みんなのシネマレビュー

Strange Circus 奇妙なサーカス

(奇妙なサーカス Strange Circus)
2005年【日】 上映時間:108分
ドラマサスペンスエロティック
[ストレンジサーカスキミョウナサーカス]
新規登録(2006-10-24)【アンナ】さん
タイトル情報更新(2011-04-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(2005-12-24)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督園子温
キャスト宮崎ますみ(女優)尾沢小百合/三ッ沢妙子
いしだ壱成(男優)田宮雄二
田口トモロヲ(男優)編集長
高橋真唯(女優)
不二子(女優)
マメ山田(男優)
脚本園子温
音楽園子温
製作中沢敏明
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ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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11.《ネタバレ》 本作は全体的にエロティックであることはジャケットから容易に分かるのだが、同時にかなりグロテスクでもあった。

そしてまた、不快感を際立たせるあざとい演出が随所に散りばめられている。

その為、観ていて単純に不愉快になることがしばしばであった。


ただ、話の展開としては、終盤にちょっとしたどんでん返しがあり、それなりに楽しめる。

芸術的な部分を押し出しているのかと思いきや、案外、単純な娯楽作品であったりするわけだ。

そういう意味でも、もっと映像的に洗練させて欲しいと感じた。

グロテスクな場面にしても、ただ単にグロテスクなシーンを挿入すればいいといった感じで、実に作りが雑。

まったくリアリティがない。


最後の方で、とある人物が両手両足を切断されて“だるま状態”で監禁されているシーンが出てくる。

これと似たシーンは、三池崇史監督作品『オーディション』にも出てくる。
“麻袋からダルマ男がにじり出てくる”シーンである。

両作のこの“だるまシーン”のリアリティや恐怖感や面白さを比較すると、圧倒的に本作よりも三池監督の『オーディション』の方が上である。


本作を鑑賞して細部の作りの雑さを感じたと共に、三池崇史の凄さを再認識することができた。

そういう意味では、有意義な作品だったのかもしれない。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 4点(2021-06-03 21:36:03)

10.《ネタバレ》  これはもう、凄い映画というか、怖い映画というか、どちらの表現が適切なのだろうと迷ってしまう一品ですね。

 何せ劇中にて、十二歳の女の子を演じる子役が「私は父とのセックスを気持ち良く思えるようになった」なんて台詞を口にするのだから、実にインモラル。
 幼児虐待、近親相姦、四肢切断と、何とも非道徳的な内容であるのですが、それでも猥雑さや下品さは然程感じさせず、何処となく上品で詩的に纏めているようにすら思えるのだから、全く以て不思議。
 この辺りのバランス取りというか、独特な雰囲気作りの上手さは、やはり詩人であり音楽家でもある園子温監督の、芸術的な感性の成せる業、といった感じがします。

 小説家の女性が登場した辺りから、現実(過去)と虚構(小説)の境目が曖昧となり、観ているコチラとしても夢心地になるのですが、そんな中でも「娘」の正体が明らかになるシーンでは、ハッと目が覚めるような衝撃がありましたね。
 (実は娘ではなく、女装させられた息子が父親に犯されていたのか?)と思っていたのですが、それを否定するかのように「娘」が胸元を開き、乳房を抉り取った傷跡を見せる件なんて、そこまでやるかと呆れてしまいます。
 その「人体改造」が「父と母の四肢を切断して達磨にする」という結末に繋がっている訳なのですが、クライマックスでは脚本の妙に感心する冷静さなんて吹き飛んでしまい、観ている間は、とにかくもうドキドキしっぱなしでしたね。

 ちょっと「種明かし」のシーンが長過ぎるように思えたのですが、これに関しては短所というよりも、長所と呼べそうな感じ。
 もっと断片的な情報だけを残し、観賞後にアレコレと推理させるような作りにする方が簡単だったろうに、そこでキッチリと「答え合わせ」を済ませる監督さんの誠実さが伝わってきました。

 「壁を赤く塗られた校舎」「チェロケースから覗き見た光景」などの、視覚的な演出も鮮やかでしたし、シニカルな笑いかと思われた「ランドセルを背負って小学校に登校する母の姿」が、歪んだ現実の代物だったと判明する二段仕掛けの構成も、お見事。
 その他、転落事故で入院した娘が意識を取り戻した際に、真っ先に確かめたのが「(性的虐待されていると)誰かに話したのか?」だったりする親父さんの最低っぷりなんかも徹底していて、ここまで「醜い人間」を描けるって凄いなぁ、と感心しちゃいます。

 結局ラストにて、主人公は「どっちが夢なのか」判別がつかないまま、奇妙なサーカスの見世物として、首を斬られて終わる。
 全ては、死刑台の上の女性が、斬首の間際に見た幻だったのかも知れないとも思わされ、不思議な爽やかさを伴った、悪夢のような余韻を残してくれました。 ゆきさん [DVD(邦画)] 8点(2018-10-05 01:45:02)(良:1票)

9.《ネタバレ》 後半の二転三転する展開は、ミステリー小説のようで面白い。前半の非現実感の表現がちょっと(ダサい)ので、これが最後まで続いたら辛かったので危なかった。悪趣味で鑑賞後胸クソ悪いけど、それがこの監督のウリなので、これからもこの路線で頑張ってほしい。 VNTSさん [インターネット(邦画)] 6点(2018-04-11 18:51:34)

