しかし、そうなると不思議に思えてしまうのは、第十七捕虜収容所としての概念なんですが、民間人と軍人を仕分けなく ごっちゃ混ぜで収容していた施設という事になるのでしょうか ちょっとそのへん解せない面もありました。 ただ、これを機会に、その後、捕虜について、捕虜の収容施設について、ジュネーブ条約について等 気になる事をいろいろ調べさせてもらった その他、捕虜の義務、捕虜に関する法律など いろいろあるのですが、そんな難しい事はお構いなしとばかりにコメディ要素をたっぷり盛り込み、丸くエンターテイメントに仕上げてしまったビリー・ワイルダーさんはやっぱさすがですね。さすがのワイルダーさんだ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-03 13:00:12)(良:1票) 66.サスペンス、スリル、可笑しさ、爽快感……映画の娯楽性を彩る要素は多々あるけれど、ビリー・ワイルダーの映画には、そのすべてが詰まっている。 捕虜収容所での“スパイ探し”を描いたこの変わった趣向の戦争映画には、想像以上に娯楽性を高める様々な要素がバランスよく入り交じっていて、それぞれの要素が見事に主張し合っている。 第二次世界大戦中の捕虜収容所を描いた映画と言えば、有名過ぎるのはやはり「大脱走」だろう。ドイツ軍管理下の捕虜収容所からの脱走を図る捕虜たちの群像劇を描いたプロットは、今作との類似を大いに感じる。 大名作として誉れ高いのは「大脱走」の方だと思うが、制作年数は今作の方が圧倒的に早いので、ヒントを得た部分は大いにあるのだろうと思う。 そして、個人的には圧倒的に今作の方が面白かった。 ナチスドイツ管理下の捕虜収容所というイメージ的には陰惨極まる舞台設定において、決して不自然ではない映画的娯楽を展開させる巧さに、ビリー・ワイルダーという映画人の偉大さを改めて感じずにはいられない。 そして、スリルやコメディの娯楽性の裏には、しっかりと悲愴な環境下で生き抜く人間たちのドラマと戦争による混沌も見えてくる。 そうすると、収容所内の人間たちの少々仰々しい感情表現も、生き抜くための一つの“手段”に思えてきた。 映画は終始薄汚れた捕虜収容所内で展開され、派手さは皆無だと言っていい。しかし、噛めば噛むほど様々な味覚が存在を主張し、そのどれもが深まっていく。 週末の深夜、巧い映画とはこういうものだということを改めて知った。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-04-22 23:44:07)(良:1票) 65.捕虜達はあんなに楽しく過ごしていたのか?! ナチスはあんなに優しいのか? もの凄く驚いたわけだが、実はナチスの残酷さを皮肉ったものだったりするのか?! まあ、それはいい、どっちでも。 そんなことより、終盤でいきなりシリアスになり、簡単に真のスパイを見抜くくだり・・・ やっぱり解せない。 都合よすぎ!! そして、見事に復讐し過ぎ! ハッピーエンドすぎ!! 好みの問題だが、やっぱりこんなご都合主義的な映画はダメだ。 アメリカはダメだ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2011-04-18 01:03:00)(笑:1票) 64.男むささあふれる中でのビリー・ワイルダーの脚本はちょっとビックリ。「大脱走」と舞台は同じでも雰囲気が全然違うのはやっぱ彼の力なんですかねぇ、全く暗くありません。ユーモアな音楽にユーモアあふれる脇役さんたちのキャラがなかなかよかったので捕虜収容所という暗い言葉に縛られずに自由に描いてて楽しく見れました。まさに「痛快」が似合うこの映画、戦争ものに飽きた人にぜひ見てほしい一本ですね。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-03 11:19:19)(良:1票) 63.《ネタバレ》 アニマルの演じるギャグが笑えない。