みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
166.号泣した映画。観たときは独身でしたが、付き合っている人が居ました。大好きな人だったのですが、自分には妄想癖があるようで、何故かたまに新たな出会い・浮気を考え、それを密かに求めている自分がいました。何だか自分の憧れている展開で・・・。そのためかメリル・ストリープに感情移入しすぎて、悲しくて辛くて切なくなりました。結婚した今、2度目を観るのが何となく怖くて見ていません。こんな自分がたまに嫌になります。(┳◇┳) 【きすけ】さん 9点(2003-10-19 01:15:47)(良:5票) 165.この前見たドキュメンタリーで言ってたんだけど、当初イーストウッドはメリル・ストリープよりも若い女性を望んでいたらしい。メリル・ストリープですら20才近く離れているのに・・・ 【こわだりのインテリア】さん 5点(2003-12-04 19:54:57)(笑:3票) 164.《ネタバレ》 フランチェスカにとってロバートは、少女時代の夢を思い出させる刺激的な存在でした。ロバートに出会った初日は、自分の中に生まれた好奇心にワクワクし、二日目はその思いを楽しみ、三日目は流れに身を委ね、四日目は迫るタイムリミットにイラつきます。結局気持ちに折り合いがつかないまま時間は過ぎ去りますが、そんなことお構いなしに日常がまたフランチェスカを飲み込みます。しかしそれは逆に揺れるフランチェスカにとっては救いでした。そのまま4日間の出来事が遠い夢のようになるかと思いきや、突然やってくる雨の街の再開。心の準備が全くないまま突きつけられるラストチャンス。揺れるベンダント。握るドアノブ。うーん。たまりません。そこらの映画とは一線を隔す本物のドラマでした。 【54dayo】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-10-07 22:13:40)(良:2票) 163.イーストウッドの雨に濡れてスダレた薄毛にいちばん泣けた・・・ 【mimi】さん 5点(2003-11-16 01:49:23)(笑:2票) 162.《ネタバレ》 これで視聴は何度目だろうか、しかし、やはりあの雨の中ダンナの運転する停車中の車の中で、メリルが目の前にいるクリントのもとへ車を出て走ろうかと車のノブをにぎって・・・そしてやめたときの場面から、涙がバーーーーだった。もういい加減何度も見てて、何度もそのたびにバーーーーだったので、さすがにもうバーーーーはないだろうと思って見たのだが、やはりまたバーーーーだった。 別の不倫映画で主演をやった「恋におちて」のメリルは、わりとトントン拍子にうまいこと行っていて、不倫映画のデキとして甘いと感じていた。しかしマディソン郡のメリルは、クリントと賭け落ちするかどうかの葛藤の中で「人を傷つけたことのない夫をどうして傷つけられようか」「子供もこれから恋をして結婚するというのに、精神的にどんな影響があるか」と夫や子供をかばい、悩みぬき、そして最終的には彼と別の道を歩むことを選ぶ。 悩み多き恋する女としては、圧倒的に「恋に落ちて」のメリルよりマディソン郡のメリルのほうが心揺さぶられる。 また「恋におちて」のデニーロは人ごみの中彼女に何も言わずいきなりブチューで、かなり強引であったが、「マディソン群の橋」のクリントは、家の中で、ふたりで踊りながら、お互いにキスを意識しないではいられないほど顔と顔が近付いたとき、「いやならやめていいんだよ」って一応承諾を得ようとする。 さらにデニーロはメリルのだんなが家にいようがいまいが関係なく彼女の家に電話してきて「会いたいYO!」と、彼女の状況なんぞオカマイナシの節操ナシであった。 それに対して「マディソン郡の橋」のクリントは、彼女と彼とのことが街中でうわさにならぬように気をつかったり、かけ落ちするかどうかは彼女の選択に任せ、かけ落ちしないと彼女が決めたのなら、それ以上せまらず去り、その後もイッサイガッサイ連絡をとらない(しかし、死ぬまで彼女のことだけ思い続け、灰を橋のところでまいてくれといって死んだ)という、誠実かつ一途かつロマンティックな、素晴らしい男だった。 