みんなのシネマレビュー

ギャンブラー

McCABE & MRS. MILLER
1971年【米】 上映時間:122分
アクションドラマ小説の映画化
[ギャンブラー]
新規登録(2004-04-07)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2010-11-04)【M・R・サイケデリコン】さん


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監督ロバート・アルトマン
助監督アービー・スミス(第二助監督)
キャストウォーレン・ベイティ(男優)
ジュリー・クリスティー(女優)
キース・キャラダイン(男優)
シェリー・デュヴァル(女優)
ルネ・オーベルジョノワ(男優)
ウィリアム・ディヴェイン(男優)
マイケル・マーフィ〔男優・1938年生〕(男優)
脚本ロバート・アルトマン
撮影ヴィルモス・ジグモンド
製作デヴィッド・フォスター〔製作〕
字幕翻訳高瀬鎮夫
その他グレーム・クリフォード(キャスティング)
ドン・カーモディ(プロダクション助手[ノンクレジット])
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 『ビッグ・アメリカン』 (個人的にはこの作品はウエスタンと括ってしまうのは疑問) もあるけど、ロバート・アルトマンの最初で最後の西部劇映画でしょう。製作年代はアメリカン・ニューシネマの全盛期、西部劇自体が瀕死状態になりつつある頃ですが、いかにもアルトマンらしいタッチのウエスタンに仕上がっています。ラスト近くなるまで何か起こりそうで起こらない展開は現在ではよくあるストーリーテリングなんですけど、雪が降り積もる様な地を舞台にしていることなんかも当時は斬新に受け取られたんじゃないでしょうか。プロのギャンブラーで僻地に売春宿兼ホテルを建設して事業家になろうとするのがウォーレン・ベイティ、このキャラがまたちっともヒーローらしくなくて商売の駆け引きも下手、おまけに銃の腕も大したことがなくてラストの銃撃戦も隠れて敵を撃つタイプ、挙句には敵弾をくらって致命傷を負う始末。つまりいかにもニューシネマ・ウェスタンらしいヒーロー像なわけです。彼らが死闘を繰り広げているところにカットバックされる燃える教会を消火しようと奮闘する町民や娼婦たち、ここはいかにもアルトマンらしい感じがありましたね。 本作は公開時にはアカデミー賞ではジュリー・クリスティー以外は完全にスルーされましたが、『死ぬまでに観たい映画1001本』に選出されたりアメリカ国立フィルム登録簿に登録されたり後年に評価が高まってきているそうです。でも自分にはウケはイマイチだったというのが率直な感想で、やっぱアルトマン作品とは相性が悪い傾向があるみたいです。 S&Sさん [ビデオ(字幕)] 5点(2024-06-19 21:31:42)

7.《ネタバレ》 アルトマンの映画鑑賞にはコツがある。
群像劇の名手なので、サイドエピソードも主役級のドラマ性があるのだ。
だから、メインストーリーが曇りがちである。

だが、本作、群像劇ではなかった。
ギャンブラーなどと言うタイトルなので、マックィーンの「華麗なる賭け」のような内容と思いがちだが、
経営の話だった。
明治頃のアメリカの経営話は、怖いねぇ・・汗
暴力でケリをつけるお国柄だったんだね。
日本のヤクザ映画みたいなことを企業がやってたら、そりゃ、ビビりますって。

ラストは、ニューシネマらしい締めだった。 トントさん [DVD(字幕)] 7点(2024-04-10 01:19:53)

6.《ネタバレ》 賭博場と売春宿を経営する主人公にも売春宿を仕切るヒロインにも惹かれるものがない。
なので、その二人の寂しい恋の結末もあまり響いてこない。 飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-12-03 20:18:10)

5.ストーリーらしいストーリーもないモヤモヤとした流れの中、一種のはみ出し者のような主人公の生き様や人となりが描かれ、ラストの銃撃戦では唐突で露悪趣味のような残酷描写も見られる。と来れば、『タクシードライバー』を思い出したりもする訳で、そう考えるとこの映画、結構、先取りしているんですね。というか、『タクシードライバー』ってもしかしてこの映画を参考にしてませんか、とも思っちゃう。
ただ、『タクシードライバー』の方はもっと表面的な感じがあって、何だかとっても浅い内容なのかも知れないけど、やたらにカッコいい。音楽もイカしてる。とってもアタマのいい人が作った不良映画(決して優等生映画じゃない)だと思える。それに比べると、この映画、もっと誠実で、もっと泥臭くて、音楽も湿っぽくって、要するにイケてない。そこに本作のもつ哀しみもある。
なんやかんやあったけど結局、すべては噛み合わないままの、すれ違いだったのかね、という、哀しさ。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-06 22:52:27)

4.《ネタバレ》 華麗なギャンブルの数々が展開されるのかと思ったら、全然ない。ジュリー・クリスティが女性たちを引き連れて、雰囲気は一転して華やかに、ならない。銃撃戦になってクライマックス然とした盛り上がりが、ない。意図的に派手な空気感を全部殺しているとしか思えない作り方なのですが、それで延々と2時間超えの状態には、なかなか辛いものがありました。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-06-06 03:45:27)

3.《ネタバレ》 前半はまだあんまり面白くないかなぁと思ってたのですが、終盤にやられました。
雪がしんしん降る中、静かに繰り広げられる銃撃戦。その横で教会の火事の消化活動をみんなで繰り広げてる。
それを交互に見せて、ラストなんて雪に埋もれていく主人公をアップにしていく。
なんだろうこの無常な感じ。なんとも形容しがたい余韻の残るラストだった。 あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-05 20:17:30)

2.う~~~ん渋い、渋すぎる。開幕早々スタッド・ポーカーのルール説明とかしてるからギャンブルメインの作品かと思ったら、全然違った。最初っから最後まで山中の町の中で全体的に渋く、情緒溢れる作風。明るくはなくどちらかというと暗めですが、とにかく雰囲気が良いので見入らされました。「面白い!」より「素晴らしい!」が似合う印象。ただ如何せん個人的にこういう系の作品は苦手なので5点とさせていただきます。 53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-28 03:41:32)

1.雪の西部劇。大博打で大惨事。
リチャード・ブルックスの「最後の銃撃」を思い出すような演出が多い。
ラストシーンの壮絶さはアンドレ・ド・トスの「無法の拳銃」を思い出す。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 18:15:16)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.88点
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3112.50% line
4112.50% line
5225.00% line
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7337.50% line
800.00% line
9112.50% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
主演女優賞ジュリー・クリスティー候補(ノミネート) 

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