収容所の生活をコメディ混じりで描いた作品、といういらぬ予備知識を持って見てしまったため、前半はその笑えないギャグのためにかなりダレたが、本題の方に集中して見てみると人物描写やスパイを暴く過程などがとてもうまく描かれていたことに気がついた。 セフトン役のウイリアム・ホールデンが本当に格好良く、プライスを見張りにつけさせて挑発するシーンの自信に溢れた演技が特に気に入った。そのわずか1年後に「麗しのサブリナ」でナンパな役を演じてしまっているのは驚きである。「麗しの~」のプレイボーイ役も良かったが、彼の適役は本作の方であると思いたい。 しかし、彼の演技の素晴らしさはゆうに合格点をあげられるのだが、彼が自分の存在感を他の役者よりも際立たせられていたかと言うと、決してそうとは言えないのではないだろうか。 この映画のホールデンは「大脱走」のスティーヴ・マックイーンのような「おおっ!こいつが主人公だな」と一目見ただけでそう思わせる大物ぶりがこの時点ではやや欠如している感があり、主人公を演じる割には少々華がなかった。 もしくは、脇役に個性が良く出ていたためにそのように見えてしまったのかもしれないが、いずれにしろビリー・ワイルダーは主人公を引き立たせることに失敗している。「この辺でセフトンの紹介をしておこう」というくだりをわざわざ作ったところからもわかるように、監督自身もやはり主人公を引き立たせることに苦労していたのだろう。 しかし、背表紙にある「ウイリアム・ホールデンがこの作品を契機に大物俳優への階段を登り始めることになる」という解説を見れば少し納得できたと思う。既にこれから見る予定だった「戦場にかける橋」を見るのがますます楽しみになってきた。あと、音楽が非常にマッチしていて、使い方にもセンスが感じられた。 【もっつぁれら】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-09-26 14:10:22)(良:1票) 62.《ネタバレ》 「大脱走」(1963年)の元ネタの一つ……というより、多くの脱獄映画に影響を与えた、金字塔的作品ですね。 主人公のセフトンは、後の映画における「調達屋」達の原型となっているし、本作が後世に与えた影響は大きいと思います。 とはいえ「映画好きなら、勉強の為にも観ておくべき一本」なんて堅苦しい存在ではなく「今観ても楽しめる、愉快な白黒映画」って呼べる代物なのが、何とも嬉しい。 原作が舞台劇という事もあり、基本的に捕虜収容所の建物内で物語が進行するのですが、閉塞感だけでなく、不思議な解放感もあるんですよね。 象徴的なのが劇中曲の「ジョニーが凱旋するとき」であり、その勇壮な響きが、鬱屈とした空気を吹き飛ばしていたように思えます。 貧しいスープの食事を取る皆の前で、セフトンが目玉焼きを作る場面が美味しそうとか、極限状況ならではの「普通の事が贅沢になる可笑しさ」を描いてる点も良いですね。 こういう時、普通の映画なら羨ましがる側が主人公なんだけど、本作に関しては「贅沢をして、仲間に見せ付ける側」が主人公というのも、非常に斬新。 ビリー・ワイルダー監督としては、その辺のバランスを考慮し「贅沢する側」のセフトンだけじゃなく「羨ましがる側」のハリーとアニマルにも尺を割いて、副主人公的な扱いにしたんじゃないかと思えますが…… 自分としては、もっとセフトン中心に作って欲しかったなと感じちゃうくらいに、彼が魅力的でしたね。 皆を救う英雄としての側面、皆に嫌われる悪党としての側面、その二つをバランス良く備え持っており、七十年近くを経た今観ても新鮮に思える主人公像を描いてるんだから、本当に凄い。 「入所直後に毛布や靴を盗まれた」(=だから仲間を信用していない)というエピソードを、さらっと語らせて、セフトンの人物像に深みを与えてる辺りも良いですね。 回想シーンなどで尺を取らずとも、短く話すだけで充分に説得力があったし、この辺りは流石ウィリアム・ホールデンだなと、改めて感服しました。 仲間を密告したと疑われ、散々に殴られ傷付いた顔で「本物の密告者を見つけ出す」と宣告する場面も、震えるくらいに恰好良い。 そんな主人公セフトンが、終盤に自己犠牲な行動に出る訳だけど、それにも「ダンバー中尉の親から礼金をせしめる」という目的があるので納得出来るし、この辺りの描き方が、凄く良いんですよね。 (あの悪党セフトンが、英雄的な行動をするなんて……)という意外性の魅力と、確かな説得力、両方を描く事に成功しているんだから、お見事です。 脱走の直前「もし、どこかで会っても知らん顔しような」と、仲間達に冷たい言葉を残していくんだけど、その後に笑顔で敬礼して去っていく姿も印象的であり、セフトンの二面性の魅力が色濃く表れた、忘れ難い名場面だったと思います。 そういった訳で「主人公の魅力」に関しては、今観ても斬新だと思えるのですが…… 「密告者が誰なのか」の種明かしの方は、非常に分かり易く、少々拍子抜けしちゃうのは、残念でしたね。 本当に振りや伏線が丁寧なので「このジャンルが未熟な当時でも、観客が理解出来た展開」って意味では賞賛されるべきなんだろうけど、個人的には、もうちょっと難易度を高くして欲しかったです。 何せ、セフトンより先に「密告者が誰なのか」を観客に明かす構成になっていますからね。 これは、如何にも寂しい。 やはり、セフトンと観客を一体化させて、同時に犯人を突き止める形にした方が「ああ、そうか」と喜ぶセフトンの姿にも、よりカタルシスを得られたんじゃないかと思います。 ……ただ、そんな犯人の正体を踏まえた上で二度目の鑑賞をすると「皆の頼れる兄貴分」って感じに振る舞ってる犯人の姿が白々しくて面白いとか、やっぱり長所の方が圧倒的に多い映画なんですよね。 作中一番のツッコミ所だろう「犯人を外に出して、警備兵に撃たせる場面」に関しても(助けを求められちゃうし、口と手を縛ったままで放り出した方が良かったのでは?)と思わずにはいられないんだけど(まぁ、皆して裏切り者への怒りで頭に血が上ってたから、冷静に考えられなかったんだろう)と、好意的に解釈したくなるんです。 他にも、撃たれた後の演技が微妙で、死体のはずなのに生きてるとしか思えない場面とか、不自然で嘘臭い箇所があっても、劇中の捕虜よろしく「俺は信じるよ」って気持ちにさせてくれるんだから、本当にズルいというか、憎めない映画ですね。 きっと今後も、いつまでも嫌いになれないまま、好きな映画のままであり続ける気がします。 【ゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-12-14 00:49:52) 61.《ネタバレ》 約20年ぶりくらいの再見。捕虜の中の誰がスパイだったのかとか、細かい部分はすっかり忘れていて、初見の時と同様に全盛期のホールデンの男の色気に魅了されつつ、ワイルダーの職人技を堪能しました。前半はスター、ホールデンの魅力に頼らずあくまで捕虜の中の登場人物一人として点景として扱っている点も好感を持ちました。後半の脱走に至るサスペンスフルな展開も申し分なし。ただなあ・・・前観た時も思ったんですが、やっぱりベティ・グレイブル狂のアニマル君と、その相棒の凸凹コンビの扱いにあまりに尺を取り過ぎてるのがもったいないんだなあ・・・。彼らのシーンを幾つか削れば、もっとソリッドな秀作になったと思います。特にクリスマスのダンスシーンとか内容もないのに長すぎる。話は変わりますが、昨日、一年通して久々にフルで観た大河ドラマ『麒麟がくる』最終回でした。好きな戦国時代のハナシ、みごたえがあって面白かったんですが、ここでも尺を取りすぎて、全体のバランスを著しく崩してしまっていた登場人物が何人か見受けられ・・・。ドラマの感想等で既にさんざん語られてるので誰とは言いませんが。コロナ禍でいろいろと製作状況が厳しかったことは理解できるんですが、彼らのシーンを2~3割削ればもっと良い大河ドラマになったと思うんですがね。これももったいない。映画のDVD鑑賞後、たまたま昨日の最終回を観たので、つい、同じような事を思ってしまいました。描写のバランスってホント難しいですね。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-02-08 21:45:15) 60.ウイリアム・ホールデンが演じる米兵捕虜が、ナチスの捕虜収容所で仲間の捕虜たちからスパイの疑いを掛けられ、孤立しながらも独りで本当のスパイを探そうとする話です。 