みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
35.最後の写真の、りん子の何かから解き放たれたような表情が印象的です。雨の映像も美しい。ラストで抱き合う二人のシーンでは涙が溢れました。でもあの激しい自慰シーンは..あれ、激しすぎないですか?まあ、実際に見たこと無いんでなんとも言えませんが..。レンタルビデオ鑑賞だったんですが、思わずボリュームを絞りました。オヤジたちが被らされてたあの覗き窓付きマスク、あれ面白い。どこ見てるのか一目瞭然で、その滑稽な様はまるでボリュームを下げてもしっかりと見ている自分を見ているようで..ハハハハッ..(ひきつり笑い)。 【R&A】さん 7点(2004-11-15 12:03:37)(笑:2票) 34.カラーだったら下品だし、かといってモノクロでは物足りない。 そのどちらでもない青いモノクロが、女の内なる性をエロティシズムあふれる美の世界へと解放させる。 ストーカーの顛末等、分かり辛い個所は少なくない。 それでも青い画面が閉塞感あふれる6月の東京に湿り気をもたらし、追い詰めるようにじんわり濡らしていく。 再び性に目覚めていく女が美しい、ただただ美しい。 【Cinecdocke】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-10-05 00:24:01)(良:1票) 33.《ネタバレ》 蛇なので:辰巳。貞淑:りん子。巨漢:重彦。ずっと雨。路上で悪サし始め、ねっち り脅す:飴口道郎。この役名はわざとなんですかねぇ。 三人三様の体熱と愚かさを結合させた触れ合えない3Pの凄いこと哀しいこと。ひのとさんがおっしゃる「フェミニズム」を、やましんさんのおっしゃる「寓話」のなかにぎゅっとねじ込んで正面から投げかけてきます。あぁ凄。 <以下、ネタバレと本音:現実的なワタシはやっぱり・・>一見オンナを大切に扱ってくれてるようでそうでもない感じを受けてしまいました。ストーカー半容認の臭いもなんか嫌。それに何より彼女の命の洗濯、のあとの生命の選択はやっぱり古い!蛇じゃなくてハムスターのままじゃないの?と悔しいわ。自分だったら、上も下も一旦切って(!)出直しますっ(爆沈)・・でも若い女性なら彼女のキモチはいくらかわかるでしょうね。昭和中後期に若い自分がコレを観たらきっと共感できたろうとは思いました。 りく&あんさんったらぁ、↓激しすぎる? いや、私もそう思いました。私も見聞きしたことないのでお役に立てませんけど・・・。もしもこんなだったら、ラストシーンのあとにきっと「りん子ちゃん、がっかりの図」が来るはずや、、と思いながら観てました。芸術作品を見る資格はありませんスミマセン。都会の渇いたカップルにオススメ、、かも。でもやっぱり過激。ついていけませんでしたっ。 【かーすけ】さん 7点(2005-01-21 17:20:55)(良:1票) 32.《ネタバレ》 評価が高い中気後れするのですが、合わなかった、この一言に尽きます……。りん子の 病気がわかった後、無機質な夫婦がラスト愛を交わすまでになる、という流れは悪くなかったし、適度な時間内にピシッとまとまった無駄のない作品だと思いました。けれど監督の表現方法と自分の好みがいかんせん合わなかったです。個性的で強烈な味わいに馴染めず仕舞いでした。 【のはら】さん 4点(2004-07-24 03:43:44)(良:1票) 31.雨の降リ続ける街、湿度のある暖かい美しいトーンの映像。雨に打たれるアジサイとかたつむり。水に打たれるほど色鮮やかに活き活きするアジサイの花はこの映画を象徴するようだった。りん子に語り掛ける飴口道郎の「自分のやりたいことをやりましょうよ」はこちらをも巻き込む言葉かもしれない。日常、表面の顔を少なからず演じている自分というものがあり、本当の自分は隠しているものかもしれない。そんな心を解放していく誘惑の言葉たちに驚愕した。そしてどれほど、本心というものから眼を逸らしながら日常を暮らしているのかが、自分の問題として心を揺さぶり続けた。雨に打たれながら心を解放したりん子のエネルギーと激しさに圧倒され、その後のりん子の透明感と輝く美しさ、そしてなんとも言えない母性を感じさせる優しい表情に、号泣してしまった。凄い…この一言しか出ない作品。 【ひいらぎ】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-04-03 01:49:24)(良:1票) 30.「内なるエロス」という主題をオブラートに包むことなく描き出す演出は衝撃的。演じきった役者も衝撃的。黒沢あすかの頑張りがひしひしと伝わってきます。ただ、個人的にはためらいを感じた部分も少なからずあったので、辛めの点数で。。。 【wood】さん 6点(2004-03-13 09:28:26)(良:1票) 29.正常に機能しない歪曲した性愛とその果てを描いたものとしては「ピアニスト」以来の衝撃作だった(アプローチと方向性は全く異なるけれど)。あの土砂降りの雨の中の、男2人対女1人の肉体的接触のない性交。全てが終わり、果て、立ち尽くし、ファインダーを静かに見据えるあのりん子の壮絶な美しさ。