みんなのシネマレビュー

居酒屋兆治

1983年【日】 上映時間:125分
ドラマラブストーリー小説の映画化
[イザカヤチョウジ]
新規登録(2004-02-17)【東京50km圏道路地図】さん
タイトル情報更新(2024-06-30)【イニシャルK】さん
公開開始日(1983-11-12)


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監督降旗康男
キャスト高倉健(男優)藤野英治(兆治)
大原麗子(女優)神谷さよ
加藤登紀子(女優)藤野茂子
田中邦衛(男優)岩下義治
伊丹十三(男優)河原
左とん平(男優)神谷九太郎
平田満(男優)越智
佐藤慶(男優)吉野耕造
河原さぶ(男優)小寺
石山雄大(男優)沢井
細野晴臣(男優)佐野
ちあきなおみ(女優)峰子
石野真子(女優)相場多佳
大滝秀治(男優)相場先生
三谷昇(男優)中村巡査部長
小林稔侍(男優)小関警部
あき竹城(女優)秋本鈴子
小松政夫(男優)秋本
立石凉子(女優)すず子
水木薫(女優)エミリー
伊佐山ひろ子(女優)アベックの女
武田鉄矢(男優)アベックの男
山口瞳(男優)酒場の客
東野英治郎(男優)松川
池部良(男優)堀江
原作山口瞳「居酒屋兆治」
脚本大野靖子
音楽井上堯之
作詞加藤登紀子「時代おくれの酒場」
売野雅勇「エスカレーション」
作曲加藤登紀子「時代おくれの酒場」
編曲井上堯之「時代おくれの酒場」
主題歌高倉健「時代おくれの酒場」
挿入曲河合奈保子「エスカレーション」
撮影木村大作
製作田中寿一
プロデューサー島谷能成(宣伝プロデューサー)
配給東宝
美術村木与四郎
編集鈴木晄
冨田功(編集助手)
録音紅谷愃一
照明安河内央之
長田達也(照明助手)
渡邊孝一(照明助手)
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
函館で居酒屋「兆治」を営む藤野英治は、一本気で不器用ではあるが、彼なりの筋の通った生き方をしていた。店はそこそこ繁盛し、癖のある客達も出入りしていた。ある日、英治は、かつての恋人「さよ」が家の火事をきっかけに失踪したことを知る。彼が高校野球のエースのとき相思相愛の仲だったが、肩を壊しての挫折をきっかけに、貧しさから二人は別れていた。やがて、さよが札幌でホステスとして働いていることを知るが・・・。人が誰しも持つ、物事の良し悪しや道理では割り切れない、揺れる感情の絡み合いが切なく時に悲しく描かれている。

パセリセージ】さん(2015-11-02)
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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12


30.《ネタバレ》 情緒あふれる函館を舞台に語られる、切ない男女の物語。
こんなにもお互いのことを思い続けるなんてことが出来るのか。
だからこそ別れが格別に切ないわけで。
ラスト、店で酒を一杯飲み干す高倉健。
味わいのある演技だなぁ。
これは高倉健だからこそのシーンだね。

他の出演者たちも多士済々で豪華なメンバー。
それぞれ人間味があって、楽しくて存在感のある演技をしている。
高倉健と大原麗子の話だけでは、ここまで楽しい映画にはなっていないはず。
この映画の魅力は、脇役の活躍あってこそのものだ。 にじばぶさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-21 11:09:05)

