みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.《ネタバレ》 途中まで完全に騙されてました。 悲しい孤独な老人じゃないか。 あんまり映画見て泣くことないんですけど夜中に踊るシーンで泣きました。 ラスト裁判所から出てくるシーンで別の過激派から痛い目に合わされるのを期待したのは自分だけじゃないはず。 「ベルが鳴る」「妻が呼んでいる」 これがこんなに悲しい音色なのはこの映画くらいじゃなかろうか。 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-10-23 21:56:20) 14.《ネタバレ》 お調子者の目立ちたがり屋でとにかく今が楽しければいいという、今時の若者コンビ、ショーンとイーサン。再生回数を稼ぎたいあまり人に迷惑かけたり嫌がらせしたりする動画を面白おかしく撮ってそれをネットで公開する彼らは、いわゆる〝迷惑系ユーチューバー〟だ。今回彼らが目を付けたのは、向かいの家に独りで暮らす偏屈なお爺さん。町の噂によると、酒を飲んで暴力を振るい奥さんに捨てられたんだとか。しかも犬の散歩をしている人やゴミ出ししている近所の奥さんにことあるごとに暴言を吐いたりと、もはや町の厄介者扱い。こいつになら何をしても大丈夫――。そう確信した彼らは、爺さんが買い物に出ている間に家中にカメラを取り付け、様々ないたずらを仕掛けてはそのリアクションに大笑いするのだった。だが、しばらく見てゆくうちに彼らは言いようのない違和感を覚え始める。急にバッドを持って暴れだしたり、何もないはずの地下室に何時間も閉じこもっていたり……。もしかしてこの爺さんはとんでもないサイコ野郎なんじゃないのか。少しでもフォロワー数を稼ぎたい彼らは、格好のネタに徐々に暴走してゆくのだった。今時の迷惑系ユーチューバーと孤独な老人とのそんな息詰まるような駆け引きをスリリングに描いたスリラー。というお話を聞いて、まず真っ先に思い浮かべるのは、同じくワンアイデアのみで撮られたものの、そのエッジの効いた描写でスマッシュヒットを飛ばした『ドントブリーズ』でしょう。ここで思いっ切りネタバレすると、観客にそう思わせといて、最後の最後にそれを根底からひっくり返すあのオチは確かに秀逸。伏線の張り方も巧いし、裁判のシーンを差し挟むことで観客にミスリードを誘う見せ方もいい。まあそのオチありきの映画なので、問題となるのはそこまでの過程。正直、それが僕にはちょっと微妙に感じてしまいました。主人公の青年とこの爺さんとのやり取りが最後まで地味で一向に盛り上がらない。ここらへん、もっと面白く出来たんじゃないでしょうか。また、奥さんとの過去を描く回想シーンが随所に差し挟まれるのも、この爺さんの得体のしれない不気味な感じを半減させてしまっている。スリラーとして、これでは勿体ないと言わざるをえません。アイデア自体は秀逸だっただけに、何とも惜しい作品でございました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-09-16 22:41:53) 13.《ネタバレ》 姑息な宣伝文句は知らなかったものの、ジェームズ・カーンなのでこましゃくれた小僧二人を完膚なきまでに叩きのめす姿を見たかったのですが。いいようにしてやられた挙げ句の結末に「そんなアホな・・・」唖然呆然。ラストの蛙の面に何とやらの小僧のツラにフラストレーションだけが残った胸糞作品。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 4点(2022-09-09 13:46:39) 12.《ネタバレ》 皆さんご指摘のミスリードの部分は確かに好ましくないのですが、取り敢えずは脇に置くとして、優れたヒューマンドラマと受け止めました。 作品中では直接的に表現されていない部分が実に重い。 老人が亡くなった妻に対して死をもって償いたいと思うぐらいの後悔の念。妻が末期がん(おそらく)で最期の時間を自宅で安らかに過ごすため、退院して帰って来た時の老人の思い。夜中に独りリビングで踊る妻の思い。老人はどれだけ妻を苦しめてしまっていたのか。一体どれだけの時間、地下室で妻とそして自分と向き合って来たのか。 ショーンは両親の離婚の後、どれだけ苦しんで来たのか。非行に走り自暴自棄になりながらも、本当の悪には手を染められなかった彼の思いは、両親の争いに好意で関わった老人への逆恨みでは決して救われることはないのに、そうせざるを得なかったのか。またその際、共に助け合い支え合って生きて行くべき母親の存在をどう思っていたのか。 裕福な家庭で不自由なく暮らすイーサンは、なぜショーンに言われるがままに行動し、反発の素振りを見せながらもそう出来なかったのか。