みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.いまだに記憶にある2000年アメリカ大統領選挙のフロリダでの再集計(リカウント)問題を映画化した実話物。 アメリカ大統領選挙の不思議なルールについては日本でも毎回ニュースで取り上げられるのでご存知の方も多いと思いますが、あんな変なルールだからこんな問題が起きちゃうんだよなぁ、と。 一般投票で負けた側が大統領になっちゃうわけですからね。 観てて思ったんですが、沢山の人が出てきてひたすら再集計問題と戦う、というこの映画の構成はほとんどシンゴジラといっしょです。 当然シンゴジラ同様、人間がどうこうというのは描かれてません。 そういう意図の映画じゃないから当たり前なんですが、しかし「映画にはヒューマンドラマが必要だ!」という人には向かないと思います。 何しろ大量に人が出てくる上にそのほとんどが数分のシーンがあるだけ。主要な数人以外は誰が誰かわからないのですから、人間ドラマも何もあったもんじゃありません。 それでもこの映画は緊張感があり面白いのです。 誰かの判断一つが違っただけで、今の世界の歴史はもしかしたら変わってたかもしれない…という内容なんですから面白くないわけがありません。 さて登場人物の多くは存命の実在の人物なんですが、中でもただの困ったちゃんと描かれてるキャサリンハリスなんかはこの映画での描かれ方、これでオッケーなんでしょうか? ヘタすると訴訟レベルのひどい描かれ方をしてるので多分オッケーなんでしょうけど…これでオッケーとはある意味すごい人だな、と思います。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-19 18:58:07) 3.《ネタバレ》 社会派の題材だが、冒頭から惹きこまれた。面倒な説明を極力省いて、票の集計に係る攻防をスピーディーかつ緊張感を保って描いている。ケビン・スペイシーを始めとした役者も実力派ばかりで、違和感のない仕上がり。それにしても、あんなに穴だらけ不正だらけの票集計で大統領が決まるものなのかと、衝撃を受けました。 【カワウソの聞耳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-08 11:33:35) 2.《ネタバレ》 この硬派な題材に挑戦し、しかもその軌跡を忠実に残そうとした制作者の誠実な姿勢だけで、作品としての十分な価値がある。ケヴィン・スペイシーの真面目一本の役柄というのも実はなかなか似合っているが、その彼を筆頭に、俳優陣にも気合が感じられる。内容的に一番驚いたのは、連邦最高裁でもきちんと「弁論」があり、「審問」があるということ(日本とは大違いだ)。他方、間違って投票できなかった人が数万票だなんて、日本だったら集計方法以前にそこだけでアウトだと思うんだが・・・こういう制度論の違いも垣間見えて面白い。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-16 01:51:33) 1.《ネタバレ》 他国のことは知っている様で知らないことが多いのものですが、とりわけ日本人にはアメリカ大統領選挙ほど判りにくいものはないと言っても決して過言ではないでしょう。なかなか決着が着かなかった2000年大統領選ブッシュVSゴアのフロリダ州での票差をめぐる“死闘”を真正面からとりあげた本作はとてもTV映画とは思えぬ力作です。 まず感想としては、日本でも一票の格差が憲法問題になっていますが、アメリカの大統領選挙システムはどう考えてもおかしい、日本の問題なんて可愛いもんだということです。そもそも投票用紙がマークシートで候補者名の横に穴をあけるというやり方で、なんで名前を書く方式じゃないのか不思議です。始めから読み取り機で集計するのが前提になっているからでしょうが、けっこうアメリカ人には「字が書けない」人が多いということも関係しているのかも。そして何と言っても驚かされたのは、重犯罪で前科のある人には選挙権がないということ(州によって違うみたいですが)。 両陣営とも選挙参謀が弁護士だらけなのがいかにもアメリカ的ですが、製作総指揮シドニー・ポラックだけあってケヴィン・スペイシーはじめいい役者たちが緊迫した演技を見せてくれます。中でもこの役でゴールデン・グローブ賞をゲットしたローラ・ダーンが出色で、ド派手な化粧で頭カラッポなフロリダ州の州務長官キャサリン・ハリスを演じて強烈な印象を与えてくれました。 決して判りやすいストーリーではありませんが、並みの劇場公開作品など足元にも及ばないキレ味を持っているのは確かです。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-10 20:59:55)(良:1票)
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