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ウエスト・サイド物語(1961)

West Side Story
1961年【米】 上映時間:151分
ドラマラブストーリーミュージカル青春ものロマンス戯曲(舞台劇)の映画化
[ウエストサイドモノガタリ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-08-02)【イニシャルK】さん
公開開始日(1961-12-23)


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監督ロバート・ワイズ
ジェローム・ロビンス
助監督ウール・グロスバード
演出木村絵理子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
キャストナタリー・ウッド(女優)マリア
リチャード・ベイマー(男優)トニー
ジョージ・チャキリス(男優)ベルナルド
リタ・モレノ〔1931年生〕(女優)アニタ
ラス・タンブリン(男優)リフ
サイモン・オークランド(男優)
ジョン・アスティン(男優)
マーニ・ニクソンマリア(歌声)
堀江美都子マリア(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
大塚芳忠トニー(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
山寺宏一ベルナルド(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
佐々木優子アニタ(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
塩沢兼人リフ(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
千葉一伸リフ(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
田中秀幸アイス(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
荒川太郎(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
菅原淳一(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
松野太紀(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
渋谷茂(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
高宮俊介(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
飛田展男(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
芝原チヤコ(日本語吹き替え版追加録音【WOWOW】)
関俊彦(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
金丸淳一(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
石田彰(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
大谷育江(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
こおろぎさとみ(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
麻見順子(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
塚田正昭(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
亀井三郎(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
向殿あさみ(日本語吹き替え版【1990年TBS】)
大竹しのぶマリア(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
国広富之トニー(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
沢田研二ベルナルド(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
尾藤イサオリフ(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
富山敬アイス(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
松村彦次郎(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
此島愛子(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
野島昭生(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
太田淑子(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
西村知道(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
蟹江栄司(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
古谷徹(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
三ツ矢雄二(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
安原義人(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
千葉繁(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
石丸博也(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
曽我部和恭(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
林一夫(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
松金よね子(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
麻上洋子(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
阪脩(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
弥永和子(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
中尾隆聖(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
小宮和枝(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
藤城裕士(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
小島幸子マリア(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
川崎麻世ベルナルド(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
林延年リフ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
松本梨香アニタ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
平田広明アイス(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
坂口芳貞(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
山野史人(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
菊池正美(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
亀井芳子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
柴本広之(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
岩崎ひろし(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
猪野学(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
鳥海浩輔(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
落合弘治(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
浅野まゆみ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作アーサー・ローレンツ
ジェローム・ロビンス
脚本アーネスト・レーマン
音楽レナード・バーンスタイン
ソウル・チャップリン(音楽スーパーバイザー)
ジョニー・グリーン(音楽スーパーバイザー)
アーウィン・コスタル(音楽スーパーバイザー)
作詞スティーヴン・ソンドハイム
編曲アーウィン・コスタル
撮影ダニエル・L・ファップ
製作ロバート・ワイズ
ソウル・チャップリン(製作補)
製作総指揮ウォルター・ミリッシュ(ノンクレジット)
配給ユナイテッド・アーチスツ
特撮ソウル・バス(ビジュアル・コンサルタント)
美術ボリス・レヴェン(プロダクション・デザイン)
ヴィクター・A・ガンジェリン
ソウル・バス(タイトル・デザイン)
振付ジェローム・ロビンス
衣装アイリーン・シャラフ
編集トーマス・スタンフォード
録音ゴードン・ソーヤー(ノンクレジット)
フレッド・ヘインズ
マレー・スピヴァック
日本語翻訳木原たけし(日本語吹き替え版【1990年TBS】)/(日本語吹き替え版【1979年TBS】)
その他ジョニー・グリーン(指揮)
レイ・スターク(プロダクション総指揮〔ノンクレジット〕)
リン・スタルマスター(キャスティング〔ノンクレジット〕)
あらすじ
シェークスピアの「ロミオとジュリエット」の現代版。原作での二つの名門家庭の対立をプエルトリコ出身の若者の集団と在来のチンピラとの対立に置き換え、対立する若者間の憎悪、そして雑貨屋の店員トニーとプエルトリコ系の娘マリアの激しい恋をバーンスタイン作曲のネオ・クラシック音楽に乗せた歌と踊りで表現する。ソーシャル・ワーカー主催でマンボを踊るダンス・パーティーでの二人の出会いやバルコニーのシーンに替わる非常階段での愛の告白シーンなどが原作の息吹を伝えるミュージカルの傑作。

