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カーズ

Cars
2006年【米】 上映時間:116分
アクションコメディファンタジーシリーズものスポーツものCGアニメ
[カーズ]
新規登録(2006-01-24)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2024-05-27)【イニシャルK】さん
公開開始日(2006-07-01)


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監督ジョン・ラセター
ジョー・ランフト(共同監督)
演出木村絵理子(日本語吹替版)
オーウェン・ウィルソンライトニング・マックィーン
ポール・ニューマンドック・ハドソン
ボニー・ハントサリー
チーチ・マリンラモーン
トニー・シャルーブルイジ
ジョン・ラッツェンバーガーマック
ジョー・ランフトRed / Jerry Recycled Batteries / Peterbilt
マイケル・キートンチック・ヒックス
リチャード・カインドヴァン
アンドリュー・スタントンフレッド
ルー・ロマノSnotrod
トム・ハンクスWoody Car
ティム・アレンBuzz Lightyear Car
ビリー・クリスタルMike Car
ジョン・グッドマンSullivan Truck
土田大ライトニング・マックィーン(日本語吹替版)
戸田恵子サリー(日本語吹替版)
山口智充メーター(日本語吹替版)
福澤朗ダレル・カートリップ(日本語吹替版)
池田勝シェリフ(日本語吹替版)
樋浦勉ラモーン(日本語吹替版)
片岡富枝フロー(日本語吹替版)
八奈見乗児フィルモア(日本語吹替版)
麦人サージ(日本語吹替版)
内田直哉チック・ヒックス(日本語吹替版)
立木文彦マック(日本語吹替版)
岩崎ひろしストリップ・ウェザース(日本語吹替版)
パンツェッタ・ジローラモルイジ(日本語吹替版)
浦山迅ドック・ハドソン(日本語吹替版)
檀臣幸(日本語吹替版)
佐々木睦(日本語吹替版)
高木渉(日本語吹替版)
稲葉実(日本語吹替版)
堀越真己(日本語吹替版)
宮本充(日本語吹替版)
楠見尚己(日本語吹替版)
辻谷耕史(日本語吹替版)
多田野曜平(日本語吹替版)
星野貴紀(日本語吹替版)
原作ジョン・ラセター(原案)
ジョー・ランフト(原案)
ブレンダ・チャップマン(原案)
脚本ジョン・ラセター
ジョー・ランフト
ボニー・ハント(脚本補足)
音楽ランディ・ニューマン
製作ダーラ・K・アンダーソン
ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(共同製作)
ピクサー・アニメーション・スタジオ(共同製作)
制作ピクサー・アニメーション・スタジオ
配給ブエナビスタ
字幕翻訳稲田嵯裕里
その他ランディ・ニューマン(指揮)
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【クチコミ・感想】

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113.《ネタバレ》 “Cars”邦題まま。
“命のないモノに魂を入れる”作品を創らせたら、ピクサーって凄いですね。オモチャの次はクルマときました。今回“ヒト”は一切出てこなくて、全部クルマの世界というのも思い切った設定です。
「クルマを擬人化するとしたら、目はヘッドライトだろ!?」…なんて思いますよね。子供が描いた交通安全のポスターなんかも、目=ヘッドライトにしてるのが多い気がします。じゃあ目=フロントガラスはカーズが初か?と言えば、少なくとも昔観たトムとジェリーの(真ん中)、車の親子の話から既に、目はフロントガラスでした。お国柄なんでしょうかね?そのため、レースカーのヘッドライトがステッカーなんてマニアックなネタを仕込んでたのは面白かったです。フロントガラスを目にすることで、表情はより豊かになりました。また車種や年代、丸目・角目で、性格イメージが固定されることも無い上手い方法です。

私がこの映画に引き込まれたのは、優等生のサリーがお尻に入れてたタトゥーが出たとき。人間ならローライズジーンズから覗く腰の部分。ラッキースケベですね。ポルシェって速度を上げると自動でウイングがせり上がるらしく、サリーは普段は人に見せないその場所に、タトゥー入れてたんですね。うっかり若気の至りを見られて慌てるサリーと、それ声に出して言っちゃうデリカシーのないライトニング。子供向けCGアニメだと侮ってましたが、良い変化球でした。

