みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.押井版が疲れるのに対して、こっちの方がシンプルで世界観に浸りやすい。 社会問題と哲学やスピリチュアルを扱っている。 含ませているメッセージ性に作者の覚醒感が伝わる。 普段無意識に社会を見ている見方を変えれば、その裏には真実が隠れている。 もっとたくさん見たいな。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-18 21:10:33) 14.《ネタバレ》 「攻殻機動隊」のアニメは2種類ある。押井守が監督した2つの映画と、神山健治が監督した2つのTVシリーズ。設定は同じだけど、テーマや語り口が違います。個人的には、うんちく台詞を羅列させる押井作品より神山作品の方が好きです。 押井作品は電脳と義体がもたらす情報ネットワーク環境を近未来の社会モデルとして提示したことが衝撃的でした。それに対して神山作品は、高度にネットワーク化された社会における情報深度の平均化・並列化と個のアイデンティティの関係を実験的に見せる。言葉にすると小難しい感じだけど、公安9課の個性的なメンバーが織り成すエピソードも楽しめるシリーズです。本作はシリーズの延長上にある作品で、少佐(草薙素子)が9課を去った2年後という設定。その間の9課組織の再編や主要メンバーの人間関係が描かれていて、シリーズのファンとしては興味深く観られます。まず、ドグサが隊長になって組織を率いていることがアクセント。経験と戦闘力で勝るバトーとの関係が気になるところで、そこを綴る脚本が大人の味わいです。少佐にも見せ場は作ってあり、タチコマの復活などは嬉しく微笑ましいエピソードだった。TVシリーズで深めてきた「STAND ALONE COMPLEX」の概念をベースに、並列化された集団無意識が少佐の個性を苗床にして新たなゴーストを発生させたような描写だった。それはネットワークが新しい命を誕生させたことと同義であり、「攻殻」の世界観の中でも革新的な出来事だったと思う。ちなみに本作は、最近3D版が劇場で公開されてそれなりに動員を取ったようだけど、初めて観た人は思いっきり置いて行かれたと想像します。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-05 14:04:31) 13.《ネタバレ》 3D劇場版を鑑賞。 「攻殻機動隊」については熱狂的なファンというわけではない。 「GHOST IN THE SHELL」「イノセンス」を1度見て、深夜のアニメを数回見た程度であり、細かい設定などはよく分からない。 本作に関しては、熱狂的なファンではなくても付いていけないレベルではなく、それなりに楽しめたという印象。 何よりも、3D化によって、電脳的な世界を体験することができることが一番のセールスポイントだろう。 本シリーズのファンを重視したためか、少佐、バトー、トグサ、荒巻、イシカワ、サイトー、タチコマなど、それぞれのキャラクターにそれぞれきちんと光をあてられているため、逆にストーリーの核となる主人公が不在ともいえる状態にもなっている。 その辺りが気になるといえるかもしれないが、それぞれのキャラクター“らしさ”はきちんと発揮されているのは嬉しいところ。 また、事件の犯人や核心がストーリー上ボヤけざるを得ないので、事件を解決したり、犯人を追い詰めていくような感覚には欠けてしまうが、そのようなことがメインの作品ではないので、この点も気にする必要はないだろう。 組織から離れた少佐の亡霊のような存在が高い理想と高い知能ゆえに、法律や倫理を超えて暴走するということは面白い展開。 老人問題や児童虐待問題などの解決策としては傀儡廻が考えたシステムはベストといえる選択肢なのかもしれないが、簡単に切ることの出来ない家族の絆などは、少佐やバトー、傀儡廻には理解できない感情やネットの世界だけでは築けない世界があるということだろうか。 それらを象徴的に描くために、自己を犠牲して娘を守ろうとするトグサが印象的に仕上げている。 矛盾するようだが、そのような親心を利用しようとする傀儡廻やSOLID STATEには、そのような親心を理解しているということもいえるのか。 いずれにせよ、3Dアニメとしては十分楽しめるレベルに仕上がっている。 画面を楽しめるだけではなくて、複雑な社会問題や、組織と個人、理想と現実、政治と行政などがきちんと盛り込まれており、そのような観点からも楽しむことができるといえる。 これらに対する答えはさすがに本作では明らかにすることはできない。 行き詰まっているような絶望的ともいえる世の中かもしれないが、困難を克服してくれることを子ども達へ託す“希望”のようなメッセージもきちんと込められている。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-16 14:36:48) 12.