みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.《ネタバレ》 【空の大怪獣ラドン:1956年】を投稿したとき、ちょうど【あばれて万歳】さんが当作品の投稿をされており拝読しました。それを機に、レンタル店でDVDを取り寄せてもらいました。時間はかかりましたが、その間に、他の皆さんのレビューも拝読した上で鑑賞・投稿させていただきました。 当作品が公開されたのは、私が小学校高学年のとき。ポスターの絵は格好いいと思いましたが…女の人が首長竜にくわえられており「この映画には、女の人が食べられるシーンがある」と直感しました。当時は【ジョーズ:1975年】などが流行っており、私は“人間が食い殺される”ということを想像するだけで怖くて仕方がなかったため、当然、当作品についても、映画館には足を運びませんでした。 後年、テレビ東京の午後に放送されたものを、途中(翼竜が町の人達を襲うシーン)から観ました。おそらく、↓の【さくぞう】さんが録画したときの放送では…と思います。私は「ああ、やっぱり…」と思いました。音楽にしろ特撮にしろ「日本映画低迷期(力作もありましたが…)である1970年代の映画の典型だな」と感じたのです。そして、木の枝で主人公達が繰り広げるラストシーンも「長い・くどい・見苦しい」と、悪い意味で印象に残り「映画館へ行かなくて正解だったな」と思いました。 今回、再見してみて、当作品の【特徴】は、他のレビュアーさん達が言い尽くして下さっていると思ったので、以下、【脱線話】を…。 今回、私は、ムク・ショウヘイを見るなり「あ…TVシリーズ・仮面の忍者 赤影(1967~1968年)の“白影のおじさん”じゃないか」と思いました。上述のテレビ東京の放送を観たときには、既に出番を終えていた(食い殺されていた)キャラクターだったんですね。観終わった後、白影こと牧冬吉さんをはじめスタッフさん達を調べたところ…監督の倉田準二さんと、脚本家の一人である伊上勝さんは【赤影】のコンビだと知りました。きっと牧さんは、お二人から声をかけられての出演だったのだろうと思いました。 ♪優しいおじさん白い影。三人揃って力を合わせ…これは【赤影】の主題歌の3番の歌詞の一部です。ムク・ショウヘイが単なる役柄だったとはいえ、“優しい白影のおじさん”が、あのような最期を遂げたのは、悲しかったです。 年配のレビュアーさんならご存知かと思いますが、【仮面の忍者 赤影】は、残酷描写が皆無の明朗で真っすぐな作風でした。赤影・青影・白影といった忍者達のデザインや繰り出される忍術は、時代考証は横に置き、自由奔放で無邪気さに溢れていました。今から数年前、我が子が幼い時にDVDで第1部(金目教篇)をレンタルして観たのですが、「監督、この忍術のアイディアはどうでしょう?」「お、いいね!やってみるか!」といった活き活きした製作現場が目に浮かぶようでした。一緒に観た子供も夢中になり、しばらく二人で“忍者ごっこ”に熱中したものです(残念ながら第2部以降は、レンタル店から無くなり、観られずじまいとなっております…)。 それに比べ【恐竜・怪鳥の…】は血生臭くアダルトな場面もあり…と、あまりにも【赤影】とは対照的だと思いました。推測にすぎませんが「ジョーズのヒットに便乗して儲かればいいから…あ、そうそう、サービスカットとして女性の下着姿もお忘れなく」といった上役さんからのお達しで、倉田監督達は仕方なく作ったのでは…と思えてなりません。 なお【恐竜・怪鳥の…】の開始22分めに、赤ちゃんを背負ったお婆さんが、昔から伝わる子守唄を歌う場面があります。もし、あのように、その土地に根づいた雰囲気をもとに【赤影】のような作風にしていたら…億単位の製作費をかけたようなので【昔々、湖に潜む“ホオズキのように赤い眼をした竜=実は首長竜”に挑んだ者達がいた。それが現在でも伝説・子守唄として西湖に残った】といった時代劇にするのも可能だったと思います。忍者が登場するかどうかは別にしても、そのほうが、倉田監督達は、伸び伸びと本領を発揮して【ドカベン】との同時上映に相応しい作品になり得たのでは…と思ったりしております。おそらく当作品とは違った意味で突っ込みどころ満載になったでしょうが、ずっと好印象のものになったかと思います。 さて、採点ですが…【赤影】と【恐竜・怪鳥の…】の隔たりは10年です。