29.《ネタバレ》 何が面白いかって聞かれると、居酒屋周辺の人達の生活模様というか、ちょっとしたエピソードを集めたお話で、盛り上がりとかそういうのでなく、全体の空気感とかが合うか合わないか?かも知らん。結構好き。
旧友の岩下との絡みがとても良い。1万円貯金のシーンで英治の頭をポカリ。もうその辺からの自然な演技というかアドリブと言うか、こんな楽しそうな健さんが観られるのが嬉しい。こういうのが田中邦衛の人柄だったり、ベテラン俳優さんの力なんだろうな。と思う。
釣りのシーンでも岩下との絡みが出てくるが、酒飲んで「コレ飲んで寝るぞ~!!」って、ふだん寡黙でペコペコしてる英治が大声になるのが良い。田中邦衛凄い。きっと小林稔侍は鉄道員で、こういう健さんの友達役をやりたかったんだろうな。
相場先生を囲んでのシーンも好き。目玉焼きが3つの話。ご褒美らしいから、次の日の朝なんだろう。夫と私と子供の分で3つ?大変だなぁ…大滝秀治、高倉健、小松政夫…きっと向こうの世界で同じように楽しくやってんだろうなぁ。
造船所の社長が趣味に金を使っての独りリサイタル。シュールだな。
秋本が奥さんの代わりに金属バット抱いて寝る話は泣ける。
それを話の一部だけ聴いて扇風機のことを悪く言う河原も、良い具合に悪いやつで良い。実際にこういう人いるし。
河原に殴られて事件にしなかった英治、河原を殴って警察に捕まる英治。なんか不条理だけど、こういうことも結構あるかも。
英治の年齢がかなり高齢(50歳くらい)に見えるけど、高校野球のエースだった話をちょくちょく持ち出すなら、もう少し若い設定(30代なかば)なのかもしれない。子供も小さいし。
20年くらい前に始めて観たっけか?あの時より今回のほうが楽しめた。10年後観たらもっと楽しめるかもしれない。 K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-08 01:24:11)

28.そもそも高倉健で行間読ませるような煮え切らない文学作品作っちゃ駄目だよ。 michellさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-08 09:45:21)

27.どういうオハナシかというと、健さんが居酒屋のオヤジをやっている、という、それだけなんですけどね。
居酒屋の客がなかなかに豪華メンバーで、田中邦衛がこういう場面にいるのは当然だとしても、ひとり静かに飲む池部良がいて、言動がヘンなら髪型もヘンな伊丹十三がいて、お笑い芸人にしか見えない細野晴臣がいて、誰も呼んでないのに気がついたらこういう場所にはきっと出没する武田鉄矢がいて。おや、山藤章二さんもいるじゃないですか、ではもう一人のいかにも原作者ですと言わんばかりの顔をした人は誰だろう、と思ったら、原作の山口瞳さんなのでした。
居酒屋のおかみさん、よく見かける女優さんのような気がするけど、アレ、このヒト誰だっけ、と思ってたら、本職の女優さんではなくって加藤登紀子さん。目立つことなく目立ってしまう、見事な存在感です。
で、とりとめなく様々なエピソードが綴られるのですが、映画の軸にあるのが、健さんと大原麗子、結ばれることなく別々の道を歩いてきてしまった二人の男女。映画の軸といいながら、実際にはもう終わってしまった、過去の話でもあるんですね。だから二人の人生は直接に交わることはなく、最後の残り香が消え去っていく姿がこの映画で描かれる。
人生とは様々なものを失っていく過程であって、健さんも含めてここに集う人々は、おそらくはすでに多くの物を失ってきたであろう人々(ただし、大滝秀治は除くことにしよう)。そしてまた、人々は日々、新たに何かを失っていく。そんな映画。
ユーモラスに哀しみを演じてみせる小松政夫が、絶妙のキャスティングでした。 鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-12-15 11:45:25)(良:1票)

26.いかにも健さん、我慢の健さん、な感じの映画であまり印象に残る場面はなかったが、良かったのではないでしょうか。大原麗子、非常に美しい!健さんを困らせてばかりで、しょうがない人です。最期は惨めでしたね・・・。伊丹十三はこういうカラみ役させたら抜群ですね。非常にウザくて、面倒な人で好演でした。 SUPISUTAさん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-15 12:09:36)

25.全体的に散漫でわざとらしい。だいたい「高校野球のエースが肩を壊す→貧乏になる→彼女と別れる」という経路がよくわからない。甲子園に行けなかった球児、行っても勝てなかった球児、勝ってもプロに行けなかった球児、プロに行っても早々に引退する球児は世の中にゴマンといるはずで、そのたびに貧乏になっていたとしたら、日本は貧乏人だらけになります。あまりにも短絡的ではないでしょうか。実際、その後に高倉健は大手風の造船会社に就職し、それなりの役職を得ていた様子。貧乏時代との関連がよくわかりません。
それに伊丹十三のキャラも変。やたら暴力的で理不尽で、単なるイヤなヤツでした。言い換えるなら人物造形が薄っぺらい。こんな役を演じることに懲りて、伊丹十三は自ら監督する道を選んだのではないかと推察したくなります。
ただしちあきなおみに驚き。歌だけじゃなく、演技もできる人だったんですね。 眉山さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-12 02:01:34)