あらゆる面で質は高いのだけど、たんたんと進みすぎていて面白味を感じる隙もありません。他の映画シリーズと比べても主義主張が弱すぎて、単なる小事件のように感じられました。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-21 14:53:20) 11.現実の社会情勢を反映させたSFは先見性があるとは言わないけどやっぱり個人的にとてもおもしろい。ラストはほんとGHOST IN THE SHELL そっくりでしたが少佐の選択はそれとは違いこれがS.A.C流の答えなんだなあと思いました。シリーズを通して見てない人にとってはつらい作品かもしれません。 【しっぽり】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-09-03 19:13:01) 10.S.A.C.シリーズを観ていれば、話のつながりがわかるだろうが、劇場でいきなり観た日には話に全くついて行けないだろう。従って、劇場映画としては失格だろう。 新鮮みが足りないのもマイナスポイント。 映画としてではなく、3話続きのTVアニメと思ってみればちょうどよい。 特A級と超ウィザード級ハッカーってどちらが凄いんだろう? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-06-11 11:54:23) 9.《ネタバレ》 S.A.C.シリーズの中では1st・2ndと比べて一番印象としては地味な出来になっていたように思えた。少子高齢化社会等をテーマにしているようだったけれど、何か伝えたいことがわかりにくく思えたので、もう少しストレートに表現した方が良かったんではないかと思った。内容も小難しくてはっきりと理解することができなかった。また、9課に対抗する相手が今回ははっきりしていなかったことがインパクトに欠けていたように感じた。1stでは笑い男が、2ndではクゼやゴーダがいて、これらのキャラが面白くさせていたと思うけれど、今回は彼らに相当するキャラがいなかった。少佐がいなくなってトグサが隊長になっている9課やそんな現状に何かしっくりきていないバトーの雰囲気が印象的であった。あと、タチコマが復活したのには嬉しかったし、良かったと思った。 【スワローマン】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-10 22:49:26) 8.《ネタバレ》 攻殻のOVAを2つも作った後だからでしょうか。話が非常に込み入ってます。 これ作ってる側も麻痺してるんでしょうね(笑) この手に免疫無い人がいきなり見たら多分付いて行けないかも知れません(笑) ただ逆に言えば105分に良くこれだけの内容を盛り込めたとも思いました。 セカンドで気に成ってたんですがやはり素子は9課から去ったんですね。 そこから2年間が経過したという設定ですが トグサが9課のリーダーとなり 元々のポジションから言えばリーダーに成るはずだったバトーは素子の影を追って今ひとつ煮え切らない。そしてトグサともギクシャクしている。 この辺りはイノセンスともオーバーラップしますね。 神山流ですがバトーのキャラを良く表していると思います。 まー兎も角、細かい。そしてギッチリと詰め込んである。これ神山さんの性格なんでしょうかね。 しかしながらセカンドでも感じましたがOVAファーストの様な切れ味の有る演出やプロットは見当たらない様な気がしました。 ストーリ的にも国家的な陰謀と巨悪、そして体制へのフラストレーション。 いや、OVA見てないで初めてこれ見る人は有る程度新鮮かも知れませんが OVA1,2と見て来た人には少し食傷気味かと。 もっと肩の力抜いて前作と超え様とかあまり考えずにわざとズラした筋立てとか無理ですかね? ちょっと脱線しますが私も長年押井アニメ見て来て感じるのは 押井さんは劇場版パトレイバー2とかでも主人公の2人はホンの付け足しに登場させるのみで あとは自分のやりたい様に作ってしまう毒気というか我侭さというか もっと言えば理不尽さが有ります(笑) それがイマイチ足りない気がするんですよね。 いえ、以前神山監督が「押井アニメをトコトコンマネして作ってやる」とか言ってた気がするんですが やはり1味足りないのはこの毒気の部分ではないかと。 そんな気がした一作でした。 【一般人】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-01 02:49:23) 7.《ネタバレ》 傀儡廻ですか。 小難しい言葉や文字を使いたがるのは相変わらずですね。 何とかまわしに何とか男、そして超ウィザード級のハッカー。 ウィルスとかハッカーとかのキーワードもさすがにもう色あせてインパクトはない。 安易に凄腕のハッカーを登場させないで欲しい。 結局何でもありになってしまう。 描かれるシーンは以前見たことあるような場面が多い。 このシリーズのファンであり、以前の作品を見た人ならその後の公安9課が結構興味深い。 