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マダムと泥棒

The Ladykillers
1955年【英】 上映時間:91分
コメディ犯罪もの
[マダムトドロボウ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-12-28)【S&S】さん
公開開始日(1957-12-24)


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監督アレクサンダー・マッケンドリック
キャストアレック・ギネス(男優)マーカス教授
ハーバート・ロム(男優)ハービーさん
セシル・パーカー(男優)コートニー少佐
ダニー・グリーン(男優)ローソンさん
ピーター・セラーズ(男優)ロビンソンさん
ジャック・ワーナー(男優)警察署長
ケティ・ジョンソン(女優)ウィルバフォース夫人
ハロルド・グッドウィン〔英男優〕(男優)駅の小荷物係(ノン・クレジット)
ストラットフォード・ジョンズ(男優)警備員(ノン・クレジット)
脚本ウィリアム・ローズ
撮影オットー・ヘラー
製作マイケル・バルコン
セス・ホルト製作補
配給東宝東和
衣装アンソニー・メンデルソン
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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18.5人組の強盗一味が、超マイペースお婆ちゃんに翻弄される、というコメディで、後半はかなりブラックな展開になりますが、そもそもこのお婆ちゃんのマイペースぶりが、5人にとって結構、残酷だったりする。冒頭、お婆ちゃんが通りすがりの乳母車の赤ちゃんをあやそうとすると、乳母車が激しく揺れて赤ちゃんが大泣きする、というナンセンスなギャグが、後半の毒を予告してたりもします。お婆ちゃんの家が奇妙に歪んでいるのも、バカバカしくも何だか妖怪屋敷のようでもあり。アレック・ギネスもここでは不気味な相貌で登場してますが、このお婆ちゃんには勝てません。
お婆ちゃんが増殖しちゃったりした日にゃあ、もう・・・。
悪党一味、「教授」(!)とか「少佐」とか、もっともらしく呼び合ってるけど、お婆ちゃんチのオウムが「将軍」だから、もともと勝てる訳が無いんです。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-25 17:28:24)(良:1票)

17.《ネタバレ》 ずいぶん昔にコーエン兄弟版リメイクの『レディ・キラーズ』を観ていたのでだいたいのストーリー展開は把握していましたけど、このオリジナルとは同じブラックコメディでもだいぶ色合いが異なっている感じがします。共通点としては、不気味なメイクの“教授”役のアレック・ギネスが、『レディ・キラーズ』で同じ“教授”だったトム・ハンクスの違う意味での気持ち悪いキャラに繋がっているところでしょうか。そう考えると、“元祖・百面相俳優”アレック・ギネスの面目躍如は見どころで、まるで貧血気味でやせ細ったドラキュラにしか見えないんです。もちろん“悪は最後には滅びる”という結末は一緒ですけど、このオリジナルの方がおばあさんのキャラが意外と真面目で、毒気も割と薄かったのはちょっと残念でした。教授たちが音楽練習と称して籠ったのは二階の部屋で、ここもコーエン版では地下室からトンネルを掘ってゆくという逆位置になっています。中盤の強奪したカネをおばあさんに自宅まで運ばせる展開は中途半端なドタバタで、演出には古さが否めないですね。すっとぼけた演出ではありますが一味は仲たがいが始まって最後は殺し合って全滅するというラストはちょっと凄惨で、いかにも50年代英国映画という風味が濃厚でした。正直なところ、自分には『レディ・キラーズ』の方が好みかな。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-12-27 22:29:43)

16.《ネタバレ》 古き良き英国のコメディですね。中盤以降、急激にブラックな展開になりますがイギリス人って昔からこういう感性なんだな。
もっとも、私は序盤のお人よしの老婦人が連中を信じきっているシチュエーションコメディの方が好み。大男がオウムを追いかけて屋根まで登る、いや登れない、のすったもんだは喜劇の基本。笑えます。できればあのお婆ちゃんは金の出所を知らないまま手元に残る、という筋が良かったな。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-21 23:58:18)

15.《ネタバレ》 最初の「悪人登場」の演出とか、いかにもオールドファッションな作風なんだけど、
そりゃまぁ1955年だから当然だし、その古臭い演出を楽しんでみたり。
おっちょこちょいな泥棒たちと純粋なマダムとの掛け合い漫才を最初は楽しんでいて、
これはホームアローン的な感じで進むのかなと思っていたので後半に次々と泥棒たちが死んでいくのは意外な展開でした。
蒸気機関車の煙を上手く使った終盤の展開も印象深い。 あろえりーなさん [地上波(字幕)] 7点(2016-10-31 20:47:01)