こうした点で、相手役の男性についても、「恋におちて」より「マディソン群の橋」に軍配があがるだろう。 さらにいえばメリルのダンナだ。メリルのダンナは、けして悪いやつではない。年をとって死ぬ間際にはメリルばあちゃんに「君には君の夢があっただろうに、それを与えてあげられなかった。でも愛しているよ」と言う。また、ムダにでかい体型、つなぎの作業服、ハゲ頭。このミテクレがまた、悪いやつじゃない、素朴な、いいヤツ的なキャラを強調している。 「ピアノレッスン」「チャタレイ夫人の恋人」など、不倫妻の夫はえてして”ヤなやつ”であり、またそれが”不倫に走る必然性”に説得力を与えてくれる。 しかし「マディソン群の橋」の夫は、どこまでも”いいヤツ”であり、例の雨の中の車の場面で、目の前にとまっているのがクリントの車で、彼の話題を妻に話しているうちに、妻が苦しそうに泣きじゃくっているのを見て、「なんで泣いてるのか、さっぱりわからん」っていう表情を見せる、愛すべき鈍感オヤジなのである。 このように、パートナーがいいやつでありながら、主人公の2人は恋におちざるを得ない・・・というのは、”相対的な恋”(ダンナに不満があって、よそに目がいって恋をしたという形)ではなく“絶対的恋愛”(お互いが好きだから、恋をしたという形)であるという証になる。 そしてココが重要なことだが、”絶対的恋愛”は見るものに”恋の必然性”を説明するのが難しい。 「恋におちて」では、メリルもデニーロもそれなりにパートナーには文句なく夫婦関係良好だったのに恋に落ちたということで、”絶対的恋愛”を描こうとした。が、ふたりが恋におちる必然性の説明が不足してしまった失敗作だ。偶然が重なっただけ(しかも、どちらかといえばその偶然のほとんどはデニーロがストーキングして偶然を装っただけのもの)で、運命的なものを感じるかと言われればチョットどうなのって感じだ「おじさんがおばさんをナンパしてストーキングした勢いで狂い咲きしちゃった二人」にしか見えないのである。 その点、マディソン群では、二人が惹かれあい尊敬し合える理由(詩、芸術、旅…など)を会話に織り交ぜ、安定した展開で”絶対的恋愛”を見せてくれるので、満足度100%の大成功作なのである。 それはそうと、夫の死後にメリルが彼の仕事先に連絡したものの退社していて所在不明で、結局死ぬ前の再会はできなかったが、あれがもし現代ならフェイスブックでメリルが「ロバートキンケイド・・・検索!」ってすれば簡単に見つかって「夫が死んだので、今度お茶でも!」ってメッセージ出来たのであろうにな。 【フィンセント】さん [DVD(字幕)] 10点(2016-07-12 16:29:52)(良:1票) 161.《ネタバレ》 大昔、これが公開された当時スゴい反響だったらしいことは何となく記憶のものすごく奥の方にある。ちょっと昔これをDVDで見たときにそんなことを思い出した。 主人公とフランチェスカの微妙な関係を首をかしげながら観る一方で、なんかいい話かもと思う気がしないでもなかった。年を取って、いろいろなものが生活に不可分に確固として存在するなか。こんなことの一つでも起こったのなら、きっとその想いにも逡巡しながら、その後を、それまでと少しだけ違う考えをもってる自分に気づいて生きていくんだろうな、と思わされる。 黙っていればきっとそれくらいは悪いことじゃないのかもしれないが、本能的になんか許せない気も。そういう塩梅が実に巧妙。実は原作小説を翻訳で読んでしまったため、その表現の異様さに思わずなんなんだこの教科書ガイドみたいな小説は。と、感じてもいたのだがイーストウッドの作った映画は文章とは関係のない美しさと、受け手にゆだねる倫理観の揺れがハリウッド映画との異質感を伴って作り込まれていた。 冒頭と最後の彼女の家族の挿入が現実感へ引き戻してくれる。やっぱりこの絵空事のようなお話は絵空事なんだ。そりゃそうだ、良いわけがない。そんな気もするけど、やっぱりあの年齢になったときに日常に蔓延する寂しさを少しだけ忘れられたらという願いを持ってしまった人を責めることも出来ないかな。なんて言う気持ちにもさせる。 肉親を捨てて願望を取ったがため、罪にまみれるか。願望を取らなかったがためにむなしさに囚われるか。