みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.《ネタバレ》 哲学を持った凄腕の殺し屋のカッコよさを見せる話なのかと思ったら…なんか違った。 即興はよせ云々のセリフも厨二病っぽく見えるわ、冒頭引っ張ったわりに変な失敗するし、コントみたいだなと思った。それならそれでカッコつけてるけど腕前は実はそうでもない殺し屋が苦悩する話として楽しめるかというとそうでもなく、その後は華麗な手口で、しかし雑に、どんどん殺していく。 殺さなくてもいいんじゃないかなという奴まで私事で殺すわ、殺しとけよってラスボスは殺さない。 手慣れてるし、冷酷だし、強いし、お金も武器も技術もあるんだけど、全然カッコよくない。感情移入もできない。ピンチもなければ期待感もないし、何を見せたかったのか、意図がわからない。 隠れ家は素敵だな〜、武器庫のガレージかっこいいな〜という感想しか残らなかった。 【ブラック武藤】さん [インターネット(吹替)] 3点(2024-09-15 07:01:47) 10.《ネタバレ》 闇社会に生きる凄腕の殺し屋。自らが決めたプロフェッショナルな哲学に忠実に従い常に完璧な仕事をこなしてきた彼だったが、パリでの任務遂行中に致命的なミスを犯してしまう。警察の目を逃れ飛行機へと乗り込み、何とかアジトがあるドミニカ共和国まで戻ってきた彼。だが、そこで待っていたのは組織によって半殺しの目に遭わされた愛する恋人の痛々しい姿だった。「彼女をこんな酷い目に遭わせた奴らを俺は絶対許さない」――。固くそう誓った彼は、単身アメリカへと渡ることに。自らのエージェントを皮切りに、恋人に酷い拷問を行った二人組、そしてクライアントである実業家らを追い詰めてゆく。果たして彼の復讐の旅路は成功するのか?サスペンス映画界を代表するベテラン、デビッド・フィンチャー監督の最新作は、そんな孤独な殺し屋の復讐劇をスタイリッシュに描いたクライム・サスペンスだ。彼がこれまでのキャリアで培ってきたテクニックを思う存分駆使して創られたであろう本作、これが小技の効いた演出の力が光る佳品に仕上がっておりました。ストーリーなんてあってなきが如し、とにかく2時間、このサスペンスフルな展開を楽しんでくれと言わんばかりの潔いまでの中身のなさはもはや清々しい。マイケル・ファスベンダー演じる主人公がひたすら語りまくるストイックなナレーションがあまりにナルシスチックでちょっと笑けてきちゃうのがポイント。ともすれば単調になりがちなこのお話に良いアクセントを与えてました。肝心のサスペンスシーンももはや匠の技と言っていいフィンチャー監督のテクニックが随所に冴えていて、冒頭からとにかくノンストップでハラハラドキドキ。アメリカでごみ清掃員を装いながらエージェントを襲うシーン、自動ロックが掛かるドアの閉まるまでの秒数を数えながらぎりぎりで足を挟むとことか単純にかっこいいし。人質にした秘書が「お願い、事故死に見せかけて。そしたら子供たちに保険金が下りるから」という訴えをちゃんと聞いちゃうなんて、なんと心憎い男なんだ!実行犯の一人である黒人の殺し屋を襲うシーンもけっこう反撃を喰らってる上に犬にだいぶ手こずってるとこも、なんかお茶目で好き。まぁさすがにストーリーが空気過ぎて、後半から若干ダレてしまった感があるのが玉に瑕でしたけど(特にティルダ・スウィントンの謎の熊のお話を延々とするディナーシーン!)。90分くらいで終わってくれたらもっと完成度の高い傑作になったかもしれないのにね。とはいえトレント・レズナーの不穏な音楽も作品世界に最高にマッチしてたし、フィンチャー監督の円熟の技が光るサスペンス映画の佳品でありました。7点! 【かたゆき】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-01 08:52:58) 9.《ネタバレ》 何とも言えない緊張感からの仕事失敗。失敗後は、またプロの仕事。その後は普通の復讐ストーリーだった。タクシーの運転手は本当にかわいそうだったが、予測しろ即興はダメってことね、おそらく。ラストは依頼人が死ねば、この顛末を知る人間がいなくなるってことかな。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-12-09 09:57:02) 8.《ネタバレ》 冒頭に延々と続く病的とさえ思えるような殺し屋の哲学についての独白。完璧を求め過去の仕事も100%成功して来たと自負する孤高の殺し屋。ビジュアル的にもスタイリッシュでストイック。相当カッコいい。さながら「ゴルゴ13」の実写版かと期待させられます。がしかし、超腕利きのスナイパーとは思えないような凡ミス。難し過ぎるシチュエーションとタイミングで引き金を絞ってしまう。結果、高級コールガール?は哀れ犠牲に。そしてお仕事失敗。 そもそもターゲットの方も相当無防備。通りの向かいのビルの上層階の窓がずっとカーテンも何もない状態になってて、もしかしたら時折り人影だって見えてたかもしれない。せめてVIPの到着前にチェックするでしょ普通。更に、これからお楽しみだってのにカーテン開けっぱなし。撃たれて慌てて閉めてるし。