「ディア・ハンター」のような、精神の限界を超える極限の捕虜生活でも無く、捕虜同士が和気あいあいと暮らしています。コメディタッチな演出もあってあまり現実味を感じません。 脱走物として「穴」とも比べてしまいますが、リアリティは天と地ほどの差があります。 ストーリーはそこそこ面白いし、例えば電灯の紐でもってスパイが情報の有無を知らせるなど演出が巧みだとも思うのですが、戦争モノとしてはリアリティが乏しく物足りなく感じました。 【wayfarer】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-06-14 02:39:49) 59.《ネタバレ》 これはなかなか面白かったです。舞台劇らしく閉じた環境での人間模様をコミカルに描く。 さすがはビリー・ワイルダー。収容所では娯楽が何もないですから、音楽は最高の楽しみの一つなんだろうなぁと。 みんなで賑やかに歌い上げたり行進したりするシーンはとても印象的でした。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-26 14:11:21) 58.《ネタバレ》 古い映画だがなかなか楽しめた。 たまに手に入る卵。申し訳程度に浸したティーバッグのお茶ではなく、薫り高い紅茶を。密造酒ではなく上等の酒を。遠くから眺めるロシアの女兵士ではなく・・・ 現在、どんなに幸せな環境で生きているかを再確認できるだけでも、収容所モノは時々見るべき映画である、と自分に課している。 【チェブ大王】さん [地上波(字幕)] 7点(2019-03-23 23:58:44) 57.従来の戦争映画とは全く違ったものを作りたかったという意図は分かるが、コメディ色が強すぎると思う。 「厳しい状況の中でも、それに抗うように笑いを求める」的なことならいいけど、これは楽しみすぎちゃってて ちょっと白ける。 そういう乾いた笑いを入れた戦争映画は他にあるし、私はそちらに魅力を感じる。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-06-20 22:52:01) 56.描かれる捕虜収容所生活は、捕虜達は愛国心に溢れるでもなし、独軍は管理者としての厳格さはあるものの陰惨さはなし。更に密造酒、鼠レース(爆笑)、覗きの行列(「早くしろ!俺の順番には婆さんになってしまう・・・」爆笑)、チョビ髭達の「ジーク・ハイル!」(爆笑)、大量の煙草、等々実に能天気なもの。オスカーを逃したのが残念なアニマル役のロバート・ストラウスに大笑いさせられる。スパイが判明する件から結末までは一転して手に汗握る緊張感に包まれる。孤高を貫く男(渋すぎる)セフトンの言うとおりあれしか方法はないにせよスパイの最期に息を呑む。ユーモアと非情さの塩梅が絶妙なワイルダー監督の名人芸をいつも通りに堪能させてもらった快作。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-11-05 09:51:09) 55.ビリーワイルダー最高。 『情婦』が有名ですが私はこの映画が一番好きです。 コミカルで軽快。洒脱。 ストーリーは練られていて演技は秀逸。 映画に必要なそれでいて最低限のものだけでここまで作り上げるとは、 イメージでは日本刀のような。 機能美を感じさせる人生の一本の一つ。 白黒に毛嫌いせずにみんなに見てもらいたい作品です。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-11-05 15:30:38) 54.好きな監督だから期待してしまったけど、舞台を映画化したものだからか、演技までがいやに舞台っぽくて不自然な役者がいて違和感が。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-11-02 23:01:33)
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