この映画の良さは、そこで受け手を惑わせなかったところ。前者であれば普通の主婦が最後の時を冷静には過ごせない。家族にそっと遺灰をまいてもらえた選択を出来たことは正解だったのだろう。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-05-22 14:58:45)(良:1票) 160.メロドラマで好きなのは、まだ二人が親しくないころ、丁寧な言葉づかいをしながら意識しあってく出会いのあたりと、別れのとこで、愛が成就してるあたりはつまんないの。これもそう。出会い、車中でのくどいほどの切り返しの後に橋の場になって、歩き回るカメラ(ステディカム?)がイキた。キンケイドが出ていく場も、カメラがねっとりと追いかけていく。外は闇。明け方のほうが美しいけれどそれじゃ人に見られてしまう。映画としての山場は雨の町。カッパのように頭髪を張り付かせたイーストウッド。信号待ちで二台の車がつながる。バックミラーにかけられたペンダント。ドアノブにかかるフランチェスカの手。追いすがるように追い求めるようにカメラがキンケイドの車を捉え続けようとする。ホロリ。不倫の噂で村八分になっている女を置いて「世間」というものがより濃密になった。この人の映画はいつもちょいと長い気がする。現代の子どもらを入れる必要があったかなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-11-17 11:59:21)(良:1票) 159.《ネタバレ》 イカツイ体のメリル・ストリープが可憐な花柄ワンピースを当てて鏡を見る姿や、土砂降りの中で髪がモズクの様に額に張り付いたイーストウッドの顔に、役者魂を感じるか、映像的なNG感を抱くか、はたまたロマンを感じるか・・・。まあ、私は、苦笑してしまったクチなんだが、それはこの作品では瑣末なこと。不倫も、中年の恋も、出会ってすぐに恋に落ちるのも、人生にはアリだと思う。しかし、私がこの作品の中で一番許しがたいのは、フランチェスカの「ロバートと一緒に行ったら、私たちは終わり」という思考回路だ。つまり、非現実の時間(=4日間)だからこそ、「素敵な恋の想い出」を喰ってどうにか現実の余生を生きて行けるんだわ、ということを、このオバハンは最初から悟っていたということである。こんな客観視しているオンナが、その4日間を「真実の愛」の様に語っていることが、噴飯モノなわけ。男女の「愛」って、本来そんなキレイなもんじゃないと思うし、そもそも命懸けで愛する気もないのに、何が「ホンモノ」だ! と言いたい。そういう意味では、ロバートの方が、後先考えずに「一緒に行こう」と言うだけ、まだマシだ。彼女の家庭を壊したという罪悪感と一生向き合うことを受け入れる覚悟を無意識のうちにしていただけ、彼の方がまだ「真剣」だったと見える。とは言え、もともと、この原作も私はあまり好きじゃなかったし、メリル・ストリープとイーストウッドで映像化されると聞いたときは、そのベタすぎるキャスティングに思わず笑ってしまったくらい。こういうフランチェスカのような、自分は安全圏にしっかり身をおきつつ非現実な甘い想い出に陶酔している人間が、私は一番嫌いなのである。 【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-11-13 13:41:04)(良:1票) 158.《ネタバレ》 最初に見たときは、メリルの顔(メイク)が怖いとか、子供2人の演技が下手とかが気になっていたのですが、よく見たらそんなことはどうでもよくなりました。何よりも、ある程度いろんな経験をした大人の恋愛というものをじっくりと腰を据えて見せてくれるのが嬉しい。会話の一つ一つに、主人公2人の迷いと躊躇いと気遣いが丁寧に表れています。それを支える照明や画面の色遣いの職人芸も忘れてはいけません(昼と夜の使い分けも巧妙だし、それまで晴れていたのが最後だけいきなり雨なのも強烈)。ところで、本人たちはこの4日間が真実の愛だったなどと言っていますが、それが錯覚でしかないことは、本人以外のすべての人から見れば明らかです。