いつでも守り続けてくれる両親への思いはどのようなものだったのか。 裁判長は判決の前に厳しい私見を述べるが、それは確かに世論を代表する内容なのかもしれないけれど、果たして正しい判断なのか。 ショーンは「実験」について語る中で、幾度も「客観的」という言葉を用いるけれど、彼もイーサンも彼の母親も、そして裁判長でさえも、客観的になり切れていない、主観によってのみ突き動かされる人々なのだと思う。 学生二人の悪行がメインになっているような作りの作品ですが、登場する一人ひとりの思考や言動を客観的に捉えることを求められる作品でした。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-20 22:53:40) 11.《ネタバレ》 若者の動画配信者のやりすぎ行為に辟易してるのは日本だけじゃないんだな、という事がよくわかる映画。 「何かありそうにずーっと煽っておいて、実際は何もない」映画で、実は真逆のとても暖かい面のある映画なわけですが…日本では劇場公開されず海外での評価も微妙。 その理由を考えるに、この映画をわざわざ選んで観ようとした人の多くはその方向性を望んでないからだと思うんですよ。 「あ、そういう事なのね」と思っても肩透かし感がハンパない上に動画配信馬鹿への不満は残るのでスッキリもしない。 カタルシスがないんです、この映画。 せめて最後にあいつがひどい死に方でもしてくれればいいんですけどね… 怖くもなければスッキリもしない。ただただ溜まるフラストレーション。…どうしてくれるこの気持ち? いやほんとに、ラストでフラッシュあびてなんか喜んでるアホがドカンと死んだりしてくれればもっとスッキリするんでしょうけど…このラストじゃね。可哀そうな老人がただ死に損なだけじゃないですか…いい点つけられないっすよ。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-10-25 04:34:09) 10.《ネタバレ》 迷惑系ユーチューバーが故意ではないにしても、人を殺すという話。 ユーチューバーを目指す人には見てほしい内容だ。 全体的に悪くはないのだが、途中でオチが読めてしまったことと、主人公があまりにもイラつく性格というところで、 私的には5点という感じでした。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-15 15:35:02) 9.《ネタバレ》 パッケージや予告編を見て、まさにそういう筋書きだと思い込んで観ているもんだから まんまとだまされましたね、いい意味で。 中盤過ぎたあたりでようやく気づいて、あぁそういうことなのね、と。 結末は、わりかし考えさせられる余韻もありました。 この人はなぜこうなったのか、こういうバックグラウンドがあるからだって、 そういうことに思いを馳せなさい。二人の若者だけでなく、誰しもが、ね。 【あろえりーな】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-02 18:52:05) 8.《ネタバレ》 こういうミスリード系は宣伝の仕方、作り方からしてイラっとしますね。何がミスリードって、この映画のタイトル画面にグレイニーさんの顔とその真横にデカデカと「このジジイ、かなりヤバい」の文字。あらすじを読んでも「記録映像を撮ってたらイカれた老人が不可解な行動を取り始めて・・・」みたいな内容。製作したアメリカでもこういうテイストで宣伝したんでしょうか。それとも日本の配給会社の勝手な宣伝方法??内容は全く違う、イカれていたのは初めっから最後までずっと若者たちのほう。老人も確かに言葉が悪かったり近所の人に悪態をついたりして決して人当たりの良い人ではなかったですが、再生回数欲しさに「実験」と称して自分たちの暇つぶし・犯罪を正当化するこいつらよりはよっぽど良い。 そういうストーリーって宣伝はできなかったのか!?どんでん返しがしたいがためにわざわざこういう宣伝の仕方にしたのか!?理解ができない。とても不快感を覚える宣伝方法でした。 内容も不快感を覚えましたがそれはきちんと一つの作品として観ることができました。面白かった。近所で変人と呼ばれる老人の生活を見て、さらに見るだけでは飽き足らずいくつかの仕掛けをしてその反応も記録しようとするショーンとイーサンの二人の若者。老人の行動は彼らには奇異に見えるが実はその行動の裏にはこういう背景があったのだ・・・と視聴者には一つ一つ紐解かれてゆく。特に最後のベルの物語には泣きそうになります。イーサンが不意に鳴らしてしまっただけのあのベルの音に、「呼ばれた」、と思ってしまったんですね。ただのイタズラ好きの不法侵入の悪ガキの仕業とも知らずに・・・。 