14.犯罪物だがコメディでもあり、平和な雰囲気が多い。
逆に言えば、少々退屈な映画。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-10-29 20:39:22)

13.《ネタバレ》 マダムが5人を引っ掻き回すようなベタな展開が見たかった自分には、消化不良だった。
5人がお金を盗んで手中に収めるまでは笑いありスリルありで、とぼけたマダムを使ってこの後どう展開するのだろうと期待が膨らんで楽しく見ていたが、後半はマダムより泥棒にばかり焦点が当たって、コメディとしては尻すぼみになって物足りなく感じた。
それならと引っくり返るようなオチを期待したけど、想像の範囲内で納まり残念だった。 さわきさん [地上波(字幕)] 5点(2016-10-26 16:46:47)

12.《ネタバレ》 何かあると警察にいちいち通報するお婆ちゃん。警察にとってはちょっと厄介者ですが、
そのおとぼけ具合と正義感。本作の様々な要素の伏線となる、お婆ちゃんのキャラを決定付けるこの冒頭が最後まで効いています。
音楽家に扮する泥棒一味に何とも味のある顔ぶれが揃っていて、彼らのドタバタぶりだけでも十分面白いのですが、
その上を行く魅力と存在感を見せるお婆ちゃんを演じた女優さんがあまりにも素晴らしいです。
ワルには違いないですが音楽家に扮し、お婆ちゃんの前では紳士的に振舞う泥棒達。それがもたらす笑い。
作品の至る所にちりばめられた英国調の笑いがたまらない。
終盤はかなりアクの強い展開となりますが、汽車と煙の使い方が絶妙。
お婆ちゃんが疲れて寝てる間に、泥棒一味は結果的には自分達で自分達を罰してしまい、
目覚めればお婆ちゃんは一夜にして大金持ちになっていました。めでたし、めでたし、でいいのかな? とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-25 21:50:19)

11.《ネタバレ》 イギリス流ブラックユーモアの逸品。とぼけた味わいの老婦人役K・ジョンソンが男優5人を食っちゃった。冒頭、警察署に現れた彼女がいつもの調子で宇宙船の話をし、署員をうんざりさせるのだが、これがラストへの伏線になっている。
現金輸送車強奪を計画した5人組が彼女を利用してまんまと成功する。犯罪の実行を決めるにあたり、力だけが取り柄の大男にキャスティング・ボートを握らせるところは民主主義の皮肉を感じさせるシーン。5人組は盗んだお金を運ぶ際にうっかり彼女に見られ殺そうとするが果たせず、お互いの疑心暗鬼で結局殺しあうことに。婦人が亡夫の話をする場面では、A・ギネス扮する教授登場のシーンがホラーっぽかったので、ひょっとして彼女が夫を殺したのでは?とまで思わせるようなブラックな展開。今の映画だったらそこまでありかな?
ラストで彼女が真相を警察に届けても相手にされず、盗まれた大金を返さなくてよいと言われる。ここで冒頭の伏線が回収される。いつものほら話と署員が軽く受け流すのも当然で、若干の疑問は感じつつも、見事に「やられたなあ」と感じた。盗まれたお金も保険で補てんされるし、実害は保険料がちょっと上がるだけ、というのも社会風刺気味。関口宏主演の土曜ワイド「殺しの連鎖反応」(傑作!)を思い出した。上司が次々死亡し最後は主人公が得するブラック・コメディだが、この映画と関係なかったかな? 風小僧さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-21 16:24:52)

10.《ネタバレ》 前半は『黄金の七人』のような完全犯罪もので、それはそれで十分面白いのですが、後半ウィルバフォース夫人に正体がばれてからはさらに面白い。おばあさんがゾロゾロ現れるあたりは抱腹絶倒。その後の疑心暗鬼もサスペンスがあってよいです。ちょっと人物の心理展開に「?」となる部分もありますが、大きな傷ではないでしょう。なんと言っても、五人組の末路と最後のオチが強烈。なかなか練られた脚本ですが、キャストもそれぞれうまくてバランスがとれています。『名探偵登場』はアメリカ的なミステリ・コメディでしたが、こちらはいかにもイギリスという気がします。邦題は原題にずいぶんと負けていますね。 アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-05 23:31:11)

9.《ネタバレ》 前半の単純ながらも上品な心理戦は、これぞイギリスという感じで上々。実際の盗みの場面の手際や見せ方もなかなか。お婆ちゃん軍団大登場にはさらに大笑い。ただその後が、せっかくの心理の綾がなくなってしまって、単にお婆さんをどうするかという一点に絞られ、展開も単調になってしまいました。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-30 22:16:27)