しかし、ここで大事なことは、それをそう信じて一生大事に心に抱いていくことができる、人の心の「祈り」の部分が持つ、不合理性ゆえの尊さなのです。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-06 01:52:57)(良:1票) 157.こーゆーストーリー大好きです!ただのオッサン&オバサンの不倫映画かもしれませんが私には素敵なラブストーリーです!切なすぎるぅ~(TOT)何度も泣いちゃいました~ 【fala70】さん 10点(2004-06-05 08:20:47)(良:1票) 156.自分が高校生の時見たのですが、思春期の娘が見て理解するには少々無理がありました。家族を顧みない身勝手な2人に腹が立ち、いい加減にしろ!と思ったのです。でもラストを見て複雑な心境になりました。当時自分の家族も深刻な家庭問題を抱えていた時期でもあり、余計厳しい目で見たのかもしれません。今ならもう少し寛容な目で見ることができるかもしれないけど、それでも肯定もできなければ否定もできないという気持ちです。やはり子を持つ親の立場からでないとわからない作品かも。いろいろな意味で自分にはトラウマな作品でした。 【ピンク】さん 5点(2004-02-15 01:14:27)(良:1票) 155.見てからだいぶ経つのですが、まだこの作品に対する評価がはっきりしません。もやもやした部分があって、どう解釈すべきか悩んでいます。不倫はどういう理由があるにしても良くないでしょう。ただ、ずるずると深みにはまることなく、一線を越えずに終われば、必ずしも悪い面だけではないようにも思います。家族を裏切らなかった自分の理性を確認でき、切ない思い出も残り、人生を豊かにしてくれる気もします。理想としては、不倫と言えないかもしれませんが、西部劇の名作「シェーン」の主人公と奥さんのような関係で終わるのがいいですね。やはり、男はがまんして、相手を傷つけないように去っていかないといけないなあ。 【パセリセージ】さん 7点(2004-02-01 05:50:09)(良:1票) 154.マディソン郡の美しい風景に心が和みます。アメリカには、ああいう屋根つきの木橋がたくさんあるんですね。いいですね。即物的な見方をすれば浮気つーか単なる不倫ですが、家族思いの農婦と行きずりのカメラマンの老いらくの恋という捉え方のほうが大人でおしゃれですね。おじさんやおばさんもやっぱり恋がしたいんです。最後の雨の中での別れのシーンが印象的でした。 【くるみぱぱ】さん 7点(2003-08-13 21:21:19)(良:1票) 153.3日目までは、ほんとメリルが気ッ色悪いですわね~、自分からくっ付くように持っていってるし、少女に戻る可愛さ(←顔じゃなくて)が笑えるほどでして、、しかし4日目から彼女は我に返ってくる、このへんから私は、かーすけ・ストリープ気分になり(他の奥様方もそう?)、どうする?やっぱりいけない事よ、と励ますのです。泣く泣く諦めた相手というのはいつまでも美化できるし、実際します。子どもに対しても、母親というのは自分の弱みを知ってほしい、といった意外な感情をもつこと有り、です、共感。夫の留守だから浮気できて、夫の死後だから、ああいう遺言を残せたとも言えますね、そう言ってしまえばあいそも何もないけど。。体型も訛りも片田舎の農婦になりきって、かくも切ない恋を演じたメリル・ストリープはすごい、キスシーンもいつもながら素敵でした。願わくばもう10年ほど若いイーストウッドかレッドフォードで、、とも思いました。わがままですいません。 【かーすけ】さん 6点(2003-06-03 17:02:27)(良:1票) 152.「浮気」を、純愛とか本気の恋だったとかいって正当化してるようで、少し嫌悪感をおぼえた作品。人を好きになるのは理屈じゃないってのは解かるので、相手が例え、しなびたサルのような老いぼれジジイでも良しとしよう。人間だから過ちも犯すだろう。1回ぐらいの浮気なら目をつぶろう。誰にでも、忘れられないぐらい好きな人はいると思う(多分)。だけど・・、それはやっぱり胸に秘めたままでいるべきでしょう。家族が可愛そうだからというのは本心だろうが、クリントに付いて行かなかったのは、自分達も結局、幸せにはなれないだろうと気付いてたからだろ?。