長い間心にとぐろを巻いて居座っていた大きな蛇が、六月の雨の中に解放されて行く。凄い。映画の序盤とは全く別人の顔を見せる彼女。黒沢あすかって、こんなに美しい女優だったんだ…。掛け値なしに素晴らしい女優だと思う。この密度の高い作品を見事に撮り上げた監督の手腕にも脱帽する。監督は当初、この作品は女性に評判が悪いかも…と思っていたそうだけれど、そんなことはない。逆に私はこれを、究極のフェミニズム映画だと断言出来る。真性のフェミニストでないとこんな作品は撮れない。久しぶりに文句なく素晴らしい邦画に出会えた。嬉しい。 【ひのと】さん 10点(2004-01-29 17:45:07)(良:1票) 28.死期が迫る男へ生きる喜びを与えた女、その男が最期に選んだ本当にやりたいことが女を心身ともに解放することだった。女もまた自ら最期にやりたいこととして自らを解放する道を選ぶ。雨の中全てをさらけ出しフラッシュの光に犯される。2人の肉体関係の無いSEXにより夫も溜め込んでいた想いが解放されてゆく。これは塚本監督の「生きる」なんだろう。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-01-19 22:14:46)(良:1票) 27.せっかくベネチアで審査員特別大賞獲ったのに、新聞各紙の見出しは「北野武、受賞ならず」ってそりゃ無いだろう・・・涙。塚本の受賞をもっと華々しく扱ってやれ!こんなスゴイ映画作ったんだから!正直言って『鉄男(1)』以来、「嫌いじゃないんだけど、でもなあ」ってのが感想だった。しかし今回は違った!映像演出脚本ともに文句なし。そう、今まで何が不満って脚本が不満だった。誰かいい脚本家つけて監督した方がいいんじゃないか?とずっと思っていた。ところが本作品は脚本がとても良くできている。その上で炸裂する塚本ワールド!美しくてエロティックで観ているこっちが息苦しくなるほどの圧迫感。これを演出力と言わずして何と言う!※※以下ネタバレあり注意※※緊縛された夫が見世物小屋(?)で強制的に見せられる悪夢。閉塞感薄気味悪さ、撮影編集効果音あいまった迫力!塚本にしか描けない世界と言い切っていいだろう!だけどまさか、こんなリアリティ寄りの映画でも蛇チンコが出てくるとは!(笑)そんな塚本ワールドを炸裂させながらも・・・ラスト、妻への愛に目覚めた夫が乳房を切り取られた胸板にキスをする。現実には、丸々と残された乳房・・・切ない。まさか塚本晋也に切ない思いをさせられるとは夢にも思いませんでした(笑)10点あげたいけど蛇チンコが万人受けするはずも無いので-1点・・・いえ、私は好きなんですけどね。 【ロビン】さん 9点(2003-12-21 03:00:09)(良:1票) 26.とにかく全編に降る雨に、セピアトーンの画面そのものが溶け出していきそうな映像の質感が素晴らしい! でもって、そんな世界に少しずつ同化していくかのような黒沢あすかのヒロインと、塚本晋也演じる男、神足裕司(絶品!)の3人が、これまた素晴らしい! …ハッキリいって2003年度の日本映画では、北野武以下を押さえてダントツのベストだとぼくは思ってます。とにかくこれって「3匹のかたつむり」が殻を脱ぎ捨てて「蛇(!)」になるまでの過程を描いた、実に意味深で、寓話的で、エロティックな作品であると。…ああ、何て美しいんだ。 【やましんの巻】さん 9点(2003-09-16 14:57:46)(良:1票) 25.《ネタバレ》 勝手に勘違いしていたのだが、観てみると実は非常に単純で分かり易い映画だと感じる(少なくとも難解だとか、難解さを纏って「格」を上げようとかいう映画ではない)。しかし、本能に突き動かされる人間というのは、理性に律された人間に比べて何と健康的で魅力的であることか。無表情なシーンも多いが黒沢あすかの表現力は中々見事(雨中の絶頂シーンはかなりの名場面)。ややオススメ。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-11-17 00:27:27) 24.こういった話の内容ではなくて、感覚に訴えている系の映画は、理屈抜きでどう感じたかをそのまま点数にしたいと思います。黒沢あすかさんは綺麗だと思いました。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 3点(2016-07-03 11:57:33) 23.《ネタバレ》 端的にいえば、欲求不満の人妻の目覚めていく話でいいのかな。撮り方によっちゃ単なるAVだけど、映像美含む諸々のおかげで、奥のある話にみえました。 【afoijw】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-04-07 22:17:00) 22.《ネタバレ》 青みがかったモノクロ映像が、独特の空気を醸し出す。 変態露出系のポルノ映画かと思えるような冒頭から、次第に純粋な人間愛、夫婦愛へと昇華されていく。 黒沢あすかが周囲の目を奪うようなフェロモンを放つイイ女になっていく変化がすごい。 手術しなかったのは共感できないが、抑圧から解放されて覚醒した女を見事に表現していた。 