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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 ある意味カルト作品。伝説の原節子が、若くて、清楚で、気品があって、綺麗。その原節子が、阿蘇とかの日本の各地をワンシーンごとに写っているのは、笑いを超えてすごい。そして、円谷特撮。暴風で瓦が飛ぶシーン。ラドンの前兆。また、最後に唐突に出てくるラッパ兵に、軍国時代を思い出す。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-17 06:12:33)
4.《ネタバレ》 桜のタヲヤメぶりと、活火山のマスラヲぶりを順に見せて、これぞ日本。そういうアイテムの一つとして「侍の娘」ってのもあるわけだ。日本とヨーロッパの分かりやすい混淆。ジャズが流れる酒場に、新内流しのような女を立たせて三味線を響かせる。洋酒と日本酒。この分かりやすさがちょっと気持ち悪いけど、一番気持ち悪いのが話の本筋。小杉勇はヨーロッパの自由主義を捨て、妹のような娘と結婚し、満洲の開拓民になる、という展開に、作者が意図してなくても、時代のグロテスクがハッキリと記録されていたのではないか。国粋ということを煮詰めていけば、外部への絶対的な拒否になり、それはついには近親相姦的な歪みを抱えることになる。妹のような娘と結婚するのは、国粋の必然なのだ。もっとも山岳映画人の興味をひいたのは、同盟国としてよりも火山国としての日本だった。地震のある国。心理的背景はどうであれ、原節子と小杉勇の山のシーンは充実しており、「侍の娘の矜持」なんていう取ってつけたような解釈を越えた力が、画面にみなぎっていたように思う。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-07-05 12:02:32)
3.《ネタバレ》 同盟国だった日本とナチスドイツの合作映画ということもあり、随所随所に大和民族の賛美やソ連の脅威への暗喩が出てくる。でもそんなことが気にならないほど映画の見所は多かった。山岳風景は美しいし、原節子は綺麗だし、展開もベタなんだけど最後は目が離せなかった。本筋と関係ないところでは、東京を阪神電車が走ってたり、宮島の裏が家になっている点(??)など突っ込みどころ満載で笑ってしまった。 【こまごま】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-25 10:22:35)
2.僕が観たのもファンク版です。てか、伊丹版は現存してるのかな?話によるとドイツでもヒットした(かのゲッペルスが大絶賛したらしい)ファンク版に対し伊丹版は評価が低く、伊丹監督はその作品を「なかったこと」にしたかったらしいけど、もし現存するならそっちも観てみたい。さてこの作品、山岳映画(って、よく分かんないけど、そういうジャンルがあったんだね、昔は)監督ファンクの「山を撮りたいんや!」という要求と「やっぱヤーパンが舞台ならスモウやろ、ゲイシャやろ!」という西洋人のオリエンタリズム的なものに対する(ちょっと、いやかなり)間違った認識と憧憬、それと愛国心や満州「国」の正当性を無理矢理ねじ込むプロパガンダ性、などなど、色んな要素や思惑が絡み合って、まるでキメラのような様相を呈した、ある意味「北京原人」的作品なのだけれど、だからこそ今観ると色々興味深い。西洋的な価値観と日本的な伝統の狭間で悩む主人公、というのは当時の日本(国のレベルでも、個人のレベルでも)の矛盾と苦悩を象徴しているように思えるし、1942年の「近代の超克」論(←乱暴に言うと「今まで西洋的な価値観が世界をリードしてきたけど、それはもう行き詰っている。これからはアジアの、日本の時代やあ!」という論。かなりトンデモ論だけど、現代日本への問題提起が、示唆されてなくもない)に通じるものもある。また戦後は「民主主義のヒロイン」となった原節子が、こういうプロパガンダ作品をきっかけにブレイクしたってところも、映画史的に興味深いです。まぁ、個人的には原節子や小杉勇(・・・も少しマシな役者はいなかったんかい)よりも、物語と関係なく天真爛漫に振舞う市川春代のチャーミングさに心奪われました。口笛を吹きながら顔を洗う(!)シーン、サイコー。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-15 18:52:43)
1.日独防共協定を背景に両国がそれぞれの思惑で作った合作映画です。ドイツの監督にアーノルド・ファンク、日本の監督に伊丹万作が当りましたが、意見が衝突、結局、ファンク版と伊丹万作版が出来上がり別々に公開されたようです。私が見たのはファンク版で、日本の風土に普通に育った者から見ると、とにかくおかしなところのオンパレード。さま~ずの三村に是非つっこんでいただきたい(笑)。例えば、富士山の近くに住んでいるはずが裏庭が安芸の宮島、東京音頭をバックに阪神電車のネオン、着物に草履の原節子が噴火する山にどんどんと登って行く、などなど。また日本文化の象徴たる事物の羅列は和的スパイラルのごとくとどまるところなし。富士山、桜、歌舞伎、相撲、お寺、仏像、屋台・・・、しかしこれは日本をドイツ国民に好意的に紹介するという使命を帯びた作品で、ドイツ人のファンクから見るとこういう映像になりますよ、ということを知ることができます。それらを切り取ったアングストのカメラは美しいです。ストーリィは、ドイツ語題を「侍の娘」というように、日本の美徳、因習と西洋の進歩主義のはざまに起こるドラマで、17歳の原節子がその娘を熱演しており、早川雪舟が原の父親役で競演しているのは、映画ファンならずともわくわくしますね~。ラストは、これは国策映画です!ということが直球で描かれていますが、そういう時代であったのだということを知る貴重なフィルムとして評価させていたたきます。←結局評価するのかよ!(三村調) 【彦馬】さん 8点(2004-10-23 21:25:56)(笑:1票)
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《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
5人 |
平均点数 |
7.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 2 | 40.00% |
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7 | 1 | 20.00% |
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8 | 2 | 40.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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