みんなのシネマレビュー

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

Little Women
2019年【米】 上映時間:135分
ドラマファミリー青春ものロマンス小説の映画化
[ストーリーオブマイライフワタシノワカクサモノガタリ]
新規登録(2020-01-15)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2024-11-24)【タコ太(ぺいぺい)】さん
公開開始日(2020-06-12)
公開終了日(2020-10-14)


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監督グレタ・ガーウィグ
キャストシアーシャ・ローナン(女優)ジョー・マーチ
エマ・ワトソン(女優)メグ・マーチ
フローレンス・ピュー(女優)エイミー・マーチ
ローラ・ダーン(女優)マーミー・マーチ
エリザ・スカンレン(女優)ベス・マーチ
ティモシー・シャラメ(男優)セオドア・ローレンス
メリル・ストリープ(女優)マーチおばさん
トレイシー・レッツ(男優)ダッシュウッド
ボブ・オデンカーク(男優)マーチ父さん
ジェームズ・ノートン(1985年生まれ)(男優)ジョン・ブルック
ルイ・ガレル(男優)フレンドリッチ・バエル
クリス・クーパー(男優)ローレンス
清水理沙メグ・マーチ(日本語吹き替え版)
入野自由セオドア・ローレンス(日本語吹き替え版)
高島雅羅マーチおばさん(日本語吹き替え版)
日野由利加マーミー・マーチ(日本語吹き替え版)
原作ルイザ・メイ・オルコット「若草物語」
脚本グレタ・ガーウィグ
音楽アレクサンドル・デスプラ
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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24.《ネタバレ》 ここでの点数が高かったので見てみたのだが、全く自分には合わなかった。
品行方正というか、人畜無害感がどうにも性に合わない。
退屈で、とても長く感じた。 にじばぶさん [インターネット(字幕)] 3点(2022-11-22 21:58:35)

23.《ネタバレ》 いや、これは、実に巧い。視点を成人後に置いて、少女時代を回想扱いにすることにより、それが「古き良き時代」であったことが明確に示されている。その中でも、みんなが知っている「エイミーの氷落ち」とか「メグの舞踏会」とか「ジョーの髪切り」などのポイントを要領よくまとめて、一つの「物語中物語」を構成している。最後は何と、ジョーとオルコットが一体化するメタ構成という荒技。実は映画を見ている我々だって、ジョーとフレデリックのハッピーエンドを期待するわけで、観客もジョーの作品の読者としてしっかり取り込まれる仕掛けなのである。●シアーシャ・ローナンの演技力は知っていましたが、ここまで順当に成長するとはね~。表情とか動作とかの技術を超えた「存在」の次元でジョーが完成しています。この時点でまだ25歳なのか・・・。そして、要所要所でストリープやローラ・ダーンを挿入して、さらに重みを加える隙のなさ。●難点は、過去と現在の行き来が分かりにくい部分が多いこと。ここはもうちょっと抑えめにできたはず。それと、現在パートのエイミーが、ときどきキャシー・ベイツに見えてしまうこと。 Oliasさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-11-16 00:39:22)

22.少女役と大人役をそれぞれ同じ人が演じているせいか、今と過去の行ったり来たりがちょっと分かりづらいですね…
どう見ても少女時代が無理っぽい人もいましたが…
その辺りを改めて確認したくなったので今度は吹替えにて即鑑賞。
それぞれの人物に対して初見よりさらに人間臭さを感じてしまうのはなかなか味わい深い映画ということですか… ProPaceさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-08-13 19:43:54)

21.現在と過去を交錯させた展開が見事で、登場人物も皆丁寧に魅力的に描かれており、改めて若草物語は素晴らしいと思わせてくれます。 TERUさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-07-10 21:18:14)