雨のイメージも、女が傘を捨ててすべてを晒す場面ではジメジメと鬱陶しいものではなくなっている。 ただ、シュールで幻想的なシーンなど、理解できないところが幾つかあった。 解釈しようとしてそこで引っかかってしまうので、スッキリしない。 こういう感覚に訴えるタイプの映画は苦手だが、イメージは妙に鮮明に頭に残る。 死んだような目で夫に従ってきた女と、生と死から目を背け続けてきた男。 その二人が、最後は生の輝きに包まれて交わっている姿が印象的。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 4点(2013-01-10 00:36:12) 21.《ネタバレ》 好きな邦画の一本。満たされない夫婦が色々あって愛し合うようになる。そういう話、自分は大好きなんで。黒沢あすかが可愛い。雨の中で被写体になり、自分を解放していく奥さんを陰で見ている、旦那の姿が切なく、でもとても良いラブストーリーだよなぁと思ってしまう。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2010-05-17 08:01:54) 20.どうして塚本晋也監督の選ぶ主演女優はブサイクばかりなのだろう。 それだけで不満が募ります。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2007-10-15 12:22:19) 19.モノクロ画面、降り続く雨、熱演する黒沢あすかと雰囲気は良かったです。しかし、出てくる男達が神足裕司にしても塚本晋也にしても余りにも生々しくて、まるでこの作品を見ている自分の姿を映し出されているような感覚に襲われ、非常に嫌悪感を感じてしまいました。 【TM】さん [DVD(邦画)] 4点(2006-06-30 12:56:42) 18.《ネタバレ》 塚本晋也の良さがこの作品のなかに凝縮されている。相変わらずの白黒、だが少し青色を入れたのは梅雨の水のイメージだろうか。簡単に言えば3匹のカタツムリが殻を破り(自らを解放し)蛇になるというもの。やりがいのある仕事に就きながらも充足は得られず、自慰行為を繰り返す女。カタツムリであり続けようとする彼女では低く安定してしまった潔癖症の夫との愛を打破することはできない。ガン末期患者でありながら悪戯好きなカメラ小僧の塚本によって女は徐々に自分の底にあったものを解放する・・・。作中エロスの連続だが実際のエロス(?)は最後のみ。もちろんエロいが、女が激しく服を脱ぎ被写体となるあのシーンはただただ美しく切ない。不必要と思えるカットがないとは言えないが、とりあえずキャスティングと美意識と自意識は天才的。 【stroheim】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-04-15 15:24:09) 17.《ネタバレ》 とりあえず、観終わった感想を2つ書こう。一つは、映画としての美しさ。画面を覆う雨、倫子の肌をつたう汗。薄暗い中にも浮き上がるほどの映像美。そして一つ一つがクッきりと耳に残る音響。セリフ、雨音、機械音。観始めた当初感じた不自然さは、いつしか消えていた。その映像の持つ力には、圧倒されるものがあった。しかしながらもう一つの感想は、私が彼の思想に合わなかったことだ。『女性の秘密の生活を覗き、過去を知った男は、彼女の奥底に隠れる蛇を見出す。そして、その美しき蛇を六月の雨の中に解き放つために、女性に次々と指令を出す。』このプロットがそもそも嫌いだ。確かに、道朗は倫子の美しさを崇拝し、憧れを持っているのかもしれない。しかし、彼女の幸せは性的開放であるという思い込み、また、それを指令という暴力的手段で実行していく様は、セクシストのそれと言わざるを得ない。雨の中、自分を開放した彼女は、降り続く雨と似つかわしくないほどの爽快な笑顔で食卓につく。「これが開放だ」と言わんばかりの演出だが、レイプAVにある、力ずくで押し倒して高速指マンで潮吹かせている状態とどう違うのであろう?女性はいけば幸せになるのか?何の問題も解決していないのではないか。 「大きなレンズとフラッシュが女性を気持ちよくする」と塚本は言う。カメラは、開放のツールであり、それが見えない心の奥底を浮かび上がらせる。しかし、人間の本質は性なのか?そんなに単純なものなのだろうか。私は、性は生きる上で重要な要素の一つであるが、それだけではないと確信している。この映画の判断は、ソフト系レイプAVを観て「気持ち良いんだからいいじゃないか」と思うか、「それは違うだろ」と思うかに尽きる。私は、後者だ。 【fero】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-31 12:47:45) 16.完成度の高いAVだな。 【Sleepingビリ-】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-07-14 20:55:12)
【点数情報】
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