みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.孝行息子に恵まれ、仲睦まじく連れ添ってきた夫婦と、 夫婦の元を訪れる友人たちの会話劇が春夏秋冬、続いていく。 本当になんてことの無いやりとりが続く。あっと驚くハプニングも無い。 なのに、ずっと見ていられる不思議。 基本的にはコメディタッチですが、時に顔をのぞかせるマイク・リーのシニカルな視線が効いている。 基本的にはハートウォーミングなコメディですが、 時に生きていくことの厳しさを織り交ぜる、ビターな味付けも効いている。 一貫して感じるのは、長年連れ添った夫婦も、シングルで通してきた者も、 人間、一人では生きてはいけないということか。 妻を亡くしたばかりの兄ロニーと、かなり痛い友人のメアリー。 夫婦を敢えて留守にさせた状況で、孤独な2人を一緒にさせる終盤のくだりが印象的です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2022-01-08 20:50:06)(良:1票) 6.《ネタバレ》 パルムドールを逃しました無冠の「家族の庭」。この邦題っていただけないと思う、「また一年」を意味するAnother Yearー地質調査でみた地層のように一年一年は年輪を重ねる、それは家族であっても、一人であっても。結婚30年以上の夫婦が主役かと思えば、メアリーを演じたレスリー・マンヴィルが主演でも助演でも各賞にノミネートされている。ここに描きたかったのはよき夫婦の物語ではなく、都合が悪いとその夫婦に本心では排除されてきた兄やメアリーが感じる【孤独】だ!と気づいたりする。レスリー・マンヴィルは「何がジェーンに起ったか? 」(9点)のベビー・ジェーンと同じくらいの衝撃的な表情を見せる怪演でした。冒頭に出てきた不眠のジャネット(イメルダ・スタウントン)が感じている形のない不安、とはこういうことなのではないか。2時間丁寧にそれをあぶりだしてきた映画、さすがでした。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-02-01 10:32:15)(良:1票) 5.《ネタバレ》 メアリーの浮いているところが寂しい。 思うに、彼女は男性関係でつまづいたのだろう。 そこが定住家族とのギャップだ。 奥さんを亡くした兄との間で少し友情めいたものがあるのが救いだった。 よくある話をすくいとり、2時間強のドラマに仕立て上げるとこが凄い。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-11-30 03:07:45) 4.《ネタバレ》 激苦な映画。人間の心の、「それを言っちゃあおしまいよ」な部分を映画にしているので覚悟が必要だ。メインの夫婦トムとジェリー夫妻は、非の打ち所の無い「良い人」たちなので、非難がしづらい。そしてそこが巧妙でいやらしいと思うのだ。全く良くできた夫婦だ。互いに自立し、尊重しあって菜園作りに精を出し、友人を招いてホームパーティだ。ジェリーの葬儀にはおそらくたくさんの人が集まることだろう。義兄の妻のリンダの時とは正反対の様子になるだろう。口々に皆「良い人だった」と言うことだろう。だけど本当にそんなにいい人か?普通の人だと私は思ったな。この夫婦に絡んでくるのがメアリー、見事なまでにイタさあふれる中年女で、彼女の造形が上手すぎる。自分の人生にことごとく焦っている自分好きなメアリーを“二十年来の友人”と位置づけ、付き合いを続けてきた夫妻だけど、実はちょくちょく彼女を「上から」見る目線が露見するんである。身内の義兄にはメアリーの話などしないし、初登場の息子の彼女よりも下に位置づける。“良き友人”をやってきたけど、ついにその面をキープできなくなった終盤の冷たさには、メアリー嫌いの私でも冷やっとする。まあもちろん人間関係など、ある程度の距離や節度が無いと保てないものだ。この夫婦はごく普通の人たちなのだ。知らなくてもいいことをわざわざ描き出す監督の皮肉屋な目線にたじろぐ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-04-10 17:39:11)(良:1票) 3.家族の形態は様々でしょうが、結婚したからには理想の家庭を目指して人は努力するんですが・・・。大好きな映画です。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-17 15:45:57) 2.《ネタバレ》 非常に優しい雰囲気に包まれた作品でありながら、人生の厳しさを鋭く描いています。なんというか、日本で見ても何の違和感もない設定で、どの国でも皆抱える悩みとか問題はそんなに変わらないのだなと思いました。 しかしまあ、終盤の展開のシニカルさはちょっとハートに堪えましたね・・・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-11 01:59:31)(良:1票) 1.マイク・リー監督最新作、ジム・ブロードベントやレスリー・マンヴィルなど今までのリー監督作品に欠かせなかった男優女優陣が多数出演する。 今回の「家庭の庭」の原題は「Another Year」意味はもうひとつの1年だが、1年1年が昨年とはまた違う形で積み重ねられていく、人生そのものという意味だろうか。 何でもないようなできごとと会話の中に、人それぞれの思いが描かれる、至ってシンプルな映画だ。しかし、ラストはえっこれで終わり? 後はどうなるのだろうかと考えてしまう。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-04-05 18:09:07)(良:1票)
【点数情報】
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