20.グレタ・ガーウィグ。2010年頃からの僕の注目の女優さんの1人でしたが、
2010年代の終わりには、こんなに素晴らしい映画を撮る監督さんになっていました。
19世紀という時代を生きた姉妹の物語である「若草物語」。
戦前、戦後、そして今に至るまで、これまでに何度も何度も映画化されてきましたが、
生きる喜びや、時に訪れる悲しみ。彼女たちの物語は、時代やその時々の世相、価値観を問わず
人々を感動させ、人々の心に響く普遍的な要素がたくさん含まれているということなのでしょう。
本作はアカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞したとのことですが、
映像の美しさと共に作品の時代を感じさせる衣装や美術も素晴らしかった。

最も印象に残るのはやはりシアーシャ・ローナンでしたが、
4姉妹に、ローラ・ダーンのお母さんに、メリルのおば様に、女性が中心の作品にあって、
いつも姉妹の傍にいた、クリス・クーパー、ティモシー・シャラメらが演じた男たちも良かった。
控え目ながらも、作品の中でしっかりとした存在感がありました。

「悩みが多いから、私は楽しい物語を描く。」
鑑賞後、冒頭で引用された原作者オルコットのこの言葉を思い出しました。
まさにこの言葉通りの、いい映画でした。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2022-07-02 22:33:50)

19.《ネタバレ》 またしても、アメリカ映画界の「力」を思い知らされた。
若草物語はアメリカのみならず世界の文学史に於ける文学作品の代表作だ。
その古典とも言える作品を巨額の制作費用を投じ、旬の俳優陣を大量投入、とどめは新進気鋭の女流監督に作品を任せる。
そして完成した作品は見応えのある一級品の作品に仕上がっている。
これだけの事を成し遂げられるのは今やアメリカ映画界しかないのでは。

■キャスティング:考え得る限り、今時点で最高のキャスティングと言える。
シアーシャ・ローナン・・・只でさえ女流作家が大成するのは難しい時代に、自分の志を貫く事を決めながらも揺れ動く心情を繊細且つ大胆に演じられるのはこの人しか考えられない。「レディ・バード」繋がりのキャスティングだとしても、アカデミー主演女優賞ノミネートも納得の演技。これからが本当に楽しみだ。コロコロ変わる表情を追いかけるのが何とも言えず、ハッキリ言って全くタイプでは無いのだが本作を通じてファンになってしまった。

フローレンス・ピュー・・・嫌われ者的役割を見事に演じている。この人の演技をしっかりと観たのは本作が初めて。確かまだ数本しか映画には出ていない筈で、これだけの芯の有る堂々とした演技をする女優さんをよくぞ見つけてきたと思う。末娘を演じるには少々貫禄が有り過ぎる気もするが、アメリカ映画界の底深さを改めて痛感した。

ティモシー・シャラメ・・・ルックスだけの俳優かと思っていたが見事に裏切られた。世界中で絶賛されている事も納得。

他、主役級の俳優さんが要所で皆いい演技を見せている。 出番は少ないがクリス・クーパーがあの様な押さえた渋い演技が出来るとは意外だった。
ローラ・ダーンが居ると画面全体が引き締まる。稀有な女優さんになったと思う。

■脚本・演出:凝っているが判りやすい。映像の力を感じる。
時系列が入り乱れる構成は得てして判りにくい印象を得がちだ。ましてや本作はわずか7年の違いしか無く、登場人物皆が極端に外観が変わる程の年月の開きはは無い。 それでも混乱する事無く物語に没入出来るのは微妙に色調を変えた映像とカット割りの上手さから来るものだろう。

若い女性が大挙出演する様子を観るのは男として眼福でも有るし、原作小説のファンの方や過去映像化されたアニメや映画に触れた経験が有る方にも、
現代の解釈も交えエネルギッシュに映像化された本作を強くお勧めしたい。

良作です。 たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2021-11-15 17:13:09)(良:1票)

18.面白かったです。
集中して見なかったら、取り残されているかもしれません。
映像も、衣装も、音楽も、役者も、演出も美しかったです。
観賞後にすごく満足感がありました。
エマワトソンの作品を初めて見たと思いますが、美人だな〜と思いました。笑 へまちさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-09-19 22:12:27)