そしてラスト、法廷にて。日本でいうところのまさに「少年法」ですよね。「大人ならこうなる、裁判官個人の心証としてはこれくらいの罪になるがあいにく法がそれを許さない。未成年で初犯という事情を鑑み、〇〇という判決にする」とまあこういう感じ。○○にはかなり軽い罪が入ることはまだ映画を観ていない人が読んでも想像に難くない。 スマホやネットその周辺機器が普及し、多少お金をかければこの映画のようなことは比較的容易に出来るようになってしまった昨今。全ての犯罪をひっくるめて低年齢化してきたから「少年法改正を」などというつもりはありませんが、ことネット関連の犯罪に関してはその匿名性・陰湿性・加害者側の未熟性が強く出るものだと感じます。特に最後の加害者側の未熟性は別に未成年に限った話ではなく、そこそこの年齢がいった大人や老人でも同様にあること。思ったことは、いわゆる「ネット犯罪」というものにもっとスポットライトを当て、その匿名性を透明性に変える必要があるということ。まともな人はfacebook等で普通に実名出して生活していますからね。こんな不快で陰湿な事件が世の中から一つでも減ることを願います。映画としてはとても良かった。 【TANTO】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-06-06 16:57:08) 7.《ネタバレ》 なるほど、そう来たかというどんでん返しが素晴らしい。 しかも泣ける。ラストはうるっと来てしまった。 前半の見せ方もいい。途中から裁判のシーンが入り、「実験」のスタートから事件の結末に向けて時系列に進む物語と、事件が全てが終わった後の裁判、という2方向から真相に近づいていくという手法は、結末に向けて嫌でも興味がそそられる。 イーサンの父親のDV事件にあのじいさんが絡んでいたということが途中で明らかになることや、深夜に音楽をかけて踊る奥さんに近所迷惑だと諌めるシーンは必要だったかどうか。伏線と言えば伏線なのだが、このじいさん実は悪い人じゃないんじゃ?って、少し気づいてしまう。 逆に、じいさんが斧で網戸をぶち壊すシーンは、じいさんを「狂気じみたおかしい奴」にするために無理やりそうした感がある。だって、他の怪奇現象にはすべて温厚に対応してたのに、なぜ網戸だけはあんなに攻撃的になるのか?不自然ではないか。 細かいことは言ったけれど、とても楽しめる。 いい映画なんだけど、日本では劇場公開されていないし、アメリカでも評論家の評価はイマイチらしい。うーん、なんでだろう。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-04-16 07:02:22) 6.《ネタバレ》 「このジジイ、かなりヤバイ」のキャッチコピーがフェイク過ぎてビックリ! 現在の勝手に撮影、アップする人らにぜひ見せたい映画。 途中までかなり胸糞な展開とどんなオチかとワクワクしてました。 思い出のドア、ステレオ、ベルの意味を考えると悲しすぎる…。 現在、法廷、思い出の日々のシーン切り替えが上手いと思いました。 最後は主人公らの思惑通り、別の意味で人気者になれたのではないでしょうか。 【とむ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-20 22:46:37) 5.《ネタバレ》 いきなりネタバレしております。未見の方はご注意ください。なお本作は予備知識なし、予断を持たずに鑑賞される事をおススメします。 ホラー映画の様式に基づく『観客の先入観』をミスリードに使い、裏に悲しきヒューマンドラマを配しながら、その実は極めてシリアスな問題を扱った社会派映画でありました。タイトルも意味深長で、物語の奥深さたるや見事なものです。 メインテーマは犯罪に対する量刑の意味と捉えます。刑法の目的は、罪を犯した者に適正な量の罰を与え更生を促し、社会復帰させること。ポイントは『適正』の部分。しかしながら本作で加害者に科された刑罰はあまりに軽いものでした。判決が出た瞬間、加害者及びその家族は安堵したように見受けられましたが、現実は甘くありません。法が機能していないとコミュニティが見なした場合、『善き隣人』が足りない分の罰を自主的に科すことになります。いうならば集団の自浄作用。それは時に、いや往々にして、適正な量を上回る熾烈なものとなり、加害者の再起は極めて困難となるでしょう。法の機能不全は、社会にとってのシステムエラー。言い方は変ですが、裁判で適正な量刑を受けられなかった罪人もまた不幸かもしれません。 人は過ちを犯します。自身が被告人とならない確約など誰にもありません。観客は、被害者ではなく加害者側に自身を当てはめ、物語と対峙するよう促されています。