かわまり】さん(2004-02-18)
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【クチコミ・感想】

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172.視聴環境ですが、最初に見たのがテレビだったからで、先日リメイク版を見た後に、続けて見ました。初見の時も製作から20年近く経っていたはずですが、これこそアメリカへの憧れの第一歩だった気がします。主人公たちが差別される側だったのに、それさえもカッコ良く映ってました。衣装や演出も撮影技術もずっとずっと上のはずのリメイクを見た後なのに、全く色褪せず、むしろ勝ってるように思えるのは、こっちの方がリアリティを感じるだけではないような気がします。なんなのでしょう。脇役の品の無い顔が揃ってたり、背も低くカッコ悪いのに。どうしても減点を感じるのは、やはり長いからかな。 ♯34さん [地上波(吹替)] 7点(2024-03-10 20:26:39)

171.《ネタバレ》 ビリー・ワイルダーとならんで幅広いジャンルの映画を撮ってきたロバート・ワイズ、彼に二度のオスカーをもたらしたのが本作と『サウンド・オブ・ミュージック』というどっちもミュージカルだったというのは、ちょっと不思議。だって彼が本当にこだわっていたのはSFだったのにね。それまで音楽映画にすら縁がなかった彼がチョイスしたのがブロードウェイでヒットした『ウェスト・サイド・ストーリー』、オリジナルの演出家のジェローム・ロビンスを引っ張ってきて共同監督したけど、ロビンスは途中で解雇という後味悪い結末。この二人、言ってみれば東宝特撮における本多猪四郎と円谷英二みたいな位置づけなんでしょうね。 本作と『サウンド・オブ・ミュージック』および『マイ・フェア・レディ』が60年代三大ミュージカル映画という評価には誰も異存がないでしょうが、個人的には昔から本作がいちばん苦手なんですね。シェークスピアの悲劇を現代NYのチンピラ・チームの抗争に置き換えるという発想はたしかに斬新だったんでしょうけど、古いのかもしれないけど“明るく楽しい”という要素がないのは生理的に合わないんですよ。60年代に入ってMGMミュージカルのような作風が死滅してゆくのを象徴するような作品でもあるわけです、まあこれが行き着いた先が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』なんでしょうね。また当時はまだ世間に知られていなかったけど、主要キャストの歌唱がほとんど吹き替えだというところも引っかかるんですよ。ナタリー・ウッドなんて自分の歌がマーニ・ニクソンに吹き替えられていたのを完成するまで知らなくて激怒したってのは有名な話ですが、こりゃあ日本の口パクアイドル・グループよりひどいですよね、だっていちおう本人たちの歌唱が流されるんですから。たしかに『トゥナイト』や『アメリカ』は歴史に残る名曲ですけど、この映画の見どころはダイナミックなダンス・シークエンスの数々じゃないかと思います。ボブ・フォッシーやはたまたマイケル・ジャクソンまでその影響を受けたアーティストは数知れず、本作の最大の功績なんだと思います。 スピルバーグが本作をリメイクしたそうですが、彼がミュージカルを撮るなんて想像すらしなかったですよ。彼もSFがホーム・グラウンドのような人ですから、手掛けてきたジャンルを考えるとある意味で21世紀のロバート・ワイズなのかもしれません。でもなんか観るのが怖い様な(笑)。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-19 22:31:51)(良:1票)