17.《ネタバレ》 過去の回想シーンが中盤くらいまで何回も行ったり来たりするので、暫くは誰だっけ?て何回もなりましたが、4姉妹の個性もあって面白い!お母さんと長女だけはしっかりしてるんで、何回も他の子が脱線しかけるところをそばで助けてくれるのが微笑ましい。次女と四女はなかなかのキャラです笑 オススメ! SUPISUTAさん [インターネット(字幕)] 9点(2021-08-23 18:19:19)

16.《ネタバレ》 若草物語なんて、題名はもちろん知っていますがこれまで映画化された作品はおろか、原作小説すらまともに読んだことないので全くの予備知識なしでの鑑賞。
最初は登場人物の多さもさることながら現在と過去を行ったり来たりのバラバラな構成に戸惑いつつ、そこはしっかりと「配色」でわかりやすく表現されていて、段々と慣れていける仕組み。
年頃女子のアレやコレや、4姉妹が揃ってわいわい騒いでいる姿などは現代風でありながらしっかりと19世紀という時代にも見えるうまさ。
レディ・バードの監督だけあって多感な女子の描写は目を見張るものがありますし、ラストの「自立した女性」の描写についても、悲しいかな全時代から全く進歩していない現代社会の習慣への皮肉やそれでも立ち上がる女性の強い意志などが表現されておりとてもよかったです。
あとは、単純に作品の好みの問題になってしまいますので、思い入れ等があればもう少しのめりこめたのかな、というのが自分の感想です。
追記
一度も観たことないとか言って調べたら49年版しっかり観ていて自分の記憶力をだいぶ疑ってしまいました、とほほ。 クリムゾン・キングさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-26 00:49:58)

15.《ネタバレ》 少女小説の古典的名作『若草物語』の原作者の半生を美しい映像で綴った青春ストーリー。名作と名高い原作の名はもちろん知ってましたが、これまで1ページも読んだことがありませんし恐らくこれから先も1ページも読むことはないであろう、僕にとってはジェーン・オースティンの『高慢と偏見』と並んで全く食指の動かない古典の代表格。でも、キャスト陣がやたら豪華なことと幾つもの賞を受賞しているということで今回鑑賞してみました。結果は……、やはり僕の感性とは全く合いませんでした。お年頃を迎えた四姉妹の惚れたり冷めたり、付き合ったりフラれたり、喧嘩したり仲直りしたりがひたすら続いて、正直僕は最後まで観るのがちょっと(いや、けっこうかも)しんどかったです。確かに、華のある役者陣が織りなすまるで絵画のように美しいシーンや現代と過去を絶妙にシンクロさせる練られた脚本の力など、監督の演出力の高さは素直に認めるところなんですけどね。この監督の前作を鑑賞したとき、自分の求める世界とは微妙に違うなぁと感じたのですが、どうやら本作でそれは確定したようです。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2021-05-08 00:40:58)

14.評価の高い本作..いや~ 納得の出来でした~ 面白かったです、目まぐるしく入れ替わる 現在と過去、映画上級者でないと置いてけぼりになるかもしれません..そして 怒涛の終盤、涙 涙で始まり 泣..うんうん なるほど..おお そうなるよね~ めでたし めでたし.. うん? え゛~~っ! 編集の妙というか 巧みさに やられました!! 秀作です! コナンが一番さん [DVD(字幕)] 9点(2021-03-08 18:51:02)

13.94年度版よりメッセージ性の強い作品。
時系列と配役がキーワードとなりました。
どちらも最初は違和感がありますが、見進めていくとこれしか方法はないのかな。と思えるように。

各所に主役級の俳優をよく配することができたものです。
ティモシー・シャラメ、クリス・クーパー、ボブ・オデンカーク(がなんといい父親に!)あたりが渋いですね。 HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-18 10:00:58)(良:1票)

12.《ネタバレ》 これが3本目の映画「若草物語」観賞。時代と場所を細切れにして散りばめた斬新な構成。筋書きは分かっていたけど、新解釈が加えられて新鮮。4姉妹それぞれが気丈に、逞しく生きる。オンナの恋と自立を明るく前向きに描いたドラマ。シアーシャ・ローナン好演。良作。 獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 7点(2020-12-31 18:15:12)

11.《ネタバレ》 面白い!

