みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 原田大二郎が大きすぎて、中卒に見えない。 なので、高卒の集団就職とばかり思ってた。 後で、DVDのパッケージを見て、そうだったんだと理解。 もうちょっと童顔の少年を起用しても良かったのでは? ただ後半のHシーンの多さに、さすがに純朴な少年の起用は無理だったか・・ 十九歳といえば、「十九歳の地図」という傑作がある。 あちらは共感できたんだが・・ 東京に集団就職、都会の洗練を受けて、あえなくドロップアウト。 心身ともにすり減ってるときに、拳銃を手にする。 そして多数の犯罪。 そうですね。前のレビュワーさんも言われてましたが、誰もがこういう立場になるというのが、ヒシヒシと伝わってきますね。 話は、彼の親のなれそめまでさかのぼり、乙羽信子が熱演してた。 新藤監督と言えば、乙羽信子。 華やかさはないが、手堅い演技で脇を固めていく。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-09-19 17:24:12) 2.新藤兼人という人の人間観察の鋭さ、見つめる視線の先には日本社会がその後、次から次へと犯罪者が増え、どんどんと悲惨な状況になっていく。人が人でなくなるような乾いた空気がこの映画では充満している。主人公の男は実在したと聞いたけど、本当にこのように人間は何かがきっかけで過ちを犯す生きものなんだとばかり言っているような映画である。作品全体の乾いた感じ、冷たい雰囲気、映像美は日本映画というよりはどこなくフランス映画の臭いを感じる。自分の居場所を見つけ出すことの出来ないこの映画の主人公の姿は昨今の人間にも数多く存在するし、そういう人間の孤独のようなものをここまでストレートに見せられると誰もがこの映画の主人公のようになっても何ら不思議ではない気がして、色々と考えさせられる。既に時代の一歩先を進み、見つめる新藤兼人監督の凄さを思い知らされることになった。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-22 22:16:00) 1.《ネタバレ》 新藤兼人監督の作品はそれなりに観てきたが、本作が個人的には一番。 主人公の生い立ちを丁寧に描くことで、暴発する要因となった背景が浮き彫りにされている。 集団就職で東京に出てきたが、仕事から何から全てがうまくいかず、歯車が狂う。 だがそれはきっかけに過ぎない。 主人公が暴走し、連続殺人を犯すに至った根本的要因は、その生い立ちにあった。 不遇な生い立ちを経て大人になった人間は、一生、その不幸な生い立ちを背負い続けねばならない。 それを、監督の新藤兼人は訴えたかったのだと思われる。 勿論、不幸な生い立ちを経験した全ての人間が殺人を犯すわけではない。 だが、大なり小なり、社会で疎外感を感じるであろうことは、想像に難くない。 ただその一方で、目を覆いたくなるほど凄惨なシーンが、主人公の生い立ちを描く部分において沢山出てくる。 これにはさすがに暗い気持ちになった。 暗い気持ちになる映画は、あまり好きではないが、作品の重厚さとメッセージ性の強さが秀でているので、映画として十分に楽しむことができた。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-23 23:42:27)
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