みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.《ネタバレ》 いきなり主人公の科学者カップルが車を運転しながらイチャつきますが、この手の50年代ハリウッドSF映画のとはちょと設定が違って二人は前日に結婚したばかりのアツアツ・カップルでこれはナンパでも不倫でもないのでご安心を(笑)。このお熱い車にいきなり空飛ぶ円盤が急接近してきて「おおっ」とさせられます。ハリーハウゼンお得意のコマ撮りUFOですけど、ちょっとカクカクした動きはなんか味があります。この映画のエイリアンはバリアを張ったりロボットみたいなスーツを着用したりで時代的には進んだ映画表現かなと思いますけど、チラッと見せるエイリアン本体はちょっと前に話題になったあのインチキ・エイリアン解剖フィルムのエイリアンとそっくり、というか本作のエイリアンこそが元ネタなんでしょうね。 ストーリー自体はお約束の好戦的な“アメリカ万歳!”なわけで、特に語るような要素はありません。戦闘シークエンスでは実写フィルムが多用されていますが、編集は雑です。UFO迎撃にB29が出動してきますが、時期的にはとっくに退役してるけどまだ州空軍あたりにはストックされていたかもしれません。ところが次の撃墜されるシーンになるとB17に変わっちゃってます、それも大戦中に撮影された有名な映像です。ジョージ・パルがオール特撮で『宇宙戦争』を何年も前に世に出しているというのにこの体たらく、ハリーハウゼン特撮の無駄遣いと言いたくもなります。こういう志の低い製作者が駄作を量産してくれたおかげで、ハリウッドのSF映画の進歩が停滞してしまったのは残念なことです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-04-09 20:04:16) 11.《ネタバレ》 序盤は言葉の説明が長いのでニュース映画のようだ。 はっきりしないが宇宙人は北極星から来たと思えばいいのか。劇中でたまたま捕獲した宇宙人が老齢であることが示唆され、パワードスーツの機能が老眼鏡とか補聴器のように思わされたのは意味不明だったが、個人的にはこれが日本の特撮TV番組「ウルトラセブン」第11話の元ネタになったのではと思ったりした。「我々の惑星は崩壊」したということの原因は、日本特撮なら核戦争で破滅したと説明して済ませるところだが、この映画では星の寿命で自然崩壊したイメージだったものか。 この映画で「世紀の謎」なのは、宇宙人が世界を相手にしているはずなのに何でワシントンに来るかということで、この疑問は観客だけでなく劇中人物も口にしていたので当時としても普通の感覚と思われる。博士が一応の見解を示していたが何か歯切れの悪い感じで、EARTHというよりアメリカ合衆国vs.侵略者という構図になってしまっている印象は確かにあった。ホワイトハウスが破壊される映画は見たことがあるが、ワシントン記念塔とか国会議事堂をわざわざ壊す映画は多くないのではないか。 映像面では、円盤の造形はジョージ・アダムスキー氏のデザイン(1952年発表)ではない、端正で正統派の空飛ぶ円盤である。円盤が飛んでいる場面で、手前の飛行機との相対関係で安定しないように見えるのは臨場感があった。宇宙人のスーツも素っ気ないデザインだが、円盤内で部屋の外から地球人を見ていた場面などはなかなか不気味である。 また戦闘場面では実写映像をうまく使っていたようで、実写のミサイル発射から命中まで直接つながる(ように見える)映像を作っていたのは新鮮である。攻撃された飛行機が墜落炎上する場面も実写だったが、死者が出た事故映像だったとすると面白がってもいられない。 全体としてそれほどの驚きも派手さもないが、大昔の特撮映画にしては悪くなく、特に期待しなければそれなりに見られるものと思われる。 【かっぱ堰】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-10-07 20:23:03) 10.《ネタバレ》 特撮をまともに作ろうと努力したのだろうが、真面目にやりすぎて派手さがない。ストーリーも超ご都合主義でまともな映画になるわけないのに、普通の映画風に演出しちゃったもんだからB級としての突っ込みどころも少ない。 東宝の特撮映画とどうしても比べてしまうわけだが、東宝の特撮は思い切りよく不自然でも勢いで作ってしまった感があり、B級の突っ込みどころ満載でいま見ても楽しめるのに対し、この映画は、ただたんに古臭い技術のない時代の映画としか見えず、当時はこんな感じだったんだね、という時代を感じる以外にあまり楽しめる要素がない。 東宝の特撮の(いろんな意味での)素晴らしさを再確認できたのは収穫。 【nobo7】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-08-06 01:44:55) 9.