さて、高速が開通して国道沿いの町が廃れるのって、北海道だとホントよく目にする光景だったので、ラジエーター・スプリングス(以下RS)の寂れ具合にはとても既視感を感じました。レースも高速道路も“早く目的地(ゴール)に行く”のは、そもそものクルマの存在意義とも言えます。利用者の居ない店。誰も来ない観光名所。クルマだけの世界では、ある意味存在する意義が希薄なRS住民。レーサーのマックイーンに、モータリゼーションの発展と町の過疎化を見せるのは、結構皮肉な展開に思えます。
トップレーサーだけど友達も居ないマックイーンが、寂れた田舎町で一度立ち止まって、自分はこれから、何をするべきかを考える作品。レース後の展開、マックイーンもRSに住んで、友達や仲間と一緒に暮らし、レーサーとしての拠点もRSにして、お互いウィンウィン。めでたし、めでたし。
…なんだけどそれはアニメ映画のお話。実際は、何処にでもある全国チェーン店が幅を利かせ、味のある地元の個人店が閉業に追い込まれ、ネットでよく見る『田舎の国道沿いの風景』になってしまう。というのが、どこにでもある現実のようです。'50年代から'70年代の車が共存する古き良きRSが、今風の平凡な田舎町になるのは、嫌だなぁ… K&Kさん [地上波(吹替)] 7点(2024-07-06 00:36:48)

112.《ネタバレ》 登場人物が全員自動車だということにまず戸惑いますが、すぐに慣れます。ストーリーはすごいベタです。しかし、マックイーンの精神的成長、町と老レーサーの再生を一度に描くお手並みは見事です。 次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 8点(2023-06-08 16:05:53)

111.《ネタバレ》 何も考えず深くもない映画を見たかったので丁度良く楽しめた。
内容はピクサーにしてはもうちょっとがんばってほしかった。
映像は軽快で良い。 Dry-manさん [インターネット(吹替)] 6点(2021-04-26 00:39:02)

110.《ネタバレ》 かつて栄えていた街の近くに高速道路が出来たがために寂れていってしまった街のお話。アメリカの車社会に対するメッセージが込められているのか。内容は地味で薄っぺらいです。と、レビューしたのが約10年前。2020年となった今、改めて観てみると、よくできた作品です。確かにストーリーはありきたりですが、それが良い。歳月の流れは素直に王道ストーリーを楽しめるようにしてくれました。 いっちぃさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-11 02:31:58)

109.玩具や怪物といった第三者の目線から人間を見てきたピクサーが、初めて挑んだ"人間不在"の映画。擬人化というより、人間が車に合わせたような世界観で、虫ですら車両化している徹底ぶり。勝利に邁進してきた主人公が一度立ち止まり、人間的な魅力を兼ね揃えて、真の強さを手に入れるオーソドックスな内容で、行き詰っている人間には共感しやすい。ただ、それ以上の何かがあるかと言えば、ない。先述したように、人間世界と繋がっているわけではなく、ある意味で生きものを否定したような世界なので感情移入がしづらく、どこか不自然で他人事に見えてしまう。 Cinecdockeさん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2018-07-20 19:34:17)

108.《ネタバレ》  擬人化させると右に出る者のいないピクサー。最初の方こそ、車しかいないこの世界に違和感を感じるが、高速を走り始めた頃からこの世界観になじんでしまっている。ピクサーは世界の作りこみが徹底しているので、気付いたら引き込まれちゃっていますね。なので、ラジエーター・スプリングスに来たときは、もうストーリーとマックィーンの行く末ばかりが気になります。
 ストーリーそのものは安直。定番。『花形レーサー、田舎町へ。』『田舎町で、人との絆の大切さを知り、思いやりを知る。』まさに子供のための道徳ファンタジーです。大人が見れば、『今更』『物足りない』と感じるのももっともですが、僕はこーゆーの好き。ベタな人情ドラマにすぎないのですが、ピクサーはこーゆーの作らせたら天才的なので、いつも感動できます。
 多くの方が指摘されている中だるみについては私も同感。マックィーンがラジエーター・スプリングスにつっこんで、逃げ出そうとしたり、裁判にかけられたり、不平不満を言いまくったり、田舎町を馬鹿にしたり、この辺がちょっと退屈でしたね。もちろん構成上必要なワンクッションではあるのでしょうが、イライラするばかりで、笑いのパワーもいまいちなので、中だるみするばかり。
 でも道が完成してから、クライマックスまでは、これぞエンターテイメントという爽快なノリと楽しさでいっぱい。エンドロールまでしっかり楽しませてくれるのも、さすがピクサーですね。 たきたてさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-05-25 02:19:35)(良:1票)