「私の一生は家族に捧げた・・」なんて恩きせがましいこというべきじゃねえ!。てめえが選んだ人生だろーが!。死んでから問題おこすんじゃねえってーの!。いい歳こいた大人なら自分で責任とれよ。本気で好きなら一緒に不幸になってやれ!ってんだ!。俺が息子なら、こう言うね・・「勝手にあの世でイチャイチャやってな!。頼まれたって、てめーの骨なんか家族の墓にぁいれてやんねーぜ!」ってな。 【代打、八木!!】さん 3点(2002-03-22 21:59:05)(良:1票) 151.原作を読んでかなり感動したのだけれど、何だ!あの映画は!下品すぎます。下心丸出しのクリントの演技、パスッ!監督をして、にやけたか?西部劇出ててくれた方がいいです。原作のイメージではロバートレッドフォードとかハリソンフォードのように誠意ありありに見える役者がほしかった。メリルはそのままでいいとしても、クリントは色がきつすぎるからねぇ。しつこいが、あの原作には合わなすぎる。 【らら】さん 1点(2001-08-11 01:48:57)(良:1票) 150.《ネタバレ》 これは良作。 落ちついた大人な作品で、バックミュージックも最小限のピアノで抑えられている。 四日間だけの不倫を描いた作品ながら、気品のある味わい深いストーリー。 主人公二人の演技と存在感も良い。 雨の日の突然の再開、バックミラーにかけるペンダントのシーンはとても素晴らしかった。 ちょっと残念だったのは、フランチェスカが何回かキレたり不安定になったりするところかな。アメリカらしいと言えるけど。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-06-05 19:16:26) 149.日本にも屋根がついた橋があったな。見に行きたくなった。 【TERU】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2023-09-30 17:12:06) 148.《ネタバレ》 NTRやんけ~~!!って叫びたくなるけど、なんだかいい話だったような気がしてくるのが不思議。 倫理的には完全にアウトだけど、残された家族が納得するなら部外者がとやかく言うことではないのかも知れない。 そういった事情を考えなければ、普通に感動的なラブストーリーだったように思う。 独身男と未亡人の出会いだったとしても成り立つだろうけど、子供と旦那が帰宅するまで4日間という設定がエロい。 そんな下品な設定の人妻なのにメリル・ストリープが演じると上品に見えるのが素晴らしかった。 【もとや】さん [地上波(吹替)] 7点(2021-08-28 15:48:47) 147.《ネタバレ》 このメリル・ストリープを見ていると、「肉食」という言葉がどうしても浮かんでしまうのですが。 今回食われるのは、イーストウッド監督ご本人。ダンディな役を監督本人がやるというのも、何とも厚かましい話ですが、でも実際、色気があるんだから仕方がない。体のデカさ、この役に充分に活かされています。雨の中に佇む巨大ジジイ。 見る側のストリープと、見られる側のイーストウッド。その二人が徐々に近づいていく様が、妙にエロいんです。例えば、彼女が立つ台所にイーストウッドが近づくのを、カメラも一緒に近づいていくシーンの、あの「接近してます」感。 イーストウッドがダンディなら、メリル・ストリープも肉食感満載で感情の起伏を炸裂させて。本作、企画的にはいかにも、流行りの小説をいち早く映画化してみました、ってな感じがしちゃうのですが、主演二人と作品とがバッチリ共鳴しあって、そういう企画モノには到底収まらない見事な作品となっています。 雨の中に姿を見せたイーストウッドは、車に乗ったまま表情を見せることなく立ち去っていく。その代わり、彼から送られてきた本が柔らかい光に包まれているのが何とも印象的で。 よくぞ、イーストウッドが映画化してくれたと思います。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-06-21 18:59:10)
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