まるで湯たんぽのような宇宙人。湯たんぽに手足を生やしたような宇宙人。襲撃するって武器は何なの 熱湯か? 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-13 22:03:47) 8.んー、円盤の造詣はなかなかシンプルでかっちょ良かったし、特撮もしょぼさを感じさせないし、ヒロインのジョーン・テイラーは綺麗で良かったのだけど・・・こんなイチャモンつけてもしょーがないけどさあ、最初から宇宙人との対談に応じてれば良かったんじゃないの?という疑念が最後まで拭えなくて・・・大体圧倒的な力を背景に相手に有無を言わせないってアメリカの常套手段じゃん、自分が他人に対してしてることを他人からされたからってぶーぶー言うのは人としていかがなものかと思うぞ・・・と思っていたのだけれど、【皮マン】さんのレビューを読んで「なるほどなあ」と思いました。今観るとちょっと懐かしいテイストのSF映画だけど、当時にあってはキナ臭い面もあったのねー。ま、それはそれで興味深いけれど。 【ぐるぐる】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-01-27 15:40:34) 7.シンプルと言いましょうか、円盤がかなりすっきりしています。 昔の焼き○ばの器ってこんなだったなぁ・・と回顧っぽくなっているところへあの宇宙人の登場でしょ(笑) 上手く出来てるとは言えない造詣ですが、私は好きです、ゴロンとしていて。 もったりした展開も時代を感じさせ、ほのぼのしたSFとはこのことです。 いまひとつの要素が多いものの、ハリーハウゼンさんのファンとしては捨てがたい一本。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-01 20:47:57)(笑:1票) 6.《ネタバレ》 中からこちらでは宇宙人が現れるのですが、 よくあるヌメッとしたデザインではなくロボットのような感じでして、 その後殺して捕獲したところ外はダースベーダーのような作りで、 中は干からびた本体が出てきました・・ 冒頭からSF映画ではもう昔からのお約束のセリフが流れます。 これは他と違いうまかったです。 この物語のエピローグを語りながら主人公である博士に変わります。 博士もレコーダーに向かい語るのです。 レコーダーに録音された宇宙人のメッセージが後になってわかるのですが、 車を走らせるこれまたお約束の主役夫婦の車上を行き過ぎるUFO、 車すれすれに通り過ぎるさまは「未知との遭遇」 もちろんこちらのほうが元祖なのに怖くないので笑う・・ ふたつめによかったのが誘拐された博士の義父が脳に細工され、 地球人の行動が読まれてしまうところは斬新。 私が最近見たホラー映画のあるヒントに気づき、 お話にでもしようと思っていた脳のスクリーン。 いやぁ・・脳が停止するまでの5分の映像を映画の脚本にできないかと・・ 昔のアイデアはすごいなぁと感心。 よかったのはこのふたつだけなのです。 予告でわりと時間をさいてもろ(見せ場)のように建物に突撃するUFOたち、 お約束で世界各地にいるはずのUFOですが逃げ惑う群集はあらゆる言葉ですが、 アメリカ国内しかもある地域しか映りません。 電磁波のようなビームを人類は残された時間で発明し、 攻撃するUFOを落とすのでした。 あら、ユラユラ~ヨロッ・・グワシーン! と、次々に建物に突撃墜落するさまはレイハリーハウゼンの手作りならでは! しかし・・脚本がチャチで突っ込みどころ笑いどころ満載。 展開が都合よく速すぎて最後はリゾート地で海水浴はポカーン。 この美しい星はわれわれのものだ!・・みたいなセリフ(最初の声)が流れます(汗) たいていのSF古典はセリフで始まりセリフで終わるお約束は、 聖書ものの映画と同じですので神がかりだと言いたいのでしょう。 その点SWはセリフでは始まりますがあくまでも読ませるもので、そこがSWのお約束でいいです。 そしてやはり古典の王道を外していなかった「宇宙戦争」の勇気には拍手はあげたい。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-08-10 12:39:22) 5.《ネタバレ》 円盤はいつもヌッと現れる。はるか彼方からやってくるのではなく、気が付いたときにはすぐ背後に迫っていて犬のようにまとわりつくのだ。小型の探査機も装備しているというのになんでそんなに近寄ってくるのか。この時代の侵略モノには共産主義者に対する漠然とした不安がその心理的背景あるというのはよく語られる視点だ。同年にはドン・シーゲル版[ボディ・スナッチャー]も公開されている。その文脈でいうと“アカはあなたのすぐそばにいるかもしれません”ということを直接的に表現したようにも見える。まぁ単に監督及びハリーハウゼンの空間把握がヘタクソなだけなのかもしれないが、円盤がまるごと近寄ってくるのはいくらなんでもリアリティを損なうこと甚だしい。