107.ずうっと前に某有料BSチャンネルで放送されたものを録画していて、自分の子どもたちと一緒に観ようと、今まで何度も「再生」はしてみたのだけれど、現時点では彼らの好みに合っていないらしく、最後まで観通せないまま頓挫する日々が続いていた。
今年の正月三が日の最終日の午後、休み疲れが最高潮の中での子守の傍ら幾度目かの再生をして、ようやく最後まで見終えることができた。
 
ストーリーは、「王道」と言えばその通りだが、ベタ中のベタ。何度も途中まで観ていたことも影響し、ストーリーの顛末はほぼ寸分の狂い無く想定通りだった。
己の能力に過信し調子こいている“青い”主人公が、ふとした出会いにより、物事の真価を知り、成長を遂げる。
古今東西のあらゆる青春映画、スポーツ映画で見てきたあまりにありふれたプロットである。
 
だがしかし、主人公が真の「勝利」を得るクライマックスのレースシーンでは当たり前の様に高揚させられ、当たり前の様に涙が出た。
「王道」をベタベタに映し出して、それでも泣かせるエンターテイメント力がすごい。
 
 
当然ながらPIXAR映画の“恐ろしい”までのクオリティーの高さは熟知しているし、この「カーズ」シリーズ以外の作品はほぼすべて観ている。そしてその殆どの映画の大ファンだ。
それなのに、なぜこの作品だけ積極的に観ようとせず、HDDの中に録りっぱなしになっていたのか。
 
その要因は、今作のキャラクター造形に尽きる。
あの“クルマくん”的ないかにも子供だまし風な造形を長年受け入れられなかったのだ。
勿論、PIXARが単なる子供だましなものを創り出すわけがないことは分かってはいたのだが、公開当時の「何だコレ(嘲笑)」という第一印象がしつこく残り続けていた。
 
今回、改めてじっくりと鑑賞してみて、10年以上前のアニメーション技術に舌を巻いた。
主人公をはじめとする「車体」の光沢の美しさとメタリック感がまず凄い。
そして、その金属体を愛らしいキャラクター(=生物)として息づかせるという「矛盾」に溢れた所業はまさに「神業」の一言に尽き、それをさも当たり前の様に映し出していることが殊更に凄すぎる。
 
更には、車体そのものをキャラクターとすることで、この作品が伝えるべきテーマ性と娯楽性がよりダイレクトに伝わるようにもなっている。
 
分かっちゃいた。分かっちゃいたけど、子供だまし風に見せて全然子供だましじゃない作品クオリティの高さが、やっぱり恐ろしい。 鉄腕麗人さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2018-01-04 19:32:59)

106.序盤は子供向けだな〜って観てましたが、最後は不覚にも涙しそうになってしまった。 へまちさん [DVD(吹替)] 7点(2017-12-06 22:36:42)

105.以前一度観た記憶があり、確認の再見。クオリティは高いが、感動度はちょっと下がった。
でも車を見ただけでそのキャラクターが伝わってくるし、上手い作りだと思う。 simpleさん [地上波(吹替)] 7点(2017-07-15 10:40:20)

104.《ネタバレ》 とても良かった。傑作。
只のレーシング映画と思っていたのが裏切られた。笑いどころ満載だし、冒険要素もあるのが面白い。
特に、かつて栄えていた田舎街での交流、これが本当に温かい。挿入歌がまたノスタルジックでグッと来る。
そして、ピストンカップでの最後の展開は極上。涙腺が緩む。 カジノ愛さん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-24 20:31:48)