入り口のガードマンその他手下たちは向かいのビルに駆け付けないし。そのくせ警察の対応は矢鱈早かったりして。 グラフィック・ノベルが原作だとしてもちょっと現実感が薄すぎると言うか肝心の部分の緊張感に欠けると言うか、だからこそ「コメディ」を感じさせられたかのような意見まで出てしまっているのですね。まぁ「殺し屋とはこうあるべき」というテーマではないのでしょうから少々詰めが甘くても良いのかも知れませんが、と言うか詰めが甘くなければ本作のその後のストーリーには繋がらない訳ですからこれで良いのでしょうけれど、何だかスッキリしない展開でした。 復讐劇も不安定感ありですね。情け容赦なく殺さなくてもいいんじゃね?みたいな対象を撃ち抜いたかと思えば、少なからず感情移入して願いを叶えて?しまったり、何よりラスボスをスルーしたのは何故でしょう?彼の言葉をまるまる信じた?これ以上の報復は無いと?隠れ家で彼女と幸せに平穏な生活を送れるとでも? 冷徹のようでいて失い切れていない人間性が時折り顔を出す情緒不安定な殺し屋が、愛に生きる道を選ぶまでの物語なのでしょうか?それとも、もっと深く人間の心を掘り下げることで人の生き様を描いた作品なのでしょうか?エンタメとして楽しむことは出来るものの、何か心に残るものがあるかと言えば微妙な作品でした。ビッグネームによる作品でなかったのなら評価はどうなっていたのでしょう?迷った挙句の6点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-12-05 17:07:30)(良:1票) 7.《ネタバレ》 何やら高尚な“殺し屋哲学”を主人公は自己暗示のように終始唱え続ける。が、やることなすことちっとも予定通りにいかない一流(?)アサシンの憂鬱と激昂が、上質な映画世界の中で描かれる。 デヴィッド・フィンチャーによる秀麗な映像美と緊迫感に満ちた映画世界の空気感、そして、マイケル・ファスベンダーの氷のようにひりついた殺し屋造形によって、ストーリーは冒頭から極めてスリリングに展開していく。 ソリッドでバイオレントな殺し屋映画であることを予告編の段階では大いに期待させ、鑑賞中もその期待に即した感覚は終始持続される。 けれど、そんな作品の雰囲気そのものが、明確な“ミスリード”だったことに段々と気付かされていく。 本作の本当の“狙い”と“正体”は、実は「完璧」とは程遠い人間の本質的な滑稽さであり、それを終始ドライで大真面目なファスベンダーの殺し屋像を通じてあぶり出した“コメディ”だったのだと思う。 想像していたタイプの映画ではなかったけれど、異質でユニークな新しい殺し屋映画であり、想定外の感情も含めて満足度は高い。 冒頭の暗殺シーンが、実はこの映画の行く末と、主人公の殺し屋の本質を物語っていた。 何日も前から陣取り、寒さや居心地の悪さに耐え、効率よくタンパク質が取れるとかなんとか自身に言い訳しながら安いハンバーガー(バンズ抜き)を頬張り、音楽を聞いて集中力を切らさないように努め、睡眠時間を削りながらも緊張感を高め、平常心を保つように常に自分の心拍数を確認し、念入りに慎重に待機し続け、ようやく現れたターゲットを見事に撃ち損じることから始まる衝撃的な低落ぶり。 その風貌や意味深なモノローグから、我々観客はこの男が完全無欠な一流の殺し屋であることを信じて疑わなかったけれど、冒頭いきなりの「任務失敗」に端を発し、文字通り滑り落ちるように、この男をイメージ崩壊へと押し流していく。 「一流」だと信じて疑わなかった彼へのイメージが、徐々に確実に崩れていく様が、この手の殺し屋映画としてはとてもユニークで独創的だった。 一つの大失敗と共に一気に窮地に立たされ、ほぼ“逆ギレ”のような復讐劇に展開していくストーリーテリングも、常軌を逸していて面白い。 冒頭こそ慎重に丁寧に事を進めていた主人公が、段々と雑にヘロヘロになりながら、半ばヤケクソのように“殺し”を遂行していく様に、人間の脆さや不完全さが表れていたと思う。 もっと分かりやすくコメディ要素を膨らませ、名もなき殺し屋のドタバタ劇を繰り広げることもできたであろう。 でもそうはせずに、あくまでも表面的にはルックは、デヴィッド・フィンチャー監督のクリエイティビティと、マイケル・ファスベンダーの不穏な存在感と演技力によって、ハイクオリティなハードボイルドとハードなバイオレンスアクションを貫き通すことで、逆に隠された可笑しみがじわじわと滲み出てくるようだった。 近年、殺し屋業界の内幕モノはトレンドのように量産し続けられているけれど、本作のこの独特な味わいは、それらのどれとも異なり、クセが強く、ちょっと忘れ難い。 マイケル・ファスベンダー演じる名もなき殺し屋には、まだまだ秘められた過去と、噛みごたえがありそうなので、続編も期待したい。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-12-03 00:24:31)(良:1票) 6.《ネタバレ》 グラフィックノベル原作とのコトで、要は漫画の映画化というヤツって理解で好かったのですかね。