みんなのシネマレビュー

海よりもまだ深く

2016年【日】 上映時間:117分
ドラマ
[ウミヨリモマダフカク]
新規登録(2016-04-02)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2018-06-14)【イニシャルK】さん
公開開始日(2016-05-21)


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監督是枝裕和
演出飯島奈美(フードスタイリスト)
キャスト阿部寛(男優)良多
樹木希林(女優)篠田淑子
真木よう子(女優)白石響子
小林聡美(女優)中島千奈津
リリー・フランキー(男優)山辺康一郎
池松壮亮(男優)町田健斗
橋爪功(男優)仁井田満
中村ゆり(女優)愛美
小澤征悦(男優)福住
古舘寛治(男優)三好
峯村リエ(女優)夏実
黒田大輔(男優)安藤
葉山奨之(男優)真田
ミッキー・カーチス(男優)二村
立石凉子(女優)二村の妻
高橋和也(男優)正隆
蒔田彩珠(女優)彩珠
松岡依都美(女優)安藤未来
原作是枝裕和(原案)
脚本是枝裕和
撮影山崎裕
製作石原隆〔製作〕
川城和実
フジテレビ
バンダイビジュアル
ギャガ
配給ギャガ
美術三ツ松けいこ
衣装黒澤和子
編集是枝裕和
照明尾下栄治
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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28.《ネタバレ》 女房に逃げられ、養育費も滞りがちなダメ男の何処にでもありそうな話なんですけど、この映画は好きです。
人の子供には「なりたい大人になれる奴なんていない。」と冷めたこと言うのに、自分の子供には「やってみなきゃわからないじゃないか!」と激励するわかりやすい屑を阿部寛が好演してます。 東京ロッキーさん [インターネット(邦画)] 8点(2024-06-06 09:19:08)

27.《ネタバレ》 是枝裕和監督による家族ドラマ。今作ではブンガクもどきのオイラ、人生の鬱憤をギャンブルにぶつける。そんな元夫に愛想をつかせるヨーコちゃん、冷めたオンナを好演。台風が来て、やむなくオイラの実家に一泊することになった元一家。ここからが、それぞれの本音が滲み出る是枝タイム。ちょっととぼけながら深~いコトバをこぼすキリンお母ちゃん。それでも戻らねえ元夫婦仲。風雨が強まる中、近所の公園のタコの中で全てが終わったと悟り、思わずちょちょ切れちまうオイラ。「歩いても歩いても」に比べてちょっと説教クサさはあるが、中身に深さがある。良作。 獅子-平常心さん [DVD(邦画)] 7点(2024-01-21 05:33:20)

26.《ネタバレ》 是枝監督作品の中でも好きな作品だ。
何より、小説家志望のくたびれた男(阿部寛)に共感できるし、
彼の家族(樹木希林もまた!)の話す台詞が、とても心地よく刺さる。

いつもの是枝時間の中に、今回は台風という時間が入ってる。
「歩いても歩いても」と似てる映画ではあるが、両作とも好きだ。

リリーフランキーもいて、是枝組、真骨頂である。 トントさん [DVD(邦画)] 8点(2021-01-30 22:19:14)

25.「人生こんなハズじゃなかった」「人生どこで間違えたんだろう」というのは中高年になれば多くの人間が考える事ではあろうがその心情への掘り下げが弱い。監督自身はきっと理想的な人生を送っているので、脚本に盛り込めなかったのだろうか。結果、是枝にしてはホノボノというか毒がない作品になってしまったような。阿部寛の演技もややコミカルでシリアスさに欠け、人生に苦悩しているようにも見えないので少々ミスキャストな感じはする。ラストで台風に「依存」するのも安直かな。郊外の団地暮らしの盛衰(高齢化した現状や賃貸と分譲の格差等々)はよく描けていたとは思う。どうやら舞台となった清瀬の団地は是枝が住んでいた団地らしいので実体験に基づく土地勘等々があったのだろうが。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-17 23:53:17)

24.歩き方まで研究しているのでしょうね、もとモデルと思えないたらたらの歩き方がいい。
「歩いても、歩いても」と同じ役名「良多」で出演する阿部寛さん、樹木希林さんとの掛け合いが絶妙ですばらしいです。
親戚か近所さんになったかのような感覚でこの家族を追いたくなる。

家族のかたちは色々あれど、幸せになってほしい。 HRM36さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-01-13 08:21:33)

23.部分部分で印象的なところもあるけど、全体的なトーンがちょっとゆるい。
他の監督の作品なら、「あーそんな感じなのね」で終わると思うけど、是枝監督にはもっと深いテーマの作品を期待してしまう。 くろゆりさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-12 09:04:00)