103.《ネタバレ》 息子が幼稚園のときに見せたら、最初のレースシーンで車がぶつかるのをこわがってギブアップ。息子も成長し、スター・ウォーズの撃ち合いシーンを平気で見るようになったので、カーズに再挑戦。今度は最後まで見られました。
レースの話に終始するのかと思ったら、それは最初と最後だけで、途中はのどかな田舎町ラジエーター・スプリングスの話が延々と続きます。上映時間116分だから、子ども向けにするなら、もう少しラジエーター・スプリングスのシーンを短くしたほうがいいような気がします。大人が見ても、長いと感じました。
子ども向けのベタな話なので、大人としてはいま一つな感じ。トイストーリーみたいな大人もうならせるようなパワーはありません。ほかの方々も書いていますが、あのレースの決着はないんじゃないかと思います。 チョコレクターさん [DVD(吹替)] 6点(2016-03-06 17:28:47)(良:1票)

102.普通に面白いんだけど
ピクサーにはもっと高いクオリティを求めてしまう。 aimihcimuimさん [DVD(吹替)] 6点(2014-09-05 01:21:07)

101.《ネタバレ》 予想に反して楽しめました。仲間を大切にすることを子供に伝える作品としては良作。そして冒頭からのクウォリティの高いCGとスピード感は圧巻!!子供のみならず、大人でも胸が躍るんじゃないでしょうか?フェラーリやマセラッティが参戦するのならジャガーもでて欲しかったかな。賛否両論となっているラストですが、私もゴールしても良かったかなと思います。その後ではしゃがずに敬意を示す形でかけよるという流れの方がスッキリしたかと。全体的には非常にお勧めできる作品です。 マーク・ハントさん [地上波(吹替)] 7点(2013-12-28 22:04:49)(良:1票)

100.《ネタバレ》  途中なんどか涙ぐむレベルで良い話が挿入される。そして舗装や砂地の挙動など、キャラクターの心理に影響する細かい設定が巧妙にプロットされている事に関心もする。

 けど、最後のレース放棄は見ながらにして「それはないだろ」と思ってしまう。あと数メートル。慣性走行を1秒もする必要ない状況でわざわざ引き返す必要があったのか。結果ライバルを公然と貶めることになり、心情的にはすっきりするのだが道義的にいかがなものだろうかと考えずにはいられない。

 ただ、勝負モノの映画では無いことから積み重ねが無駄になったような感覚は無いことが救いだろうか。戦いがメインであれば、修行シーンなんかが入ることでそこへの報酬としてのラストシーンが用意される流れな訳だが、本作の性質はそこに無い。

 とすると、やはり主義的な人道の中の一つをテーマにしていることになるだろう。しかし、勝ったり負けたりとか仲良く一緒であること等以前に「主人公がいったいどう言ういい人」になることが正しいのかという信念の場所がよく分からない。
 ドクがレーサーだったと分かったときに手の平を返す様なども、小汚い格好で居酒屋で話す人をヒソヒソと馬鹿にするカップルが、その人の話に聞き耳を立てて、その内容が非常に高度で高度に専門的な職業に就く人だったときの反応を見ているようで不快感すらあった。

 この映画の芯の部分にある、手の平返して人を肯定することや、目の前の成果を捨てる事は成長と言うよりも主義への信仰心が生まれたことでしか無いように感じられた。
 手の平を返す前の人格もあとの人格も、ドクはドクで有り変わっていない。友人達との約束を忘れて目の前の善意を優先するなど、人を踏みにじっている事が分からないのだろうか。

 田舎の住人と言うだけで見下されたドクも、勝利を願う友人も、切り捨てることになぜほんの少しの逡巡もしないのだろうか。テーマを覆う主義が不気味ですら有り、これだけの予算が投入された映画にもかかわらずこの道徳性の脚本にたいするチェックが甘かったと言うことにも少々驚きを禁じ得ない。 黒猫クックさん [地上波(吹替)] 6点(2013-12-28 14:41:37)

99.《ネタバレ》 “勝ち”だけに“価値”があるワケではないというメッセージには共感しますが、あのラストはいただけません。たとえば運動会の徒競走。仲間が転んだら助けてあげて一緒にゴールするのが美しいとでも?もし自分がキングの立場だったらライトニングの行為に怒り狂うでしょう。現役王者としての、レースカーとしてのプライドが許しません。主人公の視野が広がった事は素晴らしいですが、自身の正義を信用し過ぎるのも問題です。勝負における敬意の意味をはき違えた独り善がりな態度と感じました(勝った力士が負けた力士に手を差し伸べるのが美徳とする風潮が大っ嫌いなんです。ごめんなさいね。)この結末“だけ”は個人的にナシ。ただ、それでも7点です。(結末を除く)ストーリーテーリング、車オンリーのぶっ飛んだ世界観、CGのクオリティ、全てにおいて満点級です。流石ピクサー。 目隠シストさん [DVD(吹替)] 7点(2013-08-03 18:00:23)