そこで生半可なホラーより遥かに恐ろしい『法の落とし穴』に気づかされるという仕掛け。『赦し』とは、与えられた刑に服する事にあらず。被害者に、そしてコミュニティに、贖罪を認めてもらうこと。裁判所の外の世界は、必要な罰を受けられなかった罪人にとって『地獄』そのものです。 (以下余談)『寄生獣』で田村玲子は、『人間は何十、何百、何万、何十万と集まってひとつの生き物である』みたいな主張をしていたと思います。これは言い得て妙で、私たちは個人の考えとは別に『集団の意思』に気を配りながら日々過ごしています。ここでいう『意思』とは、法律等で規定される厳格な枠組から、漠然とした『社会の空気』をも含む広義なもの。特に『社会の空気』は、漠然としている分移り気なのに、多大な影響力を有します。不倫した芸能人が赦しを乞う『世間様』もこの仲間。他者を思いやる『共感』が集団の意思を生み、我々を助けることもあれば、挫くこともあると。 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 8点(2021-01-15 19:23:14) 4.《ネタバレ》 一応、この映画のジャンルはサスペンスらしいです。 「このジジイ、かなりヤバイ」という副題?‥‥を見たときは、ホラーかと思いました。 でも、このジィさん、ちっともヤバくないですよ。 むしろ内容は悲劇ですよね。 妻に先立たれた悲嘆にくれた愛妻家の男が、若者たちの好奇心の餌食となり、最後は自殺してしまうという物語。 さらに、犯罪映画でもありました。 男を自殺に追い込んだアホな若者は、未成年者ゆえに法では裁かれない不合理。 そりゃあ、犬が散歩する時は、毎日のように同じ場所でオシッコするだろうし、自分の敷地にオシッコを毎日撒かれるのは誰でもイヤで、飼い主に文句の一つも言いたくなりますよねぇ。まぁ、少々過激な言い方をしていましたけどね。 すっかり副題とこの演出に騙されてしまった。 まぁ、日本でも未成年者の凶悪犯罪が増えていますし、その点は考えさせられました。 5点と言いたいところですが、副題が紛らわしいので1点減点します。 【TerenParen】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-01-04 22:13:22) 3.《ネタバレ》 ジャケットに「このジジイかなりヤバい」、「ドント・ブリーズに続く不気味老人スリラー」とか書いてあって、おまけにミスリードの予告編にも騙された。そっち系の話かと思っていたら、近所の悪ガキが、最愛の妻を亡くした孤独な老人に悪さした結果自殺に追い込んで、未成年なので重罪に問われなかったという、全然ヤバくないじいちゃんの、全然不気味じゃない老人虐待の救いようのない話だった。 自殺したじいちゃんが気の毒でたまらないが、孤独な人生に別れを告げ、最愛の奥さんのもとにこれで行けると言う喜びを感じてなくなったことを願う。しかしながら、裁判官がこの州ではその意図はなくても重大な過失は重罪になると言っておきながら、未成年ということで刑を軽くしたことには納得できない。 【リニア】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-10-13 16:15:37) 2.一部の自己顕示欲の強い若者の、行き過ぎている行為に警鐘を鳴らしていると思います。超えてはいけないラインを超えたときってすでに判断能力がおかしくなっているのだろうね、昨今の痛ましい事件でも思ってしまう。◆時系列を、見る人がちゃんと整理できるよになっていて、見やすかった。 【HRM36】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2019-02-09 22:17:56) 1.《ネタバレ》 さてと、みんなで考えよう。 ネタバレはいたしませんが、結果的にみてこの犯罪をどう捉えよう この犯罪に対してどのくらいの刑を求めるのが妥当なのであろうか。 当然、下された判決には不服。 ラストショットで彼が浮かべた表情を目にし、これをどう捉えよう。 そこで波紋を投げ掛け終える。 不朽な余韻が痕引き終える。 ちなみに、このジイさん、スティーブン・キング原作で1990年に公開されたホラー映画 ミザリーでキャシー・ベイツに捕らえられていたあの御方です。監禁され拘束され足などボコボコに折られて人間玩具とされてしまっていたあの御方です。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-01-28 20:07:44)(良:2票)
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