170.一度は観ておきたい、過去の名作。

思ったより重厚でヘビーだった。
もっと軽いミュージカルかと思ってた。
今の時代の映画には無い良さもある。
ミュージカルのパートがスゴイ。
観て損はない作品。 愛野弾丸さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-18 01:00:36)

169.《ネタバレ》 初見はテレビの吹替版。30年ぶりくらいの視聴。
(Upper) West Sideはマンハッタンの地域名。あまり治安が良くない貧しい街として描かれてる。日本だと…西成?
これは多感な時期の少年・少女目線の作品だから、ミュージカルパートに大人は入ってこない。先に住んでいたヨーロッパ系移民と、来たばかりのプエルトリコ移民。彼らは同郷の仲間でグループを作り、どうでもいい縄張り争いに一生懸命だ。
ジェッツもシャークスも若者たちは鮮やかな色の服を着ている。対する大人は白、グレー、茶に制服。
街並みは、ウエストサイドだけに西日が当たるのか、カラフルだけど色褪せている。対して夜の灯りや濡れた路面はどこか輝いて見える。
ミュージカルパートは素晴らしいものばかりだが、特に『クインテット』の疾走感が物凄い。
夜の闘いを前に昂るジェッツとシャークスのコーラス、普段と変わらずベルナルドの帰りを待つアニタ、トニーとマリアのお互いを求め合う歌声は伴奏を飲み込むように溢れ出る。5組の歌の混ざり合いは息を呑む美しさだ。
全てを染める真っ赤な夕焼け。大人たちには普通の夕焼けも、若者たちには燃えるような赤に見えているんだろう。
トニーが死に、抗争も愛も終わり、一人、また一人と運動場から立ち去る薄汚れた服装の若者たち。あれほどみんなが待ち望んだ『トゥナイト』。夜はただ暗く、街灯は虚しく地面を照らす。街が真っ赤に染まった『クインテット』とは対照的に、暗いモノトーンの運動場を赤色灯の赤い光だけが無機質に点滅するラスト。60年経っても学べるものが多い作品。 K&Kさん [地上波(吹替)] 8点(2021-02-04 22:32:58)

168.今に通じる“差別と貧困”や“不寛容による対立”をテーマに、「ロミオとジュリエット」を下敷きにして現代の若者の群像劇を描いたミュージカル映画の傑作。G・チャキリス、R・モレノ、R・タンブリン等の芸達者な踊りに比べ主役二人(R・ベーマー、N・ウッド)は霞んで見えるが、音楽やダンスと芝居の融合という点で、これも計算のうちなのだろう。
躍動的なダンスで若者の活力を謳った「アメリカ」、対立して熱くなった時こそ“頭を冷やせ”のメッセージを込めた「クール」、甘いラブソングの「マリア」等々、名曲が華を添える。お気に入りは「クール」だ。A・パーキンスをワイルドにしたようなT・スミスをメインに、彼らが歌い踊るシーンは「静」から「動」への流れが見事!
ラストはトニーが殺され悲劇的な結末だったが、「ロミオとジュリエット」と異なり、生き残ったマリアの叫びは、不毛な対立を越えて微かな救いを残す余韻があった。
フィンガースナップの流行やM・ジャクソンのミュージックビデオへの影響、日本でもジャニーズ少年野球団が芸能界を志すきっかけになった等々、この作品は多くの方面に影響を与えた。そして「サイボーグ009」。ジェットの登場シーンにおけるオマージュは忘れがたい。
共同監督のR・ワイズとJ・ロビンスは作品の完成後決別したとか。2人の才能と情熱が化学反応を呼び起こし、この名作を生んでくれたことに感謝。 風小僧さん [映画館(字幕)] 10点(2015-10-24 20:59:24)

167.チンピラの争いの映画です。映画史に残る名作として不動の地位を築いている理由が私にはわかりません。 チョコレクターさん [地上波(字幕)] 2点(2015-09-27 22:19:20)