22.《ネタバレ》 近年の是枝監督作品はかつての小津監督の映画を彷彿させます。共通していることは、「家族」がテーマであることはもちろんですが、特にその時代を象徴する家族の姿を適格に、少しの哀愁を以て描いていること。本作で言うなら、もはや珍しくもないバツイチ 、低収入の中年男、ダンナより稼ぐ女性などは、今よりもむしろ何十年か経ってから、あの当時はこんな家庭が多かったなあ、としみじみ感じさせるような、そんな予感がするのです。 阿部寛の小悪党のようでもあるが、まったく憎めない魅力的なキャラを含めて、登場人物全員、人生の成功者ではないが人間味のある描き方をされていて、それはとても好感が持てました。 人生にも「台風」があるとすれば、それはたぶん離婚だったり死別であったりします。(要するにあまりよい出来事ではないということ) 台風の最中、深い海の底に潜むタコの姿は、彼が今人生のどん底であることを示唆しています。でも台風一過に覗いた晴れ間は明るくて、暗闇を抜けた先に見えた一筋の光明 (アカルイミライ) にも見えました。 彼は父親になれなかったのではなくて、愛はあったがお金が足りなくて父親稼業に失敗しただけ。だから彼のために一言だけ言わせてもらおう。「失敗も、一度は許そう、父親稼業」 ・・どうか彼の第二、、いや第三の人生に幸あれ。 タケノコさん [映画館(邦画)] 7点(2020-11-20 16:03:55)(良:2票)

21.市井の人のありふれた日常生活の一部を切り取りましたという感じ。ドラマチックな展開は何もなく、そのへんの家庭にカメラを据えたらこういう映像が撮れるだろうと思わせるほどリアル。それがかえってあざとい感じもしますが。
老いた親とか離婚とか子どもの養育とか、あるいは不安定かつ低収入な職業による生活苦とか、誰もが直面するかもしれない、しかも事態は悪くなる一方の問題を俎上に乗せているわけですが、危なっかしさを漂わせつつ暗くならないところがいい。「こういうもんだよね」と達観しながら見るのが正解かもしれません。
まったく余談ながら、何も気にせずに電車やバスに乗り、喫茶店で人と「密接」し、人が「密集」する競艇場で騒ぎ、台風によって「密閉」された狭い団地で語らう等々のシーンは、たいへんうらやましく見えます。こんな「ありふれた日常生活」が早く戻ってくればいいなと。 眉山さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-04-02 04:09:44)

20.主人公はダメな男でたいした成長もなく、大きな出来事も起こらない。けどセリフの一つひとつがかなり良かった。台風の夜の元夫婦、老いた母と息子、義母と嫁の会話が素晴らしかった。 nojiさん [インターネット(邦画)] 7点(2020-02-23 19:35:58)

19.《ネタバレ》 他の是枝作品に比べればやや質が落ちる程度だけど、淡々としながらも何となく最後まで見てしまう。昭和のような家庭像は崩壊し、個人主義が強くなっていくシビアな現代社会の中で、糸が切れかけの凧のような関係の家族の形を見つめ直す。夢ばかり見てセコいことばかりしているダメンズに、どこか達観している母、愛想を尽かした元妻、双方で惑う息子が台風で一夜を過ごす窮屈で微妙な空気感。それぞれが互いの本音に向き合い、現状を受け入れていく。幸せになるには何かを諦めるしかない。状況が改善されるわけもなく、いつか彼は一人ぼっちになっていくだろう。だが自分で選んだ人生であり、どうにもならないことだってある。そういう哀愁を漂わせながらも、少しだけ前向きになれるようなラストだった。 Cinecdockeさん [地上波(邦画)] 6点(2019-10-18 23:17:04)

18.《ネタバレ》 くず男を演じるのがうまい阿部寛ですが、くずすぎて腹が立ちますね。
主人公に全然感情移入できん!!!
見終わって、なんだったんだろ、この映画と思ってしまった。
最後まで主人公変わってないじゃないか。 あきちゃさん [DVD(邦画)] 3点(2019-10-16 15:40:28)

17.《ネタバレ》 この作品の問題は、実は母親役に樹木希林を充ててしまったことではないかと思う。物語の構造からいえば、この母親は、背後にふっと潜んでそれでいて気がつけば各人物へのいろんな影響を感じさせるような、そんな役回りなはずなんだけど、画面登場時の求心力があまりにも強力であるため、むしろ彼女が主役であるかのようなパワーバランスになっている。それについては、小林聡美の別方向への求心力という偶然要素によって何とか破綻は免れているが、聡美さんは聡美さんであまりにも芸達者なので、あれ以上出番が増えていたらえらいことになっていただろう。●で、一番見たいのはやっぱり、阿部寛と真木よう子のやりとりなんですよ。別れた後の夫婦という設定ならではの、実に微妙な距離感、そして愛憎。ところがそれにたどり着くまでが異様に長い。妹夫婦が帰って「一家四人」になってからは、外に襲来する嵐のごとく、心理の綾が飛び交う怒濤のハイレベルドラマを展開してくれるのですが、なぜそれまでがああまで長かったのか、意味が分かりません。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-01-10 01:54:39)