特にバトーとトグサの関係なんか、身につまされる。 また以前の作品を見ていなくても新鮮で面白く感じることはできそうだ。 少々話のつながりがわかりにくいかも知れないけど理解不能ということはない。 集団的深層無意識が犯人だったらしいけど、素子との関係がわからない。 ネット内の素子の残像が犯人ということなのか? ユングとかフロイトとか難解な話をいつも持ち出さないと作品として完成させられないのか。 そこら辺が製作者の限界のように思う。 でも児童虐待、少子化、高齢などタイムリーな話題を取り込んだストーリーは確かに面白い。 型にはまった感はぬぐえないけど。ところで素子が9課に復帰して、トグサの立場はどうなっちゃうの? 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-07 09:45:04) 6.《ネタバレ》 OVA版を観ていれば楽しめるが、単体として観た場合おそらく意味不明になるかと思います、犯人というかターゲットの印象が薄く、個人的に「人形使い」と被って見えます。どうせならOVA続編として24話でみせて欲しかったと思います、コレぐらいのスローペースじゃないと理解できない。。。改めて観てみると楽しめましたので+1点、マンガの第一話を広げた感じだったんですね。組織が改変されているのも良いね。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2007-05-28 13:29:24) 5.作品としてのクオリティは高いが、今回の傀儡廻には、人形使いや笑い男ほどのインパクトを受けなかった。 特A級やら超ウィザード級やら大層な言い回しにも慣れてしまったのか、ハッキングがそれほど大した技術じゃないような気がしてきた。 まあ、それは完全にこの作品世界に麻痺してしまっているからだろうけど。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-05-10 13:16:48) 4.今回も映像・音楽ともにカッコ良いです。それにこのシリーズ作品の魅力はバックグラウンドとなっている電脳社会・電脳技術の概念が非常に良くできていて、上質のSFとして楽しめます。ただし、本作品単品として楽しむと少し無理があり、やはりシリーズ物として考えざるを得ないので、若干の原点。 【camel】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-15 00:27:08) 3.《ネタバレ》 映画の攻殻機動隊ほど内面的な小難しい話しではなかった。 続編の案があってこの作品があるのでは?と感じました。 テレビシリーズ好きには、お薦め。 何か薄味な印象な作品。 【きいろくま】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-03-02 19:24:33) 2.攻殻シリーズは大好きでTV版も映画版も全部DVD持ってます。作品的には今回のがなんか一番難しかった気がする。哲学とかそういう意味ではなくて、なんか普通の意味で・・。政治的にっていうか・・。ま、その辺はおいておいて、本当にもうかっこいいねこのシリーズは。カメラワークとか映像とか、物凄く時間をかけて考えたんだろうって感じる台詞回しとか。特に、今回は音楽が最高。サントラ的にも一番好きかも。でもね、傀儡廻って名前がなんかちょっと嫌だった。いかにも難しい名前選びました!って気がする。まぁ個人的にだけどね。映画扱いではないけど、やっぱりあたしは攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGが好き。この映画のレビューとは関係ないけどもw。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-14 22:06:54) 1.《ネタバレ》 この監督との相性は滅茶苦茶良くないんですが、この作品は楽しめました。神山作品は攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(複雑な展開のワリに面白さはソコソコ)→2nd GIGS(選民意識というかスーパーマン思想バリバリの最終回にカチンとくる)→本作と観てきたんですが、この作品は面白かった。バランスがイイというか、ナルシズム薄い目というか、アクションシーンはやっぱカッコエエな!な所だとか。老人問題や児童虐待問題などに無理矢理絡んできた感もするが、ちょっぴりエンタメ寄りで悪くない。音楽のクオリティは相変わらず高い。(というか、小器用というか。イイ意味で。) 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-10 17:03:32)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS