みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.まだDVD化はされていないとのことでそれを35mmプリントで観れたということはやはり幸せな機会だったというわけで。 舞台は奈良です。「おみずとり」に始まり「おみずとり」に終わります。そしてそこを舞台におんなという生きもののサガを女性監督の視点から見事に汲みとって映像化しているはずです。この「ハズ」というのは自分が男である以上想像の域を超えることがないであろうことを意味してます。この後本作を年に一回必ず観たとしてもずっとこの状況は変わらないハズです。 キャスティング上、必要以上に美しいと感じた中村優子という主演女優さんは初お目見え。とおもったらつい最近に「海街diary」(2015) にてちょい老けの未亡人役を演じてたあの人だったということを知り、あぁこの女優さんは河瀬監督にいい時にいい画を撮ってもらえたんだなと改めて感じたりもしたり。 その他のキャスティングで気になったのは山口美也子という方。なんかただもんじゃないなという感覚はあったものの、その経歴をあとから追ってみてやっぱりただもんじゃなかったなと。「朱花の月」(2011) にてもお会いできて嬉しくなったり。 おんなの目からみた世の中に対する不条理と、おとこの目からみたおんなという生きものに対しての不条理(こちらは河瀬監督の創造の域なのではあろうけれど、えてして的を得ていたりする)とが、がっぷり四ツで組み合います。 心して観る必要ありです。 【kei】さん [映画館(邦画)] 6点(2018-06-10 06:07:55) 3.「萌の朱雀」の秀逸さに感服し、大いなる期待をもって観た河瀬直美監督の新作だったが、あまりに抑揚のない展開に退屈感が大きかった。独特の淡々とした空気感はさすがに非凡なところはあるが、「萌の朱雀」で見せた感慨深い心情世界を伺えることはなかった。次作に期待したい。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 2点(2009-06-27 05:04:08) 2.《ネタバレ》 冒頭の東大寺お水取りのシーンで、この映画の「視線」に心打たれる。この世界には物事を美しく捉えることができる人間がいるんだという確信を得ることができる。ストーリーが動き始めるまでがとても長いけれど、緊張に満ちた構図とアングルはとても魅力的である。ストーリーが動き出したあとは、この監督の作品にしては珍しくストレートな展開を見せる。それもまた一興。ラストのお水取りのシーンで、この映画は「市民ケーン」と一緒なのだと思い至る。美しきワン・アイデア・映画。 【wunderlich】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-07 20:55:51) 1.ドキュメンタリーの様な自然な演技や映像もこの監督らしいですけど、同時に開始40分位まで全くストーリーが把握できないのも特徴的。そして、そのストーリーが動き始めるのも更にそこから30分程してから。唯でさえ長い164分の映画で、この前半の70分が「永遠か一日」にも思える程、とにかく退屈。睡魔との熾烈な闘いを要求されるこの映画は、テオ・アンゲロプロスの作品にさえ匹敵する。それにしても、一切の説明を拒みつつ展開した物語に、終盤になってからモノローグを連発させたのはどういう訳なのか? だったら最初からもっと解り易く作ればいいじゃん。ということで、前半は評価ゼロ、中盤からは中々痛々しくも面白いラヴ・ストーリー、しかし、終盤の作り方の俗っぽさが再び私の評価を下げさせました、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2004-07-15 23:32:16)
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