男性映画監督が多いこともあり、女性姉妹の女性側からの映画は
そんなにはない。
あっても男性がどうかかわるかといったとこに
力点が置かれることが多い。
数少ない名作が「いつか晴れた日に」だ。
(でもこの監督はゲイの映画が多いんだよな)

かように女性の視点からの映画が少ない中、とうとう
女性監督があの「若草物語」を映画化してしまった。
ラストがいいね♪ジューンアリスンのジョーも捨てがたいが、
この作品のジョーも印象的だ。

さぁこれから女性の時代だし、どんどん女性視点の映画が
創られることを期待します。 トントさん [DVD(字幕)] 8点(2020-12-20 02:31:43)

10.《ネタバレ》 若草物語といえばこれまで何度も映画化されてきた有名な小説。
人に知られているお話をまたどんなふうに映像化するのかしらと思い観てみましたが、
現代を代表する女優達が総集結しているだけあり実に見応えありました。
特にシアーシャ・ローナンが素晴らしい。
才を持つ自立した女性として生きたいという気持ちと恋心や寂しさの狭間で揺れ動く感情をうまく演じておられました。
そして気鋭の若手監督さんということで、古典で型にハマりがちなこの題材を
良くも悪くもフレッシュにこしらえております。
全体として軽快なテンポで話が前後する構成。個人的にはもう少し緩急や分かり易さも
欲しいかなと思いましたが、これもまた一つのチャレンジなのかなと好意的に考えました。 あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-10-19 08:18:25)

9.《ネタバレ》 ずっと見たかった本作。やっぱり映画館で観るんだった・・・・。ウィノナ・ライダー版の『若草物語』は見ていたけど、覚えていたのは三女が病死することくらい。冒頭から時制が行ったり来たりする構成は、原作の設定やストーリーがあらかじめ頭に入ってる欧米の観客向けだな、などと序盤は見ていたけれど、登場人物の見た目よりも場面の空気感や人物が帯びる雰囲気で時制が伝わる演出になっていて、そのあたりのレベルの高さに素直に感心する。シアーシャ・ローナンのジョーは期待どおり。個人的には、こじらせまくってた『レディ・バード』のほうが好きなキャラだったけど、そのストレートさが時代と各所で衝突して自分を模索する姿がドラマの推進力になって、ぐいぐい引き込まれる。うれしい驚きだったのは、エイミー役のフローレンス・ピュー。ジョーよりも「古典」っぽくない外見(一番下の妹なのに明らかに貫禄ありすぎな雰囲気とか・・失礼)で最初は違和感だったのだけれど、末っ子らしい葛藤と達観を帯びていく過程を見事に演じきった。シャラメは、いかにもシャラメな前半よりも、エイミーと結婚した終盤のオーラの消し方が見事だった。あんなに輝いていたのにフツーの男になってしまい、でもそのフツーになれることの「凄み」を見せてくれる。この映画、突っ走るジョーに最大限共感しながらも、姉妹たちの選択もきちんとリスペクトを感じるのがすばらしい。だから、個人的には、やっぱりこの邦題は間違い。まるでジョー「だけ」のライフに見えてしまうけど、やっぱりこれは群像劇であり、だからこそジョーの選択が際立ち、ラストの本が完成するプロセスが感動的になるのに。その意味で、このメインタイトルはもちろん「わたしの」を付けてしまった副題も、あきらかにジョーに憑依しながらも「原題Little Women」をちゃんとリスペクトしたグレタ・ガーウィグの想いを踏みにじる暴挙だと思う。ついでに、オスカーの脚色賞もこれがとるべきだった。MeTooとか関係なく、原作に敬意を払いながら現代的な物語へと「アダプト」した、これぞ「脚色」というべき傑作だと思う。 ころりさんさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2020-10-18 08:27:07)(良:1票)