166.《ネタバレ》 ○冒頭の10-15分はいかにもミュージカルらしく、非常に期待感の持てるオープニングだった。○しかし、それからというものの話の暗いこと。最初は、2つのグループが何かをきっかけに仲良くなるとか想定していたが、殺し合うなんてもってのほか。○ほかのミュージカル映画にも通じるが、やはりこの手の映画は陽気な面が前面に出ていないとみていられない。 TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-08-23 10:13:34)

165.いまいち。TV用の短縮版だからか?ネーミング的には「ジェット」の方が好き。 すたーちゃいるどさん [地上波(吹替)] 4点(2014-06-05 15:22:56)

164.同監督の『サウンド・オブ・ミュージック』が健全・家庭的な内容であるのに対して、こちらはロミオとジュリエットを不良グループの抗争に置き換えた反社会的な内容ですね。何かジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』を観ているみたい。健全・ロマンスといった、既存のミュージカルの概念を打ち破ったという意味では重要な作品ですね。ただ、主演のトニー役はミスマッチかなぁ・・。むしろ助演のベルナルドの方がめちゃカッコいい。ダンスシーンの演技力は圧巻で、数あるミュージカル映画の中でも特筆に値します。 けんおうさん [レーザーディスク(字幕)] 7点(2014-05-02 18:30:30)

163.ロバート・ワイズのミュージカルはあんま好きじゃないんだよなー。
「罠」とか「地球が静止する日」とか普通の映画の方が面白いし。

それでも、ブロードウェイの狭い空間から飛び出し、のびのびと弾け飛ぶ若き俳優陣の熱気!踊る、踊る、踊る!
腹の底からエネルギーを放出する叫び。
生きる活力をガソリンにして注入されるようなパワーに溢れている。
ストーリーは小さな不良グループ同士の抗争という筋書きだが、
宗教争いや全ての戦争に対するメッセージも刻まれているのだ。

歌唱シーンの吹き替えはかなり残念だけど、それでも体を震わせる熱意をひしひしと感じられる。
ナタリー・ウッドの演技、マーニ・ニクソンの力強い歌声。
文字通り怒りに満ちたものがある。
リチャード・ベイマーの演技、
ジョージ・チャキリスの存在感も凄かった。トレードマークの赤のように燃え上がるダンス、
リタ・モレノの情熱的な踊りも見事。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-13 00:09:45)

162.高校の文化祭で、私のいたクラスはこの作品の演劇をやって最優秀賞を獲得したのです(私は俳優でなく照明係でしたが)。原作を20年以上後でようやく鑑賞。若者たちの躍動感が素晴らしいです。シンプルなプロットを印象的なダンスシーンで盛り上げています。ミュージカル映画鑑賞の経験が少ないですが、他の作品も見てみたいなと思いました。 次郎丸三郎さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-26 12:54:36)

161.《ネタバレ》  私の考えている、ミュージカルの(特に作曲者の)評価基準に、音楽による世界観というのがある。その作品世界を的確・端的にあらわした音楽、そしてどの一曲をとってみても、その世界の一部であることが明白に分かる統一感。

 『南太平洋』は聴いただけで潮の香りがしてくるし、『キャッツ』では忽ち月夜の猫の集会に引き込まれ、『ミス・サイゴン』では東南アジアの落日の前に喧騒の街が浮かび上がる。そう多くは無いそういった優れた楽曲の一つが、この『ウエストサイドストーリー』だ。そのプロローグで我々は、対立する不良グループのイキがった争いを目の当たりにする。
 しかも、このシーンはダンスまでが一体となって、二つのグループの諍いとその緊張感を表現していた。とりわけ、彼らの小競り合いがそのままダンスになっているのは見事で、才能というものを感じさせる。

 ジュリエットであるマリアがトニーと共に死なないのは、ちょっとバランスが悪い感じはするのだが、一方それにより物語の視点が「二人の悲劇」にある感じの原典よりも、二つのグループの対立に重きが置かれ、よりテーマを前面に押し出していて、それはそれで良いのかも知れない。 Tolbieさん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-28 19:47:27)