16.とりあえずは「やっぱり男ってダメだねえ」というオハナシで、爺ちゃんもダメで親父も見ての通りダメダメなので、たぶん息子もダメになっちゃうんだろう、と、そこまで悲観的になるかどうかはともかくとして。
しかし本作がそういうアリガチな型にはまった作品に収まらないのは、一つには、「団地」を舞台としている点にあるんでしょう。なんとも中途半端な、しかし懐かしさを伴う、この雰囲気。
とは言え、別に私自身は団地に住んでた訳じゃなくって、もっとゴミゴミしたところに住んでたんですが・・・かつて高度経済成長ってのがあって、その後社会にいろいろと歪みも出てきて。最近、子供と話している時に、「昔はその辺の川もドロドロに汚れてたけど、随分キレイになったね」なんて事を言ってる自分に驚くことがある。あれ、我々が子どもの頃、大人から聞かされる話ってのは「この川も昔は綺麗で泳げたんだけどね」ってな話だったのに、これじゃ真逆やんか。「昔は綺麗だった」と懐かしむかのように、「昔はキタナかった」なんてことを若干の郷愁を込めて語っている自分。
団地というところも、かつてはそれなりに近代的で、それなりに自然ではない環境で、でもそこに生まれ育った人々にとっては懐かしい場所なんだなあ。そこにある草木も多かれ少なかれ人工的に配置されたものだけど、そこに懐かしさが込められた時にある種の美が宿り、映画もその美を控えめに掬い取ろうとする。
で、人工的な街、古びつつある街だけど、台風の最中に公園の遊具に潜り込む、ちょっとしたファンタジーがあったり。
最初から最後まで主人公に成長もみられないし、成長云々という年齢でもないんだろうけれど、肯定感がそっと舞い降りたようなラストが、いいですね。 鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-01-06 16:42:21)

15.子供がいて、それでも夫婦が別れて、そういった状況のありえる風景。
幸せでも不幸でもなく、いやちょっと不幸だけど夢を持っている、ということか。
宝くじは300円で「夢」を買っている、という表現があった。これがこの世界の真実かも。つまりはその夢無しでは生きにくい。でも未来はその延長線上には無いかもしれない。 simpleさん [インターネット(邦画)] 6点(2018-10-27 20:05:18)

14.《ネタバレ》 阿部寛が良い。そして樹木希林さんが途轍もなく良い。だから終始心地が良い。
ずっと見ていたい親子関係でしたが、117分で終わってしまいましたか 残念、もの寂しい。
元嫁:キョウ子との関係などにしても まだ見ていたい気持ちもありましたが、映画とはいつまでもダラダラと続けてしまってはいけない 
これはこれでちょうど良いとこでのフェイドアウトになっていたかと思えます。
くたびれた先輩相手に突き放すことなく それが当たり前のように寄り添う心優しい後輩役の池松壮亮クンも良い味出してた。
総じて、懐に余裕が無い家族のお話であり、一万円の大きさやありがたさが分かる真っ当な庶民的観察映画のその代表。
お互いにぼそっと囁く日常会話が多い中、台詞がほぼ完璧に聞き取れ何の不自由も無かった事がまた素晴らしい。

是枝監督作品で阿部寛が樹木希林の息子という設定は2008年の《歩いても 歩いても》に続く第二章。
あれもよかったのですが、これも良い。だが、もう第三章は実現不可能となってしまいましたね 阿部寛と樹木希林さん、複数回に渡って良い親子コンビだった。 3737さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-10-24 21:49:49)(良:2票)

13.「そして父になる」ほどのインパクトはありませんが、手堅くまとまってると思います。
小林聡美は好きで真木よう子は苦手なのですが、この映画では特に両者とも印象が強くはなかったですね。
樹木希林と阿部寛は良かったと思います。特に阿部寛は見果てぬ夢を追い求める中年男のグダグダ感がよく出ていたと思います。 クリプトポネさん [映画館(邦画)] 5点(2017-08-07 22:12:24)

12.あまり期待せず、ボーっと見てるのにいい映画。エキサイティングなシーンはありません。でもこの監督の作品はもうこれ以上は見ないかな。 紫電さん [DVD(邦画)] 5点(2017-05-11 22:06:13)

11.《ネタバレ》 いいね。と言うボタンがあるなら押したくなるような映画。
皆、日常会話が上手すぎるという不自然になりそうだが実に自然。
阿部寛はプライドを捨てられず見栄っ張りでどうしようもないヤツだが
どこか憎めない良さがある。池松壮亮も良い距離感で描かれて居る。
最後のシーンで子供が「宝くじかと思った」と言うシーンが何か好きだ。 デミトリさん [DVD(邦画)] 6点(2017-04-27 00:28:41)(良:2票)

10.《ネタバレ》 いまの時代、一番難しいんじゃないかと思えるテーマ『家族』。
それに挑み続ける是枝監督、独特のユーモアも良い味だ。
すこし立ち止まってこんな映画を観るのは悪くない。 ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-04-05 00:40:34)

9.機内にて鑑賞。リアルな描写が多いけど人間の本性はオブラートに包んでしまっているような優しい映画。身近にある日常だけど現実は醜くさも愛おしさももっと人間臭いかな。 ProPaceさん [ビデオ(邦画)] 6点(2017-02-23 20:46:00)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.54点
000.00% line
100.00% line
213.57% line
313.57% line
400.00% line
5414.29% line
6517.86% line
7932.14% line
8725.00% line
913.57% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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