いつも地上すれすれを飛ぶのは、地球製即席音波砲に打ち落とされなくては噺が終わらないという都合もあるのだろうが・・。しかしこの作品の魅力は“眼前の円盤”という扇情的な絵そのものにある。よっていいかげんさのみを問題にして斬り捨てるわけにもいかないのがやっかいなところだ。かように思いは多少乱れるのだが、それとは別にどうしても許せない点があった。エピローグは主人公の科学者が“軍に協力”し宇宙人を撃退した功績により表彰されるということを知らされにんまりして終わるのだ。ビーチで美人の女房と“これからお楽しみ”でエンドマークなのだ。宇宙の秘密の解明にはなーんの興味もないのだ。ヤツは名誉と女にしか感心がないのだ(私と同じだ)。アカの暗喩だろうがなんだろうが脚本にもうちょっとばかし深みがあっても誰も困らないと思うんだがね! 【皮マン】さん 4点(2005-03-18 15:11:00)(良:1票) 4.俺には結構センスオブワンダーな映画やった。普通は円盤って発光しててどっか神秘的やねんけど、この映画の円盤はモロ兵器って感じで、なんか007にでてきそーなテイスト。でもそれが逆に新鮮で、しかもハリーハウゼンのストップモーションで微妙に不思議な味があんねん。この円盤と飛行機や街、人との映像はモロ合成やねんけど、白黒映画ってのが功を奏したのか、意外に実在感あって、なんか普通に目の前に円盤きたらこんなんかもって思えるんやけど、俺の視覚がおかしーからなんやろか?そして宇宙人との攻防はモロどっかから流用した映像を使ったりして(ほんまものの大砲撃つシーンとか、災害のシーンとか)普通なら冷めるとこやけど、白黒なのと素早いカットで、逆に俺はリアルに感じてもーたよ。一般人の反応があまり描かれてへんのは、街対円盤ってマクロ的な感覚でまとまっていーんちゃうって思えたし、主役級の人達がちょっと冷静すぎるけど。宇宙人の造詣はシンプルな所が不気味感があって俺にはよかった。しかも簡単に人を殺すのが危なっかしくてさらによいねん。街がストップモーションでつぶれるのも変な感じでくせになりそ。あと人間の脳を改造するシーンがあるねんけど、これが脳みそがパッと映されて、結構ショッキングやったりもするねん。ストーリーはもうえーやろ。ありきたりでも。ただ一つだけ受けいられへんかったんは、宇宙人の弱さ。円盤は弾跳ね返すのになんで、宇宙人は普通の銃にやられちゃうん?最後までラブラブな主役の夫婦に免じて目つぶるけど。とにかく最近のB級SF映画よりははよっぽどよくできてる気がする。宇宙人侵略モノが好きなら、観て損はないと思うねん。 【なにわ君】さん 7点(2005-03-09 10:19:27)(良:1票) 3.どっから円盤は来たんでしょうねぇ。いきなり出てきたもんやから反応しにくいです。たまに同じシーンが2回流れるけどまぁハリーハウゼンの特撮でなんっとかなんっとかカバーできてるかなぁと。でもロボットのデザインは笑ろうたな。昔の戦隊モノってほんと「なんじゃこりゃぁ!!」っていうデザインだったからしゃあないけどもな・・・_| ̄|○。それにしても、saucerはお皿という意味だけど、flyingが付くと飛ぶお皿、つまり飛ぶ円盤になっちゃうワケね。英語はそういうところがユニークなんだよなぁ~。でも題名は「地球VS空飛ぶ円盤」ってより「アメリカVS空飛ぶ円盤」のほうが正しいかと思うのですが・・。 【M・R・サイケデリコン】さん 6点(2005-02-05 17:49:25) 2.無茶苦茶な設定に中途半端な宇宙人。予算に反比例して職人魂のみを注ぎ込んで作りましたって感じがにじみ出ています。かなり強引な展開など。ハリーハウゼンじゃなきゃ見なかっただろうなあ。 【tantan】さん 5点(2004-06-21 13:16:56)(笑:1票) 1.さすがのハリーハウゼンも、自分の技術を表現にどう結びつけてよいか困ってしまったのではないか、と思えてくるチグハグな作品。別にこんなところでストップモーション使わなくてもいいんじゃないのーと罰当たりな事を言ってみたくなります。まあそこはサービスと思って深く追及しないにしても---造形の工夫のなさはさすがに気になりますね。冒頭いきなり出てくるUFOが、どうにもこうにも。さらにはロボットみたいな変な格好の宇宙人が出てきてこれまた何とも。もっとデザインに気合入れてくれ。で、最後も盛り上がってるのやら盛り上がってないのやらよくわからんままに、あっけない幕切れ。いっそUFOの空襲をもっと徹底的に描いて欲しかったなあ(だって見どころはそこしかないんだもん)。でも何のかんの言っても、このテの映画には逆らいきれない・・・。 【鱗歌】さん 6点(2004-01-09 23:56:31)(笑:1票)
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