“お家芸の時代劇の要素を盛り込んだ東映初のカラーのTV特撮番組”という意欲作だった【赤影】から10年の間に、映画会社・東映に及んだ諸事情を象徴する“迷作”が、この【恐竜・怪鳥の…】と言えるかもしれません。率直な印象は2~3点ですが、倉田準二監督・伊上勝さん・牧冬吉さん達に【赤影】で楽しませてもらった感謝の気持ちを込めて1点を加え、計4点とさせていただきます。 【せんべい】さん [DVD(邦画)] 4点(2018-02-24 18:01:24)(良:2票) 10.《ネタバレ》 とにかく恐竜の姿を見せずに焦らすもんだから「早くしてくれよ……」と、ヤキモキさせられましたね。 映画が始まってから四十分程が経過し、我慢の限界が近くなったところで、ボートに乗った女性が襲われるシーンに突入するという流れ。 ここで、それまで焦らされた分を取り戻すかのように、たっぷりとプレシオザウルスの姿を見せてくれたのが嬉しかったです。 女性が喰われるシーンが予想以上に残酷で、血生臭い演出であった点も、衝撃的でした。 ボートにしがみ付いてきて、まだ生きているかと思われた女性を引き上げたら、上半身だけの姿になっていた場面なんて、ちょっとしたトラウマ物。 この辺りの描写は恐竜映画というより、鮫などを題材としたモンスター・パニック物に近い魅力があったように思えますね。 実際に「JAWS/ジョーズ」の影響を受けて作られた品という逸話もあったりして、大いに納得です。 現代の観点からすると、ちょっと稚拙に見えちゃう特撮。 歌詞も曲調も、映画の内容と全然合っていない気がする歌やBGM。 「恐竜がいるなら翼竜がいてもおかしくない」という理屈で、唐突にランフォリンクスまで出てきちゃう脚本。 それらは普通なら欠点となりそうなところなのですが、自分としては妙に愛嬌が感じられて、憎めなかったです。 渡瀬恒彦演じる主人公が、恐竜の生存を信じていた亡父のロマンを受け継ぐかのような形で恐竜と向き合い「プレシオザウルス、お前はやっぱり生きていた……」と胸中で呟く場面なんかも、凄くシュールで、ほんのり情感も込められていて、何となくお気に入り。 それでも、いざ恐竜と怪鳥との戦いになると失速感が半端無かったというか「無理して戦わせなくても良かったんじゃないの?」なんて思えてしまったのが残念でしたね。 作り手としても力を込めたのは上述の「恐竜が人を襲う場面」であって、終盤の対決場面は、大してやる気が無かったんじゃなかろうか……って気がしました。 最後はお約束の「火山が全てを飲み込む」エンドだし、主人公とヒロインが溶岩に飲み込まれまいと樹にしがみついてジタバタする場面を延々引っ張るしで、流石にシュールさを楽しむ余裕も失せて、退屈な気持ちの方が強かったです。 主人公達が死んだのを連想させるバッドエンド風味なのも、好みとは言い難い。 とはいえ、最初から「奇妙奇天烈な怪獣映画」という予備知識があった為、大抵の事柄にはツッコミを入れながら笑って観られたし「予想以上に凶暴で恐ろしいプレシオザウルス」というサプライズもあった為、何だかんだで楽しめた一品でした。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 6点(2018-02-23 06:03:03)(良:1票) 9.なんと私、この映画(同時上映だったドカベンも)を子供の頃劇場で観たんですよね。 今は中国あたりを「パクリ」だ「民度が低い」と叩いてる日本人ですが、この頃の日本はまさに昨今の中国同様に民度も低く(海外ツアーの民度の低さが話題になってました)、映画等でもパクリが堂々と行われてました。 映画会社は、流行り物があればすぐ乗っかって安直な映画を連発。たとえば「ノストラダムスの大予言」のような一周回って面白いのかも、と思えるような怪作が沢山作られていたのです。 この映画もそんな安直乗っかり映画の一本で、ジョーズのヒットやネッシーブームに乗っかったもので、当時の基準で見てもひどい代物です。 なにしろ登場する恐竜を糸でひっぱてるのが観えちゃってるんですからねぇ… アマゾンプライムで配信されてたので懐かしさもあって再見したんですが、オープニングのサムい歌でもう泣きそう。 渡瀬恒彦(若い)のなぞのメッシュシャツ等とにかくツッコミどころが満載(というかツッコミどころしかない)映画で、セットなども非常に安っぽく、本当に観るに耐えません。 昨今安直な漫画の映画化ばかりと言われる日本映画ですが、少なくともこんなアホ映画を作らなくなっただけ大きく成長したと言えるのではないでしょうか。 