160.《ネタバレ》 想像するにミュージカルの既成概念を打ち破った作品ではないだろうか。それまでのミュージカルといえば、お気軽に楽しく歌って踊って、ハッピーエンドの愛と夢と希望の物語で、シリアスなものは少なく、童話や空想物語に近いものだった。本作品は全編に溢れる若さと躍動感が特徴で、斬新な俯瞰カットやクローズアップや多カット編集により、汗の匂いが嗅げるほど役者に肉薄している。そして暴力抗争の末、少年ギャングの三人が亡くなるという悲劇。シリアス、暴力、ギャング、バッド・エンド、悲劇、これらはミュージカルにふさわしくない題材だ。「フレンチ・コネクション」「LAコンフィデンシャル」「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」等のミュージカルは想像しにくい。素材と形式が合わないからだ。一方で「アウトサイダー」「理由なき反抗」等はミュージカルにしてもおかしくない。理由は登場人物が未成年だから。未成年者はその存在自体があやふやでどこか危なげ、童話や空想物語の人物めいた所がある。青春物語にすれば例え暴力や悲劇を扱ってもミュージカルになる。それの嚆矢が本作品だろう。スタジオを出て町に飛び出したのも特筆すべきこと。しいて命名すればストリート・ミュージカルの誕生。埃にまみれた昼の街の薄汚なさと混雑ぶり、露に濡れた夜の街の不気味な暗闇、それらの中に入り込むことにより、真実味が増し、演技と悲劇に重みが出た。もう一つ言えば芸術性だろう。綻びひとつ見えない完璧なシンクロ・ダンス、オーケストレーションの凝った編曲と演奏力の高さ、楽曲の素晴らしさは云うまでもない。シリアス加減のバランスも抜群で、例えば刑事やキャンディ屋のじいさんが「けんかはやめて~」と歌い出していたら台無しになっていただろう。昔のミュージカルでファッションも題材も古めかしいのに、どこか斬新さを感じさせるのはこれらの為だろう。物語は民族差別、恵まれない環境、若さの暴発、敵味方に別れた恋人、憎悪の連鎖、復讐殺人と盛りだくさん。あんな小さなナイフじゃ死なない、何故救急車を呼ばないのか、死体の処理や葬式はどうした、兄を殺した相手とその日に寝るのか、遅れると何故待ち合わせ場所に電話をかけないのか等、ツッコミどころはある。喧嘩に明け暮れるギャング団はアホだが、主人公二人は違うので感情移入できる。その設定の上手さ。上階の窓から投げつけたられた瓶は世間の冷淡視の象徴だ。 よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 23:53:53)(良:1票)

159.何度も観る映画。ミュージカルは基本元気をもらう作品が多い中、この作品は"ロミオとジュリエット"が作品のベースになっているので・・・ご想像におまかせ。しかし楽曲とダンスが素晴らしく何度観ても飽きない(ミュージカル好き限定) movie海馬さん [ビデオ(字幕)] 10点(2012-04-22 03:59:02)

158.陽気なお話を想像していたら、意外にも重いお話でした。 *まみこ*さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-25 00:02:03)

157.ロバート・ワイズ監督はかなり色んな映画を撮っている人ですが「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエストサイド物語」と映画史に残る素晴らしいミュージカルを撮っているだけあって僕の中ではミュージカルのイメージが強い監督です。

心温まる物語と歌の素晴らしさで魅せる「サウンド~」と歌の素晴らしさプラス、キレのある素晴らしいダンスで魅せる本作。どちらも元の話があるものをスケールの大きいミュージカルに仕立て上げた演出が見事。本作の場合は共同で監督した振付師ジェローム・ロビンスの功績も大きいですね。

ミュージカルとして話の展開は好みではないですが、キレがありカッコよくて、特に前半のユーモアにあふれたミュージカルシーン、それを支える歌、音楽、ダンスのどれもが本当に素晴らしく見応えがある作品です。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-23 21:12:43)