8.題名からとんでもないものを想像して、途中はらはらが止まりませんでした。首尾よくどきどきさせられました、とてもよく出来ていると思います。2004年リメイク版は本家に及ばないようですが見てみたい気もします。 HRM36さん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-29 10:23:45)

7.戦争の傷跡がまだ残るロンドンの街並が目を引くブラック・コメディ。殺人も死体処理もコメディ仕上げだが中身は十分サスペンス。出だしからラストまでよく練られている脚本と予想外の皮肉な結末に拍手。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-18 13:22:27)

6.《ネタバレ》 前半はコメディ色が強すぎて好きになれなかった。 婆さんも、やかましいやら、加齢臭が画面が立ち込めるやらで、好きになれず。 ところが・・・ そのコメディ的伏線が最後に爆発する。 ふざけたやかましい婆さんだからこそ、警察がとりあってくれない。 ふざけた婆さんだからこそ、物語は面白い方向に・・・ アレック・ギネスの怪演が凄まじい。 気色の悪い笑みと顔色、そして髪型からして凄い。 スター・ウォーズで彼を知った私としては、感慨深いものがある。 実に個性的で、他に類をみない役者だ。そしてこの作品、独特の、色褪せたホラー世界を堪能させてくれる。アメリカ映画でも、日本映画でも、そして現在のイギリス映画でも決して味わうことのできない、この時のイギリス映画ならではの映像で、観る者を不気味な世界へと、いざなってくれる。怖くて、面白くて、どこか滑稽で。見た目は色褪せてるけど、内容では決して色褪せない傑作! にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-10-14 00:15:21)

5.ブラック・コメディの傑作。
老婦人を始末しようという内容は残酷だが、全てがシュールな作り込みで面白い。
フランク・キャプラの「毒薬と老嬢」を思い出す。
マダムの真面目に、かつ飄々とした態度に慌てふためく泥棒たちの滑稽さが何とも。
英国紳士の義理人情に溢れた傑作。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 17:17:32)

4.《ネタバレ》 たぶん部屋のセットから来るんだろうと思われるイギリス映画独特の空気に、イギリス紳士の中に気色悪さを漂わせるアレック・ギネスのカメレオンぶりが加わり、もうこの時代じゃないと絶対作れないだろうイギリス映画の強烈な臭いプンプンの映画。ちょっとこの空気が個人的に苦手なせいか、屋外のシーン、とくにラストのドタバタ、はっきり言うと殺し合いが外の開放感を味わえて爽快感すら感じてしまう。後にコーエン兄弟がリメイクしておりますが、ブラックさではこのオリジナルに敵いません。 R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-15 14:29:49)

3.これはアレック・ギネスを中心とする5人組のキャラ、マヌケぶりに堪能させられる映画ですが、婆さん役のケイティ・ジョンソンのとぼけた魅力が溢れてもいて、邦題が“泥棒とマダム”ではなくて“マダムと泥棒”であるのも頷けるところです。あっさりと序盤で成功する現金輸送車襲撃後の展開の面白き脚本は、冒頭の警察署でのエピソードが伏線となりラストに生かされるところなどでもその力を発揮していて、マダムと泥棒たちを演じる役者の力量と相乗となりこの上質な英国式ブラックコメディを完成させています。ピーター・セラーズとハーバート・ロムが泥棒役で出ていますので、ピンク・パンサーファンには是非お薦めの一本です。 彦馬さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-19 13:06:23)

2.乾いた演出にブラックな笑い。う~む面白い。イギリス映画って感じが漂ってる。アレック・ギネスの長~いマフラーがお洒落でしたね! 和魂洋才さん 9点(2004-03-02 20:24:26)

1.ずっこけギャングたちの現金輸送車から現金を奪う作戦はなかなか良かった。ただただ、おせっかいではた迷惑な婆さん(マダム)の行動が……。ヒジョーに疲れた。ほとほと疲れた。マダムを利用したギャングたちの焦燥感を追体験した気分になってしまった。あのマダムの行動を笑ってみられるようになったら、私も大人になったという証なのかもしれない。まだまだムリですm(_ _)m 元みかんさん 5点(2003-10-16 13:23:11)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 18人
平均点数 6.94点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
5422.22% line
6316.67% line
7316.67% line
8633.33% line
9211.11% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1956年 29回
脚本賞ウィリアム・ローズ候補(ノミネート) 

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