【あばれて万歳】さん [映画館(邦画)] 2点(2018-02-01 14:05:54)(良:2票) 8.《ネタバレ》 いやもう何と言いますか、スッゲーものを観てしまったとしか感想はございません。「突っ込んだるぞー!」と気合い入れて観始めましたが、まさかこれほど愉しませていただけるとは感激です(笑)。でもこれだけは皆さんにぜひ広めたいポイントを挙げておきます。①プレシオサウルスや翼竜よりはるかにカネと手間をかけている人体破壊シーン、東映はほんとに子供向けを狙っていたのか?併映が『ドカベン』と『世界のスーパーカー』ですからねえ…②TVニュースで大々的に報道している割には恐竜対策にあたるのが自衛隊はおろか警察ですらなく、なんと村の消防団!なぜか爆雷なんて物騒なものを持っている不思議な村です。山と積んだ爆雷に慌てた警官が拳銃弾を撃ち込み大爆発で消防団は全滅、思わず「ウソだろ!」と画面に突っ込んでしまいました。③西湖の湖底がなぜか樹海につながっていて渡瀬恒彦たちはラストはウエットスーツを着て森の中を彷徨うという不思議な光景を見せられます。そして富士山が大噴火、二人は地面が割れて火が噴き出す中を逃げまどいます。でもどう見ても渡瀬恒彦の方が常に恋人より先を進んでいて、彼女を捨てて逃げてる風にしか見えません。そして恋人は割れて火を噴く地面に落ちそうになりますが、それを救い上げようとするシーンがもう引っ張ること引っ張ること、でもあれじゃあ溶岩に飲み込まれて二人とも死んだとしか解釈のしようがないラストです。どっと疲れました。④そして絶望するほどチープかつダサい音楽、だいたい諸口あきらって、誰よ? でもこの映画ってけっこう各国に売れて、海外でもカルト映画になっているそうです。ちょっと恥ずかしい気分です。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2017-01-30 23:51:06)(良:1票) 7.《ネタバレ》 うっひゃ やべーの見ちゃった はい、お宝映画と認定。 だけど、悔しいかな ネタの全てを(思いの全てを)先人のお方々に言われてしまった だからもうここは一旦退散。もう何も言えねえ そう すべては70年代の刑事ドラマでかかってたかのようなBGMが失敗だったんじゃないのかなだとか、、 下手に中年男女のベッドシーンやら絡みを入れてしまってるもんだから恐竜映画なのにお子チャマたちが見れなかったんじゃいのかなだとかさ もう何も言えねえ 笑えねぇ いや、笑う なんだあの猿芝居なラストは 邦画史上に残る迷珍場面と言ってみても過言じゃないのだろうか いや、それは言い過ぎ、いや、言い過ぎではないだろ いや、言い過ぎだが いや、そんなことないです いや、言い過ぎだろ 続く 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-01-27 21:17:20)(良:1票) (笑:1票) 6.《ネタバレ》 妻投稿■これをタダで公式ユーチューブで見せてくれた東映さんに感謝! プレシオサウルスは怖かったな。ブラジャーの女の人が室内にいる状態で窓に顔が映り、そして屋根を突き破るシーンは「ギャオスに襲われたらああいう死に方するんだな」と思ったし、ボートの女の子が食い殺されるシークエンスは、シャチが大型のクジラやサメを仕留めるのと同じ、体当たりにして、振り回して獲物を弱らせて動けなくしてから食いちぎるというやり方と同じ! でも肝心の翼竜との戦いは国立科学博物館で15年前くらいまでやっていたロボットティラノサウルスとトリケラトプスの戦いの方がまだ迫力があるレベル。死後硬直した生き物をロープで吊るして遊んでいるような代物。モンスターは一匹でいいよお。■あと最後主人公は助かったの? 【はち-ご=】さん [インターネット(字幕)] 6点(2012-10-07 01:06:07)(良:1票) 5.女の人が食いちぎられる場面は、子供なら確かにビビると思う。ただし、今観ると、どーかといいますと、まず、恐竜は二匹出ます。どっちもハリボテなんですけど、翼竜の方は足がまったく動いてないです、てゆーか、羽しか動いてない、だから、恐竜どうしの戦いは、カッチカチな状態、いくら首長竜に噛まれて振り回されても、足がまったく動いてない。カッチカチ。首長竜も、ずっと口を開けてます。それはそれでもいいんですけど、登場シーンもそんなに多くない。人間ドラマが中心です。しかも変に大人な雰囲気で、まったりしてるので、これも退屈。