8.《ネタバレ》 なんだこの良作はぁー!!!!!
さいきんは映画館で、けっこうな頻度で映画をみているんですがね、
(コロナにより夫の在宅勤務で少し余裕ができ、子育て中なのに結構みれちゃうというありがたい環境)
なんとなくみたい映画もなく・・DVDでいいかぁとおもってたこれを映画館で鑑賞することに。
結果、大正解です。

いやーー素晴らしかった、、、キャストがもうハマりすぎで、魅力的で、、、
そして今更ながらティモシーシャラメですよ! 告白シーンですよ!こんなに胸が痛い告白シーンほかにありましたか?
映画史に残る告白シーンですね。素晴らしかった。
あんなふうに告白されて、OKしないひとがいますか? 強すぎます。わたしならもうあれで好きになります。

そんな信じられない意志をお持ちの女性を演じたシアーシャ・ローナンもめちゃくちゃいいですね。
顔そんなにタイプじゃなかったのに、ものすごい魅力的でした。
尺がすこしながいのでDVDだとちょっと眠くなったかも。映画館でみれてよかったです。
人生がんばろうと思える映画! ギニュー隊長★さん [映画館(字幕)] 8点(2020-08-31 14:12:00)(良:1票)

7.《ネタバレ》 随分前になりますが、ウィノナ・ライダー主演の「若草物語」を観ているので本作は過去と現在が行ったり来たりするんですが、きちんと把握できました。
特筆したいのはローリーを演じたティモシー・シャラメですよ、なんといっても。ジョーに告白するシーンがもう最高なんです。
シャラメのローリーはいつもなんだか緩いんです、それがこの時初めて一途なおもいが溢れる。ここ凄いんですよ、素晴らしいシーンでした。
四姉妹は明るく元気でみんな可愛らしい、こんなに威勢が良くて力強いシアーシャ・ローナンを始めて観ました。
そしてベスのことはわかっているのにそれでも泣けてしまった。
脇を固めるベテラン俳優たちと勢いのある若手俳優たちとの相性も良かったと思います。なんといってもテンポがよく快活で少しもだらけることがなくハッピーエンドへ。ダッシュウッドさん絡みのエピソードはユーモアもあってよかったと思います。
心和む清らかな映画ですね。
映画館からの帰り道、本作とウィノナ主演の方と続けて観てみたいなぁと思ったり。あっちの四姉妹のキャスティングも素晴らしく、ローリーはクリスチャン・ベールですよ、今じゃちょと想像もつかないけど。ティモシー・シャラメの20年後も楽しみです。だけど私それまで生きていられるかしらね。 envyさん [映画館(字幕)] 9点(2020-07-20 23:31:47)(良:1票)

6.《ネタバレ》 恥ずかしながら若草物語に触れるのは初めて。想像以上に素晴らしいものだった。現在と過去を行き来しながら進み、時には対であったり重なる状況になっている構成は巧みで、グレタ・ガーウィグはますます上手い監督になっているなと痛感させられた。
冒頭、著者であることを偽って小説を出版社へ持ち込み、交渉の末売れた後喜びの表情で街中を疾走する、という導入から、主人公の性格や立場や状況などが分かりやすく、そこから最後までテンポよく駆け抜けてくので気持ちよく観ることができた。
べスとローレンスとの関係性が秀逸で、ベスがピアノを弾くのを階段でこっそり聴くローレンスが亡き娘に思いを馳せるシーンや、べスが亡くなったあとマーチ家の家に入るのをローレンスが躊躇するシーンは泣いてしまった。(こういうのを大げさでなく織り込むのが上手い)
四姉妹や彼女らを取り巻く男たちなど登場人物皆がとても人間らしく、いい面も悪い面も見せてくれる血の通ったキャラクターをしていて、とても魅力的だった。
原作は何度も映画化されているもはや古典ともいえる文学作品だが、原作者の人生を混入させることで現代的なメッセージ性も込められている。執筆、家族関係、妹の死、失恋などの人生を経て、最後、製本されていく自著を微笑みながら見つめる主人公に集約されるのは最高に胸が熱くなった。