8.《ネタバレ》 なんだか寺山修司のようなアングラ臭がする。
近親相姦、児童虐待、乱交、四肢切断などおどろおどろしい倒錯の世界が背徳感を刺激する。
何が現実で何が夢で何が小説の世界なのか混乱してくる。
主演の宮崎ますみは体を張っての演技ではあったが、それほど魅力を感じないのがマイナス点。 飛鳥さん [DVD(邦画)] 5点(2013-06-03 01:28:18)

7.《ネタバレ》 レッツゴー! 覚えてみましょう 
「なま~ えのないこいぬ~ぅ~が~~~ わた~しを連れてゆく~~~う♪ 」 

よっし、2番に行ってみよう 
「なま~ えのないこいぬ~ぅ~が~~~ わた~しを食べにくる~~~う♪ 」 ってさ。

まさか、こんなところで耳に残る名曲発見 
『名前のない仔犬』 作詞/作曲 園子温。
3737さん [DVD(邦画)] 8点(2012-10-10 21:42:16)(良:1票)

6.これを観てから、園子温ってどうかなと冷たい熱帯魚を観ました。
冷たい熱帯魚より、好きかもしれない。
わざとへたに、赤く塗られた壁も、悪くないなと。
べたべたと汚らしいギロチンの赤も悪くなかったし。
なにより、音楽が印象的でした。
耳に残って離れない。
今の映画ではないかもしれないけど、自分にはあっているかなと。

moguさん [DVD(邦画)] 7点(2011-10-01 01:03:17)

5.《ネタバレ》 ストーリーは淡々としているが、無駄にエログロなので長い時間悪夢を見せられているような気分だった。
リンチや寺山修司のようなカルト・アングラっぽさを出したかったのだろうけど、それが見事にスベってる感じ。
終盤でどんでん返しがあるが、そのときにはすでに疲れきっていたので「へぇ、あーそう」ていう感じだった。 eurekaさん [DVD(邦画)] 3点(2011-08-23 14:50:38)

4.《ネタバレ》 みなさんのレビューを予備知識に、どんなものなんだろう?と好奇心だけで観てみました。正直、エログロとまでは行かないような気がします。
SEXシーンも全然エロくないし、剛三役の俳優がもっとギラついたエロおやじなら「醜悪な親父が美女を犯す」的なエロさも出たと思いますが。
何より宮崎ますみがSEXで喜んでいるように見えません。貧乳だし。
奇妙なサーカスだからって、あの天上桟敷の人々や81/2を意識したような幻想シーンもいらないです。宮崎ますみは貧乳だし。
残念だったのは、いしだ壱成が最後の方ですべてセリフで説明してしまったこと。
「編集部に入ってあなたに近づくのに苦労した」なんて現実的なセリフはこの際いらないでしょう。どうせ貧乳なんだから。
でもあのキレっぷりはよかったです。見直しました。
「生まれた時から死刑台に立たされている」と言うくだりはとてもよかった。それだけにセリフで時系列に説明したのは残念でした。
くどいようですが、貧乳です。
よく脱ぐ気になりましたね。ある意味感心。 MILAさん [DVD(邦画)] 5点(2011-06-30 22:32:57)(良:1票)

3.《ネタバレ》 児童虐待、近親相姦、精神崩壊・・・と吐き気がするほど醜悪な内容を、幻想的な映像を交えて描いている徹底的に悪趣味な作品。 コレと較べれば「冷たい熱帯魚」は見やすく楽しいキャッチーな映画にすら思える。
後半の展開は凄まじかった。いしだ壱成の正しい使い方というか何というか。映画館だったら途中退席者続出だろうな。作品として面白くはあるんだが、ここまでキチってると正直キツイ。 すべからさん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-05 12:32:53)

2.夢なのか現実なのか。

最後までどちらが『現実』なのかわからないが、それでも良いと思わせる作品だった。

ただ、演出、ストーリー共に濃いので一気に最後まで見るのは気力がいるかも・・・
Sugarbetterさん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-27 03:50:08)(良:1票)

1.《ネタバレ》 ここ数年の間に、ここまで狂った邦画はないと思った。先日、「全身と小指」をレビューしたけれど、同じ近親相姦が題材とはいえ、この作品は強烈だった。物語は、少女が実の父親に犯され、それに気づいた母親が女として激しく嫉妬し始めるところから始まっていく。赤に塗りたくられた学校とか 、サーカスの団員や客とか、ちょっとした小道具とか、全てが奇妙だった。過激なシーンはたくさんあったけど、 私は官能的なものは全く感じなかった。映画にカムバックしたいしだ壱成がキーパーソン役で出てくるが、他の俳優さんにはこの役は無理だなというくらいの狂演で、とにかく凄い。夢と現実を行きき、最後には予想しなかった結末を迎える。個人的には、こういう奇妙な世界観は大好きだけど、軽い気持ちでは人にお薦めは出来ないなあ。 アンナさん [DVD(邦画)] 9点(2006-11-09 18:10:55)

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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 6.09点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
319.09% line
419.09% line
5218.18% line
6327.27% line
719.09% line
8218.18% line
919.09% line
1000.00% line

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