みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 この作品は、『あるある的面白さ』と『さりげない優しさで包まれる心地よさ』を体感できる作品だと思います。 原田ワタルを演じた女の子、自然体で大変良かったです。この女の子や監督さんのように、まだまだ世に出ていない才能っていっぱいあるんだろうなと感じます。 ラブストーリーでもなければ、サスペンスでもない。14才の日常を描いただけの作品。でもそんな日常の中に、大なり小なり事件は起こっている。『成績1位と2位のクラスメートの関係』『小学生の心ない意地悪』『塾長とアルバイト学生のいざこざ』『両親の別居』。過剰な演出はほとんどなく、どれも実際にありそうな範囲で描かれます。 だから、逆になぜこの作品を面白いと感じるのか、実際のところ全然わからないのです。でも、見ていて飽きない。なんかずっと見てしまう。なんか、漠然とした心地よさみたいなもんを感じるのです。 心地よさを感じる理由の一つに、情景描写の上手さはあるかもしれないです。情景描写と人物の感情がきれいにリンクしていて、手にとるように人の気持ちがわかってしまう。 もうひとつ、面白かったのが学習塾。学校を取り上げる作品は数あれど、学習塾の様子をこんな細かく映す映画はあんまりない。しかも個別指導塾。『先生が次々変わる』『座席がかぶっている』『保護者が来たらお菓子を隠す』などなど、ディテールが超リアル。監督さんはもしかして個別指導塾で働いたことがあるんじゃ? ただその結果『私成績下から10番目くらいだった』『原田さんって塾通っているのになんで?』『なんでだろ~ね~』ってとこまでリアルに表現しちゃうと、個別指導塾にとってはなかなか痛い逆プロモーションビデオになっちゃってますね。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-05-10 01:47:14)(良:2票) 2.《ネタバレ》 主人公はマイペースというだけあって他人との関係づくりにほとんど主体性が感じられないが、しかし決して他人と断絶しているわけではないらしい。自分をとりまく人々を否定的に扱わず、対立するものを含めて丸ごと受容しているから見守り役にもなれるのだろう。自分の両親に関しても、母親と父親それぞれの存在をちゃんと肯定的に扱っていたようで、またそういう自分を自分で肯定しているからこそ、少々何があってもこの子は大丈夫なのだろうと思われた。 ただ少し気になったのは母親が、身も心も自分で守れ、と忠告していたことである。これはもしかすると主人公が父親似であることを心配していたのかも知れないが、しかし父親などよりはよほどまともな出来だったようで、世間の枠組みもそれなりに受け入れていたように見える。単純なお人よしなら本気で将来が心配になるが、しかし成績はよくなくても決してバカではなく、いろんなことをちゃんと見ている賢い子だろうから、心配することはないかも知れないと思ったりする。 ところで主人公の絵は悪くない。事情を知らなければどういう意図かわからないだろうが、見れば本人が描きたいものはしっかり描いてある。劇中では残念ながら注目されていなかったようで、やはりどうしても色遣いの特徴とかファンタジックな表現の方が人目を引くのだろうが、それでも誰かは見ている(おれは見ていた)ので、まずは自分の光るところを大事にして、とりあえずマイペースで進んでいってもらいたい。 そのほか余談として、主人公が青木さんの発言を聞いて紙袋を取り落した場面は笑った。子ども相手に「ほう」などと言ってみせる感性も面白い。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-11-19 21:53:30)(良:1票) 1.いつものんびりマイペースな14才のハラダワタルちゃん。頭ボサボサ( ってまあ確かに。) 制服シワシワ( ってまあ確かに。ジャージ姿のほうがお似合いだったけど) でも、靴だけはいつもピカピカ( ってお父さんのおかげだな?) そんな純真女子なハラダワタルちゃんが学校行って、塾へ通って、お家へ帰ってママと食事してって なんの起伏も無い数日間を追っただけのようだけど、上映時間にすると僅か60分程度のもんだったけど、そこには14才女子の視点がしっかり描いてある( ←ってたぶんであって、想像でなんだけど。自分は14才女子を経験した事がないんでほんとのところがどうなんだかそれは分からんが。)。 さて、監督さんは19才女子の佐山もえみさんですね 今回初メガホンらしいですが、こうやって既にここに一人のファンを獲得している事を是非とも本人さんには知っていただきたい。今後の枷にしていただきたい。またハラワタ路線のピュアな作品撮り続けていただきたい。 ただし、今回、感想としては、全体的にまったりとしていて 『癒された』。 ハラワタちゃんの14才らしさに 『癒された』。 女子らしさに 『癒された』。 そのハラワタさ加減に 『癒された』。っていろいろ意見も有りますが、よくよく考えてみると これって全然ハッピーな終わりではなかった事に気づいてみたりして‥ 実はハラワタちゃんにとってはお父さんが遠く離れて行ってしまった悲しい日という記憶が残るわけでして、うちらはたまたまなんだが、その証人になってしまったわけなだし。単に癒されたでは済まされなくなってしまったですね そんな悲しいご感想になってしまったのは残念なんですが‥ いつか、お父さん帰って来て欲しいよね。 しかし、女子ってホント不思議です。何気ない表情から一変して笑顔に変わる瞬間ってホント素晴らしいですもんね。 ハラワタちゃんが時折見せるとびきりの笑顔がかわゆくて☆かわゆくて☆かわゆくて☆ その一瞬の笑顔をきっちり綺麗に捉えている監督さんのセンスも評価してあげたい とても良い感じ。 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-31 23:44:37)(良:2票)
【点数情報】
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