とにかく怪獣完全登場が始まって40分はちと長いです。しかもちょびっと。その後はまたチョビチョビでますが、60分すぎても、まだ大人のドラマをまったりやってるってのは、しんどいな~。ドラマになんか、ひきつけるもんがあればいいんだけど、たいしたことないし。最後、10分間で、よーやく盛り上がります。ただ、最後の盛り上がったとこだけはヘンテコさ爆発で集中できます。とにかく音楽がヘンテコ、なんでこんな音楽で、こんな男女のパニックシーン観なきゃいけないのか、不思議感がつねにわいてきます。この二人の男女も、やたらもがきまくって、しかも二人ともダイバーのスーツを着てるんだけど、これがダンダン全身タイツに見えきて、必死、全身タイツ、ヘンテコ音楽、壮絶パニックシーンの要素がおりかさなり、エンディングとともに俺を不思議ワールドにひっぱっていってくれました。それには3点あげれます 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 3点(2008-11-23 02:30:58)(良:2票) (笑:1票) 4.《ネタバレ》 この映画、子供の時に映画館で見ました。恐怖に震えて見たのを覚えています。プレシオサウルスが人を殺しまくる映画ですが、本当に怖かった。特に下半身を食いちぎられる女(しかも彼女は下半身が無いのに生きている)はトラウマものです。恐怖のシーンを目の当たりにした私は、早く映画が終わる事を祈っておりました。最後は翼竜(ランフォリンクス)との一騎打ちとなるのですが、子供心に「頑張れ~」と翼竜を応援しちゃいましたよ。余談ですが、このランフォリンクス、図鑑によると翼を広げた長さは40~175cmだそうです(この映画の設定の無茶ぶりが伺えるデータ)。先日偶然に本作を録画したビデオテープを押入れ内で発掘(?)しました。改めて見たら、いやぁ、しょぼいしょぼい(汗)。テレビ東京の昼の時間帯で放映されたのもうなずけます。余談ですが、当時同時公開していた作品は「ドカベン」実写版。こちらもどうでもいい作品でした(というか、話の内容をほとんど覚えていない)。今にして思えば、どういうコラボレーションなのか映画会社側の意図が全く分かりません。 【さくぞう】さん [映画館(邦画)] 4点(2008-02-12 12:33:47)(良:2票) 3.「 ハリボテが 怖さ皆無の 安っぽさ ドリフのコントで こんなのよく見た 」 詠み人 素来夢無人・朝 【スライムナイトのアーサー】さん [地上波(字幕)] 2点(2005-07-14 00:06:49)(笑:1票) 2.いやいや【鱗歌】さんの数々の新規登録作品にはカナーリ楽しませて頂きましたので、御礼には及びませんw。それにしても東映の暴走とも迷走とも言うべき本作ですが、仰る通りお子様向けにしちゃ随分とエグイ残酷描写が際立っています。最後も収拾つかなくなって丸投げしたような怒涛の展開で泣かせます。ビギナーの怪獣映画ファンの方にはゴジラシリーズやガメラシリーズをオススメします。但しマニアは或る意味必見!! 【へちょちょ】さん 4点(2003-10-19 21:05:13)(良:1票) 1.この迷作を新規登録依頼して下さった【へちょちょ星人】様に感謝!(←一度はこんな事書いてみたかったりする。) 私の初期劇場映画体験のひとつ。巨大プレシオサウルス(?)と巨大ランフォリンクス(?)が大激突! 子供心にも、「図鑑に載ってたのよりやたらデカいなあ」との違和感が。どちらも「恐竜」(竜盤目ないし鳥盤目)では無い筈ですが、さすがにそんな込み入った話は子供には気にならない(今でも気にならない)。そうそう、あの首長竜は今にして思えば、西湖の怪獣サッシーだったんですよね~(最近でもクッシーとかサッシーとかイッシーとか、元気に出没してるのか、ふと気になった)。コヤツが次々に人を襲う!(子供心には)めっちゃ怖かった。口の中に喰い殺した人間が入ってたり、ボートのオネエチャンを執拗になぶり殺ししたり、刺激強すぎ。だもんでやっつけちゃえとばかり西湖に爆雷投下! ラストは怪獣バトルに富士山噴火(どっかの火山噴火の実写を使用)が加わり、ドリフのコントのようなハチャメチャな阿鼻叫喚のクライマックスを迎えるのでした。 【鱗歌】さん 5点(2003-10-18 06:49:16)(良:1票) (笑:1票)
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