……映画を観終わってwikiを見るまで、シアーシャ・ローナンが長女、エマ・ワトソンが次女、フローレンス・ピューが三女、エリザ・スカンレンが四女だと思ってた(全部違う)
ティモシー・シャラメがレディ・バードとは真逆の立場になっていて微笑ましい。 eurekaさん [映画館(字幕)] 9点(2020-07-19 18:46:26)(良:2票)

5.《ネタバレ》 もう、美しかったです。「若草物語」が美質の塊のような原作であることに加えて、役者陣、風景、衣装、何もかもが美しい。わたしなんぞは素敵な四姉妹が連れ立って隣家に食事を運ぶシーンだけでその尊さに涙止まらず、折しもウィズコロナ下での鑑賞ゆえマスクがハンカチ代わりになるという、湿り気のある体験になりました。
従来の作品群と大きく変えてきたのは時間軸を前後させる脚本。これまた巧い。何度も現在と過去を行きつ戻りつしながら、ジョー目線に偏らずメグやエイミーの心情もこれまでにないほどの丁寧さで描きます。特に「お利口さん」のイメージが強かった長女メグについては彼女の小さな見栄や羞恥心まで描くことで、どのメグ像よりも立体的で人間性がよく伝わる造形となりました。
姉妹の脇を固めるベテランも皆役の解釈が正しく圧倒的な仕事を見せます。賢母のローラ・リニー、封建的考えの叔母M・ストリープ、少ない出番ながら印象大のC・クーパー。しかし特筆すべきはティモシー・シャラメでしょう。これまでこんなに鮮烈にローリーを演じた役者がいただろうか。若草物語といえば四姉妹のお話、であったのが今作は「ティモシー・シャラメの」と枕詞がついても過言でないくらいの存在感であります。
この人は「君の名前で僕を呼んで」でも見せたように、身悶えするほどの恋情を演じたら天下一品。ジョーに告白する丘のシーンは切なく激しく、彼の心がざくざく切れる痛みまで伝わり、映画史における告白シーンでも屈指の場面といえるでしょう。彼の表情を捉えるカメラも、距離や角度が完璧です。ティモシーの発露するフェロモン量はただ事でなく、世界中でやられる女子が続出するのも納得ですねえ。
ラストはちょっと驚きました。ここでようやく邦題の意味するところが分かるのですが。監督は原作者オルコットの考えを最大限に尊重したのだそうな。
編集者と対するジョーは突然オルコット女史になり、それまでの物語は以降は(数分程度ですが)フィクション扱いとなって展開するんですよね。目線の急激な転換にわたしは大いにまごついてしまって、咀嚼するのに時間がかかりました。なんというウルトラC的な力技でしょうか。とはいえ現実のオルコット女史の幸福は製本過程の美しく丁寧な職人技の描写で伝わりますし、フィクション側のマーチ家の人々もハッピーエンドです。監督の原作&原作者へのリスペクトを感じます。 tottokoさん [映画館(字幕)] 10点(2020-07-16 23:52:10)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 7.83点
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100.00% line
200.00% line
314.17% line
400.00% line
500.00% line
614.17% line
7625.00% line
8833.33% line
9729.17% line
1014.17% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2019年 92回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞シアーシャ・ローナン候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)アレクサンドル・デスプラ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞 受賞 
脚色賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2019年 77回
主演女優賞(ドラマ部門)シアーシャ・ローナン候補(ノミネート) 
作曲賞アレクサンドル・デスプラ候補(ノミネート) 

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