みんなのシネマレビュー

愛の讃歌

1967年【日】 上映時間:94分
ドラマラブストーリーロマンス
[アイノサンカ]
新規登録(2007-12-07)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2015-09-02)【ESPERANZA】さん
公開開始日(1967-04-29)


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監督山田洋次
キャスト倍賞千恵子(女優)立花春子
中山仁(男優)亀井竜太
有島一郎(男優)吉永伊作
太宰久雄(男優)備後屋
小沢昭一(男優)郵便屋
渡辺篤(男優)千家五平
北林谷栄(女優)おりん
千秋実(男優)船長
伴淳三郎(男優)亀井仙造
桜京美(女優)ハツ
脚本山田洋次
森崎東
音楽山本直純
撮影高羽哲夫
製作脇田茂〔製作〕
配給松竹
美術梅田千代夫
編集浜村義康
録音松本隆司(調音)
小尾幸魚
照明青木好文
その他IMAGICA(現像) 旧社名:東洋現像所
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【クチコミ・感想】

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3.若い男女は中山仁と倍賞千恵子、春子が純情ひたむきなのに対し竜太は本当に夢があったのか、ただ口うるさい父親から離れたかっただけなのか疑わしい。たこ社長も登場してくるので寅さんシリーズを連想するが、私はむしろ倍賞のヒット曲にもなった「下町の太陽」を思い出した。クリスチャンの医師有島一郎もへそ曲がりの伴淳三郎もすごく良い味を出しているし、船長の千秋実や郵便配達の小沢昭一など周囲のものの支えやおもしろさで山田洋次監督らしい映画になっている。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2015-08-28 07:59:05)

2.《ネタバレ》 寅さんより前にまるで寅さん見ているような感じにしか思えないようなこの映画を撮っていた山田洋次監督。伴淳三郎が放つ台詞がもう寅さんの原型です。ご苦労様!いやあ、渥美清の顔が自然に浮かんでくるし、タコ社長こと太宰久雄、ここではタコ社長ほど愛嬌はなく、どちらて言うと無愛想で愛嬌は感じられないが食堂に居る。何だかそれだけで寅さんみたいだ。更に親子喧嘩して出て行く息子を見送る賠償千恵子、これなんか晩年の作品で賠償千恵子(さくら)が博(前田吟)と喧嘩して出て行く吉岡秀隆(満男)を見送るみたいだし、色々な意味で二年後に始まる寅さんのパターンがここで完成されてる。渥美清不在が物足りなさを感じるし、山田洋次作品としてはけして上位に入る作品じゃない。それでも寅さんの原型を見る事ができる作品として、どこをどう見ても山田洋次作品だと思わずにはいられないという意味で山田洋次ファンは勿論、寅さんファンなら楽しめる作品になってる。脇役の中ではやっぱり小沢昭一が可笑しい。いるだけで楽しめる。最後に舞台が瀬戸内海、やっぱり山田洋次監督はダウンダウンヒーローズでも感じたように木下恵介作品が好きなはずです。 青観さん [DVD(吹替)] 7点(2013-07-03 21:50:50)

1.《ネタバレ》 伴淳が女のもとへ、ほかの用事にかこつけながら出かけようとし、それを周囲がからかう場なぞ「寅」で何度も見ることになるシーン。「今日も待ち人来たらずか」のせりふは、やがてタコ社長によって反復される。実質の主人公である有島一郎の、想いを秘めながらひたすら倍賞へ尽くす姿は、そのままインテリの寅さんのようでもあるし、また寅シリーズによく登場する口下手なインテリそのものでもある。これ、寅が始まる2年前の作品。人生で後悔したくない、後悔させたくない、という互いの想いが、ややこしく絡み合ってしまう恋人たちの物語。その背景となる瀬戸内海の島は、若者を閉じ込める拘束場所だが、ユートピアにもなっている。おそらく現実の地方暮らしだったら、娘が父なし子を出産したらこう温かくは見守られず、どろりとした非難の眼差しも少なからず向けられるだろう。そうしていたたまれず大阪に逃げていくという話になる。でもこの映画では地元の人々に祝福されての出発へと話を展開させることで、故郷というものが無垢のままに保存された。そうである世界から、そうであってほしい世界をひねり出していくのが、山田洋次の基本姿勢と言えるかも知れない。 なんのかんのさん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-03 12:18:43)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 7.00点
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