24.《ネタバレ》 とても豪華な出演者の方々なのですが、細野晴臣さん(そうですあのYMOの)がでてますね~、俳優的活動をされていたとは知りませんでした。伊丹十三さんやたら健さんに絡むし、でも健さんのスーパーパンチで病院送りというw ある意味予想通りな展開に唸りつつ、大原麗子さんは美人だな~~と感心。こういう雰囲気の方っていませんよねぇ、今は。悲しすぎる結末に6点。 Kanameさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-29 04:45:40)

23.《ネタバレ》 あの小さな居酒屋に出入りしている人たちにも、それぞれ色々な人生があることが描かれている。決して皆望んでそうなった訳ではないが、その立場を受け入れている。私だったら、やはり、大滝秀治演じる校長先生のような生き方をしてみたい、と思った。いや、まあ映画の話である。映画、といえば、この映画の役を演じるのであれば、勿論、平田満がやった役を演じたい。 パセリセージさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-11-02 23:15:11)

22.やくざ だった、健さん(兆治)が、かたぎ になって、居酒屋をやっている..平穏に暮らしていると..そこに、やくざ がやってきて..トラブルに..最後は大乱闘、健さん大暴れ..と、いった物語を想像してたら..う~ん、まったく違う、どうでもいい(興味の湧かない)..ゆる~い 軟派な物語..だらだらと陳腐で無意味なドラマが展開されるのを..終始 苦痛に耐えながら観続けた..ガッカリ..残念... コナンが一番さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-03-10 23:28:04)

21.兆治とさよのキャラクターにリアルさが感じられない映画でした。 ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-09-08 21:11:23)(良:1票)

20.《ネタバレ》 まず何よりもキャストの豪華さには恐れ入る。皆、味のある演技と存在感であったが、やはり本作ばかりは大原麗子さんに全て持っていかれた印象。抜群の存在感は言うまでもないが、3737さんが言われているように、その役柄が彼女の実際の人生を暗示しているようで恐ろしい。その美貌と謎めいていたと言われる私生活、彼女は本物の映画女優であったと思います。題名のわりには居酒屋の場面で料理はほとんど映さないが、これは意図的だろう。居酒屋の主役はマスターであり、そしてそこに集う常連客たちの人間模様だと思うから。 タケノコさん [DVD(邦画)] 6点(2014-09-01 22:04:00)

19.大原麗子、ピッタリはまってましたねえ。なんて綺麗なんだろう。ため息が出るほどだった。身を亡ぼしていくほどの切ない気持ち…炎で焼き尽くすような女の情念。崇高ささえ感じてしまった。これもまた人間のなにか普遍的なものを求める誠実な感情なのだろうか。だからこそ見ていて共感できるのだろうか…。彼女の変わらず揺るぎない苦しみの一点が、この映画全体をしっかり支えていました。兆治もまた彼女を求め続けていたはずで、今ある日常からの脱出をどこかで夢見ていたはずで、だからわれわれも見ていて悲しいのですよね。人の夢…高校球児だったころの兆治の夢、カラオケと芝居に狂うへんな男の夢…、どこか遠くへ行きたいですね。 さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-06-11 15:39:26)

18.《ネタバレ》 小松政夫や武田鉄矢、そしてまさかの細野晴臣氏の出演など、周りの人たちの存在は明らかに話にユーモアを添える為の役回りなわけだが、そういう人たちがいなければあまりに重いストーリーになってたであろう。とにかく物悲しい。罪な男と、不幸な女の話。大原麗子さんは本当に美人だったんだなと再認識すると共に、その後の彼女と役柄がダブってしまい集中して観れない。 あろえりーなさん [地上波(邦画)] 6点(2013-11-19 21:38:09)

17.《ネタバレ》 主演の健さんをはじめ、皆さんもちろんよかったのですが、
兆治(えいじ?)の想いに浸った時の大原麗子さん 
燃え上がる炎をバックに撮られた大原麗子さん 
心乱され、男に抱かれる姿の大原麗子さん。
今さら言ってもなんなんですが、この人絶世の美女です。
そして悲しい大原麗子さん。
そして、ウィスキーと孤独死とは全く洒落にもならない この内容。
そして、この時すでに彼女の将来を暗示していたかのような この内容。
 「少し愛して 長~く愛して」  
健さんには申し訳ないですが、もう大原麗子さんを偲ぶ遺作という風にしか見れなくなってしまってますよね この内容。 3737さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-11-12 22:20:45)(良:1票)

16.《ネタバレ》 豪華なキャストでしたねぇ!
兆治を慕って甲斐甲斐しい田中邦衛さん、酒癖悪くて兆治にからみまくるくせに毎度お店に来て呑んでる伊丹十三さん、カウンターに突っ伏して寝てるところに田中邦衛さんに起こされてビクッとしちゃうちあきなおみさん、新婚生活の悲哀を目玉焼きでユーモラスに語ってくれた大滝秀治さん、サブキャラ!?って簡単に片付けられない面々の愛おしさに、いい映画だなぁ!としみじみ。。。
話は、脱サラして赤ちょうちん『兆治』を始めた高倉健さん演じる兆治(えいじ?伝吉ともあるけど?)と昔の恋人で大原麗子さん演じるさよとの物語。
居酒屋常連のエピソードで笑わせたり、泣かせたりしながらさよとの関係がどーなっていくのか、うまくみせてくれました。
冒頭の火事バックの大原さん、半端ない美しさでしたね。
あれなら多少ストーカーまがいの行動も許せちゃうかも。
加藤登紀子さんの『人の思いは誰にも止められない』ってセリフもなんだかしみじみしました。
健さんについては、私なんぞがとやかく言うまでもなくサイコーでした!
ただ、まぁ健さんの『不器用』で、これまで(いろんな映画でも)どれ程の女の人が苦しんできたか。
女性の懐の深さに支えられてるカッコよさですね。
もちろん健さんの器のデカさがあっての話ですけど。
映画のラストは悲しい結末ながらも、左とん平さんの大人な対応でしみじみした余韻。
30年前の映画ながら、すすきのでさよを探すシーンに杏里さんのキャッツアイが流れてましたね。
あぁ私も年を取ったはずだと、一杯呑みたくなりました。
もちろん兆治で。 ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-08-08 21:18:34)(良:1票)

15.大原麗子さんの役柄が、彼女の人生とダブって見えてしまい、悲しくてたまらないです。綺麗だからと言って、幸せな人生を送ってるとは限らないんだな・・・。 ケンジさん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-05-19 01:33:46)(良:1票)

14.《ネタバレ》 兆治はつくづく罪な男だ。
愛する男と女が結ばれなかったために、女やその周りの人間がとことん不幸になった。
30代後半の大原麗子が、かわいくて色っぽい。
昔の男を思いながら客に抱かれる姿が切なくて哀しい。
この頃は全盛期だったはずだが、役柄での孤独死が将来現実になるとは誰一人思いもしなかったろうに。 飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 6点(2013-02-04 21:49:07)(良:1票)

13.《ネタバレ》 脇役が印象的な本作。最後に殴りかからない左とん平さんは男前だし、「俺にはおまえが待っているから」などと、みなまで言わせない加藤登紀子さんはいい女なんだろう。でも、その良さが、ワタシにはまだ分からないんだ。もはや、ずっと分からないと思う。 なたねさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-01-19 12:00:18)

12.《ネタバレ》 2013.01/05 鑑賞。私とはよく似た経歴・性格も、全く異なる人生模様。密な小さな頃からの友人関係は羨ましいと同時に疎ましくも感じる。高倉健はいいムードが漂っている、大原はもう少し前の頬が細っそりしてた時の方が適役だった(ふっくらし過ぎ)。探し出した時が死んだ直後とはいささかいい加減な感じ。伊丹十三の台詞がこの作品感想にピッタリ!! ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-01-06 13:05:38)

11.説明台詞ばかりの脚本にまずげんなりするが、それぞれの登場人物も、何を表現するために出てきているのか全然はっきりしない。キャラクターの骨格が定められていないので、演者の芝居もすべて上滑りしてしまっている。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-01-03 23:24:44)

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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.30点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
326.67% line
426.67% line
526.67% line
61136.67% line
7723.33% line
8413.33% line
926.67% line
1000.00% line

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