98.昔のトムとジェリーの真ん中のアニメで、車の親子の話がありまして、、、当時はそれを思い出しました。友情、大事ですね。 movie海馬さん [映画館(字幕)] 7点(2013-02-19 00:41:30)

97.《ネタバレ》 面白かったです。アニメの出来としては本当に素晴らしいです。が、点数はこの評価で。たぶん、「引き分け」の設定が「ハリウッドらしくない」と僕には感じられたからです。 ジャッカルの目さん [映画館(吹替)] 7点(2013-01-07 00:06:59)

96.《ネタバレ》 車の臨場感等がスゲーきれいで見応えがある!ボロも一切無くジョン・ラセターのスゴさを垣間見ました。出てくる文字が日本語になってる細かさに驚く。最後もなんか泣けるし。いい映画。ジローラモの声が好きです。
reitengoさん [DVD(吹替)] 6点(2012-11-25 22:55:03)

95.よかったけどちょっと物足りない。A113を見つけたときはやっぱりうれしいし、Pixerならではの表現もたくさんですが、どうしても他の作品と比べるとあと一息というところでしょうか。 HRM36さん [DVD(吹替)] 6点(2012-09-03 10:42:54)

94.《ネタバレ》 私の中でピクサーを最高位の制作会社に決定づけた作品。  
『才能はピカイチだがわがままジコチューな主人公が本当に大事なモノに気付く』と言う王道展開ながら相変わらず丁寧に作られている・・・・のだがこの『丁寧』具合が半端無い。  
『陽気なお馬鹿さん♪』『過去の大偉人』『主人公の本作で見せた成長を既に終えたヒロイン』『既にいた友人』と言った登場人物、序盤知り合いに『友達』の話題を振られ表情が曇り、何かしらの『寂しさ』を感じている等、主人公が無理なく成長出来る要素がしっかり用意されている。  
舞台となる町も開発の煽りを受けてさびれたとベタだが、『速い事が何より大事』と思い込み、大切な何かを忘れている主人公の現状を『町』を介することで視覚的に分かりやすく表現する事に成功している。  
『登場人物みんな車』と言う設定も本作のメッセージにマッチしており、『無表情な物』が動くことで多少オーバーなリアクションをしてもクドく感じず且つ彼らの性格や心境の変化をすごく分かりやすく感じることが出来る。結果中盤のツーリングや序・終盤のレース等『車が本人』だからこそ画になるようなシーンも多いし、演出的にも『車→ドライバーのハンドル操作→また車』と言うレース映画によく見られるカットを一纏めにできるので新鮮かつ尺の節約にもなっている。  
CGも相変わらず、冒頭のレースに感震。
本作のオチなんて20分も見れば誰でも想像付くが、そこに至るまでのメッセージ性、CG、設定、演出、構成等全てがパズルのピースのようにキッチリ隙間なく見事に組み上げられておりもはや芸術レベル。だからこそラストのゴールシーンも『あざといな!』なんて感情微塵もわかず『なんて良い奴なんだ!』と素直に感動できた。いやぁ泣いたわ。
 吹き替えのキャスティングも完璧。特に主人公が成長するに従い少しずつ話し方やトーンを優しく変化させている土田さんの演技は流石役者。
 ほめ過ぎかもしれないがごめん、良い所しか見つからない、文句無しの傑作。 ムランさん [DVD(吹替)] 10点(2012-07-24 12:24:24)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 113人
平均点数 6.89点
000.00% line
100.00% line
210.88% line
310.88% line
443.54% line
565.31% line
63026.55% line
73631.86% line
82320.35% line
987.08% line
1043.54% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.80点 Review10人
2 ストーリー評価 6.35点 Review14人
3 鑑賞後の後味 7.21点 Review14人
4 音楽評価 6.50点 Review12人
5 感泣評価 5.30点 Review13人

【アカデミー賞 情報】

2006年 79回
オリジナル主題歌ランディ・ニューマン候補(ノミネート)“Our Town”
長編アニメーション賞ジョン・ラセター候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2006年 64回
アニメ映画賞 受賞 

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