みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 巨匠たちの60秒などと言いながら、どれだけ説得力のあるものが撮れていたのか、疑問である。 せめてキアロスタミが見せてくれた程度の質のものが40本並ぶくらいでないと駄目なのでは? 吉田喜重など発想から幼稚でがっかりである。 インタビュー映像がいちいち挟まるのも野暮ったい。本編と分けるべきだった。 「巨匠たち」の実際がこの程度であるという批判的視点においては成功しているだろう。 【浅田荷葉】さん [DVD(字幕)] 3点(2019-03-27 00:19:21) 6.これは私のように古い映画きり見ている者には懐かしい名前の監督が出てきたり、また私のように田舎者にはなかなか映画館では見れないミニシアター系の監督の素顔、えっ?この監督さんってこんな人だったんだ。というような今まで知らなかったこと、新たな発見、色んなものが見えてきて面白く見られる。ただそれでも不満もある。出来ることならもっと絞って一人一人の人生を見ていたい。そんな気がして、そういう意味での不満を感じつつも映画監督とは何か?映画とは何なのか?というようなものを見せてくれるドキュメンタリー映画である。こういうフィルム映像が見れたというだけでも本当に貴重である。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-02-04 22:03:58)(良:1票) 5.《ネタバレ》 なかなか面白かったです。 沢山の映画監督が見れて良かったです。 僕の知らない監督も大勢でしたが、皆さんはかなりのベテラン監督のようです。 最も古いカメラを使い1分くらいの映画を撮影するというものですが、 それぞれの監督が自分の個性や表現方法を貫いています。 楽しそうにやっている人もいれば、強い想いを秘めている人もいます。 たとえ1分の粗いモノクロでも、その監督の個性が色濃く表れます。 とくにリンチの個性は群を抜いていた! 彼らの撮影風景や仕事との向き合い方、映画に対する捉え方などをみることが出来ます。 「なぜ映画を撮るのですが?」「映画は死にますか?」 さすが一流の映画監督だけあって捉え方が面白くて個性的な人ばかり。 彼らにとって原点であり聖なるアイテムでもあろう貴重なキャメラを前に目をキラキラ輝かせる様が伝わってくるようです。 また最も原始的なカメラなので、彼らのセンスや個性が正直にそのまま自然な形で表れるのだと思います。 大変興味深いプロジェクトです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-17 04:06:48)(良:1票) 4.名監督が昔の映画の作り方にならって、ショートフィルムを作る、それぞれの監督の個性が表れていておもしろかった。作品の合間のインタビューはあってもいいけど、ちょっと長い。日本人の監督の、映画で表現できないものもあると言って撮っていたものが印象的。 【Michael.K】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-23 23:14:55) 3.百年前の技術で撮影された映像は繊細な光と影が美しく、詩的だ。もしかして大して力のない人間が適当に撮っても、それなりに深いように見えるんじゃないかと少し疑ってしまった(いや、やっぱり差は出るだろうけど)。四十人の作品の合間に入るインタビューや撮影風景は余計に思えた。作品の撮影開始の瞬間、撮影終了の瞬間を作品に直接つなげるのは感心しない。冷めてしまうし、作品の味を殺している。曲の順番も考えない、数秒の間も置かないアルバムみたいなずさんな編集だ。一分間の異世界の余韻に浸る暇すら与えてくれない。監督への質問も、意味深長にみえて実は中身がない。 映画誕生時の撮影で、たとえ一分以下の時間でも素敵な映画が撮れるのはわかった。しかし総監督のサラ・ムーンのやり方には疑問が残る。贅肉を極限まで削ぎ落とした映画の結晶のような繊細な作品を乱暴に扱い、わざわざ蛇足を継ぎ足している。一時間足らずに収めるべきだったろう。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-27 15:46:26)(良:1票) 2.古典的撮影カメラシネマトグラフで描かれる52秒間の中に、現代の名監督たちが自分なりのテイストや思いを凝縮させた名ドキュメンタリー。デジタル全盛の昨今、古いものを大切に残そうとする映画人たちのささやかな抵抗が熱く伝わってくる。アメリカ人監督作品も登場するが欧州人監督の映像表現には遠く及ばない気がしてしまう。 【mimi】さん 8点(2005-02-20 16:57:19)(良:2票) 1.リュミエール兄弟が発明した「シネマトグラフ」の映像が、初めて一般の観客の前でスクリーンに映し出されたのが、1895年12月28日のことで、今日の映画興行のはじまりとされています。「リュミエールと仲間たち」は、それから100周年を記念して、現代の40人の映画監督たちがシネマトグラフで撮影した映像を、撮影風景やインタビューなどとともにドキュメンタリー風にまとめた超短編作品集です。撮影には「1カット52秒」「同時録音なし」「3テイクのみ」という3つのルールがあります。ジャック・リヴェット監督が「短かすぎる、いつもとは反対だ」(笑)とおどけて嘆いてみせる姿がなかなかチャーミングです。ズームなどの機能は無論ありませんが、カメラを移動させることは可能です。広島を題材に選んだヒュー・ハドソン監督は、シネマトグラフを担ぐようにして素晴らしいカメラワークをみせています。ミヒャエル・ハネケ監督は、短く編集した現代のニュース映像をそのままシネマトグラフで撮影するというアラワザで、軽々と技術的な限界をとびこえてみせます。哲学者のような風貌のハネケ監督は「なぜ映画を撮るのか」という問いに「ムカデになぜ歩くのかたずねちゃいけない。つまづいてしまうから」なんてユニークな返答をしています。一方独特の存在感を放つ吉田喜重監督は「映画には描けないものもある」と言い、それを示してみせます。全体的には映画やリュミエール兄弟へのオマージュ的な作品が多い中、アッバス・キアロスタミ監督は、たった52秒で一本の純粋な映画そのものを描くことに成功しています。どの作品も監督自身の素顔も興味深いのですが、なにより100年前の「シネマトグラフ」がまだ使えること、そしてその映像が神秘的なまでに美しいことに驚嘆します。インタビューには「映画は死にますか」という質問もあるのですが、「このカメラは不滅だ。だから映画も、、、」というジェームズ・アイヴォリー監督の言葉を私も信じたくなってしまいます。 【あまみ】さん 9点(2005-01-27 17:44:03)(良:3票)
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