調べると原作は20年位前からのシリーズみたいなので、観た印象は=主人公の暗殺者のキャラってのは、比較的かなりコテコテな一匹狼+かつありがちに偏執狂とでも言うべきマイルール絶対主義な御仁なのですね⇒ゴルゴ13をあの頃のロバート・パトリック主演で実写化した…みたいな感じかと(細身なので)。ソレでも、作品自体は(アクションスリラーとしては)手堅すぎるホドに手堅い・無難すぎるホドに無難、て感じの好く纏まった高品質ではあります。あまりにも最近こーいう映画ばっか観てて流石に食傷してる…とゆーコトでなければ(⇒昨今の状況的にはソレはあり得るとも思いますが)暇潰しに使う分には何の問題もなさそうに思われますね⇒配信で観れるって方なら特に全く完全にオススメ出来ます。 とは言え、評価としては高くもなく低くもない(⇒強いてどっちかとゆーと低めに寄せた)この程度にしておこうかと思います。理由は、まず個人的には結局のトコロ、今作でいちばんテンションが上がったのが3番目?の「The Brute」との死闘だったのでして、んでその後の「The Expert」=ティルダ・スウィントンとのやり合いについて、コレも(プロ同士なんだから)多少は荒事が観れるのかと思ったら全然そーでもなかった…というトコロが少し痛恨だと思われたからですね。つーか、このティルダ姐さんのシークエンスは(珍しく)ちょっとスベってたんじゃねーかな、とも⇒いくらナンでも(裏稼業の人間としては)ルックスが目立ち過ぎ+追い込まれてからベラベラベラベラ喋り過ぎ+小噺もクソつまんな過ぎ+結局呆気無くやられ過ぎ…とちょっとモ~行き届いてたな~と思ってしまいましてですね。。重ねて、全体的にはほぼ文句は無い(ケド意外性も無い)て感じなのですケド、ココのみはやや残念に思われたのでこの評点です。以上。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 6点(2023-11-29 00:12:42)(良:1票) 5.《ネタバレ》 ほぼ痕跡残さないが、事故死に見せかけてほしいと懇願した秘書、縛られてた両手にきっとがっつり跡がついてるんだろうな。 が頭からなかなか離れなくて、最後はあまり集中できなかったです。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-26 00:19:40)(良:1票) 4.《ネタバレ》 独特の緊張感があって面白かったです。 最初にかなりデキる奴を演じていて、素人でも想定できるようなミスで失敗するのでコメディかと思いました。 その後の展開も平凡で、練られた脚本ではないので残念だったかな。 【Keytus】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-18 22:35:42) 3.《ネタバレ》 配信で見るには充分な作品です。劇場で見てたら「うーん、イマイチ」と言ってたかもしれない。 デヴィッド・フィンチャー監督の大作かと思ったが、見た感想は意外に軽かった。 典型的なプロ殺し屋で偏執狂的なこだわりもあるが、その割に冒頭の殺しのシーンは案外雑。 その後は身内への攻撃に報復を決意するが、これも良く意味が分からない。相手もプロならなんで確実に殺さない? エンシェント・ワンことティルダを「綿棒のような女」と呼んだタクシーの兄ちゃんはナイスだったが、彼が殺されたのが唯一気の毒だった。 【ぴのづか】さん [インターネット(吹替)] 6点(2023-11-18 09:28:37) 2.《ネタバレ》 仕事はキッチリ行わないと、色々面倒になるよね、という教訓。 正直、あれだけ用意周到に追い詰めたターゲットを撃ち損ない、しかも関係ないお姉さんに弾を当ててしまうなど、プロの風上にもおけない、油断もいいかげんにして欲しい。 というような映画ではないことは百も承知ですが、気になったもので。 【チェブ大王】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-17 23:08:54) 1.《ネタバレ》 狙撃に失敗した殺し屋が婚約者を襲われ、報復で刺客と依頼者を淡々とじわじわと追い詰めていく。 まるで商品をただ消費するかのように、ルーティンワークの如く。 『セブン』の監督&脚本家の28年ぶりのタッグにしては非常にシンプルなストーリー。 その分、ストイックな空気感とソリッドな映像センスが際立っており、 立体的なサウンドデザインも合わさり、テレビの画面では堪能できないと思われる。 自己暗示をかけるが如く独り言が連なり、完璧な殺し屋になり切れない男のあがき。 最後の晩餐になってしまったティルダ・スウィントンによる熊と狩人の噺が象徴するように、 プロの矜持として後始末を全うしようとすることを建前に、 復讐という本音が僅かながらに彼を人間たらしめている。 婚約者とビーチで戯れる平穏なひと時も、殺し屋の宿命から逃れられないジレンマ。 アラン・ドロンの『サムライ』の系譜に近い、矛盾だらけの人間の美学を覗き込む。 【Cinecdocke】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-10 23:52:26)
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