156.「ロミオとジュリエット」を現代風にアレンジした、ドラマ仕立てのミュージカル映画。
元々ミュージカルが苦手なので、冒頭のシーンからヤバいと思ったのだが、
そんな心配も杞憂に終わり、最後まで楽しく鑑賞できた。ベタな恋愛悲劇なので、
ストーリーは好みが分かれるかもしれないが、出演者達はダンスや歌がうまくて見応えがある。
「サウンド・オブ・ミュージック」同様、映像、音楽、演出に優れており、
いかにも大作だなというミュージカル作品に仕上がっている。・・・と思ったら監督さんが同じだった。 MAHITOさん [DVD(字幕)] 6点(2011-08-15 11:37:18)

155.学生時代に授業で観ました。10代後半の娘っ子だった私ら、ミュージカルにとんと縁がなく事前情報もなしに見せられたもんだから、いきなり登場人物達が歌いだし踊りだし…に大爆笑してしまった思い出。推薦した教授はさぞやがっかりしたことでしょうか。こんな最悪な環境が初見だったに関わらず、十数年たったいま、時々ムショウに観たくなりDVDをレンタルしてしまうのです。お話そのものは「ロミオとジュリエット」の古典ベースなので現実感がなく古くさいし悲劇ラストでいいとこないし。でもあのミュージカルシーンとダンスの爽快感が忘れられないのです。特にアニタ役のリタ・モレノの圧倒的で情熱的なダンスが素晴らしい。これでアカデミー助演女優賞獲ったと最近になってようやく知ったけど納得です。マンボ、マリア、トゥナイト、アメリカ、そしてクール!
そうそう「ぱお!」がマイケルジャクソンの専売特許ではないと知ったのもこのミュージカル映画でしたw どぶん子さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-06 15:20:34)

154.言うことなしです HRM36さん [DVD(字幕)] 7点(2011-06-06 13:52:25)

153.《ネタバレ》 これはミュージカルファンでない私でも、素晴らしいと思えるものである。リタ・モレノは最高。ミュージカルは劇の舞台や俳優の身体をはるかに超え出る表象なのである。ということは、表象はこの場合なんらかのスタティックな代理・代行ではない、つまりシニフィエなきシニフィアンである。 ひと3さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-25 14:59:19)

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【点数情報】

Review人数 172人
平均点数 7.14点
000.00% line
110.58% line
231.74% line
342.33% line
4116.40% line
5158.72% line
62413.95% line
73520.35% line
83520.35% line
91911.05% line
102514.53% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.40点 Review15人
2 ストーリー評価 6.63点 Review19人
3 鑑賞後の後味 7.10点 Review19人
4 音楽評価 8.89点 Review28人
5 感泣評価 6.80点 Review10人

【アカデミー賞 情報】

1961年 34回
作品賞 受賞 
助演男優賞ジョージ・チャキリス受賞 
助演女優賞リタ・モレノ〔1931年生〕受賞 
監督賞ロバート・ワイズ受賞 
監督賞ジェローム・ロビンス受賞 
撮影賞ダニエル・L・ファップ受賞 
作曲賞(コメディ)ソウル・チャップリン受賞 
作曲賞(コメディ)ジョニー・グリーン受賞 
作曲賞(コメディ)アーウィン・コスタル受賞 
音響賞ゴードン・ソーヤー受賞 
音響賞フレッド・ヘインズ受賞 
美術賞ボリス・レヴェン受賞美術
美術賞ヴィクター・A・ガンジェリン受賞装置
衣装デザイン賞アイリーン・シャラフ受賞 
脚色賞アーネスト・レーマン候補(ノミネート) 
編集賞トーマス・スタンフォード受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1961年 19回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 受賞(ミュージカル映画賞として)
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)リチャード・ベイマー候補(ノミネート) 
助演女優賞リタ・モレノ〔1931年生〕受賞 
助演男優賞ジョージ・チャキリス受賞 
監督賞ロバート・ワイズ候補(ノミネート) 
監督賞ジェローム・ロビンス候補(ノミネート) 

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